吉良吉影はゼロから始めたい   作:憂鬱な者

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第11話:吉良吉影は犬が嫌い -後半-

「しばッ!!」

 

キラークイーンのラッシュが次々と迫り来る魔獣を容赦無く粉砕する

 

「ちっ!一体何匹いるんだ…!!

かれこれ5〜6分…

2〜30匹は始末しているというのに、一向に減った気がしない!!」

 

彼の背後から2匹飛びかかる

 

「ふんッ!!」

 

キラークイーンのソバットがまとめて蹴り飛ばした

 

「くそっ…!!」

(わたしのキラークイーンの性能ならこいつらを倒すのは容易い…

だが、数が多すぎる…!!

何とかしなくては…)

 

すると彼は少女を抱き抱えると

 

また飛びかかって来た魔獣の首をキラークイーンに掴ませた

 

「道を開けろキラークイーン!!」

 

そう言うと、掴んだ魔獣を一方の群れに向かって投げた

 

 

カチッ

 

 

スイッチ音が鳴ると、投げた魔獣が爆発し

数匹の魔獣もまとめて吹っ飛ばした

 

道が開くと、そこを駆け抜けて行った

 

「一旦体制を立て直さなくては…!」

 

そう言い、ひたすら走った

 

 

飛びかかる魔獣達を蹴散らしながら進んで行くと

2〜30m先にラムと別れた原っぱが見えた

 

(よし、あそこなら…!!)

 

そう思い、一瞬油断した瞬間

背後から来た魔獣に、左脚を噛まれた

 

「ぐっ…!!」

 

体勢を崩し、倒れた

 

「こ、このクソ犬!!

ぶっ潰してやるッ…!!」

 

そう言うと

キラークイーンが左脚に噛み付いている魔獣の首を踏み潰した

 

急いで立ち上がろうとするが

3匹飛びかかって来た

 

「うおぉぉぉぉぉッ!!

調子に乗るなよッ!!この…」

 

キラークイーンの拳が2匹の魔獣を粉砕する

 

 

プッツ〜〜〜ン

 

 

「ド畜生がァ———ッ!!」

 

キラークイーンの渾身の蹴りが魔獣を大木目掛けて蹴り飛ばした

 

だが、再び魔獣が彼に向かって飛びついた

 

「クソ…!!」

 

反撃しようとした瞬間

 

魔獣の首が『風』に切断された

 

「!!」

 

「吉良!!」

 

声がした方を見るとラムがいた

 

「待たせたわね」

 

「ふん、遅かったぞ…」

 

そう言いつつも、ちょっぴり笑顔で彼女の手に掴まった

 

 

原っぱに出ると

ど真ん中に立ち、身構えた

 

 

「レムを噛んだのは頭の禿げてるチビ犬だ」

 

「わかった、足を引っ張らないでよね」

 

「ふん、それはわたしの台詞だ…」

 

そう言うと、彼は力強く『左手』を突き出した

 

「『シアーハートアタック』ッ!!

こいつらを『爆破』しろッ!!」

 

そう叫ぶと、キラークイーンの左手から『それ』が飛び出した

 

《コッチヲ見ロッ!!》

 

「ラム、わたしの背後に隠れているんだ」

 

「え、何あれ…」

 

彼女が微妙な顔で見つめていると

 

魔獣がシアーハートアタックに飛びついた

 

 

《コッチヲ見ロォ!!》

 

シアーハートアタックが魔獣を弾き飛ばし

顔面に飛び付き、キャタピラが魔獣の顔面を削る

 

 

カチリ

 

 

するとシアーハートアタックが爆発し

魔獣を跡形もなく消し去った

 

 

キュル キュル キュル キュル

 

 

煙の中からキャタピラの音がする

 

 

《今ノ爆発ハ人間ジャネェ〜、コッチヲ見ロォ〜》

 

煙の中からシアーハートアタックが現れ

他の魔獣を目掛けて走り出す

 

「わたしのシアーハートアタックには弱点があった…だが

物理的な攻撃には『無敵』だっ…!!」




キラークイーンのラッシュの掛け声って
「しばばばばばッ!!」だと言うことが判明しました

※ジョジョのASBより
https://youtu.be/Uu7xG0bz4P8
これの3:41のところです

鼻水吹くかと思いました(笑)

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