ちょっとづつでも書いていこうかと思います。
ご意見ご感想、誤字脱字など、メッセージは目を通しておりますが、
返信はご遠慮させてください。
「我、どしたらよい?」
思わず声に出して呟いてしまった我。
いやね。目の前にいるお兄さんがね。
エドワード・ニューゲートなんだって・・・・・。
いや~・・・ホント。・・・マジかぁ~~。
マジ。なんだろうなぁ~。
へいっ!御嬢さん、僕と契約して海賊になってよ!
な世界だったようですなぁ~~~。
現実逃避したくなってきた。
ハイスクールD×Dだと思っていた我。
思い込んでいた我。
『ONE PIECE』
やっぱチートな奴らがゴロゴロいるんだろうな~。
ガチで本気で行かなきゃ、ダメな気がする。
うん。そうしよ。
どんなスタンスで行くかを決めたところで・・・。
ふわふわっと浮いていた身体を甲板に降ろす。
って思いましたが、このまま降りると見上げることになる。
身長差、目測にして約4倍です。
首も疲れるし、めんどい。
なので、近場に置いてある3、2、1と三段積みの樽のてっぺんに立つ。
次いで、翅をたたんでから消す。
ん。問題ない。
改めてニューゲートの方へ視線を向けると。
「どした?」
なにやら、眉間にしわを浮かべ、何事か思案中の彼。
「あぁ~、・・・その、なんだ。オメェーは、人じゃぁ~ねぇーってのか?」
再度、確認してくる彼。
「ん、我。人、違う。我は、龍。ドラゴン。蛇。ウロボロス」
「どれだよ・・・・」
「ん。・・・全部、我」
「我は、無限の龍神。ウロボロスドラゴン」
理解できようができまいが、これ以上の説明など、出来ません。
そんなことを思いつつ。彼をじっと見る我。
「そうかよ」
「そう」
頷き、それっきり。見つめ合う二人。
会話が続かない。
どないせーと?
首をコテンと一つ、横に傾ける。
何?ってな感じに・・・・。
もう。ど~したもんじゃろの~~~。
まぁ、取り合えず。
「ニューゲート。何しに来た?」
「おれぁ~、水と食料の調達だァ~」
なるほど。
そういえば・・・。
この身体、お腹が空くのだろうか?
ちんまいお腹を眺めつつさすってみる。
はて、空腹感を感じない。
満腹感とも違う。そういった感覚そのものがあまり無いらしい。
まぁ、例えそうでも嗜好としての飲食は、我にも必要なのだと思う。
勝手に頷き、自己完結。
そんな我に―――。
「オメェーも一緒に。・・・飯、食うか?」
そんなことを言ってくれるニューゲート。
いいやつだ。
コクリっと頷き無言で答える我。
「なら、ちょっと待ってろ」
そう言うと、彼は甲板から浜辺へと、身体に見合わぬ跳躍をし、森へと入って行った。
待つ?待つのか?大人しく?
・・・・・・・・。
ぽく・ぽく・ぽく・ぽく・・・・・チーン!
獲るか、魚か海王類・・・。
そんなことを考えていた我に。
『神様、お腹空いてる?』
話しかける声が聞こえた。
大きな水しぶきを上げて、船を取り囲むように出てくる巨大な海王類達。
その数、十数匹。
いっぱいいたんだな~と、思いながら見上げる。
『こんにちは神様』
『初めまして神様』
『神様、俺、食う?』
『神様、この身、喰らう?』
挨拶と共に、彼らは一斉に頭を垂れ、我より低い位置から目線を合わせる。
彼らなりの礼儀のらしい
この身、龍神。故に神・・・・。
間違ってはいない。いないのだが――――。
どないせーと!?
食うって? いや、喰らうって? あぁ~、まぁ、確かにそういうことになるのかな。
なるんだろうけどさ・・・・。
意思疎通が出来る彼らを食うのに抵抗が・・・。
罪悪感がァーーー。
正直、厳しいです。
なんか、こう、共食い?希望しているみたいで。
「おいしい?」
しかし、勝手に口から出たのはそんな言葉。
困ったように、汗を流し、脅え、困る海王類達。
そりゃそうでしょうよ。
これ。―――我、悪いの?
我、悪役。分かります。
いかん、脳内も片言になってきた。
『我ら、美味?』
『わからない』
『美味しくないよ』
『お腹、膨れるかも』
『神様。この世界、食物連鎖の頂点。神様望む。仕方なし』
『我ら、神様に食べられる。糧になる』
『どれ、食べる?』
口々に声なき意思を飛ばしてくる彼ら。
「命まで、いらない」
ふるふる首をふって否定。
「尻尾もらう。自力、治せる分ちょうだい」
ちゃんと、再生できる範囲でね。
もらっても大丈夫な連中だけくれたらいから。
『わかった』
『なら、あげる』
『我の肉、食っていいよ』
『我の肉、再生負荷。でも、痛いのガマン』
『我の肉、美味しくないよ。たぶん。・・・でも、欲しい?』
『捧(ささ)げる』
『この身をお食べ下さい』
『神様の糧になる。本望』
一斉に海面から出される尻尾。
そこの牛もどき、オメェーはいいから、ヒッコメ。
あっ、美味しくないのも、いいよ。
「そんなにいらない」
いっぱい出されても困る。
『なら、神様。我の肉、提供。斬って』
そう言うと、一匹の一際大きな海王類が我の眼前に大きな尻尾を差し出した。
「ん」
わかった。斬る。
でも、どうやって切るか・・・。
気円斬? いや、手刀かな。
手の平の指を揃え、先端に力を込める、深く、鋭く、濃密に。
黒い気焔を腕に纏う。
そして。
船を傷つけないようにふわっと跳び上がり、日本刀の居合切りをイメージして。
斬る。
痛くないように。斬られたことも気付かさず。
斬って、切れ端を持ち。切断面に我の力を込めて止血をイメージ。
更に痛くないように皮膚や血管、神経に膜を張る。再生しやすいように。
それらを僅かな時間で行った我。
たぶん、全部やるのに3秒もかからなかったと思う。
上手くいった。我、まんぞく。
頭上に掲げた海王類の巨大な尻尾。
あれだね。量的に真ゴジラの第一形体の尻尾、約3割ってところかね。
何人前?
もらいすぎ?
いいよね。これくらい。
あれ?なんで、君、涙目なの?
他の皆も、泣きそうになってるよ。どうして?
「痛かった?」
ふるふるふる。力いっぱい全力で首を振る海王類。
「なぜ泣く?」
そう聞く我に、一言。
『こ、怖かった』
他の者達にも視線をおくって聞いて見る。
くびを傾け。
そうなのか?と・・・。
『うん。怖かった』
『死ぬかと思った』
『死んだ』
『もうやだ。おうち帰る』
『ちびった』
中には黙ってひっくりかえて、弱い部分を見せるやつ。
目を回してるやつ。
完全に白目浮かべて固まっているやつ。
あっ、ひっくり返って死んだ魚みたいに浮いているやつもいるね。
えっと・・・・・。
なんか、ごめん。
いえいえ。と涙目ながら思い思いに首を振る海王類の皆さん。
わぁ~~、なんか、シュールだわ・・・・。
「ん。ありがと」
貰ったお礼は必要です。
『どういたしまして』
『また、呼んでね。神様』
『お手伝いするよ神様』
『神様強い。俺、丸かじり』
『どんどこど~ん』
『かゆ、うま』
最後の方、大丈夫か?
錯乱、してないか?
口々に言葉を投げかけながら海の中に帰ってゆく彼ら。
そこに浮いてる奴も連れて帰ってやれよ。
え?ほっとけばいい?
自然に帰るだけ?
そう。
「これ、どうする?」
見上げるのは大きな影を描いく肉の塊。
ぷかぷかと宙に浮いてる我。
船に降ろすとはみ出るぞ。
沈みはしないだろうけど、喫水線が確実に下がって座礁まちがいなし!
どうすんべ・・・・。
とりあえず、頭上に抱えたままでゆっくりと浜辺に降りる。
細かくすればいいか?
三枚におろす。ブロックにする。
残りは・・・・。
異空間。次元の狭間に収納する。
イメージするのは四次元ポケット。
よし、それでいこう!
さっき、通る際に覗いたけど、グレートレッドいなかったし。
気配もなかったから大丈夫。
それでは~、尻尾肉を軽~く空中に投げます。
さっきと同じように力を込めた手刀で三分割。
二つを異空間に収納して、残った一つを更に細かく切り分ける。
大気を魔力?(無限力とでも名付けるか・・・)で固めてその上に並べて行く。
それでも、1ポンドぐらいのお肉が、ざっと300個ぐらい出来た。
石を集めて囲炉裏を作る。
かき集めた流木から水分を抜いて乾燥させる。
ほんと、無限力って便利だわァー。
我の力は魔のものの力とは違うけれど、似たようなもの。
無限。ゆえに想像力次第で応用もまた無限大。
あってよかったオーフィス力。
火種も何も、いりません。
あっ、これって。皿やホークやナイフもイメージ次第で作れんじゃね?
今着ている服も作れたし・・・。
身体も作り直せるし。
ふむふむ。
投影モドキでいけそうさね~。
構造を想像し、材質を決めて構築し、作製する。
あんりみてっど・オーフィス・わーくす。
「ん。できた」
我は満足じゃ。
ついでに平らな我が座って調度ぐらいの高さの
幅と強度はニューゲートが使えるぐらい、大きくて頑丈なやつになった。
ついでに大きめの座布団を用意する。
我専用のちんまい座布団も、横に並べて配置する。
次に魚を用意する。
気配を読めば、底の方でジッとしている。
手のひらに電気をイメージして力を溜める。
海面に向かって落雷投下。
ドンっ!!
ちょっと大きめの音が鳴り、ぷかぷかと浮かんでくる魚たち。
ついでにさっきまで浮いていた海王類が巻き込まれてた。
こんがり焼けて美味しそうになってまぁ~。
頂いた命は感謝をこめて頂きます!
かいしゅ~かいしゅう~。
しっかし、全部食えるのか?
・・・・まぁ、いいや。
こっちは異空間に放り込んで・・・・・。
魚も一緒に拾い集める。
ある程度回収して――――。
それでも多いから生のまま異空間にポイポイっと掘り込んで。
「焼く」
てけてけっと。―――再び、囲炉裏の前へ。
その辺で拾った枝に肉を串刺し、火の回りに挿してゆく。
味付けはシンプルに塩のみ。
魚もいっぱい焼いて行く。
海水を10リットルぐらい空中に浮かべて、丸い球体に。
温度を上げて、水分を飛ばし、塩のみを抽出してみよう。
周囲に漂うこんがり焼けたお肉のいい匂い。
まぶした塩がいいぐあいに・・・・。
よだれが自然と出てきます。
じゅるる。ごく。
はて? ・・・我ではないぞ、今の。
振り返ってみた森の方。
獣の集団多数。
大人しく座って、涎たらしながら待ってます。
虎にワニにでっかい猪、ゴツイ猿に、ありゃなんだ、鹿なのか?象なのか?
不思議生物もお座りしてる。
「コレ、我とニューゲートのごはん」
いちおう言ってみる。
コクコク頷く動物たち。
わかってはいるようだ。
しかし、垂れた涎と目線が肉に行きっぱなし。
しかたがない。いっぱいあるし、いいか・・・・。
「分ける。喧嘩しない。待つ」
今度は盛大に力いっぱい頷く彼ら。
うれしそう。
現金な彼らをほっぽって、再び火加減調整。
串の向きを程よく変えて、こんがりと焼き上げて行く。
そうこうしていると。
「おいおい。・・・・こりゃぁ~、一体、なんなんだァ?」
両肩の籠に山盛りの果物や茸、山菜等々。
やたらキョロキョロして眼をパチパチしてる。
何してるニューゲート?
「ん。みんな一緒。ごはん」
分かり易く、シンプルに我は答える。
「あぁ~~、そうかよ・・・・」
なぜかそれっきり黙るニューゲート。
すこしお疲れの御様子。
だいじょぶか?
彼が卓袱台の上にごっそりと籠を置くのを尻目に・・・調理続行。
「できた」
こんがりと焼き目が付いて、美味しそうな匂いが周囲に立ちこめる。
地面を盛大に濡らすよだれたっぷりな獣たち。
卓袱台の上に特大の皿を載せる。その上に山盛りの肉。焼き魚の群れ。
コレでもか!? ってほど盛り付ける。
集まった獣たちの前にも山盛りの肉と魚をどっさりと。
「みんな仲良く」
もう一度、喧嘩しない様に伝える。
コクコク頷く獣たち。
リスやウサギもどきは、肉よりも籠の中のものに興味深々らしい。
ニューゲートは船から降ろしてきた大樽をドカドカと砂浜に置いて行く。
準備は出来たようだ。
それでは皆そろってご一緒に。
「いただきます」
一斉に貪る動物たち。
我も構わず食べて行く。
うん。美味い・・・・・。
もぐもぐもぐもぐ。ひたすら食べる。
動物たちも、もくもくガツガツ、思い思いに食べていた。
ニューゲートは?と見れば、酒樽から馬鹿でかい杯で豪快に飲んでいる。
美味いのか?美味そうだな。
我も、お酒、飲めるのか?
「あぁ?飲むか・・・・」
「って、見た目ガキでも飲めるんだよな・・・・」
たぶん・・・。
うし、飲んでみよう。
ちっこい。それでも我の顔ぐらいあるジョッキを手にし、ニューゲートの側へ。
なみなみと注がれた木製ジョッキを両手で持って。
いざ。
コクっと一口。
・・・・・・・・おっ、案外いけそう。
続けてコクコクっと飲んで。半分程。
ケぷっ。
「美味しい」
「グララララララ、そうかよ。そいつは良かったぜ」
再び木製ジョッキに注がれるお酒。
龍はお酒が好きなのだ!?
ゆえに飲んでもいいのだっ!?
ちんまくてもいいのだっ!?
又。一口飲んで、一口かじる。
うまうま。
でも、常温・・・・。
ものたりない感じが・・・・。
そういえば、マンガやアニメだと冷蔵庫あったよね。
ないのか?それとも樽は入らないのか?
キンキンに冷やしてみる?
無限力注入ー
パリパリ、ヒヤヒヤ、ピキピキっと―――。
うん。美味し♪
うん?どした?ニューゲート?
「・・・・器用なことをしやがるな」
ん。ニューゲートのジョッキもヒヤヒヤにする。
「ほう。こいつは、いいな」
一口のみ、微笑むニューゲート。
あぁ~これはモテルわ・・・。
原作アニメだと豪快に笑うか、皮肉っぽく笑うかしか見たことが無いけれど、
今は若いし、そんなもんだよな。
我、オーフィス、しかし、中身は元いい歳したおっさん。
この秘密は墓場まで・・・。
って!? 我、死なないじゃん!? 歳とらないじゃん!?
おぉおおおおおー!
誰得?我お得?
・・・でも死ねないって辛いと思う。
仲間、友達、家族。出来ても
我、皆を見送る。
寂しい?
心、ぽっかり穴が
おっさんは知っていること。経験し済みなこと。
なのに、この身体が解らないという。
何故?
「おい。オーフィス。どうした?」
気付き、固まった我に訝しげな表情を浮かべるニューゲート
「ん」
うし!
考えるのは止めて、両手でコップを突きだす我。
「ああ、ほらよ」
飲もう♪
飲めや♪飲めや♪飲めや♪酒が飲めるぞ♪
注いでくれたジョッキを冷やしてまた一口。
うん。美味し♪
ひゅ~~~~。
ん?なんか来た?
傾けていたジョッキをもとに戻し、音の方へ顔を向けようとしたその時。
ドゴン!!!
鈍くきな炸裂音とともに吹き飛びました。
目の前の卓袱台が、上に乗った諸々のご飯と共に――――。
爆風が砂浜を汚し、我に降りかかる中。
ご飯が巻き上がり、砂煙に消えていくのがスローモーションの様に見えた。
動物たちは?・・・・。大丈夫、皆逃げた無事。
遠ざかる気配で分かった。
視界を覆っていた砂煙が晴れる。
そこで目にしたものは・・・。
砂を被ったごはんたち。
ぐちゃぐちゃな果実。
砕け、砂だらけになった肉の固まり。
地面にめり込んだボーリング玉みたいな大きさの鉛玉。
「ごはん」
・・・・・・・・・・・・・・・。
「ジハハハハハッ!!!」
耳障りな笑い声とともに降りてくる誰か。
「ぃよう。久しぶりじゃねェーかニューゲート!」
「―――どうだァ?俺様の配下になる気になったかよ?えぇ!?」
ぷかぷかと浮かびながら、そんなことをノタマウ男。
顔は見ない。
目線は目の前のごはん。
でも、音と気配で理解する。
「我の・・・・ごはん――――」
泣きそう・・・・。
「なんだぁ~、そのガキはァー?」
「おい!ニューゲート。誰だァ~このガキャー!」
「・・・・・おいおいおい!ニューゲートよぉ!テメェー、いつからガキの面倒見るようになりやがった!?」
「懸賞金1億の大物ルーキーが、子育てたァー笑わせんじゃねぇーか!ジハハハハッ!!!!!」
不快
耳障り
ぐちゃぐちゃになった我のごはん・・・・・。
「シキッ!!おめぇーわっ!」
「あぁ!?んだよニューゲート!俺様とお前の仲じゃねェーか!・・・・・」
「ふざけんなっ!断るっつってんだろ!」
その場で言い合いを始める二人。
我、怒ってもいいよね、コレ――――。
「うるさい、だまる」
思いついたネタ。
その二。
ダンジョンに無限がいるのは間違っているだろうか?
その三。
問題児な世界から無限への招待状。
その四。
ストライク・ザ・ブラッド in 無限。
その五。
型月世界に無限投入。無限VS英霊VS抑止力
その六。
ぬらりひょんの孫×東方幻想郷×無限。
その七。
ゲート、無限、異世界にて斯く参戦せり。
その八。
フェイト・グランド・オーダー in 無限。
その九。
ゼロの使い魔 in 無限。
その十。
ダイの大冒険 in 無限。大魔王VS無限VS竜騎士
その十一。
無限 in 原作介入 オリジナルとのW無限