咲-Saki-もし1年後に夢乃マホが飛び級して清澄高校に入学したら   作:神奈木直人

60 / 79
活動報告でも行ったのですが、ツイッターを始めました。@maho_kannagiです。フォローお願いします!


第57話 先鋒後半戦

前半戦が終わり、後半戦が始まろうとしていた。

『さぁ、先鋒後半戦開始です!』

 

~場決め結果~

花田煌:東

片岡優希:南

四季縁:西

上野望:北

 

~東一局~ 親:花田煌

臨海 180000

新道寺 80000

清澄 70000

千里山 70000

(おっ、ラス親になれた!これで臨海が何も出来ない時にカウントダウンかませば少なくとも2抜けは出来そうやな。よしっ、きばるで!)

(こうなったか・・・まぁ、どんな事が起きようと私は私を貫く。)

~5巡目~

「リーチ。」

(早っ・・・)

(また倍満以上を和了られる・・・)

(これはヤバいかもしれませんね・・・)

「ツモ。リーチ一発ツモ清一一通。6000・12000です。」

(すばら!?)

(三倍満!?こいつ、とどまる事を知らんのか?2位と10万点差があるっちゅうのにまだ稼ぎ足りん言うんか!?)

(ヤバ過ぎだじぇ・・・)

『臨海の四季選手、いきなり三倍満和了です!』

『この人、やっぱり凄いねぇ。』

~東二局~親:片岡優希

臨海 204000

新道寺 68000

清澄 64000

千里山 64000

(臨海が倍満以上を和了ってくる二局での親番はキツいじょ・・・)

~7巡目~

(あれ?臨海が何もしてこないじょ、どうしたんだ?あっ、この捨て牌、もしかして・・・!)

(これは、危ないですね・・・)

「ツモ。国士無双。8000・16000です。」

(やっぱり国士無双だったじぇ!役満親被りとか、キツすぎだじょ・・・)

(7巡目で国士無双とは・・・すばらです・・・)

(こんなん無理やん・・・)

『四季選手、まさかの役満和了です!』

『二回戦でも役満和了ってたからまさかとは思ってたけどこんな簡単に役満和了っちゃうんだねぇ。』

『そうですね、しかも次は四季選手の親番です!』

『うわぁ、まるで地獄だねぇ。』

~東三局~ 親:四季縁

臨海 236000

新道寺 60000

千里山 56000

清澄 48000

(これは、四季さんに連荘されたら、片岡さんが飛んでしまって終わってしまいますね。ここは、誰も飛ばさせない事で定評がある私の腕の見せ所ですね!)

「ポン!」

(新道寺に鳴かれた・・・これは、連荘を止められるかもしれないな。)

(花田先輩が連荘を止めようとしてる、なら私も頑張るじぇ!)

「チーだじぇ!」

(清澄も来ている。しかし点差も十分あるし鳴いてるなら高くも無いはず。攻めるか。)

「リーチ。」

「ロンだじぇ!タンヤオ三色ドラ4。12000だじぇ!」

(ドラ2枚に赤2枚でドラ4!?やはり昨年の優勝校のメンバーは侮れないな。)

(まさか跳満直撃とは!片岡さん、すばらです!)

(このままどんどん行くじぇ!)

『な、なんと、清澄高校片岡選手が四季選手に連荘させる事なく流しました!』

『これは素直に凄いねぇ。ここを止められたのはかなりデカいんじゃないかな~?』

~東四局~ 親:上野望

臨海 224000

新道寺 60000

清澄 60000

千里山 56000

(この局は臨海が和了ってこない。それにこの配牌ならいけるじぇ!)

(片岡さん、調子良さげですね。)

(この親番は清澄が乗ってきてるから和了れんやろな・・・次の親番で決めるで!)

~5巡目~

「リーチだじぇ!」

(やはり清澄が来るか・・・)

(これは一発で和了られそうですね~。)

(私じゃ東場の清澄は止められんし、何も出来んわ。)

「ツモだじぇ!メンタンピン一発ツモ三色ドラ1、4000・8000だじぇ!」

(うわぁ、倍満親被りとか・・・清澄の片岡って、ここぞって時に決めてくるよな。)

(二連続和了すばらです!片岡さん!私も負けていられませんね!)

(清澄・・・これ以上好き勝手はさせられないな。)

~南一局~ 親:花田煌

臨海 220000

清澄 76000

新道寺 56000

千里山 48000

(ここからまた倍満ばっかり和了られるじょ・・・東場も終わったし、キツいじぇ・・・)

~5巡目~

「リーチ。」

(こいつ、まだ稼ぐんか!三人同時飛ばしでもするつもりなんかな?)

(また和了られちゃうじぇ・・・)

「ポン!」

(花田先輩が一発消ししてくれたじぇ!でも、ツモなら倍満は避けられないじぇ・・・)

「ツモ。リーチツモ清一。4000・8000。」

(点数は変えられませんでしたか・・・でも、何も出来ずに和了られるよりかは幾分マシです!ここはポジティブに考えていきましょう!)

~南二局~ 親:片岡優希

臨海 236000

清澄 72000

新道寺 48000

千里山 44000

(この局を凌がないと危険だじぇ。こいつ、平気で役満和了ってくるからな。)

(よしっ、ここからは私が止めますよ!)

「ポン!」

(花田先輩が止めようとしてる。でもこっちは何も出来そうにないじぇ・・・)

「ポン!」

(新道寺のせいでツモ番が来ない・・・)

「ポン!」

(また・・・)

(これはもしかして・・・掴まされたのか?)

「ロン!タンヤオ対々ドラ3。12000です!」

(まさか二回も直撃を受けるとは・・・やはり師匠、辻垣内先輩とは違って私は弱いな・・・)

~南三局~ 親:四季縁

臨海 224000

清澄 72000

新道寺 60000

千里山 44000

(臨海の親、この親番を何とかしなくてはいけませんね。)

~3巡目~

「ポン!」

(また新道寺・・・予想以上に鬱陶しいな、なら、こうしたらどうする?)

「リーチ。」

(そう来ましたか・・・ですが!)

「ポン!」

(私は止めませんよ!)

(まさかリーチを掛けても止めないとは・・・その根性は素晴らしいな。その根性があるから絶対に飛ばないのかもな。)

「リーチだじぇ!」

(えっ、清澄がリーチ・・・?そうか、新道寺が鳴いていたから清澄のツモ番が増えていたのか・・・しかしこのツモ牌、清澄に当たりそうだな・・・)

「ロンだじぇ!リーチ一発混一で8000だじぇ!」

(ここまで清澄が厄介だとは思わなかったな・・・)

~南四局~ 親:上野望

臨海 215000

清澄 81000

新道寺 60000

千里山 44000

(この局は和了出来ない・・・こうなったら千里山を支援する。)

~5巡目~

「ポン。」

(臨海が鳴かせてくれた。これで2向聴!このまま攻めるで!)

~7巡目~

「チー。」

(また臨海が鳴かせてくれた。)

~8巡目~

「ポン。」

(よしっ、これで聴牌!まさか臨海が三回も鳴かせてくれるとはな・・・これはいけるで!)

~清澄高校控え室~

「これ、四季縁さんが千里山を援護してマホ達を敗退させようとしてます!」

「えっ、どういう事?」

「マホちゃん、何を訳の分からない事を言っているんですか。」

「四季縁さんが四局の時は和了り牌だけじゃなくて副露牌も止めてたんですよ!もしかしたらこれを出したら鳴かれるとかが分かっていると思うんです。そんな四季縁さんが三回も鳴かせたんですよ?」

「そっか、カウントダウンで終わらせようとしてるのかも・・・」

「これは、厳しいかもしれんな・・・」

~対局室~

「ろ、ロン!タンヤオのみ、1500です!」

(まさかとは思っていましたけど、援護の為とは言え四季さんが放銃するとは・・・)

(こいつ、本気でうちを飛ばそうとしてるじぇ・・・)

(よしっ、カウントダウン5!)

~南四局一本場~ 親:上野望

臨海 213500

清澄 81000

新道寺 60000

千里山 45500

~5巡目~

「リーチ。」

(やっぱり5巡目でリーチしてきましたね・・・)

(これはヤバいじぇ・・・)

(さっきカウントダウンが成功したんは臨海がわざと鳴かせてくれたからやって事は私が一番分かっとる。けど、この千載一遇のチャンス、物にせんでどうするっちゅう話や!思う存分和了らせて貰うで!)

「ツモ。リーチ一発ツモ清一一通。12100オール!」

(三倍満!?すばら・・・)

(やっぱりこいつ、最初のカウントダウンは火力が高いじょ・・・)

(いける!いけるで!カウントダウン4!)

『三尋木プロ、本当にカウントダウンが始まっちゃいましたよ!』

『これは、次に止められなきゃヤバいかもねぇ。』

~南四局二本場~ 親:上野望

臨海 201400

千里山 81800

清澄 68900

新道寺 47900

(このままではやられてしまいますね。ここは、高遠原中学の底力を見せつけるしかありませんね!)

「ポン!」

(ツモ番が飛ばされた・・・でも、大丈夫やろ、今の私ならいける!)

~5巡目~

「リーチ。」

(くっ、こいつ、止められないのか・・・)

「ポン!」一発を消す事しか出来ないですね・・・)

(千里山の和了り牌を出してあげましょうか。そうすればもう彼女を止められないでしょうから。・・・ってあれ?何故和了らない!?)

(あっ、今一瞬眉が動いてたじぇ。今の、和了り牌なのか?もしかしてまた見逃したのか!?)

(でも和了らないのでしたら私が頂きます!)

「ポン!」

(えっ、まさか・・・)

(花田先輩、ありがとうだじぇ、お陰で来てくれたじぇ!)

「ツモだじぇ!タンピンツモ三色ドラ1で3200・6200だじぇ!」

(嘘・・・今の臨海のを和了っとったら・・・嘘やろ・・・)

(片岡さん、すばらです!片岡さんならやってくれると思っていました!)

(まさか、止められるとは・・・清澄と新道寺、侮れないな・・・)

『先鋒戦、終了!清澄高校の片岡選手が上野選手の連荘を止めて終わらせました!』

『いやぁ、今のは凄かったねぇ。』

『そうですね、新道寺の花田選手との連携が上手く機能していましたね。』

『それにしても、ツモ和了りに拘って和了らないのはやっぱり良くないね。』

『そうですね・・・さて、先鋒戦が終わり、この後は次鋒戦を行います!』

 

~先鋒戦結果~

臨海 198200

清澄 82500

千里山 74600

新道寺 44700


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。