暗殺教室〜 穢れた少年〜   作:狂骨

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仕返しの時間

前原の件より翌日の土曜日、渚たちは仕返しをするべく、計画を着々と進めていた。

 

 

そして、その場所となるところは、とある喫茶店であった。

ターゲットとなる瀬尾と土屋はその喫茶店でコーヒーを飲んでいた。

 

「〜かし、雨の中のオープンカフェもいいもんだな。ここだけ濡れてないっていう優越感。昨日の『アレ』とは大違いだな。ははは!!」

「キャハッハッハ!!ひっどーい!キャハッハッハ!!」

2人が昨日の出来事で大笑いしていると、2人の老人が現れた。

「あの〜…そこ通ってもいいですかいの〜……?奥の席に座りたいんじゃが」

「ほんの少しだけ足を引っ込めて…」

すると瀬尾は老人の頼みを受け入れ、舌打ちをしながらも道をあけた。

「ど…どうも」

とぼとぼ…

「なんだあれ?老いぼれがこんな店来んじゃねぇ〜よ!」

「アハハ!ダ〜メ〜聞こえちゃ〜う!」

 

そんな2人を向かいのマンションから多数の黒影が見ていた。

 

〜マンション

 

「すげ〜な…あれが渚と茅野か〜…」

「あ〜俺がちょいといじりゃああんな物よ」

「う〜ん。菅谷読んで正解だな」

その正体は、E組の皆であった。そして、なんとあの2人の老人の正体はマスクを被った渚と茅野なのだ。

 

「しっかし向かいの民家はよく俺たち上げてくれたな〜」

「あぁ家主を矢田と倉橋が押さえてるからな」

「あ〜ビッチ先生の交渉技術な!」

 

するとどこからともなく殺せんせーが姿を現した。

「ヌルフフフフ……首尾は上々のようですね〜…では作戦開始と行きましょうか…奥田さん、頼んでおいた薬は?」

「は…はい!作ってきました!!」

殺せんせーに言われると奥田は懐かBB弾程の大きさのカプセルをだした。

「では、2人とも、お願いしますね」

そう言うと速水と千葉が弾を詰め、狙いを定めた。

 

 

〜喫茶店

 

「爺さんや〜この辺りにトイレはあったかしらね〜……確か100m近くのコンビニにはあったけども〜」

「おいおいここで借りればらいいじゃろうが」

「そうでしたそうでした。ちょっくら行ってきますね ヨイショ」

そう言うと茅野はトイレへと向かった。

「やだ〜ボケかけ〜。絶対あーはなりたくないね〜」

「ハハハッ!」

茅野にきこえないよう2人は悪口をこぼした。その時

 

「おっと…!」

 

ガシャ!

 

渚がサラダの入った器を落とした。それと同時に瀬尾と土屋は珈琲から目を背けた。

 

 

「よし!いまだ!」

 

ピュン! ピュン!

 

 

2人が珈琲こら目を背けた瞬間にマンションからE組の狙撃手である千葉と速水が2人の珈琲目掛けて薬玉を発射した。

 

チャポン!

 

結果は見事に命中し、無事に2人には気づかれることはなかった。

 

 

当の2人は我慢の限界らしく、老人になりすました渚に怒鳴り散らしていた。

 

「いい加減にしてよ!さっきっから!」

「ガチャガチャうるせーんだよ!ボケ老人!」

 

「ふぅ……すいませんな……連れがトイレから戻ったらすぐに出て行くので……」

渚は落とした器を拾うと店内へと入っていった。

 

「ったく 今日は客層悪りぃ〜な」

 

そう言うと2人はコーヒーを手にし、口に運んだ。

 

その瞬間

 

 

ぎゅるるるるるるるるるるるるるるる〜………

 

2人の内部から何かが当たった音がした。

 

「わ…私…お腹痛くなってきった…」

「お……俺も……お前ここの珈琲大丈夫か?」

「バカ言わないでよ!私の行きつけなのに!」

「そ…それよりトイレだ!!」

 

2人はトイレに駆け込むも…

 

ガチャガチャガチャ

 

「おい!開ねーぞ!!あ!さっきのババア!!!!」

 

茅野が入っている為入ることは出来なかった。

 

「おい店長!!!ここら辺にトイレは!!」

「あ…いや…内のはあそこ一つだけでして……」

 

 

 

“100m近くのコンビニにはあったけども〜”

その時2人は老婆の言葉を思い出した途端走り出した。

 

「なに一緒に来てんのよ!あんた男なんだからそこらでしなさいよ!」

「できるか!!!」

 

そしてその行先には………

 

 

「お!来た来た!」

 

民家の塀の木の上にE組第2班が待ち構えていた。

 

「アイツらプライドないからな。そこらの民家でトイレ借りる発想はねーんだな」

「それじゃそのプライドをサクッと殺りますか」

 

バサッ!!!!!!

 

そして切れた枝は2人に向かって落下し、ピンポイントで2人の頭頂部へと当たった。そして、2人はびしょ濡れになりながらもトイレへと向かって走り去っていった。

 

 

「ま、少しはスッキリしましたかねぇ」

 

「あれ?そう言えば神威君は?」

 

「神威くんはですねぇ〜……ヌルフフフフ…………」

 

 

 

 

〜コンビニ

 

 

「やっと着いたぜ!!ようやく用を足せる!!」

そう言うと一足先に来た瀬尾が開けるためにドアノブに手をかけたが………

 

ガチャ ガチャガチャ………

 

 

「え!?おい!?あかねぇぞ!!どうなってんだ!!おい!!誰だ!入ってんの!!開けてくれーー!!!!!!!」

 

ガダガダガダガダ!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「……何で俺がこんな役を…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、僕らの仕返しが烏間先生にバレて…仕返し組はキツくお灸を据えられた……

 

 

 

 

 


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