恋の列車、デンライナー   作:龍弥/悠香 K
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昼くらいからずっとクウガを見てました。
画面が小さいのを除けば、とても面白かったです。


最終話 中編

グチャ、ズルズル。
そんな音が耳に届いたと同時に、鋭い痛みが襲って来た。

ブチッ
「………………!!」

叫んだような気がしたが、声は出ない。
悠香が少し離れる。
その姿は、自分が知っている悠香ではなかった。
髪が白く、眼は赤く光っている。

「うん、やっぱり人間が一番だよね〜!にしても、デネブって料理上手なんだね。いい味出てるよ。」
口は真っ赤で、何かを食べていた。
それが、喰い千切られた自分の肉であることに、遅れて気がついた。

「悪いとは思うよ。でも、いい加減コッチも餓死寸前なの。あいつ、絶対に喰おうとしないくせに、人の傷治したり無茶な戦いで死んだりばっかで、再生力使いすぎなんだよ。」
そう言って、また傷に口を当てる。

「せめて、痛みは消してあげる。」
ポタリ、と何かが落ちて、気がつけば痛みは消えていた。しかし、肩は抉れたままだった。

「ねえ、ユウト、知ってた?ワタシね、何回かあんたの事喰べようとしたんだよ。」
傷から血を指で掬い、舐める。
「………ん、おいし。でもね、いっつも邪魔が入るんだよ。リョウタロウが起きてた時もあったし、大抵はデネブがいたから。」
手に衝撃を感じて見ると、右の小指が無くなっていた。
悠香のほうを見ると、掴んで齧っていた。

「それに、あいつも大分ワタシのコントロール出来るようになってて、出て来にくくなったんだよ。」
いつの間にか指は骨だけになり、それもかじる。
パキ、と音がして、呆気なく折れていた。
「だけど、あれ、ディケイド?だっけ。あいつらが来たせいで力のバランスが崩れてきてたみたい。こんな風に占拠出来たんだ。」
手首から一気に引き抜かれる。
大量の血が出て、気が遠くなってきていた。

「そろそろ死んじゃう頃かな?じゃあ、あとはこの………」
悠香の腕が体に突き刺さって、俺の意識は消えた。

_________________________

「ただいま、良太郎。」
「おかえり。丁度、お昼作ってたとこなんだ。」
「良太郎が作ったの?………あ、チャーハンだ。」
家に帰ってきていた良太郎。
悠香が台所を覗くと、大きな皿にチャーハンが盛られていた。
丸く盛られた中心に、旗を立てる。

「ずっと、駅長とオーナーの見てたら、やりたくなるよね。チャーハン対決。」
「スプーンにこだわりは無いけどね。………じゃあ、」
「………やりますか!」

先攻は悠香。
「いただ………あれ?」
「どうしたの?」
「いや、なんかさっきも、いただきますって言った気がして。まあ、気の所為だと思うけどね。お腹空いたし。」
一口食べる。
「外で何か食べたとかじゃないの、んぐんぐ」
「はむっ、ふぉれらんなけど、ん、私、何しに外に行ったのか覚えてないんだよね。」

以下、訳文 良太郎→悠香→良太郎の順

「そう言えば、結局あの人たちどうするつもりなの?」
「あの人たちって?」
「悠香がウラタロスとリュウタロスに言って連れてきた人たち。」
「何それ、私そんなこと言ってた?」
「………覚えてないの?僕が絶対止めるようなことだって言ってたけど。」
「何があったか予想はつくけど、もし当たってたらやだなあ。………倒れちゃった。残り食べていいよ、良太郎。」

良太郎が残ったチャーハンを食べ終えてから、険しい表情になる悠香。
チャーハンが美味しくて幸せだった良太郎も、つられて真顔になる。
「そんなに大変な事なの?」
「うん。私が外に出たって言ったでしょ。ひょっとしたら、もう既に何か起きててもおかしくないよ。」
「………どういうこと?」
「良太郎でいうと、知らないうちにモモタロスが暴れてた、みたいな感じ。いや、ウラタロスがやっちゃった感じが近いかな?」
「どっちもダメだよ⁉︎」

悠香の携帯が鳴る。
「もしもし………あ、デネブ。どうしたの?………え、侑斗?いや、一緒じゃないけど。何、デートって?……………うん、分かった。ああ、いいからそこにいて。……見つけたらすぐに連絡するよ。………うん、じゃあね」
「デネブから?何かあったの?」
「うん。私、侑斗と出かけてたみたい。ちょっと探してくるから、良太郎はここにいて。」
「僕も行くよ。」
「駄目。一緒にいて、制御できなくなったら良太郎が危ないの。ある程度検討はつくから、すぐに見つかると思う。」

ドアを出て、最後に振り返った。
「先に言っとく。ごめん、良太郎。」



最近見返したら、読みにくいし酷い話だし、酷すぎた。
完結したらリメイクしたいなぁと思わないでもない。
終わりがかなり変わりそうだけど。

というわけで、今回もすみませぬ。