暗殺教室〜 穢れた少年〜   作:狂骨

13 / 40
LRの時間

ある日の五時間目

 

 

英語の時間でイリーナが黒板に文を書いていた。

 

『Oh…sexy guy it's a mircle what really?』

「日常会話なんて実は単純。周りにいるでしょ?『まじ!?』とかで会話を成立させようとする奴。その『マジ』に当たるのが『Really』 木村、言ってみて」

 

 

「り…りありー…」

 

 

「はいダメ。LとRがめちゃくちゃよ。LとRの発音は日本人とは相性が悪いの、私としては通じはするけど違和感あるわ。」

 

「は…はい」

 

「相性が悪いものは逃げずに克服する。これから先、発音は常にチェックしていくから、………LとRを間違えたら……公開ディープキスの刑よ♡」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして放課後となり、イリーナは廊下で凄く何かに焦っているようだった。

 

 

 

「く……こんなところで……足止め食ってる訳にはいかない……一体どうすればあのモンスターを……」

 

 

 

 

その時

 

 

 

 

 

「「ぐをぅ!!!!」

 

 

 

突如イリーナは背後からかけられたワイヤーに首をつられてしまい、縛り上げられた。

 

 

 

 

(ワ…ワイヤートラップ……一体……)

 

 

 

 

 

その時、イリーナの近くに謎の男が現れた。

 

 

「(驚いたよイリーナ、子供相手に楽しく授業…まるでコメディアンのショーを見ているようだ…)」

 

「(せ……センセイ…!)」

 

 

そこへ烏間先が駆けつけ仲裁 へと入った。

 

 

「(おい、何をやっている。女に仕掛ける罠じゃないだろう)」

 

「(心配ない。罠の防ぎ方ぐらい教えてある)」

 

 

 

そう言うと男はワイヤーを切断しイリーナを解放した。

 

 

「(何者だ。せめて英語だと助かるのだが)」

 

 

そう言われた男は突然と言語を変えた。

 

 

 

「これは失礼…日本語で大丈夫だ…。イリーナイェラヴィッチを斡旋した者と言えばお分かりかな」

 

 

 

 

そう言われた烏間は思い出したように目を開いた。

 

 

 

殺し屋ロヴロ

 

 

現在は引退しているが現役時代では殺し屋の中ではトップクラスの実力を持つ男だったのだ。

 

 

「例の殺せんせーとやらは」

 

「上海まで杏仁豆腐を食いに行った。30分前に出て行ったからもうじき戻るだろう」

 

「なるほど…聞いてた通りの怪物のようだ」

 

 

そう言いロヴロはイリーナへと目を向けた。

 

 

「来てよかった。今日限りで撤収しろ。お前では殺せん」

 

 

 

そう言われたイリーナは立ち上がり言い返した。

 

 

 

「必ずやれます!!先生!!私は!!」

 

 

 

その瞬間

 

 

 

 

ロヴロは素早い動きでイリーナの後ろへ回り首筋へ親指を突き立てた。

 

 

 

 

「相性の良し悪しは誰にでもある。こここそがお前にとってLとRじゃないかね?

 

 

 

 

ロヴロがそう言い切ったとき。

 

 

 

 

 

「半分正しく半分は間違ってますね〜」

 

 

 

 

話の内容の張本人が現れた…

 

 

 

「何しに来た。ウルトラクイズ」

 

 

「ひどいですね〜。いい加減殺せんせーと呼んでください。あとロヴロさん。確かに彼女は暗殺者にして恐るるに足りません『くそ』です。」

 

 

「誰が糞だ!!!」

 

 

殺せんせーの言葉にイリーナはキレるが話を続けた。

 

 

 

「ですが、彼女こそこの教室に適任です。殺し比べてみれば分かりますよ。どちらが優れた暗殺者か。二人の勝負です。」

 

 

そう言い殺せんせーは対せんせー用ナイフを取り出しそれぞれに一本ずつ渡した。

 

 

 

 

「ルールは簡単。烏間先生を先に殺した方が勝ちです。」

 

 

 

「おい!何で俺が犠牲になる!」

 

 

「私じゃだ〜れも殺せないでしょ♪

 

 

「期間は明日一日」

 

 

「なるほど」

 

 

ろは納得したのかその場を去り、烏間も呆れてこの場を去った。

 

 

 

「見てなさい!アンタも烏間も絶対殺してやるんだから!!」

イリーナも覚悟を決めたのかムカムカとしながら乱暴な足取りで去っていった。

 

 

 

 

 

こうして、イリーナvsロヴロの烏間模擬暗殺が始まったのた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。