少年が行く幻想学園   作:スカイマーク

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どうもこんにちはスカイマークです。
前回の後書きにも書いた通りあの封筒が明らかになります。
少し短めです。
では本編どうぞ!


ハプニング

『皆様御起立下さい、只今から平成##年度幻想学園入学式及び始業式を始めます。』

 

4月7日

総合体育館で入学式が始まった。

舞台前方に新入生と元中等部三年の進級生が、その後ろに高等部と中等部の在校生が居る。

生徒達はその場で起立し立っていた。

俺も新入生としてその中に含まれている。

司会が「御着席ください。」と言った後生徒達は自分の席に座った。

こうして式が進められた。

まず初めに日本文部科学省のトップの祝いのスピーチからだった。

自分の席に座っている俺は耳も向けず無心になっていた。

どこも学校も入学式でのお偉い様のスピーチは誰もが「つまらない」と言う。

数十分後、次は高等部と中等部の生徒会長の話だった。

これも無視した。

 

『続まして、幻想学園理事長から挨拶。』

 

次に学園の理事長のスピーチだった。

 

ケンシ「…………」

 

この時、俺は無表情だったが内面驚いた。

理事長と言う人物は俺が知っている人物の事だった。

その人物はマスターズ大佐が生活面をサポートすると紹介された人物であり、現任務で俺に「八雲 ケンシ」と苗字を付け自分の家族にし血の繋がった息子だと義妹の藍と橙に偽った

赤い瞳を持つ金髪のロングヘアの人物、

 

 

 

八雲 紫

 

 

 

である。

日本に来る前に学園の資料を目に通したが何処にも紫の名前は載っていなかった。

藍と橙、まっしてや本人の紫は俺に何も言わなかった。

どうゆう事かわからない。

紫は舞台に上がり真ん中に置かれたマイク付きのスタンドを後ろに立ちスピーチが始まった。

 

紫『桜が満開する中、中等部に入学する新入生、高等部に入学する新入生、入学おめでとうございます、そして中等部で3年間過ごし高等部へと進級する進級生の皆さん、進級生おめでとう………』

 

 

途中で俺は紫のスピーチを聞くのを止め何故ここに紫が居るのか考え始めた。

ひとつの過程を立てる事にした。

もし本当に紫が学園の理事長だとしたら国防省ではなく学園を作った日本の政府のひとつ、教育を専門とする文部科学省がやる事だ。

だが紫は国防省。

例え国家公務員と言う職でもジャンルは違う。

この仮説は違うか。

やはり人物は謎が多い為オーバーに考えるべきか。

だが要素がない。

そんな事を考えている内に紫のスピーチは終盤を迎えていた。

 

紫『…話を終わる前に少し余談になるけど、実はうちの子2人が入学生の中に居るの♪次の新入生代表のスピーチが楽しみだわ、終わります。』

 

ケンシ「…………」

 

スピーチの終盤は余談、しかも俺と橙の事を言って終えた。

飛んだ恥さらしだ。

そして紫は新入生代表のスピーチが楽しみだと言っていた。

何故か俺と橙何方かやる事になっている。

 

『新入生意志表明、新入生代表…『八雲 ケンシ』」

 

ケンシ「………」

 

司会は俺の名前を呼んだ。

どうやら橙ではなく俺のようだ。

だが俺は前日職員からも何も言われておらずましてやスピーチの内容を考えてない。

その時、俺は体育館の入り口の受付で貰った白い封筒の存在を思い出した。

まだ中身を見ていない為確信が持てない。

俺はゆっくりと立ち上がり席を離れ赤いカーペットの上を歩んだ。

髪の色のせいか物凄く周りから視線を感じる。

ある者は隣の者に耳打ちしながら、ある者は唖然としながら。

そんなこんなで俺は舞台へと登壇した。

紫は満足そうに笑みを浮かべている。

俺は少々紫を睨みながら制服の内側のポケットから封筒を取り出し中身を開いた。

日本語が縦字で書かれており「決意表明」と最初に書かれていた。

スピーチの紙だった。

まさか受付で貰っらたあの封筒はスピーチの紙だったのかと思いながらマイクを俺の方に向け紙を見ながらスピーチを始めた。

 

ケンシ『意志表明…我々新入生は初めて桜が満開している校門を潜りました ー………』

 

マスターズ大佐は任務以外スクールライフを楽しめと言った。

だが俺は正直楽しめれない。

こんなもの恥さらしにしか思えない。

もし彼女がここに居たら笑われてるな。

ある女性看護兵を頭の中に浮かべながらスピーチをしていた。

その女性は俺と同じ人工人間で人工兵士。

士官学校で同期だったが俺は戦闘に優れた為飛び級し4年で卒業し戦場へ行った。

戦場に身を寄せて2年、彼女は俺の小隊に配属された。

彼女は俺の事を理解してくれた。

だが俺は彼女にも仲間にも言わず2年で戦場を後にし、暗殺や工作と言ったCIAやシールズのウェットワーク(汚い仕事)を3年やった。

その為、彼女とは3年間あっていない。

今頃どうしているだろうか。

 

ケンシ『……我々新入生はこの学園で切磋琢磨して技を磨き未来の為に頑張りたいと思います、平成##年4月7日新入生代表 八雲ケンシ』

 

俺は彼女の事を考えながらスピーチを終え舞台から降り自分の席へ戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




本当なら6話に入れておきたかったのですが6話の最後、紫の所でいい風に終わってしまったので仕方がなく7話にしました。

感想、評価、お待ちしております。
あと脱字や誤字がありましたらご報告下さい。

次回はケンシ、霊夢、魔理沙、アリスの教室1年A組の担任を登場させたいと思います。
ですがまだ決まっておりません……σ^_^;
慧音しようかそれともオリキャラにしようか迷っています。
では次回もお楽しみ!

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