ドラえもん のび太の新魔界大冒険~絆の戦士と7人の魔法つかい~   作:憲彦

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今回でストーリーはラストになります。

世界を救ったのび太達、その後の彼らはいったいどうなったのか?

作者の願望も混じりながらの後日談です。

それでは皆さん、ゆっくりしていってね。


その後

のび太

「あぁ~……あぁ。」

 

ザギの件から数週間、ドラえもんとのび太、ドラミの三人は、魔法の世界に残り自分達が出来る範囲で復興活動をしていた。

 

そして今日、三人は本来いた科学の世界に帰ろうとしていた。

 

が、その前に教会を直しておこうとした。

 

のび太

「行ってきます!」

 

玉子

「今日は美夜子さんの所?」

 

のび太

「うん。」

 

玉子

「そう。気を付けて行ってらっしゃい!」

 

のび太

「うん!行ってきまーす!!」

 

玉子に見送られたのび太は、空を飛んで一気に教会に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のび太

「おはよう!皆!!」

 

教会には既に全員揃っていた。

 

ドラえもん

「遅いぞ!もう。」

 

ジャイアン

「また寝坊だろ(笑)」

 

皆に小言を言われながらではあるが、のび太も作業を開始した。

 

ドラミ

「瓦礫を集めて…………」

 

ドラえもん

「その上からタイム風呂敷~!!」

 

何かの破片を集めてタイム風呂敷で復元していた。

 

静香

「何をしてるの?」

 

静香が不思議そうに見ていると、タイム風呂敷の中が膨らみ元の形に戻った。

 

ドラえもんは風呂敷を取って、中を見せた。

 

するとそこには、

 

静香

「あの時の門番!?」

 

悪魔対策に使っていた門番が復元された。

 

門番

「!……!……?」

 

自分に何が起こったか把握仕切れてない様だ。

 

ジャイアン

「のび太!出来杉!行くぞ!!」

 

スネ夫

「そぉれ!!」

 

教会の屋根に居るのび太と出来杉に煉瓦を送っていた。

 

のび太/出来杉

「おっとと……と!」

 

それを見ていた満月牧師はジャイアンとスネ夫に

 

満月牧師

「ハハハ。随分とコントロールが上手くなったじゃないか。」

 

ジャイアン/スネ夫

「イェイ!!」

 

二人は嬉しそうに、満月牧師にVサインを見せた。

 

その光景を見ていた美夜子と母親は

 

美夜

「皆、大分魔法が上手くなったわね。」

 

美夜子

「えぇ、この数日の間に見違えるほど上達したわ。」

 

美夜子は木陰で母親と一緒に作業をしている皆を微笑ましく見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、お昼になり

 

満月牧師

「皆、作業をやめて休憩にしよう。ここまで修復すればもう大丈夫だ。」

 

「はーい!」

 

満月牧師の言葉に一同作業をやめ、休憩に入った。

 

するとドラえもんが

 

ドラえもん

「時間も時間だし、昼食にしよう!グルメテーブルかけ~!!」

 

ドラえもんが広目の場所にグルメテーブルかけを出し、昼食にしようとした。

 

それぞれが食べたいものを頼み、沢山食べている。

 

ドラえもん

「美夜さん、味はどうですか?」

 

美夜

「とっても美味しいわ!」

 

ドラえもん

「それは良かった。」

 

それぞれ談笑しながら食事をとり、食べ終わった人は、

 

ジャイアン

「出来杉!魔法の練習しようぜ!!」

 

出来杉

「良いね!」

 

スネ夫

「僕もやる!」

 

ジャイアン達は食後の運動にと、魔法の練習をするようだ。

 

練習と言っても余った煉瓦を使って、何個積み上げられるか等の練習だった。

 

魔力コントロールの練習にはもってこいの様だ。

 

のび太

「僕は少し散歩に行ってくるよ。」

 

そう言って、のび太は森の中に入っていった。

 

その少し後に、

 

美夜子

「私も少し歩いてくるわ。」

 

美夜子も食べ終わり、少し歩いてくると言い森の中に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

森の中の湖付近でのび太は寝転がってた。

 

美夜子

「ここに居たんだ。」

 

のび太

「美夜子さん。」

 

のび太に近付き隣に腰を下ろすと、常に思っていた事を聞いた。

 

美夜子

「ドラちゃんもドラミちゃんものび太さんも、不思議な魔法を使うわね。いったいどこで覚えたの。」

 

その質問に一瞬戸惑ったが、素直に答えた。

 

のび太

「あれは魔法じゃなくて科学なんだ。僕達は魔法世界の人じゃなくて、科学世界の人だから。」

 

美夜子

「そうなんだ……。何で魔法の世界に来たの?」

 

のび太の答えにあまり驚いた素振りは見せず、もう1つの質問をした。

 

のび太

「魔法なら色んな事が簡単に出来ると思ったんだ。…………でも結局何も変わらなかったけどね。科学か魔法かってだけで、他は何にも変わらなかったよ。」

 

美夜子

「そうなんだ…………。」

 

のび太

「今日はこの後、科学の世界に帰るつもりだよ。だから、今日で魔法世界の皆とはお別れになるよ。」

 

立ち上り、皆の場所に戻ろうとすると、美夜子に呼び止められた。

 

美夜子

「ねぇ、のび太さん。もう一度一緒に空を飛んでくれないかな?」

 

もう一度一緒に空を飛びたいと伝えた。

 

のび太

「構わないよ。それくらいなら。」

 

美夜子

「ありがとう!今すぐ絨毯を持ってくるわ!!」

 

嬉しそうに声をあげ、絨毯を取ってこようとするが

 

のび太

「ちょっと待って、持ってこなくても良いよ。」

 

そう言い、エボルトラスターを引きウルトラマンになると、地面に膝を着き美夜子に手を差し出した。

 

美夜子

「え?乗れって事?」

 

のび太が頷くと、美夜子は恐る恐る手のひらに乗った。

 

乗ったのを確認すると静かに立ち上り

 

ウルトラマン

「シュワ!!」

 

ゆっくりと空に向かって上昇し始めた。

 

美夜子

「うわぁ!スゴい!!」

 

普段は見ない高さから見る景色、全身で風を感じ空を飛ぶ。絨毯とは違う気持ちよさが体に染み渡った。

 

そのまま町をグルリと一周し、元居た場所に着陸した。

 

返信を解くと、のび太は美夜子にあるものを渡した。

 

それは、ネクサスのエナジーコアと同じY字型の赤い石鉱石だった。

 

美夜子

「これは?」

 

のび太

「お守り…………かな?この世界でまたビーストが出てくるかもしれない、ちょっとセンスは無いけど、お守りとして持っててよ。…………後、こっちの世界の僕とドラえもんもよろしくね。」

 

それを伝えるとのび太は空を飛んで、ドラえもん達と帰っていった。

 

美夜子

「のび太さん!…………ありがとう。」

 

空を飛んでいるのび太に向かって、その言葉を伝えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジリリリリリ! ジリリリリリ! ジリリリリリ!

 

部屋に戻ると、もしもボックスを使い科学の世界に戻した。

 

ドラえもん

「ドラミ、もしもボックスありがとう。」

 

ドラミ

「どういたしまして。それじゃあ、私は未来に帰るわ!さようなら!!」

 

ドラミが未来に帰るとのび太とドラえもんは家を出て、空き地に向かった。

 

そこではいつも通りジャイアンが土管の上に座り、スネ夫と静香に話をしていた。

 

その光景を見ると、二人は

 

のび太

「何事も無かったみたいだね。」

 

ドラえもん

「あれは、夢だったのかな?…………さぁ、行こう!おーい!!」

 

ドラえもんがジャイアン達に向かって走り出すと、のび太もその後を走ろうとしたが、ふと、視線を感じて後ろを見上げた。

 

のび太

「フゥッ」

 

ウルトラマンが自分達を見ていてくれてる気がした。

 

そんなことを思ってるとき、前方から声をかけられた。

 

出来杉

「やぁ、のび太くん。」

 

のび太

「出来杉……」

 

出来杉

「もしかして、ウルトラマンでも見付けた?」

 

のび太

「え!?何でその事を!?」

 

そんな会話をしていると、空き地からジャイアンが大声で叫んだ。

 

ジャイアン

「のび太!!出来杉!!早くこい!お前らが来ないと始まんないだろ!!」

 

すぐに空き地に入り、皆にウルトラマンの事を知ってるのかと聞くと、

 

スネ夫

「よく分かんないけど、朝起きたら色んな記憶が頭の中に入ってきたんだ。」

 

静香

「魔法世界の事やウルトラマンのことが頭の中に入って来たの。」

 

ジャイアン

「最初は夢かと思ったけど、俺達全員が同じ夢を見るなんてあり得ないからな。だから集まって話をしようと思ってな。」

 

そう説明するとドラえもんが

 

ドラえもん

「やっぱり、こっちの世界にも影響が出たか…………。」

 

そう呟くが、その顔はどこか嬉しそうだった。

 

これが、のび太と七人の魔法使いの絆の物語。ザギの心の闇を打ち消した光の戦士の物語。




今日まで飽きもせずに付き合ってくれた読者の皆さま、ありがとうございました。

機能も分からないまま、初めて書いた小説が無事完結を迎えることが出来ました。

次回はこの作品全部をひっくるめたら後書コーナーをやります。

その時に質問コーナーもやるので、活動報告の方に質問をよろしくお願いします。

感想も待っています。

次回は、早くて月曜、遅くても来週の水曜までに出しますので、活動報告への質問も、その時までよろしくお願いします。

最後のあれは、何が欲しいな~と思ったから付けただけです(笑)深い意味はありません。

では、次回もよろしくお願いします!!

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