暗殺教室〜 穢れた少年〜   作:狂骨

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転校生の時間その2

殺せんせーに改造され一晩でグレートアップした自立思考固定砲台を見て皆は驚いていた。

 

岡島「一晩で偉くキュートになっちゃって」

三村「あれ…一応固定砲台だよな…」

あまりの変わり様に岡島は興奮し三村は訳が分からないようだ。

すると

寺坂「何騙されんだよテメェらどうせあのタコがつくったプログラム機械は機械どうせまた空気読まず射撃すんだろポンコツ」

そう言い寺坂は言い捨てた。

 

自立思考固定砲台「仰る気持ち分かります…寺坂さん…昨日までの私はそうでした…ポンコツ…そう言われても…返す言葉がありません…」

寺坂の言葉を受け入れたのか泣きだしてしまった。

片岡「あ〜あ泣いちゃった」

原「寺坂君が2次元の女の子泣かした〜」

寺坂「何か誤解される言い方やめろ!!」

寺坂が二人から集中砲火されていた。

 

竹林「素敵じゃないか2次元…Dを一つ失う事で女は始まる…」

いままで一言もしゃべっていない竹林とわいうメガネ生徒が初セリフでとんでもない事を言った。

 

自立思考固定砲台「でも皆さんご安心を!殺せんせーに改良されて協調性の大切さを学びました!私のことが好きになっていただけるよう単独での暗殺を控えることにしました!」

殺せんせー「そう言う訳です。ちなみに先生は彼女にたくさんの改良を施しましたが彼女の殺意には一切手をつけていません。先生を殺すには心強い味方となるでしょう…」

そう言い殺せんせーは笑みを浮かべた。

 

その後

自立思考固定砲台は天然なのか協調性を高めるためにカンニングという方法を行った。

そして、現在は休み時間となり自立思考固定砲台は彫刻や将棋などでクラスから人気を集めていた。

すると

神威「ふわぁ〜」

いままでずっと寝ていた神威が起きた。

自立思考固定砲台「神威さん!おはようございます!」

神威「あぁ…(何か変わってねぇか…?)」

岡野「アンタ この頃寝てばっかじゃないの…?」

神威「気の所為だ。顔を洗って来る」

岡野の言葉を軽く受け流した神威は教室を出て行った。

 

片岡「あとさ。この娘の呼び方決めない?自立思考固定砲台…ていうのはちょっと…」

矢田「だよね〜」

原「名前から一文字とって」

不破「自…律…そうだ!律は?」

千葉「安直だな」

不破「え〜可愛いよ」

自立思考固定砲台「律…」

前原「お前はそれでいい?」

律「はい!嬉しいです!では『律』とお呼び下さい!!」

自立思考固定砲台は『律』という名前が気に入ったのかすごく表情を明るくさせ頷いた。

 

渚「上手くやっていけそうだね」

カルマ「どうだろう寺坂の言う通り殺せんせーのプログラムで動いてるんでしょ?機械自体に意思がある訳じゃないあいつがこのあとどうするか全部作った持ち主が決める事だよ」

 

カルマの言った事に渚は理解できなかった。

 

その夜

ザッ…ザッ…

E組校舎に何人かの白衣を着た者が侵入し、教室が怪しく光った。

 

ーーーーーー

ーーーー

ーー

 

「おはようございます。今日もよろしくお願いします」

昨夜が明けて翌日。律は最初の形である無表情の姿に戻っていた。

 

「今後は改良行為も危害と見なす様だ。君らもだ。彼女を縛って拘束し故障した場合は賠償を請求するそうだ」

そう言われた皆は曇った表情をしてしまう。烏間も皆の気持ちも分からなくはないが、抗議した場合は律を撤去され、暗殺する確率も低くなるため、無闇に抗議する事ができなかった。

「持ち主の意向だ。従うしかないだろう」

「う〜ん…持ち主とはこれまた厄介な…。親よりも生徒の意思を尊重して欲しいものですね…」

 

それからHRが終わり1時間目が始まる。

 

すると、機械の両側から展開する音が聞こえてきた。

 

また始まるのだ。あの弾丸の嵐が。

 

バン!

 

「(来た…!)」

殺せんせーは音に反応し避ける用意を。生徒の皆は頭を伏せる用意をした。

 

 

 

だが、一向に弾丸は打ってはこなかった。

 

「!?」

見ると律の両側には機関銃ではなく、咲き誇る『花』が添えられていた。

 

「花を作る…約束をしていました」

その言葉に矢田は目を開く。

 

「殺せんせーは、私に多くの改造を施しましたが、マスターはそれを不要と判断し、殆どを撤去・初期化しました。ですが、皆さんとの協調性が第一と考え、消去される前に重要データをメモリーの隅へ隠しました」

その言葉に殺せんせーは歓声をあげた。

 

「素晴らしい!律さん貴方は!」

「はい!私の意思でマスターに逆らいました!」

殺せんせーに反応するかのように律の表情は満面の笑顔に変わった。

 

「殺せんせー…こういうのは『反抗』っていうのですよね…?律はいけない子でしょうか…?」

「とんでもない!年相応の態度!大いに結構!」

そう言い殺せんせーは大きな花丸を顔に映し出した。

律は安心したのかまた笑顔に戻った。

 

晴れてまた、彼女はE組の心強い仲間となった。

 

 




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