ドラえもん のび太の新魔界大冒険~絆の戦士と7人の魔法つかい~ 作:憲彦
取り敢えず今回も、ゆっくりしていってね。
のび太が美夜子救出に行った後、ドラえもん達は美夜子の絨毯に乗り、魔界星を脱出した。
スネ夫
「絨毯は燃えたん筈なのに!?」
スネ夫の言葉にドラえもんは得意気な顔で、ポケットからタイム風呂敷を出しながら
ドラえもん
「僕の魔法さ~!」
ドラえもんは絨毯にあべこべクリームを塗ってる事を伝え、皆を絨毯の中に入れた。
…………今度は出るとき寒そうだな…………
そして、その後ろをウルトラマンになったのび太と美夜子が着いてきていた。
その様子を水晶玉ごしに見ていたデマオンは近くにいる2つ星悪魔に対して、
デマオン
「奴等は月に向かった!何としても奴等を止めろ!!」
2つ星悪魔
「メジューサ様が既に到着している頃かと思います。」
イラつくデマオンにそう伝えると、
デマオン
「こんなときにメフィストもアイツも何をやっているんだ!!まぁ良い、地球人などに邪魔立てされてなるものか!皆の者続け!!!」
悪魔側も全兵力を持ってのび太達を叩き潰しに向かった。
月面では、メジューサが剣を持ってナルニアデスの掛けた魔法を解こうとしていた。
メジューサ
「月の裏側だと言うのに、ここまでとは。……ナルニアデスめ、長きに渡り我ら悪魔族を苦しめたお前の力、いまここで消し去ってくれる!!」
かなり苦しんでいたが、月の中心にある魔方陣に剣を突き立てようとしたとき
ドラえもん
「よせ!!」
ジャイアン
「やめろ!!」
のび太達が到着した。
メジューサ
「フン!もう遅い。地球は我々悪魔族の物に…………」
それを見ても余裕そうにしていたが、
美夜子
「やめてぇぇぇ!!」
美夜子の叫ぶ顔を見た瞬間、メジューサの胸のペンダントが光だし、それと同時に頭を抱えて苦しみだした。
ギムはそれを見ると、メジューサの顔に飛び付いて元に戻そうとするが、
メジューサ
「あぁ、離れろ!!…………エェイ!!!」
剣を魔方陣に突き刺した。すると、月に溜められていた魔力が一気に吹き出した。
その魔力に、ギムは消滅し、メジューサも消えかけていた。
少し離れた場所で、一人の男が立っていた。
溝呂木
「これがナルニアデスの魔力……。月にこめた一部の魔力だと言うのに、これほどまでに力があるとはな…………。」
ダークエボルバー片手に、溝呂木が光の塊を持っていた。
メジューサが月の結界を破壊したときに飛び散ったナルニアデスの魔力の様だ。
???
「成る程……、溝呂木、貴様の目的はそれか。」
溝呂木
「ん!?…………グワァ!」
自分に話し掛けてきた者の正体を確かめるため、振り返った瞬間、撃たれた。
溝呂木
「なぜここに……」
その正体は、デマオンの側近の3つ星悪魔だった。
3つ星悪魔
「フン。私がいつまでも貴様ら下等な人間共に遅れると思ったか?」
そう言うと、3つ星悪魔は溝呂木に手をかざして、闇の力を吸いとった。
3つ星悪魔
「この力は私がデマオン様のために有効に使わせて貰おう。……そうだな、まずはあの地球人の子供を血祭りにあげてくるか。貴様はその様子をここから見ているんだな!ハハハハハ!!」
3つ星悪魔はそう言い残すと、のび太達がいる方向へと進んで行った。
先程の場所では、魔力が飛び散った時の余波で、全員月の上に倒れていた。
ドラえもん
「いつつ…………」
出来杉
「遅かったか…………」
皆起き上がって、周りの状況を確認し始めた。
すると
美夜子
「何、あれ…………」
満月牧師
「まさか…………」
メジューサ
「ウアァ…………あぁ、……あぁ」
メジューサが苦しみだし、その姿が徐々に変わって行った。
ファウストの影、メジューサの影が消えると、そこには白い服を着た一人の女性が現れた。
美夜子は倒れそうになった女性に駆け寄り、受け止めるた。満月牧師も急いで近づいた。
女性
「うぅ!…………み、美夜子…………」
美夜子
「ママ……?」
満月牧師
「そんな!こんなことが!!」
その女性は何と美夜子の母親だった。
美夜子
「どうして、悪魔なんかに…………」
女性
「あの時、悪魔を契約を交わしたとき、私の魂は悪魔に捕らえられてしまったの。それから、ずっと悪魔としてデマオンの元で…………。でも貴方を助けたかったから…………」
今までに自分の身にあったことを話したら、突然苦しみだし、体が消えそうになっていた。
最期だと思ったのか、魔界星に浮かぶ赤い月がデマオンの心臓だと伝えるた。
その時、
のび太
「悪いけど、貴方の命1つで罪を償ってもらう訳にはいかない。」
のび太が美夜子の母親に近づき、そう伝えた。
そして、エボルトラスターに力を集中させて美夜子を救った時と同じものを作り出した。
どうやら、美夜子の母親の命も救うようだ。
ウルトラマン
(よせ!!これ以上は本当にお前の体が壊れるぞ!!)
のび太
「せっかく家族が再会出来たんだ。ここで居なくなったら再会した意味が無いよ。この人には、失った家族の時間を取り戻す義務があるんだ……。」
光の塊を体内に送り込み、もう大丈夫。と伝えると、後ろから、
3つ星悪魔
「良くやったメジューサ。デマオン様もさぞお喜びだろ。だが、その様子ではもう悪魔としての価値は無いようだな。ここで始末してくれる!」
そう言い放つと、溝呂木から奪ったダークエボルバーを使い、ダークメフィストへと変身した。
下にいるのび太達に攻撃を放とうとしたが、のび太はすぐにエボルトラスターを引き抜き、メフィストを吹っ飛ばした。
ウルトラマン
「フン!」
左腕のアームドネクサスを胸のエナジーコアに近づけ、ジュネッスブルーに変わると、メフィストに、
ウルトラマン(のび太)
「溝呂木はどうした!?」
溝呂木について訪ねた。
メフィスト
「あぁ~あの男ならそこら辺での垂れ死んでるかもな。」
そう答えると、次はのび太達の後ろから、
デマオン
「フハハハハハハ!!皆の者!月の魔力は解かれた!!今こそ地球を我が物にするぞ!!!」
デマオン率いる大軍団が着た。
スネ夫
「そんな後ろからも…………」
ウルトラマン(のび太)
「皆はデマオンの心臓を頼む!!こいつは僕が!!」
メフィスト
「させるか!!」
ウルトラマン
「こっちの台詞だ!!」
ドラえもん達を止めようとするメフィストだが、ウルトラマンに抑えられた。
ジャイアン
「スネ夫!あれ使おうぜ!!」
スネ夫
「ナイスアイデア!ジャイアン!!ドラえもん、ビックライトちょうだい!!」
スネ夫はドラえもんからビックライトを受けとると、自分の簡易四次元ポケットからメカメカしいデザインの戦闘機を取りだし、ライトを当てて大きくした。
スネ夫
「ジャイアンは上に乗って沢山撃ちまくって!操縦は僕がやるよ!!」
ジャイアン
「よし!出来杉!そっちは任せたぜ!!」
二人はそれに乗り込むと、悪魔達を殲滅しに向かった…………
ドラえもん
「何、あれ…………」
出来杉
「さぁ、……それより僕らも行こう!満月牧師、絨毯の操縦をお願いします!!」
少し唖然としたが、すぐに戻り悪魔達の元へ飛んでいった。
メフィスト
「くぅぅ!おのれ!!」
メフィストはドラえもん達に攻撃を放とうとしたが、
ウルトラマン(のび太)
「お前の相手は僕だ!!」
メフィスト
「調子に乗るな!!」
メフィストの目が赤く不気味に光、メフィストクローを展開しながら、ウルトラマンに攻撃してきた。
メフィスト
「ハァァ!!」
高速でウルトラマンに接近し、メフィストクローを連続で突き出してきた。
ウルトラマンはジュネッスブルー特有のスピードで避けるが、美夜子や美夜子の母親にエネルギーを分けた影響か、徐々にスピードが落ちてきた。
メフィスト
「ハァァ!!」
ウルトラマン
「グワァァァ!!!」
ついに攻撃を受けてしまった。
倒れたウルトラマンに近づき、メフィストはエナジーコアを掴むと、
メフィスト
「お前の光の力も私がいただこう!!」
ウルトラマン
「グワァァァァァ!!」
光の力を吸いとられ、苦しみだした。エナジーコアの点滅が始まっている。
その時、
溝呂木
「巨人の力を有効に使うだと?力の一部もまともに使いこなせてないヤツが何を言う。クゥ!ハァァァァァァ!!」
溝呂木の体が光に包まれ、エナジーコアを掴んでいるメフィストツヴァイを蹴飛ばした。
メフィストツヴァイ
「な!?貴様はもう変身できない筈だ!なぜ!?」
メフィスト
「人間を舐めるなよ。」
溝呂木はウルトラマンに手を差し伸べ、
メフィスト
「どうした。お前の力はそんなもんじゃないだろ。」
ウルトラマン
「ッ!?」
一瞬驚いたが、差し出された手を掴み立ち上がった。
メフィストツヴァイ
「この、死に損ない共が!!ハァァ!!」
二人に向かってメフィストショットを放つが、
ウルトラマン
「セヤァ!!」
ウルトラマンのサークルシールドに防がれ、
メフィスト
「ハァァ!!」
メフィストツヴァイが攻撃をした瞬間に上空に跳んだメフィストによって、攻撃を受けた。
その後も、メフィストは洗練された動きで、ツヴァイの攻撃を受け止めカウンターを叩き込みダメージを与えたが、
メフィスト
「グゥ!」
急に左胸を抑え苦しみ出した。
それを見たツヴァイは、そこに攻撃を集中させた。
ツヴァイ
「ハハハ。巨人の力があるとはいえ、やはり人間。その程度の傷で苦しむとはな。フン!」
メフィスト
「グワァ!アァ…………」
メフィストクローをつきさし止めをさそうとしたが、
メフィスト
「フン!」
ツヴァイを抑えてウルトラマンの方に向けた。
メフィスト
「何をしている。早く撃て!!」
ウルトラマン
「!?」
メフィスト
「躊躇うな!それが光を得た、お前の使命だ!!」
一瞬躊躇ったが、メフィスト、溝呂木の言葉に覚悟を決め、溝呂木ごとアローレイ・シュトロームで撃ち抜いた。
ツヴァイは粒子となり消え、溝呂木は光となって消えていった。
それを見届けると、ウルトラマンはドラえもん達の元へ飛んでいった。
あ~、駆け足になりすぎた…………
それでは後書コーナー!!
作者
「それじゃあ、今日も始めるよ~」
のび太/出来杉/ドラえもん
「イエーーーイ!!」
のび太
「今日紹介するヒミツ道具は!!」
ドラえもん
「タイム風呂敷~!!」
作者
「出来杉!説明よろしく!」
出来杉
「はい!タイム風呂敷は掛けた物の時間を戻したり進めたり出来る道具です。これはどんなものにも有効で人だろうが物だろうが何でも出来ます。…………無精卵が有精卵同様にヒヨコになる何てのもありましたけど…………」
作者
「そこは突っ込まないであげて…………」
ドラえもん
「と言うか、作者今日テンション低いけどどうしたの。」
作者
「何か筆が、じゃなくてタップする指が進まなくてね。」
のび太
「ネタ切れ?」
作者
「いや、逆。ネタが大渋滞をおこしてる…………」
出来杉
「大変だね。それよりも何で、魔法の世界に飛行機があるの?結構な疑問何だけど。」
作者
「それはね、科学の世界と同じ1つの交通手段だよ。いくらか絨毯が有るとは言え、美夜子さんの様な超が付く高級品ならともかく、一般の家庭にある絨毯じゃキツいでしょ。人数的な話もあるし。飛行機位なら攻撃や飛行も乗ってる人の魔力です。って言えば違和感無いしね。」
出来杉
「そう言うこと…………」
作者
「じゃあ、次回予告よろしく!」
ドラえもん
「あれがデマオンの心臓…………」
デマオン
「よせ!!やめろ!!!」
美夜子
「これで、地球は救われた…………」
???
「この時を待っていた…………全ては我が手のひらの上…………。復活の時だ!!!」
作者
「次回 闇の復活」
作者/ドラえもん/出来杉/のび太
「次回もよろしく!!!」
感想もお願いします(笑)
ドラえもんファンの皆さんに、一つ謝罪をさせていただきます。
今回、私の勝手な判断で、新魔界大冒険の感動シーンの一つである、美夜子の母親が全てを伝えた、消滅すると言うシーンですが、私の身勝手で変えてしまい、感動シーンを台無しにしたことをここで謝罪させてもらいます。
実に申し訳ありませんでした。この場を借りて謝罪申し上げます。