TALES OF CRYING ―女神の涙と黒い翼―

カースメリア大陸編 主要登場人物

キャラクター紹介１

エッジ・アラゴニート

「そばにいてあげるくらいならできるかなと思ったから」

性別：男

武器：長剣

年齢：15才

身長：163cm

　トレンツの村に暮らしていた少年。

　母親は幼い頃に他界しており、父親も村にいない。

　漁師の多い村にあって、剣を使って狩りを生業とし少々浮いた存在だったエッジは、クロウと出会い自分の中の『何か』を揺さぶられ旅に出る。

　戦い方は我流なのでそれ程高い実力を持っている訳ではないが、見ず知らずの人間であっても、自分を犠牲にして助けようとする節がある。

　旅の中で自分の弱さを見つめ、それと折り合いをつけながら成長していく。

　この世界では比較的珍しく剣技と、風と雷の深術(しんじゅつ)両方を武器として戦い、一般人としては十分強力な能力を持っている。（素質としては火属性も持っているが一属性で術が使える程ではない為あまり使わない）

　しかし、深術の専門集団である『スプラウツ』を相手するには術士として未熟であり、戦いを生業とする人々と比べると剣技も及ばない。

　唯一他者に勝る長所があるとすれば、それは状況に応じて両方を使い分ける柔軟性である。

クロウ

「そんなに止めたかったなら私を斬れば良い！」

性別：女

武器：スローイングダガー

年齢：16才

身長：160cm

　海岸でエッジが出会った少女。

　物怖じせず、強気なところが目立つ。

　また、なかなか他人に対して心を開かず、常に一人で抱え込もうとする。

　闇のディープスの扱いに関して、集束(コレクト)の速度、扱えるディープスの量共に異常とも言える能力を持っているが、それを除けば普通の深術士(セキュアラー)。

　闇のディープスを扱う能力は自身が生まれ持った能力ではない様で、使用時には目の色が本来の紫から黒に変わり、本人でも完全には力を制御できない。

　その為、詠唱時間なしで中級以上の術を意のままに操れるが『術の威力と効果範囲が比例してしまう』という欠点を持つ。

　市街地での戦闘などでは小回りが利かず、無闇に使えば周りの人々を無差別に巻き込む。

　人目を避ける為もあり本人は極力この力を使用しない様にしている。

　なので、目立ちたくない時や、打ち解けるまでの間はエッジ達の前でも自分自身の使える術である水属性と風属性の深術と回復術、それにダガーを使用した戦闘スタイルを採っている。

　心の奥底に、他人に裏切られる恐怖。

　他人と関わる恐怖を持っており、他者を自分から遠ざける事でその気持ちを必死に覆い隠している。

ジェイン・アキ

「心配しないでください、ってさっきも言いましたよね？」

性別：女

武器：和傘

年齢：14才

身長：153cm

　正体不明の少女。

　シリアンでエッジ達と出会い、共に王都シントリアまで旅をすることになる。

　変わった服装をしており、どこか品の高さを感じさせる雰囲気がある。

　何故かクロウに恨まれており、リョウカという少女とも何か因縁があるらしい。

　一見すると武器にはなりそうもない和傘を岩の様な硬度に変え、攻防一体の武器として扱う。

　スイング中の遠心力に地のディープスの質量を足すことで石斧の様な打撃を振るう。地属性の集束(コレクト)を解除する事で軽い状態で構え直し、そこから改めて集束状態にして硬度を上げ盾として使う。あるいは軽いままの状態で風のディープスによって飛んだり、炎を纏って急降下したりとトリッキーかつパワフルな戦い方をする。

　その為、隙は大きいものの一撃一撃の破壊力と攻撃範囲ではエッジを上回る。

　武器は比較的万能なものの、深術は使用できない。

クリフ・セイシャル

「俺……嫌われてんのか？」

性別：男

武器：格闘術

年齢：23才

身長：183cm

　マーミンで勝手に旅に着いてきた青年。

　根は優しいが、クロウに目の敵にされており、度々冷たくあしらわれる。

　気と格闘術を武器とし、四人の中で一番戦いに慣れている。ろくに料理が出来ない三人にとっては何だかんだ頼りになる存在。

　手足を使った格闘術の他に、戦闘時は青い『気』を使用して戦う。エッジの獅子戦吼などと違い、常時身体の周りに纏わせ一定時間ごとにまとめて放出する形で技として扱う。この『気』の効果は多種多様で、「瞬間的な高速移動」、「対象に傷を付けずに意識を奪う」、「傷を短時間で癒す」……等々状況に応じて様々な技を使い分ける。