お気に入りありがとうございます!!!完結できるように頑張ります!!!
その後時間は過ぎていき昼休みになった。
神威が席に座っていると皆が何やら移動の準備を始めていた。
神威「なんで皆移動の準備してんだ?」
神威が疑問に思っていると
?「神威くん」
不意に誰かに声をかけられ
神威「!何だ矢田か そう言えば何で皆下山してるんだ?」
矢田「今日は月に一度の全校集会でE組は本校舎の人達より早く並んでないといけないから昼休みを返上して行くんだよ」
神威「なるほど」
矢田「私達も丁度行くところだから一緒にいかない?」
神威「....」
矢田「神威くん?」
神威「ん..あぁすまん、行く行く」
こうして神威達E組は下山を開始した。
〜下山中〜
矢田「神威くん裸足だけど痛くないの?」
神威「全然」
矢田「そっか」
矢田「神威くん見ると弟を思い出すな〜... 私の弟さ何カ月か前に行方不明になってさ...警察がいくら捜索しても見つからなくて...」
神威(!!)
矢田「身長も神威くんと同じくらいで髪の長さは違うけど、物静かな所は似てるからさ。それで思い出しちゃって...もしかしたらと思ったんだよ」
神威(……)
神威side
俺はいま姉と下山している。教室に入った時から気づかれないようにしていたが烏間との勝負で気が高まり
つい力を出してしまい注目を集めてしまった...これもあの[実験]の影響なのだろうか...
気づかれないようにしなければ…。
side out
神威達はようやく本校舎に着き皆はヘトヘトだった。特に岡島という少年はボロボロだった。身体に泥、蛇、蜂に刺された跡など、完全に瀕死状態である。
磯貝「おい皆早く並ぶぞ」
全員「「「はぁ〜い....」」」
磯貝が皆に号令をかけたが皆は疲れている為か思い足取りで体育館へ向かった。
〜体育館〜
高田「渚く〜ん」
渚「ん?」
高田「お疲れ〜わざわざ山の上からご苦労だねぇ〜」
渚「...」
渚は眼鏡をかけているニキビと小太りな二人にからかわれていた。おそらく彼らが本校舎の生徒だろう。
他の人達も本校舎の生徒からからかわれていた。
こんな不安定な状況から全校集会が始まった。
校長「...えー要するに皆さんは全国からより選び抜かれたエリートです。この校長が保証します、が油断しているとどーしようもない誰かさんみたいになっちゃいますよ〜」
校長の話で本校舎の生徒達は声を上げて笑い出した。
校長「こ〜ら君達笑いすぎ先生もわらいすぎました」
その気品のない上にE組を指す言い方にE組の皆は頭にきていたが、反論は出来なかった。
校長「では次に転校生を紹介します。まぁE組ですけどね」
再び大爆笑が起きた。
神威side
校長「では次に転校生を紹介します。まぁどこぞのど〜しよ〜もないクラスですけどね〜」
侮辱とも取れる校長の発言にE組以外は大爆笑する。
次は俺か...にしてもこの笑い声うるさいな...何人かだまらしとくか...
ガシッ
俺は登壇しようとしたら烏間に肩を掴まれ
烏間「神威くん...できるだけ大事にしないでくれよ...(小声)」
と注意されたので
神威「分かった」とだけ言っておいた。
登壇中
生徒A「だれだ?あいつ?」
生徒B「服装ww」
生徒C「しかも裸足wwあんな貧乏臭い奴がよくこの学校に転校できたなww」
高田「しかも眼帯ww」
田中「バカすぎて目も見えなくなっちまったんじゃねww」
高田「だなw」
は はははははははは!!!!!!!!
校長「こ〜ら君達笑っちゃいけません 貧乏にはそれなりの事情があるのですから」
ははははははははははは!!!!!!!!!
神威(うるせいな...全然変わってねぇじゃねぇか…)
side out
渚side
僕らは今神威くんが登壇しているのを見ていた。でも途中物凄く酷い悪口を言われてたけど、僕らは見守る事しか出来なかった。反論したとしても本校舎の人達の物凄いブーイングでかき消されるだろう。
丁度神威くんが上り終えたところだった。
神威「E組に転入した神威だ。率直に言わせてもらうが……
!
その瞬間 僕らの背筋が氷のように固まった。神威君から発せられた濃い殺気が会場を満たした。
神威[さっきからギャーギャーうるせぇんだよ。“殺すぞ”]
バキィィィンッ!!
ドサ ドサ ドサ
ドサドサ ドサドサドサ
神威くんがマイクを握り潰した。
その予想外の行動の直後 神威くんからとてつもない殺気が溢れ出した。
「ッ…!!」
何だこの殺気は…!?素人の僕でもわかる程の濃密な殺気だった。まるで首を掴まれているかの様に。
その本格的な殺気は、本校舎の人達を30人くらい気絶させた。
「静かになったところで、E組に編入することになった者です。よろしく。以上」
シンプルな自己紹介が終わると、神威君は早々と降壇していった。
こうして全校集会は終わり解散となった。
神威side
神威(やりすぎたか...)
俺は今体育館の外で烏間に説教を受けていた。
烏間「幾ら何でもやりすぎだ...幸い気絶した人達はめまいという形で済んでいるが怪しまれるかもしれなかったんだぞ...」
神威「…」
烏間「まったく...もう旧校舎に戻りなさい...」
取り敢えず俺は旧校舎に戻ろうとすると渚がデブとニキビ眼鏡の生徒に絡まれていた。
その時
“殺そうとした事なんてないくせに”
!!
渚から殺気が出て本校舎の生徒を威圧した。
これはまた面白い物を見たな...
「(そろそろ戻るか…)」
神威は戻ろうと、裏山の入り口に向かう。その時だ。
「は…離してよ!」
「…!」
矢田が本校舎の生徒に絡まれていた。その生徒はやや太っており、大柄であるため、女子では高身長に位置する矢田でも振り解けなかった。
「へへへ。E組はバカだけど身体が良い奴が結構多いんだよな〜」
そう言い矢田の太ももに手を掛ける。周りの本校舎の生徒達はその状況を嘲笑うかのように、笑い声をあげており、中にはもっとやれと茶々を入れる者もいた。
「…!」
その瞬間、神威の首から筋が脇立ち、目には毛細血管が現れ始めた。
そして、威圧するかのようにその男の方へ向かうと、矢田を触っている手を掴む。
「うぉ!?テメェは編入生か!?」
掴まれた生徒は驚くと同時に、恐怖感を味わった。普段なら、掴まれても、多少は動かせる。だが、神威の腕に掴まれた瞬間、自身の腕が全く動かなくなっていた。
「テメェ……なにしてんだ…?」
怒りのこもった瞳をその生徒に向けると、神威はもう一方の腕を握りしめると、その生徒に向けて、拳を放った。
「ガハァ…!!」
その拳は見事に顔面に沈むようにめり込むと、その場から10メートルも吹き飛ばした。
「…大丈夫か…?」
神威は手を離した際に尻餅をついた矢田に手を差し出す。
「あ…ありがとう」
矢田は御礼を言いながらその手を取ると、ゆっくりと立ち上がった。矢田が立ち上がるのを確認した神威はすぐさま手を離すと、裏山の入り口に向かって歩いていった。
「ま…待ってよ〜!!」
矢田も後を追い、早々とこの場を去っていった。