次の日
「……と言うことだ。すまんが今日一日中…君らに迷惑をかけるかももしれんが…よろしく頼む…」
「苦労が絶えないな……烏間先生……」
烏間は事情を皆に話していた。その大変さに茅野は同情した。その直後…
「烏間〜!!!!」
奴が来た…
校舎の方面よりイリーナが走って向かって来た。何かを持って…
「お疲れ様〜!!!喉乾いたでしょ?ハイッ!冷たい飲み物!」
…………………………………………………
イリーナの見え見えな策に皆は呆れて、その場は静寂に包まれた。
「さっ!!グっと!いって!!グっと!!美味しいわよ!!!!」
それとは御構い無しにイリーナは烏間に飲み物を進めた。この瞬間から皆はもう一つのことに気づいただろう…
(((((((絶対なんか入ってる…!!!!ー)))))))
その光景を見ていた神威と矢田は
「あははは…ビッチ先生…単純だね…」
「……バカとしか言いようがねぇ…」
皆と同じ反応を見せていた。そして、烏間もイリーナの企みを見破りそそくさと職員室へと戻ってしまった。
昼休み
神威はカルマや渚たちと昼飯を食べていた。すると、カルマは窓の外へ目を向け
「お、見てみ渚くん、神威」
「え?」「?」
二人が見ると木陰で食事をしている烏間にイリーナが堂々と近づいていき何かを話していた。
話が終わったのか、イリーナは烏間とは反対の木陰に来ると
ダッ!!!!!!
突然走りだした!
そして!
ギィイイイイイー!!!!!
走りだした瞬間烏間の足元がワイヤーに引かれ、そのまま体制を崩した。そして、
ザッ!!!
イリーナが馬乗りし、体制を立て直せなくしナイフを烏間の心臓めがけて振り下ろした。
だが
ガシッ!!!!
当たる寸前に烏間が取り、防がれてしまった。
「く…!!(しまった…!!力勝負では…打つ手がない…!!)」
だが、二人の押し合いはそう長くも続かなかった。
「……………はぁ……もういい……」
ペタ
「え?」
烏間は手を離しナイフをつかせた。
「諦めの悪い奴に今日一日付き合ってられるか…」
それを見た生徒たちは喜びの声を上げた。
「!!!当たった!!!!」
「ビッチ先生残留決定だー!!!」
「やったぁー!!!」
イリーナの残留決定をクラスの皆は盛大に喜んでいた。
そして、ロヴロはイリーナへと近づいていった。
「先生!」
「……できの悪い弟子だ……先生でもやっていた方がまだマシだ…必ず殺れよ…イリーナ…!」
「!!はい!!!」
そう言いうとロヴロは去っていった。
「やったわぁー!!!!!」