さゔぁいゔぐらし!   作:naogran

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これは胡桃の回想。

胡桃(走るのは嫌いじゃない。)

友人『胡桃胡桃!先輩来たわよ!』

胡桃『あ・・・』

憧れの先輩が来た。

胡桃(でも、部に入った動機は、割と不純だ・・・マネージャーで、からでもなかったし・・・)

夕方の屋上。胡桃は先輩と2人きり。

胡桃(こんな綺麗な日々が、ずっと続くって思ってた・・・)

すると先輩が胡桃に近寄る。それはまるで襲い掛かるかのように。先輩は禍々しい姿へ変貌し、胡桃の腕を掴んで大口を開けた。






胡桃「はっ!」

寝室で胡桃が夢から覚めた。先程の回想は胡桃の夢だった。他の皆はぐっすり寝ていた。


#2「おもいで」

朝になっても由紀はまだ気持ち良さそう寝ている。そこに美紀が起こしに来た。

 

美紀「もう朝ですよ!先輩!先輩?」

 

由紀「う〜・・・」

 

美紀「先輩!起きて下さい!!朝ご飯ですよーー!!」

 

持ってる鍋とお玉で音を出しながら起こす。

 

由紀「う〜・・・じゃあ、持って来て・・・」

 

怒った美紀は実力行使で由紀を起こした。

 

 

 

 

 

 

起こされた由紀は制服に着替え、学園生活部の部室へ向かう。

 

由紀「う〜・・・みーくん、お玉はそうやって使うもんじゃ・・・」

 

美紀「知ってます。皆待ってるんですから。早く行きましょ。」

 

由紀「うん・・・ごみん・・・はっ!!」

 

美紀「え!?」

 

由紀「こ、この匂いは・・・!」

 

美紀「またそれですか・・・」

 

突然由紀が朝飯の匂いを感知した。

 

由紀「のんびりしてらんないよみーくん!早く行こう!」

 

ダッシュで部室へ向かう。

 

美紀「ええ!?」

 

 

 

 

 

 

部室に到着すると、朝飯のカレーがあった。

 

由紀「おお〜!やっぱりカレーだー!」

 

美紀「・・・」

 

悠里「おはよう由紀ちゃん。」

 

胡桃「やっと嗅ぎ付けて来たな。」

 

由紀「おはよう!今日は朝から景気が良いね!」

 

櫂「お前は本当に飯の事になると元気モリモリになるな〜。」

 

由紀「えへへ〜。」

 

悠里「この所非常食ばっかりだったから。あ、でもビタミンはちゃんと摂ってね。」

 

佐倉先生「でも、朝から重たそう・・・」

 

櫂「先生、朝カレーは体に良いんですから大丈夫ですよ。」

 

佐倉先生「そう?」

 

由紀「はっ!これ食べたら太っちゃうかな・・・?」

 

悠里「あらあら。」

 

美紀「私達は育ち盛りだから。」

 

育ち盛りの言葉が佐倉先生に攻撃した。

 

櫂(あ、先生を煽ったな。)

 

美紀「これくらい大丈夫ですよ。」

 

胡桃「そうそう!私達は若いしな!」

 

私達は若いの言葉が佐倉先生に攻撃した。

 

櫂(おっと2コンボ!?)

 

由紀「そっか!」

 

悠里「じゃ、いただきましょうか!」

 

由紀「はぁ〜い!」

 

5人「いただきまーす!」

 

佐倉先生「いただきま〜す・・・」

 

太郎丸「ワン!」

 

 

 

 

 

 

そしてその後カレーを完食した。

 

由紀「ごちそうさまでした!」

 

悠里「は〜い。」

 

由紀「っじゃ、授業に行って来るね!」

 

美紀「あ・・・」

 

佐倉先生「そうね。マンツーマンでしっかり勉強よ?」

 

由紀「めぐねえとマンツーマン!」

 

胡桃「何でそんなにテンション高いんだよ?」

 

由紀「だって!めぐねえと2人っきりだよ?面白そうじゃん!」

 

胡桃「さてはお前、勉強する気無いな?」

 

櫂「胡桃言えてるな。」

 

由紀「ギクッ!そんな事ないよ・・・?」

 

櫂「と言いながら震えてるけど?」

 

由紀「うっ!」

 

ドアを開ける。

 

由紀「じゃあ!行って来ま〜す!」

 

胡桃「行ってら〜!」

 

悠里「行ってらしゃい。」

 

櫂「行って来いよ〜!」

 

由紀「ほらめぐねえ!早く早く!」

 

教室へ向かう2人。美紀は憂鬱になった。

 

櫂「美紀さんどうした?」

 

美紀「・・・昨日の由紀先輩、教室で喋ってました・・・1人で・・・」

 

胡桃「そうか・・・」

 

櫂「由紀、まだ治ってないのか・・・」

 

美紀「やっぱり、何とかしてあげた方が?由紀先輩、この間も1人で帰宅しそうになったって言ってましたよね?危険だと思います。」

 

悠里「危険じゃないわ。今、由紀ちゃんの傍にはめぐねえもいてくれてるし。それにこんな状況で、楽しく当たり前の時間が過ごせるなら、それに越した事はないと思わない?」

 

美紀「でも!」

 

悠里「私達は専門家じゃない。」

 

美紀「う・・・」

 

悠里「もう少し、見守った方が良いんじゃないかしら。」

 

櫂「それに辛い気持ちは俺達も分かってる。その時になったらフォローしてやるさ。」

 

美紀「・・・分かりました・・・」

 

胡桃「では!恵飛須沢胡桃!朝の見回り行って来ます!」

 

櫂「ほんじゃ、市川櫂少尉!これより任務へ向かう!」

 

美紀「行ってらっしゃい。」

 

悠里「無理しちゃダメよ?」

 

胡桃「わあってるわあってる!」

 

ドアを閉める。胡桃は浮かない表情をしていた。

 

胡桃「櫂は右を頼む。」

 

櫂「了解だ。」

 

胡桃(さぁ、行くか。)

 

櫂は右の廊下を歩き、胡桃は左の廊下を歩く。

 

 

 

 

 

 

その頃由紀と佐倉先生は。

 

佐倉先生「それじゃあ由紀・・・丈槍さん。」

 

由紀「ん?」

 

佐倉先生「これ、解けるかしら?」

 

由紀「はぁ〜い!」

 

佐倉先生「じゃあこっちに来て書いてくれる?」

 

由紀「え〜〜?」

 

佐倉先生「露骨に嫌がらないでね・・・?」

 

由紀「嘘嘘!こんな問題簡単だよめぐねえ!」

 

佐倉先生「もう佐倉先生でしょ?」

 

黒板に書かれた問題の解答を書く。

 

 

 

 

 

 

その頃学園生活部の部室では、残り物資のチェックをしていた。

 

美紀「乾パン、残り10缶です。」

 

悠里「ありがとう。物資の残り少なくなって来たわね。電気の充電残量も心元無いし、節制しないと・・・」

 

美紀「この所、曇りが続いてましたからね。それにしても、屋上に菜園だけじゃなくて対応電池まであるなんて凄いですよね。この学校。」

 

悠里「そうね、でも凄いと言えば、美紀さんだって十分凄くないかしら?」

 

美紀「え、え!?」

 

悠里「だって、あのモールで1人で頑張ってたんでしょ?」

 

美紀「そんな、私1人じゃ・・・」

 

すると美紀は憂鬱になった。

 

悠里「でも、櫂君が救ってくれたんだからきっと大丈夫よ。」

 

美紀「・・・そうですね。櫂先輩には感謝ですね。それにしても、櫂先輩の物資はまだ多くありますね。しかも全部拳銃の実弾ばかり。」

 

悠里「櫂君のお父さんとお爺さんは元軍人さんだしね。」

 

 

 

 

 

 

その頃胡桃はバリケードの確認をしていた。

 

胡桃「異常なし。」

 

 

 

 

 

 

そして櫂は廊下を巡回している。

 

櫂「さぁて、奴らは何処だ?」

 

 

 

 

 

 

その頃由紀と佐倉先生。由紀が問題の解答を書き終えた。

 

由紀「ふふ〜ん!」

 

書いた答えは、時雨を「ときどきあめ」、五月雨を「ごがつあめ」、梅雨を「うめあめ」、村雨を「むらあめ」と書いた。

 

佐倉先生「凄いわ丈槍さん・・・」

 

由紀「えへへ〜。」

 

佐倉先生「全問不正解よ・・・?」

 

由紀「ええ!?」ガビーン

 

その頃部室では、美紀が外を見ていた。そこに悠里がお茶を持って来た。

 

美紀「あ、ありがとうございます。」

 

悠里「この現象・・・何処まで続いているのかしらね。この町だけだったら良いんだけど。」

 

美紀「日本全土・・・かも知れませんね・・・」

 

悠里「でも、世界中と言う事はないと思うわ。何時かきっと助けが・・・」

 

 

 

 

 

 

その頃胡桃は、バリケード奥のゾンビを見ていた。

 

胡桃(1人だけだったら・・・行ける!)

 

するとあの出来事を思い出した。

 

胡桃(1人・・・違う。あれはもう・・・違うんだ!)

 

そしてバリケードに登り、ピンポン球を投げて音を出した。するとゾンビが音がした方へ歩く。その隙に胡桃が飛び降りた。ゾンビが振り向いた瞬間、胡桃が持ってるシャベルで首に打撃を与えた。そして倒れたゾンビを足で踏んで、シャベルを振り上げる。

 

胡桃「おやすみなさい。あ!?」

 

横に落ちてあった携帯を見ると、プリクラが貼ってあった。胡桃が驚愕した。そこに居るゾンビは憧れの先輩の元カノだと知ったのだった。

 

胡桃「うわあああああああああ!!!!」

 

叫び声を上げながらゾンビを殺した。

 

 

 

 

 

 

その頃櫂は、ゾンビを発見した。

 

櫂「おっと、お客さんが見えたな。」

 

ベレッタM92にサプレッサーを取り付けてスライドして。指を鳴らす。するとゾンビが櫂の方へ向いて歩く。

 

櫂「天国へのファーストクラスだ。ありがたく受け取りな。」

 

そしてベレッタM92のトリガーを引いて、実弾をゾンビの脳幹に直撃させて殺した。

 

櫂「お客様を天国へご案内♪」

 

 

 

 

 

 

その頃由紀と佐倉先生。由紀が机の上で疲れ果てた。

 

由紀「ふぇ〜疲れた・・・」

 

佐倉先生「もうちょっと頑張って。補修が終われば。」

 

由紀「夏休みだよね!?」

 

佐倉先生「くす。丈槍さんはやりたい事があるのかしら?」

 

由紀「う〜んとね〜、海にも行きたいし、山にも、後花火もやりたい!他にもえ〜とえ〜と、何処に行こうかな〜?高校生最後の夏だもん。行きたい事やりたい事全部したいな〜!」

 

だが佐倉先生は暗い顔をした。

 

由紀「ねえめぐねえ!めぐねえは最後の夏休み何がしたい?」

 

佐倉先生「う〜んそうね〜・・・肝試しかな?」

 

由紀「あー!お約束だよね〜!」

 

 

 

 

 

 

その頃胡桃は屋上で血まみれになったシャベルを洗ってた。そこに悠里と美紀が来た。

 

悠里「またやったの?見回りだけで良いって言ったのに。」

 

胡桃「ああ、丁度良い位置に居たからさ。」

 

悠里「1人じゃ危ないよ。」

 

するとそこに。

 

櫂「皆ここに居たか。」

 

悠里「櫂君、どうだった?」

 

櫂「悪いな。でも天国で幸せになるよう祈ったがな。」

 

胡桃「心配し過ぎだって。」

 

櫂「そうそう。悠里はもう少し落ち着けば良いよ。」

 

悠里「部長ですから!えっへん!」

 

胡桃「はいはい。」

 

櫂「了解了解。」

 

グラウンドでは、ゾンビ達がサッカーをやっていた。

 

胡桃「今日もサッカーしてるや。」

 

美紀「あれは音に反応してるだけでは?」

 

悠里「生前の記憶が何処かに残ってるわね。」

 

櫂「運が良かったら人間に戻れるかもな。」

 

胡桃は暗い顔をした。

 

悠里「どうしたの?」

 

胡桃「トラックも・・・誰か走ってないかなって。」

 

悠里「・・・そうね。」

 

櫂「親父、爺ちゃん、今頃何処かで戦ってるだろうな。」

 

するとそこに由紀が屋上に来た。

 

由紀「学園生活部注目!肝試しやるよ!」

 

4人「肝、試し・・・?」

 

太郎丸「ワン!」

 

 

 

 

 

 

その夜。学園生活部で肝試しをする。美紀がバリケードから降りる。

 

由紀「みーくんおパンツ。」

 

太郎丸「ワウン。」

 

美紀「み、見ないで下さい!うわ!!」

 

バランスを崩して落ちるが、悠里が受け止めた。

 

美紀「あ!す、すみません!」

 

悠里「いえいえ。」

 

そして佐倉先生もバリケードを降りる。

 

櫂「先生、大丈夫ですか?」

 

佐倉先生「ありがとう市川君。あ、ねえ市川君、部室の隣の教室は大丈夫なのかしら?」

 

櫂「ご心配無く。」

 

ポケットから鍵を見せる。

 

櫂「ちゃんと奴らが入らぬよう鍵掛けておきましたから。」

 

佐倉先生「良かった。」

 

由紀「よーし!それじゃあ早速!肝試し出発!!」

 

テンション高い由紀が先頭を歩く。

 

美紀「良かったんでしょうか?皆でバリケードのこっち側に来ちゃって・・・」

 

悠里「そうね・・・でも、元々物資が足りなくなって来たから、こっちには来ようと思ってたし。由紀ちゃん1人置いて来るのは心配だしね。」

 

櫂「そうだな。1人置いてけ堀にされたら何が起こるか分かんねえからな。」

 

悠里「さあ、私達も行きましょ?」

 

だが胡桃は1人立ち止まっていた。

 

悠里「ん?胡桃?」

 

胡桃「ん?ああ、行こうか。」

 

櫂「先生行きましょうか。」

 

佐倉先生「ええ。」

 

由紀「ねぇ皆!!これはもしや私一人にして、皆帰っちゃうパティーンですかぁ!?」

 

5人「違う違う。」

 

気を取り直して肝試し開始。櫂はガンプレイしながら歩く。

 

由紀「肝試し♪」

 

太郎丸「ワン♪」

 

由紀「肝試し♪」

 

太郎丸「ワンワン♪」

 

由紀「皆で一緒に肝試し♪」

 

太郎丸「ワウ〜ン♪」

 

美紀「やっぱり、夜はあんまり見掛けませんね。」

 

悠里「そうね、今頃皆家に帰ってるわね。」

 

美紀「それも生前の記憶って事ですか?」

 

櫂「そうだろうな。やられても記憶を保つ者が居るからな。」

 

胡桃「おい!」

 

由紀「ん?」

 

胡桃「ちょっとは緊張しろよ。」

 

由紀「え〜?胡桃ちゃんってもしかしてお化け苦手?プププ〜!」

 

胡桃(ああ、此奴、本当に置いてけ堀にしたろうか?)

 

佐倉先生「由紀ちゃん・・・」

 

櫂「もしかしたら今後の肝試しでも和ませてくれる存在かも知れませんね。」

 

佐倉先生「市川君・・・」

 

櫂「おっと!」

 

胡桃と櫂が先頭を歩いて警戒する。曲がり角を見る。櫂は胡桃にハンドシグナルを出した。

 

由紀「お化け、居ないね。」

 

悠里「今の所大丈夫みたいね。でもお化けは突然出て来るものだから、声は小さくね。」

 

由紀「はぁ〜い!」

 

佐倉先生「こらこら。静かにしなきゃダメよ?りーさんも言ってるでしょ?」

 

由紀「・・・はぁ〜い。」

 

佐倉先生の耳元に返事する。

 

櫂「いやそんな耳元で返事しなくても良いだろ?」

 

佐倉先生「さて、肝試しを。」

 

悠里「それじゃあ説明するわね。」

 

佐倉先生「はう!!」

 

悠里「今回肝試しするのは購買部と図書室。万が一迷子になっても声を出さずにここまで戻って来る。」

 

由紀・胡桃・美紀「は〜い。」

 

胡桃「よし、それじゃあ行くか。」

 

由紀「めぐねえ早く〜。」

 

そして慈は1人落ち込んでた。

 

佐倉先生「私、顧問・・・」

 

櫂「先生、ドンマイです。」

 

佐倉先生「市川君・・・やっぱり私って影が薄いのかな・・・?」

 

櫂「そんな事ないですよ?俺が保証しますよ。」

 

佐倉先生「ありがとう・・・」

 

 

 

 

 

 

最初に向かったのは購買部。悠里が電気を点ける。

 

美紀「電気を付けて大丈夫なんでしょうか?」

 

悠里「ここには確か、外から見える窓は無いから光で呼び寄せたりしないはずよ。この入り口さえ気を付ければ。」

 

由紀「わぁ〜!購買久し振り〜!えっと、何買っても良い?」

 

悠里「部費で買うから問題無しよ。」

 

由紀「わぁ〜い!!」

 

胡桃「お菓子コーナーだな。」

 

美紀「ですね。」

 

悠里「でしょうね。それじゃあ、私達は別の物を集めましょ?」

 

その頃櫂は入り口で待機している。

 

佐倉先生「市川君、入らないの?」

 

櫂「俺はここで見張り役をします。ここで不審なお客さんから皆を守りますから。」

 

ホルスターからベレッタM92とデザートイーグルを取り出す。

 

佐倉先生「気を付けてね?」

 

櫂「はい。」

 

 

 

 

 

 

その頃由紀はお菓子を見ている。

 

由紀「う〜んどれにしようかな?チョコレートでしょ?ポテチでしょ?はっ!これは!うんまい棒!」

 

うんまい棒を発見した。

 

他の4人は物資を探している。

 

由紀「あ!皆!!」

 

胡桃「どうした!?」

 

悠里「由紀ちゃん!?」

 

佐倉先生「由紀ちゃん!!」

 

櫂「どうした!?非常事態か!?」

 

由紀「凄いよこれ!20倍に膨らむんだって!ねえ凄くない?2倍じゃないよ?20倍だよ?凄いよね!科学の勝利だよ!!」

 

発見したのは風船だった。全員呆れた。

 

胡桃「もしかして、呼んだ理由ってそれか・・・?」

 

由紀「うん!そうだよ!」

 

すると佐倉先生を除いた4人が怒った。

 

胡桃「肝試し中に脅かすなあああああ!!!」

 

由紀「ご・・・ごみん・・・」

 

高枝切り鋏の持ち部分で由紀の首を絞める。

 

美紀「大体、何に使うんですか?こんな物?・・・うわ!?うんまい棒!?」

 

既に由紀がうんまい棒を食ってる。

 

由紀「う〜んそうだな〜、あ!人形作れるよ!きっとこれがあれば何でも出来るよ!」

 

美紀もうんまい棒を食べる。

 

胡桃「いや作り方分かんないだろ?って何食ってんだよお前ら!!」

 

 

 

 

 

 

物資を購入した。

 

悠里「買い物は済んだ?」

 

由紀・美紀「は〜い。」

 

悠里「それじゃあ、次は図書室へ行きましょ?」

 

胡桃もうんまい棒を食ってる。購買部から出る。

 

櫂「買い物済んだみたいだな。」

 

悠里「ええ。次は図書室よ。」

 

胡桃「櫂、うんまい棒食うか?」

 

櫂「サンキュー。丁度腹減った所だ。」

 

 

 

 

 

 

図書室へ向かう。

 

胡桃「次は図書室だな。」

 

櫂「ああ、お客さんが居るかもしれねえな。」

 

悠里「数学の参考書が欲しいわね。」

 

美紀「私も本が欲しいです。」

 

由紀「私は漫画〜。」

 

佐倉先生(うんまい棒、大ブームなのかしら?)

 

 

 

 

 

 

図書室に到着した。

 

由紀「暗いね。電気点けようか。」

 

悠里「う〜んそうね・・・でも電気点けるとこの部屋は外から目立っちゃうから。」

 

由紀「そっか!肝試しだもんね!」

 

太郎丸「ワウ〜ン。」

 

由紀「ん?どうした太郎丸?」

 

悠里「もしかしたら、中に入るの怖がってるのかしら?」

 

美紀「じゃあ私、ここで太郎丸と待ってますよ!ねえ太郎丸?」

 

しかし太郎丸は美紀を否定した。

 

美紀「るー・・・」

 

胡桃「えっと、私も一緒に待ってるわ。何か心配だし・・・」

 

悠里「それじゃあ、行って来ます。」

 

櫂「何かあったら知らせろよ。」

 

入り口では、胡桃と美紀が待機する。

 

胡桃「良い加減うんまい棒やめないか?」

 

美紀「ていしょします・・・」

 

 

 

 

 

 

その頃の4人。悠里が懐中電灯を照らして本を探す。

 

悠里「教科書と問題集と・・・」

 

由紀「流石りーさん!勉強熱心だね。」

 

悠里「いいえ、これは由紀ちゃんの分よ。」

 

由紀「え!?」

 

悠里「この間数学分からないって言ってたでしょ?」

 

由紀「ああ・・・私も本探して来るね!!」

 

1人で本を探しに走った。

 

佐倉先生「あ!待って!」

 

櫂「おい由紀!」

 

悠里「由紀ちゃん!1人で先に行っちゃ!!」

 

すると何処からか唸り声が聞こえた。

 

悠里「はっ!」

 

櫂「この声・・・悠里、下がってろ。」

 

ホルスターから2丁拳銃を出して構える。すると物音が聞こえた。音がした方を照らすと誰かが去って行った。

 

悠里「ぁ・・・」

 

櫂「こりゃあヤベえぞ・・・」

 

 

 

 

 

 

その頃由紀は漫画を発見した。

 

由紀「うん!これ面白そうかな?」

 

そこに佐倉先生が由紀を発見した。

 

由紀「あ!めぐねえ!」

 

佐倉先生「こらこら・・・1人で急に走り出すんじゃありません・・・りーさんと市川君もびっくりしたでしょ?」

 

由紀「うう・・・ごめんなさい・・・」

 

佐倉先生「さぁ、皆と合流しましょ?」

 

由紀「はぁ〜い。あれ?」

 

後ろに誰かを発見した。それはゾンビ化した男子生徒だった。

 

由紀「お化け?うぐ・・・!」

 

口封じした佐倉先生は由紀を連れてすぐに隠れる。

 

由紀「んん・・・・」

 

佐倉先生「静かに。」

 

ゾンビが徐々に近付いて来る。絶体絶命のピンチ。しかしゾンビはそのまま気付く事なく去って行った。

 

由紀「めぐねえ・・・今の・・・」

 

佐倉先生「大丈夫。皆、あなたの事を思ってる。あなたの事を、助けようとしてくれてる。皆が居れば、お化けなんか平気。そうよね?」

 

 

 

 

 

 

その頃悠里と櫂は、胡桃と美紀に由紀と慈が行方不明になったと伝える。2人は驚く。すると美紀は、バケツで音を出した。

 

佐倉先生「じっとしていなさい。」

 

太郎丸「ワンワン!!」

 

ゾンビは音と太郎丸の鳴き声を聞いて、美紀と悠里と太郎丸に襲い掛かる。2人は逃げない。すると。

 

胡桃「おい!こっちだ!!」

 

櫂「こっち見ろ!!」

 

後ろに振り向くと、窓の方に胡桃と櫂が立っていた。櫂がデザートイーグルでゾンビの足を狙って撃った。ゾンビは体勢を崩した。

 

櫂「今だ胡桃!」

 

胡桃「たああああああああ!!!」

 

そしてゾンビを殺した。

 

 

 

 

 

 

その後懐中電灯で由紀と佐倉先生を発見した。

 

由紀「うわああ!!」

 

佐倉先生「きゃ!」

 

胡桃「あー、居た居た!」

 

悠里「大丈夫!?由紀ちゃん!めぐねえ!何処か怪我してない!?」

 

由紀「・・・ごめんなさい!」

 

泣いた由紀は悠里の胸に飛び込んだ。

 

悠里「よしよし。」

 

櫂「先生!大丈夫ですか?」

 

佐倉先生「ええ、ありがとう。」

 

美紀「でも、ジッとしていたのは懸命でしたね。」

 

由紀「うん!お化け凄く怖かったけど、めぐねえが居たから平気だった!」

 

悠里「ありがとうございました。めぐねえ。」

 

美紀「ありがとうございます。」

 

佐倉先生「え、え?」

 

胡桃「ありがとうございました。」

 

佐倉先生「もう、恵飛須沢さんまで・・・」

 

櫂「皆先生に感謝しているんですよ。ありがとうございました。」

 

慈「市川君まで・・・良いのよ。顧問なんだから。」

 

 

 

 

 

 

こうして肝試しが終わって、皆が寝室へ帰る。

 

悠里「ねえ由紀ちゃん、肝試し楽しかった?」

 

由紀「うん!とっても楽しかった!来年もまた皆で!」

 

胡桃「ああ。」

 

悠里「そうね。」

 

佐倉先生「ええ。」

 

櫂「今度由紀を1人にして肝試しさせたらどうなるかな?」

 

由紀「う・・・かい君それはやめて・・・」

 

美紀「先輩達、3年生ですよね?留年するんですか?」

 

由紀「はう!!」

 

胡桃「由紀はするんじゃないか?」

 

悠里「そうね。」

 

櫂「確かにあり得るかもな。」

 

由紀「くるみちゃんもりーさんもかい君も意地悪!!」

 

胡桃・悠里・櫂「あはは。」

 

由紀「あ!でもそしたらみーくんと一緒に卒業出来るのか!」

 

美紀「先輩と一緒にですか?」

 

すると胡桃はあの時を思い出した。

 

 

 

 

 

 

胡桃『私!先輩と一緒の大学へ行きますから!』

 

 

 

 

 

 

思い出した胡桃は立ち止まった。

 

由紀「そうだ!太郎丸も一緒に卒業しなきゃ!」

 

太郎丸「ワンワン!」

 

悠里「ん?胡桃?」

 

胡桃「あ。」

 

櫂「どうした?」

 

胡桃「・・・悪い。今行く。」

 

 

 

 

 

 

あの時には続きがあった。先輩に投げ飛ばされた胡桃は先輩を見て戦慄が走った。先輩がフラフラしながら襲い掛かる。胡桃は恐怖のあまり立ち上がる事が出来ない。横に落ちてあったシャベルを持った。

 

胡桃『うわあああああああああ!!!!!』

 

叫び声を上げてシャベルを振った。

 

 

 

 

 

 

胡桃「はっ!!」

 

悪夢から目を覚ました胡桃は息を切らす。

 

胡桃「はぁ・・・はぁ・・・」

 

櫂「ん・・・?胡桃・・・?」

 

そこに櫂が目を覚ました。

 

胡桃「櫂・・・」

 

櫂「どうした?怖い夢見たのか?」

 

胡桃「ちょっとな・・・」

 

由紀「くるみちゃん・・・皆・・・来年も一緒に・・・」

 

そして由紀は寝言を言ってる。胡桃は微笑んで由紀の手を握って寝る。

 

櫂「おやすみ。胡桃。」

 

胡桃「ああ。おやすみ・・・」

 

2人はまた静かに眠った。

 

「END」




         キャスト

      丈槍由紀:水瀬いのり
    恵飛須沢胡桃:小澤亜李
      若狭悠里:M・A・O
      直樹美紀:高橋李依
       佐倉慈:茅野愛衣
       太郎丸:加藤英美里

       市川櫂:村瀬歩

        先輩:古川慎
      女子生徒:橋本ちなみ
      男子生徒:高坂篤志

「次回予告」

由紀「くるみちゃん格好良いよね!そうだ!めぐねえもシャベル持ったら?」

佐倉先生「え!?私!?」

由紀「そしたらシャベル先生だよ!超強そう!」

佐倉先生「私重い物苦手だから・・・」

由紀・佐倉先生「次回!がっこうぐらし!第3話!あのとき」

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