吉良吉影はゼロから始めたい   作:憂鬱な者

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第1話:ゼロから始まる異世界生活

「スイッチを押させるなーッ!!」

 

「いいや!限界だ押すね!!今だっ!!」

 

カチッ

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

「…ん!?な、何だ…ここは…!?

わたしはさっきまで彼奴らと闘っていたはず…!!」

 

ふと気付くと、彼(吉良吉影)は見知らぬ街の道端にいた

 

「何が起こった…?

ここは杜王町…ではないな…

レンガの建物…西洋か?それも、中世ヨーロッパの様な…」

 

フラつきながら立ち上がり、左肩を押さえながら歩き出す

 

「幻覚ではないな…

!!…まさかここは死後の世界…!?

い、いや…脈はある…死んではいないはずだ…

だが…ここは一体何だ!?

犬の様な頭の人間などがいる…!!」

 

壁にもたれかかりながら歩き、近くの路地裏に入る

 

「とりあえず考えるのは後だ…

ちっ…東方仗助…彼奴さえ始末出来ていれば…!!」

 

左肩の傷口を触る

 

「クソッ…!!

とにかくまずは傷を手当て…しないとな…

どこか…休める場所はないかな…?」

 

フラフラと壁を手摺り代わりに使い、路地裏を歩いて行く

 

 

「東方仗助…空条承太郎…

彼奴らさえいなければ…わたしはこんな目に遭わずに…!!

わたしの平穏な人生を…!!」

 

「おい、おっさん」

「何一人でブツブツ言ってんだ?」

 

しばらく歩くと3人の男に出会った

 

「…」

 

「痛い目に遭いたくなけりゃ出すもん出しな!」

 

(チンピラか…)

「悪いが…わたしは今急いでいるんだ…

鞄も無い…君たちにあげるものは無い…」

 

「あぁん?何も持たねぇーで外歩いてるわけねぇだろ!?」

「つべこべ言ってねぇーで出しやがれ!!」

 

「ちっ…」

 

彼が今にも彼らを始末しようと、力を振り絞り

『キラークイーン』を出そうとした瞬間

 

「ちょっとそこどけー!!」

 

小さな人影が彼らの頭上を飛び越えた

 

「そこのおっさんもどけー!!」

 

(…子供?)

 

彼の目の前に現れたのは金髪の少女

 

一瞬、目が合ったが

少女は彼の横を通り過ぎ、すぐさま何処かに行ってしまった

 

「何だ…?今の子供は…」

(それに、一瞬だが何か持っていたな…)

 

「おっさん!!どこ見てんだよ!!」

 

(ちっ…空気が壊れて何とかなるかと思ったが…

面倒だが、始末しておくか…)

「キラーk」

 

「待ちなさい!!」

 

彼がキラークイーンを出そうとした瞬間

チンピラ達の背後から声が聞こえた

 

「貴方達、その人から離れなさい!!」

 

現れたのは銀髪の少女

 

「何だぁ?てめぇ」

 

(次から次へと…)

 

「今、取り込み中だ!!」

「女は引っ込んでろ!!」

 

「貴方達、そんなに人を傷つけて…

覚悟しなさい!!」

 

「え、いやこれはちg」

 

「問答無用!!」

 

少女が手を振りかざすと、彼女の周辺に大きな氷柱が現れた

 

「げ!!魔法使いか!?」

「ちっ、逃げるぞ!!」

 

「あ!!待ちなさい!!」

 

彼女は追おうとしたが、チンピラ達は何処かへ逃げて行った

 

(この女…!!スタンド使いか…!?)

「くっ…」

 

疑問が湧いたが、彼は出血の所為で力が抜け、膝をついた

 

「あ!大丈夫ですか!?」

 

少女が駆け寄る姿が、意識が朦朧とする中見えた




だらだら書いていきます
思いついて、書かずにはいられなかった…

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