少年が行く幻想学園   作:スカイマーク

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どうもこんにちはスカイマークです。
イヤー最近忙しくなりまして小説を書く時間が減りつつあります。
では本編どうぞ!


2人の同居人

 

ケンシは学園の正門を通り抜け下校していた。

教科書が入った鞄とハンドガンが入った黒いケースを手にして。

 

 

 

 

 

 

幻想学園高等部第一校舎屋上

 

 

さかのぼる事10分前、学生寮へと行く為ケンシは屋上から出て行こうとした。

するとジンに止め黒いケースを渡された。

 

ケンシ「これは?」

 

ジン「護身用の銃だよ、今のケンシは丸腰だからね。」

 

そのケースの中身はハンドガンと3つのマガジンが入っていた。

日本に来る前、ケンシは固定ナノマシン以外のナノマシンを体内から取り出している。

その為、ジンの言う通り「丸腰」である。

 

ケンシ「どんなヤツ(銃)だ。」

 

ジン「『グロッグ17』君ようにカスタマイズしてあるからセーフティ外せば直ぐ撃てるよ。」

 

ガンケースの中に入っているハンドガンは『グロッグ17』

1980年にグロッグ社が開発したオートマチックハンドガン。

3年前までオーストラリア軍やアメリカのFBIなどの法執行機関に採用されていた。

 

ケンシ「……懐かしいな。」

 

ジン「廃棄処分されかけた銃だから探すのに苦労したよ全く。」

 

ケンシは士官学校時代、グロッグ17を愛用していた。

腕は確か物でスピードガンマンだった。

そしてジンは真赤な液が入った注射器を差し出した。

それは人工血液の液色(白色)を人間と同じ液色(赤色)にチェンジする着色液である。

人工人間だと周りにバレないようにする為だ。

過去に何回か使った事があるケンシは受け取って直ぐに首筋に注射器を当て着色液を注射した。

 

ケンシ「………っ」

 

首筋から体全体に広がる感覚。

そして自分の血の色が変わる。

ケンシは自分の体に循環する白い血を赤い血に偽った。

 

 

幻想学園学生寮(高等部)

 

 

学生寮へと着いたケンシ。

見た目はマンションだった。

学園で三人一組の部屋の共同生活だと聞いている。

鞄から部屋の階と番号書いた紙、そして部屋カギを手に取り学生寮の中へ入った。

しかしこの時ケンシはある事に気付いていなかった。

それは後の出来後に繋がる。

 

 

 

エレベーターに乗っているケンシ。

彼の部屋は最上階の3つ下の5階にある503号室である。

エレベーターが止まりドアが開く。

ケンシはエレベーターから降りて503号室へ向かった。

荷物はヘリポートから直接部屋に運ばれている。

部屋の前(玄関)に着いた。

横にはインタホンがある。

カギを手にしているケンシは一度鍵穴に入れようとしたが相手が部屋に居る為、不意に開けてはならないと思い出しポケットに入れインタホンを鳴らした。

すると「はーい」と元気よく返事が聞こえてきた。

 

ケンシ「……ん?」

 

だが男の声では無かった。

女性の声である。

聞き覚えのある声だとケンシは思った。

その時ドアが開いた。

ドアを開けた人物は今朝、チャラ男達に絡まれた男口調の金髪の女子。

 

魔理沙「おかえりだぜ!ケンシ!」

 

霧雨魔理沙。

金色のような黄色い瞳と笑顔でケンシを出迎えた。

 

 

 

 

 

俺は学生寮の部屋の前に居た。

ここの学園の学生寮は三人一組の共同生活だと聞いていた。

だがどうゆう事だ。

何故、魔理沙が俺がこれから生活する部屋の中に居るのだ。

男子は男子寮、女子は女子寮へ、若しくは男子部屋と女子部屋と別れているはずだ。

だが魔理沙は玄関のドアを開け俺を出迎えている。

 

ケンシ「……どうゆう事だ。」

 

魔理沙「えっ?」

 

俺が口にした途端魔理沙はキョトンとした表情と声を漏らす。

 

ケンシ「……何故お前がここに居る。」

 

俺は魔理沙に質問を追求する。

魔理沙は「そう言ってもなぁ。」と言い苦悶の表情で頭をかく。

すると

 

霊夢「私達もここの部屋なのよ。」

 

部屋の奥から霊夢が現れ魔理沙の代わりに答えてくれた。。

 

ケンシ「男女別々じゃないのか。」

 

「ええ、確かにそうよ。」と霊夢は両腕でを組んで頷きながら言う。

なら何故だ。

もう一度自分の部屋の番号を確認したがここで合っている。

霊夢は事情をするから中に入れと言い俺を招き入れた。

部屋は風呂無しの1LDK。

洋室がありそこが寝室である。

リビングは丁度いい広さで勉強用の机が3つ壁側に並んでいる。

テレビや冷蔵庫、エアコンやその他生活に必要な電化製品や家具が揃っていた。

俺は霊夢に寝室に連れられた。

2階建てベッドが1つと普通のベッドが左右の壁に合った。

すると霊夢は普通のベッドの方を指差した。

 

霊夢「まぁコレを見ればわかるでしょう。」

 

普通のベッドに顔を向けた。

ベッドの上に荷物が入った俺のサンドバッグが置かれていた。

するとサンドバッグの上に日本語で書かれた手紙が置かれていた事に気付いた。

俺はそれを手に読んだ。

差出人は紫。

次のような内容だった。

 

愛しいケンシへ☆

 

今、貴方はなんで女の子が2人いるんだって思ってるでしょ?

ずっと言い忘れてたんだけど実は男子部屋の方は一杯なの。

だから貴方はこれから女子部屋で暮らして貰います。

いい加減だと思うけど頑張って*\(^o^)/*♡

 

母より

 

俺は手紙をグシャリと片手で握りつぶした。

あのビッ○め、ふざけた真似を。

心の中で怒りを発しながら内容を理解した。

 

ケンシ「内容は把握した。」

 

霊夢「そっ、そう。」

 

霊夢は戸惑っていた。

この後、リビングで魔理沙と霊夢でこの部屋の決まりを立てた。

部屋に風呂はなく一階にあるので、風呂に関して問題はない。

しかし着替えに関しては女子2人男子1人。

魔理沙と霊夢は物凄く悩んでいた。

そこで俺はリビングで着替えればいいじゃないか、と提案したら俺がリビング、魔理沙と霊夢は寝室で着替える事になった。

掃除については自分の所だけ掃除すればいいと言ったが魔理沙は掃除しないからダメだと霊夢に却下され当番制になった。

 

 

ルールを決めた後、俺は寝室へ行き自分のベッドの下の奥にガンケースを置いた。

霊夢と魔理沙は会話していたので丁度良かった。

そして俺はサンドバッグから荷物を取り出し始めた。

 

 

 

 

 




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