暗殺教室〜 穢れた少年〜   作:狂骨

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転校生の時間 二時間目

ある雨の日の朝

E組校舎は木造で少し古いため雨漏りしていた。

 

僕らはいつも通りにSHRを行なっていた……が

 

 

「はぁい。でばみなざんぜきにづいて………」

 

 

(((((何か大きいぞ………殺せんせー………))))!

 

いつもより殺せんせーの頭が何倍にも膨らんでる……

 

「殺せんせー33%程巨大化した頭についてご説明を」

 

「あ〜水分を吸ってふやげまちた。なにぶん湿度が高いぼので」

 

「「「「「「生米みてーだな!!!!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

ポタッ

 

 

 

「さて、烏間先生から聞いていると思いますが今日は三人目の転校生が来るようですね」

 

「あ〜まぁぶっちゃけ殺し屋だろうけどな」

そうだ。今日は三人目の転校生が来る日なのだ。神威君といい律といいこのクラスは変わった転校生が多い…まぁ暗殺教室だし…

 

「いずれにせよ皆さんに新しい仲間が増えるのは嬉しい事です」

 

「そー言えば律は何か聞いてなかったの?もう1人の転校生の事」

「はい少しだけ、最初は彼と私が同時投入される予定でした。彼が肉薄攻撃、私が遠距離射撃、連携して殺せんせーを暗殺する計画でしたが二つの理由でキャンセルされました」

 

「? 何で?」

 

「1つは彼の調整に時間が生じてしまったこと、もう一つは……私が彼より暗殺者として………『圧倒的に劣っているから』

 

 

!!!!!!

 

律よりも凄い暗殺者……僕らは凄く気になったがそれと同時に少しだけの恐怖感を抱いた。殺せんせーも動揺している

一体………どんな怪物生徒が来るんだろう………

 

 

その時

 

 

ガタッ!!!

 

 

教室の扉が突然開かれた。そこには白装束を着た謎の男性がいた。

その男性はゆっくり入って来ると…………

 

 

ポワンッ!

 

 

「「「「「「!!」」」」」」

 

手から鳩を出した!

 

 

「ははははごめんごめん。驚かせてしまったようだ。転校生は私ではないよ。私は保護者さ。まぁ白いし『シロ』とでも呼んでくれ」

 

 

その男性は凄く気軽で挨拶をした。けど……

「いきなり白装束で手品やられたら…」

「うん…流石にビビるよ。殺せんせーでもなきゃ誰だってね」

そう言って殺せんせーの方へ向くと

 

あれ?いない

 

え?…………………

 

僕が天井の隅を見るとそこには液状化した殺せんせーがいた…かなりビビってる…

「ビビってんじゃねーよ!殺せんせー!奥の手の液状化まで使いやがって!!」

 

「いや!だって律さんがおっかない話をするので!」

 

 

【殺せんせーの弱点15 噂に踊らされる】

 

 

 

「初めましてシロさん。それで肝心な転校生の方は?」

 

「あ〜私が直で紹介しようと思ってね」

 

そう言うとそのシロという男性は教室へと入ってきた。

格好からして掴み所のない人だ。

 

 

その人は何故か僕と茅野の方と後ろの神威君の方を見ていた。

「どうしました?」

 

「いや、いい子達ですな。これならあの子も馴染めそうだ。紹介しよう」

 

するとその人は教室の後ろ側に目を向けた。

 

 

「おーいイトナ!!入っておいで!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴッ!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

その人が呼びかけた瞬間後ろの壁が壊れその穴を通り外から誰かが入ってきた…!

 

 

 

(((((いや!ドアから入れよ!!!)))))

 

多分皆そう思ったろう………

 

 

三人称視点

 

 

その壁を破った少年は席に座った。

 

「堀部イトナだ。名前で呼んであげてください。それと、私も少し過保護なので少々見守らせてもらいます」

 

「はぁ……」

 

その時、カルマは何かに気づきイトナに質問した。

 

「ねぇイトナ君、君今外から手ぶらで入ってきたじゃん。外はどしゃ降りなのに何で一滴も濡れてないの?」

 

その時イトナの腕はゆっくり動きカルマの頭に手を置いた。

 

「お前は多分このクラスで二番目に強い。だが安心しろ。お前は俺より弱いから殺さない。俺が殺したいのは俺より強い奴だけ」

「…!!」

そう言うとイトナは神威と殺せんせーを見た。

 

「この教室では隣のお前と殺せんせー………お前ら2人だ」

「……」

「強いとはケンカの事ですか?イトナ君、君では私と同じ次元に立てませんよヌルフフフフフ♪」

 

「立てるさ。だって俺ら 『血を分けた兄弟なんだから』

 

 

 

 

「「「「「「「「「「「「え?」」」」」」」」」」」」

 

 

 

 

「「「「「「「「「「「「兄弟ィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!?????」」」」」」」」」」」」

 

 

 

 

するとイトナは殺せんせーと同じようにようかんを取り出しかじると神威の方へと目を向けた。

 

「兄であるあんたをやる前に一番後ろのあいつをを殺す。」

 

「え!?」

「……ん?」

矢田は驚いていたが本人は普通であった。

 

「時は放課後、この教室で勝負だ」

「あ……あぁ…」

 

そう言うとイトナは出て行った。

 

 

 

 

その直後神威は矢田に詰め寄られた。

「ちょっと神威君!何であんなの引き受けちゃうの!?」

「別に…少し面白そうだったから…」

「だからって!敗けたら殺されちゃうんだよ!!しかもあの土砂降りの中濡れてなくて入ってきたんだから絶対何かあるよ!」

そう言うと矢田はもっと詰め寄り顔を近づけた。それでも神威は動じなかった。

 

「そうだよ?神威〜。あのイトナとか言う奴、絶対何か隠し持ってる。もしかしたら殺せんせーに匹敵する奴かもよ?」

「別にあってもどうでもいい…」

カルマの言葉に神威は興味なさそうに返すと

「話は終わりだ…俺は飯を食ってくる…」

とだけ言い神威は土砂降りの中外へと飛び出していった。

 

「………(今の神威君の目……何か別の物を指してた気が…………)

 

矢田は1人そう思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

その後クラスは殺せんせーの兄弟説で大騒ぎとなったのは言うまでもない

 

 

 

 

 

 

 


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