ぶらぼフレンズ   作:とけるキャラメル

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あらいさんとふぇねっく やーなむ

 ヤーナムの街で、獣のように地に伏せ、何者かの匂いをたどる少女がいた。血と汚物にまみれたこの街で、一体何の匂いをたどろうというのだろうか。しかし少女は、ここを通っているようなのだ、とひとりごちる。早く捕まえないと、と息巻く彼女をもう一人の少女がいさめる。気軽に行こうよ、だめなのだ!これ以上逃げられたらヤーナムの危機なのだ!二人の声が、ヤーナムの空にこだまする。

 

 彼女たちの姿を見る者は誰もいない。だがもし誰かがいれば、ある事実に気がついただろう。

彼女たちは、二人組である。

彼女たちは、吸い付くような手袋をしている。

その身にまとう装束の色。ひとりは黒く、ひとりは白い。

 

アライさん。フェネック。

互いをそう呼ぶふたりの少女。

彼女たちは、病の洗浄者。あるいは、神秘の探求者。

血で血を洗う冒涜の信徒。

彼女たちこそ、教会の医療者なのだ。

 

 

 

 

○ ○ ○ ○ ○

 

片羽根の帽子

 

 

血と獣の悪夢から目覚めたとき、被っていた帽子

片方だけの羽根飾り、破れた穴が特徴的なその帽子は

ある案内者を模したものであるという

だが、もはや記憶は定かではない

 

○ ○ ○ ○ ○

 

グレーのかばん

 

 

血と獣の悪夢から目覚めたとき、背負っていたかばん

ジャパリパークで一般的な道具ではなく、おそらくは人間のもの

このサバンナにどこからかやってきた、旅人だったのだろうか

だが、もはや記憶は定かではない

 

○ ○ ○ ○ ○

 

黒い手袋

 

 

血と獣の悪夢から目覚めたとき、つけていた手袋

つけっぱなしで、決して衛生的なものではない

かすかな記憶は、これがサンドスター

すなわち正体不明の変身の痕だと教えている

その直後から、悪夢がはじまったのだ

 

○ ○ ○ ○ ○

 

グレーのズボン

 

 

血と獣の悪夢から目覚めたとき、履いていたスボン

ジャパリパークで一般的な衣服ではなく、おそらくは人間のもの

このサバンナにどこからかやってきた、旅人だったのだろうか

だが、もはや記憶は定かではない

 

○ ○ ○ ○ ○

 

紙飛行機

 

 

ジャパリパークのあちこちに設置される案内図、それを折り曲げたもの

適当に飛ばすことができる

 

それ以上のことはない

 

○ ○ ○ ○ ○

 

サーバルの装束

 

 

ジャパリパークが用意する、標準的なフレンズ装束の一つ

大きな蝶ネクタイのついたもの

優れたフレンズ装束であり、ジャパリパークを蠢くフレンズならざるセルリアンに対するとき

安定した防御効果を発揮するだろう

夜に紛れ密かにセルリアンを狩る、そのための装束である

 

○ ○ ○ ○ ○

 

サーバルの長手袋

 

 

ジャパリパークが用意する、標準的なフレンズ装束の一つ

優れたフレンズ装束であり、ジャパリパークを蠢くフレンズならざるセルリアンに対するとき

安定した防御効果を発揮するだろう

夜に紛れ密かにセルリアンを狩る、そのための装束である

 

○ ○ ○ ○ ○

 

サーバルのスカート

 

 

ジャパリパークが用意する、標準的なフレンズ装束の一つ

優れたフレンズ装束であり、ジャパリパークを蠢くフレンズならざるセルリアンに対するとき

安定した防御効果を発揮するだろう

夜に紛れ密かにセルリアンを狩る、そのための装束である

 

○ ○ ○ ○ ○


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