TALES OF CRYING ―女神の涙と黒い翼―   作:ILY

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第八十三話 双雷激突

 フレットは背後にセルフィーを残して暗い森の中を走り続けた。

 時折枝を折り服に引っ掛かるのも構わず彼はどこまでも止まらなかった。

 彼女に言われた様にやる事が定まっていた訳でもなく、ただただ逃げる様に彼は信じられない様な速度で駆け続ける。

(何でだよお前……プライドが全部みたいだった癖に、何でそんな簡単に諦められんだよ……)

 無尽蔵に思えるほどの体力を誇る息が切れる程にフレットは走り続け、立ち止まった所で彼はようやく自分が何かを握りしめている事に気付いた。

 恐る恐る、彼はその掌の上にあるものを確認する。

 それはセルフィーが武器としていた赤い石だった。

 何の拍子か、或いは故意にか、使われずに無事な形を保ったその石を見つめてフレットは呟く。

「……お前から突っかかってこなきゃ俺だって」

 紅玉の様なその輝きからは答えは返ってこない。

 もう会えないのだという事を悟って、彼はその赤い石から上へと目を移した。

 冬が近付く寒空は、雲に覆われようとしていた。

「セルフィー……」

 何もないその空をいつまでも見つめ続けるその少年の表情は、何かとても大切なものを無くしてしまったかの様に空虚だった。

 

 ―――――――――――

 

「クロウ、聞きたいことがあるんだ」

「何?ラーヴァンの空の便なら今日はもう閉店よー、何か最近飛ぶだけでも消耗が酷くて」

「疲れてるのは分かってるよ。そうじゃなくて……その、ネイディールって言ってたあの子の事。聞いても良いかな」

 寒くなってきた中で久々の晴れた空の下、エッジ達は徒歩で《貿易拠点 マーミン》から南《菜の町 シリアン》を過ぎて更に南下していた。

 その道すがらエッジの発した質問にクロウは曖昧な声を出しながら何でもない風を装おうとしたが、諦める様にため息を吐いた。

「あぁ――いや、そうだよね。ちゃんと話す事からも逃げてるのに『私が倒す』なんて言えないか」

 覚悟を決めた様子でクロウは語り出す。

「エッジや皆が見たあの全身真っ白な女の姿は偽物だよ。本当のネイディールはアキと同じ位の歳のハクっていう子。すごく短い間だったけど私はあの子やその家族と一緒に暮らしてた」

 エッジがその言葉を訝しむ。

「どうしてそんな子がスプラウツに?確か、身寄りの無い子供が集められたのがスプラウツだった筈じゃ」

 クロウはそれに答えるのを躊躇った。

 何度か深呼吸してようやく絞り出した言葉はひどく抑揚が無く、彼女の顔は真っ青だった。子細を思い出さずに済ませたいらしく一息に続ける。

「エッグベアの群れが襲ってきたの。それを迎撃するのに私が宝珠の力を使っちゃって、私はハクの家族やその村の人達に袋叩きにされた。その時殺されると思った私はラーヴァンの力を制御できなくて村の皆を……」

 それ以上をクロウは口にしなかったが、エッジは何があったのかを大体察した。彼女がずいぶん前から宝珠の力を全て解放する事に恐怖を抱いている事に彼は気付いていた。

「その直後にフレットが私を連れ戻しに来て、その時多分ハクもスプラウツに連れていかれてたんだと思う。……あの子を歪ませたのは私なんだよ」

 絞り出す様に言ったクロウの言葉に、しばし二人の間に沈黙が流れた。

 エッジは真剣な表情で考え込む。

「ラーヴァンは宝珠の防衛本能みたいなものなんじゃないかな、だからクロウに危険が迫ると暴走するんじゃ」

「仮にそうだとしても、私と会わなければあんな事にならなかったのは変わらないよ」

 険しい顔のままのエッジを見てクロウは自分の発言を後悔した様子で付け足す。

「あ、ごめん。心配してくれるのが嫌な訳じゃないんだけど」

「分かってるよ、ありがとう」

 エッジが怒っていないのを見て、クロウはほっとした様子だった。

 ただエッジはまだ引っ掛かることがあるらしく、再び考え込む。

(それで生き残ったのがその子一人……か)

 と、仲間達が歩調を緩めたのを見て二人はまた一つ目的地に近付いた事に気付く。

 

 大きな山が視界を遮り、その中心を貫く様に街道は伸びて隘路になっていた。

 そこの通行を管理している小さな山門――シリアン山門が彼らの視界に入ってくる。

 そこはエッジとクロウが二人だけで旅をしていた時に反対側から通行してきた場所だった。

 クロウが目を細めて傍らのエッジに問いかける。

「覚えてる?ここ通った時の事」

「ああ、村を出て初めて見る外の建造物だったからよく覚えてる。あの時は……確か喧嘩してたんだっけか?」

「そうだったかな、私は勝手に付いてきたエッジの事まだ全然信用してなくて話す時はずっと警戒してた気がする」

「話す時は、というかあの頃は全然喋ってくれなかったぞ」

 エッジの表現が不服だったらしく、クロウは反論する。

「えー、最低限の受け答えはしてたでしょ」

「それ相槌だけだろ?」

 二人は軽く笑って、ふと他の仲間がまだ足を止めたまま山門を見つめていることに気付く。

「待った、何かおかしい」

「門番が居ない?」

 悲鳴が山門の方から聞こえてきて、二人は同時に飛び出す。

 

 近付いて見て、二人は何故門番が居なかったのか理解した。

 門番とここを通ろうとした人間の死体がいくつも転がり、気持ちが悪くなるような血の匂いが狭い隘路に充満している。

 エッジとクロウは顔をしかめて服の袖で鼻を覆った。

 

 と、反対側から夫婦と娘らしき小さな女の子が何かから逃げる様に走ってくる。

 悲鳴は彼らが発したものらしく、その背後には唸りを上げる雷で形成された刃が迫っていた。

 三人の家族は振り返り、崖に挟まれた狭い視界を覆い尽くす様なその光景に立ち尽くす。

 その家族の脇を、蒼と黒の光が一閃する。

「――魔神剣(まじんけん)・「(あお)」」

「――ブラッディランス!」

 彼らの命を奪おうとしていた雷刃は蒼い剣閃に両断され、黒い無数の槍に穴を空けられて霧散する。

 親子は雷を打ち払った攻撃が飛んできた方向を見て、そこに立つ蒼い剣を構える少年と漆黒に染まった瞳の少女の姿を確認し目を丸くした。

「手配書の」

 死体の仲間入りを免れた家族は再び悲鳴を上げて、二人の脇を走り抜け一目散に逃げ去る。

「クロウ……」

「子供が逃げられたなら良い、それより――これは何の真似よフレット!!」

 彼女の叫びに応えるように、気だるそうな少年が笑顔で近付いてくる。

「よお、クロウ。バルロの野郎はこの先だ、道を通り易くしといてやったぜ」

 ぎり、とクロウは歯を食い縛る。

「何の目的でこんな事を」

 怒りに燃える彼女とは対照的に、フレットは気楽なお喋りでもする様に話す。

「ああ、この辺で暇潰してれば会えるんじゃねえかと思ってな」

「それが……通りかかっただけの人間片端から殺して吐く台詞か!」

 クロウが降り下ろした右手の軌道を起点として三本の黒い槍が形成され、真っ直ぐ打ち出される。

 しかし、脱力していたフレットは身を屈め、最小限の動きで軽々とそのブラッディランスをかわしてクロウに急接近する。

「っ、クロウ!」

 エッジが焦った声を出す。

(詠唱時間ゼロなのに当たらない、発動してから到達するまでの時間だけで避けられてる)

 クロウは落ち着いて、接近してくる敵を見据えた。

(リア達に聞いた、私の意識が呑まれてた時の槍はもっと速かった、もっと強かった……今の私と能力が違う訳じゃない。私が怖がって力を制限してるから弱いんだ)

 再度、クロウは水平に二つの術の起点を作り出した。

 黒い靄の様に空気から槍が滲み出そうとする。

(動く相手でも関係ないくらい、もっと強く、もっと速く……!)

 「ブラッディランス」で形成されていた槍の代わりに、空間が歪む。

「――ディストーションランスッ!」

「!」

 視界にノイズの様に走る黒い歪みが瞬時にフレットまで到達する。

 形成された瞬間には飛び出し、視認出来ない速度で飛ぶその黒い槍は「歪み」という形でしか認識できなかった。

 ブラッディランスとは桁違いの貫通力とスピード。

 フレットは先程と異なりギリギリの様子でその術が何かきちんと判別できるより前に反射的にそれを武器で防ぎ、彼はその威力に後ろへ大きく吹き飛ばされた。

 帯電していた彼の武器がスパークすると共に術が弾かれ、接触によって速度が落ちた事で見ていた者の目にはあたかもそこで初めて黒い槍が出現した様に映る。

 フレットの接近を阻止して、有利な距離を保ったクロウは冷たい声で警告する。

「まだ続けるなら今のであんたの身体を射抜く」

「ハッ、術の切れが格段に良くなってるじゃねえか、海上都市で戦った時とは別人だな」

 心底楽しそうな様子でフレットはそう口にする。

「お二人とも、大丈夫ですか?」

 クロウとフレットが睨み合う間に、アキ達をはじめとした他の仲間も追いついてきた。

 それに顔をしかめる所かますます嬉しそうな様子で、フレットは両手の鉤爪を構える。

「良いね、それでこそ待ってた甲斐もあるってもんだ。全員束になって掛かってこいよ!」

 唐突に高まった彼の殺気に仲間達も身構える。

 その張りつめた空気の中で、戦闘に立つクロウの前にエッジが進み出て仲間達を制する。

「一つだけ、聞きたい事がある」

「あ?」

 水を差されて不愉快そうにフレットはエッジを睨む。

 一番年が近く同じ属性を得意としてはいても彼はエッジの事をほとんど認めてはいない様だった。

「スプラウツにネイディールっていう子が居るよな、光の深術で虚像を作る」

「それがなんだよ」

 フレットはイラついた様子で急かすが、エッジは落ち着いていた。

「その子の村にお前が急に現れたのは本当か?」

「ああ」

 フレットは馬鹿にした様に笑ったが、エッジは続けて尋ねる。

「いくら光属性の資質を持っているとはいえ、人の目に誤認させる程の像を作るなんて並大抵の資質じゃない……そんな才能を持った子が村人全員が命を落とす様な状況でたまたま一人だけ生き残って、たまたますぐに現れたお前に保護されたって言うのか?」

 ここに来てようやく何かを悟った様子で、フレットは笑みを浮かべる。

 エッジは怒りを滲ませながら最後の質問をした。

「スプラウツがその子の才能に気付いたのは、モンスターに襲われる事件があるより前だったんじゃないか?」

「エッジ……?」

 クロウは困惑した様子で、傍らのエッジを見る。

 フレットは声をあげて、さも可笑しそうに笑った。

 その反応を見てエッジは魔神剣を放ち、フレットは横に跳んでそれを避ける。

「やっぱりお前が、モンスターをけしかけてクロウ達を襲わせたのか」

「え?」

 エッジの言葉にクロウが目を丸くして言葉を失う。

 フレットは感心した様子で尋ねた。

「ハハハハッ、まさかこんなに時間が経ってから気付く奴が居るなんて思わなかったぜ。何で気付いた」

「エッグベアは群れを作らないんだよ、何らかの脅威に対して対抗する時数匹が共闘する事があるだけだ……例えば人間の様な外敵が居る場合に」

 再び深海の剣を振るうエッジ。

「元々脱走したクロウの後を追って監視してたお前達は、その過程でネイディールの力に目を付けたんだろ?生き残りだから保護した訳じゃなく、最初からスプラウツに連れて行くつもりで!」

「だったら何だよ!許せない、とでも言うつもりか?エッグベアを追い立てたのは俺でも、俺らが手を出したのはそこまでだ。隣の人殺しは庇っておきながら俺らのしたことは許せないとでも言うのかよ!」

 怒りに任せて単調な軌道になったエッジの深海の剣を掻い潜ってフレットが帯電する鉤爪を振るい、エッジは後退を余儀なくされる。

 一度呼吸を整え、周りに転がる倒れた人々を見てエッジは何かを決意する様に言った。

「みんな、ここは俺一人に任せてくれ」

 クロウとアキが即座に反対する。

「待って、こいつはおかしい奴だけどそれでもクローバーズの筆頭にあげられる実力は本物よ。あんたが一人で敵う様な相手じゃない」

「そうです、エッジさん。前回の戦いを忘れたんですか!?五人がかりでようやく止められた敵ですよ」

 仲間達が反対するのとは対照的に、フレットはあっさりそれを認める。

「俺は別に構わないぜ、ただお前が負けたら残り全員と戦うだけだ」

「分かったそれで良い」

 

 エッジは深海の剣アエス・ディ・エウルバで魔神剣を放つ態勢に入り、フレットも同様に専雷爪スペシャライジングで遠距離攻撃を放つ態勢に入る。

「待って、エッジ――」

魔神剣(まじんけん)(あお)!」

雷旋牙(らいせんが)ァ!」

 クロウの制止の声を無視して二人は一度離れた間合いから技を撃ち合う。

 フレットの右手の三本の鉤爪から放たれた衝撃波は、三本の筋となって地面に鋭利な傷跡を残して突き進む。

 その中心をエッジの放った蒼い輝きが貫き、蹴散らされる様にしてフレットの雷旋牙はかき消された。

 深海の剣の威力に舌打ちするとフレットは重い両手の鉤爪を広げて遠心力で回避する様に横に転がって、エッジの魔神剣から逃れる。

 その時間を利用してエッジはすぐさま初級深術の詠唱を開始する。

「ライトニ――」

「させるかよ!」

 エッジが気付いた瞬間には目の前にフレットの顔があった。

 背筋に走った悪寒に従ってエッジは詠唱をやめて、深海の剣を横凪ぎに振るう。

 フレットは冷静にバックステップで剣の間合いを外した。

 半ば発動しかけていたエッジの術のディープスは霧散し、紫の粒子が空中を舞う。

 辛うじて稼いだ一瞬の時間を使ってエッジは重りにしかなっていなかった通常の剣を鞘ごと投げ捨てると、自ら接近戦に切り替え連続攻撃をしかけた。

 あらゆるものを切断する深海の剣を持つエッジの攻撃は、仮に防がれても相手の武器と接触した時点で即座に相手の武器を破壊する。

 その圧倒的に不利な状況で、フレットは自身の武器の重さをものともしない身軽な動きでエッジの剣戟を全てかわす。

 当てようと躍起になるエッジの目の前で、フレットはにやりと笑うと宙返りしながら空中に逃れた。

 不意の動きをエッジは追いきれず、フレットには武器を大きく振って技を繰り出すだけの空間が生まれる。

雷旋牙(らいせんが)

「くっ!?」

 飛来した三本の衝撃波をエッジは咄嗟に顔の前で構えた深海の剣で防御するが、それだけでは縦に伸びるその攻撃を相殺しきれなかった。

 やや前に残り気味だった左脚と腰の辺りの服が裂け、そこから少量の血が滲む。

「隙あり、だぜ」

「っ、させるか!」

 エッジが僅かに怯んだ間に着地したフレットは今度こそ至近距離から攻撃を仕掛けようと再び距離を詰め、エッジもそれを迎え撃つ。

 帯電したフレットの左の鉤爪が振り下ろされ、エッジの深海の剣が斜めに切り上げられる。

 雷が描く弧と、深海の剣が空中に残す蒼い軌道が交差した。

 アエス・ディ・エウルバの分解能力は容易くフレットの武器を斬り裂き、切り離された鉤状の先端部は纏っていた雷を失い地に落ちる。

 しかし、焦った表情を見せたのはエッジの方だった。

 あらゆるものを触れただけで切断するというのは、言い換えれば「相手の武器を受け止める事が出来ない」という事に他ならない。

 フレットは武器の先端を失った代わりに、エッジの防御をすり抜けてその間合いの中へと潜り込む。

 彼は勝ち誇った表情で踏み込み、振り下ろした左を返す手でエッジの剣を握った右手を払いのけた。

 欠けた武器の先端部が、深海の剣の柄を捉えてエッジの手から弾き飛ばす。

「がっ――!」

 無防備になった腹部をフレットに蹴りつけられ、エッジはその場に蹲る。

 その一撃だけでも並みの大人を遥かに超える力だった。

 担い手を失った深海の剣はカラカラと力を失って、地面を転がる。

「なめてんのかお前……それ使い慣れた武器じゃねえだろ」

 目の前で蹲ったエッジから視線を外して、フレットは詠唱を開始した。

 その目は、二人の戦いを見守っていた仲間達に向けられる。

 それに気付いたエッジが咳き込みながら止めようとする。

「!やめろ、まだ俺は」

徒爾(とじ)なる弱者(じゃくしゃ)()()とせ――サンダーブレード!」

 下から上へ通常の雷と逆の順番でディープスの雷光が伸びていき、最後に三つに分かれて十字架の様な、或いは剣の様な形を形成して地面へ落ちる。

 地面に突き刺さった雷の剣はその一点を焼き、大地との衝突の勢いで実体化した雷のディープスを周囲に撒き散らした。

 爆発の一番近くにいたリョウカから悲鳴が上がる。

 エッジは怒りに燃えた瞳でフレットを睨んだ。

「お前の相手は俺の筈だ、皆に手を出すな!」

 それに対して、フレットもまた見下した様な怒りの視線をエッジに落とす。

「ならお前が立てよ!戦えよ!死ぬ気で、俺と!」

 怒声に駆り立てられ、エッジが立ち上がる。

 自身と相対した武器を持たない少年に対してフレットは言った。

「さっきお前が自分で捨てた方の剣拾え、それが『お前』の全力だろ。武器に頼んな」

 エッジは一瞬躊躇ったが、フレットは動かない。

 武器を拾うまで待つつもりの様だった。

 エッジは深海の剣では無く、通常の長剣の方を手に取った。

「……轟雷装(ごうらいそう)

 疑似的なコレクトバーストの効果を局所的に使用し、エッジは握った長剣に雷を纏わせる。

 それはD・RC変化の使用までの時間を短縮し斬撃に雷の威力を付加する、彼自身が編み出した技だった。

「バルロやクロウの買い被りか、それとも本当にお前にそれだけの力があるのか……見せてみろよ、お前の本気を」

 フレットが両手に装備した鉤爪も一際強くスパークする。

 エッジが踏み込み、フレットも踏み込む。

 どちらからともなく仕掛けた二人の武器の激突の放電音は、山門全体に響き渡った。


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