また、上記以外でも本編よりも過去の設定ということで、今作では描写しきれなかった部分もここに載せているため、ご了承ください。
・登場人物
・古崖創太
今回の主人公。
身長162、体重52
誕生日は10月12日
人物
いわゆる普通の人間で、感情の起伏は人並み程度。
魔術師としての側面はなく、人情的で助けられるなら助けようとするが、死の恐怖に過敏で、それが勝ってしまった場合は動けなくなる。
少しオタク気味で、しばしばその知識が出ることも。
人を思いやって動くが、気に食わない人には従わない。主に慎二。自身の気持ちが最優先であるため、納得できなければ突っかかるが、それ以外は関心を持たない。
士郎との差異はあくまでも他人のためではなく、根本は自分の為であるという事。
振り回す役にも振り回される役にもなる。
将来の夢がない。
実は腹が弱いくせに激辛の食べ物が好きで、それを食べた次の日に腹を壊す。
経歴
冬木生まれ、冬木育ちの魔術師の子。ただし、魔術刻印は受け継がれず、魔術師として育ってはいない。
七歳のときに両親を失い、それ以来死が関連するだけでトラウマが蘇ってしまう。
その後、九年間は魔術を教えられずにジアナ・ドラナリクと二人暮らし。あるきっかけと共に、魔術の指導を彼女に仰ぎ、聖杯戦争までの一年間を訓練に費やす。バイトで日々の生活費を稼いでいる。
能力
属性は力。ただし根源は不明。
主に変換魔術を使う。後述でも説明するが、変換魔術は物の性質を変えることができ、それを使い身体能力を一点に極限まで高めたり、魔力の属性を変換して様々な魔術を扱い、短時間ではあるものの英霊とも互角の戦いを行える。
それ故に人のお株を奪う。凛とか凛とか遠坂とか凛とか、あとキャスター。
しかし、元の魔力は凛に及ばず、士郎と同じぐらいで、さらには経験不足のため、魔術効率や戦術理解が低い。
にも関わらず聖杯の泥を制御化に置いたり、それと同時に魔術を使ったり、複数人の助力を受けた戦いであるとは言え最後はギルガメッシュを真正面から打ち破ったりと、土壇場で規格外の能力を発揮する。
魔術回路は四十二本。頭の回転が速く、力押しよりは読み合いを得意とする。というかそうしないと戦えないし、死ぬ。というか実際に死にかけた。主に聖女のせいで。
戦術よりも戦略を好む。
使用した魔術
『
ただの詠唱。魔術を使うときの口癖。士郎のトレース・オンと対になっている。
創太の父親も使っていたが、叔父はそうではない。ジアナもたまに使うが発音が少し違う。
『魔力増幅回復装置』
魔術というより道具。
魔力を少し込めるだけで膨大な魔力に変換するというトンデモ道具。ただし、不安定なために一度使うと壊れてしまうが、死んでいない限り、どんな傷でも一瞬で癒やす。
『魔術貯蓄装置』
魔術というより道具、第二弾。
強大な魔術を連発するとすぐに創太の魔力が尽きてしまうため、その補助。使用者の意思で使用可能なので、魔力が無くとも発動できる。
今作では以下の魔術を使った。
逃走用目眩し魔術。いわゆる魔術版スタングレネード。
光の檻、拘束用。
重力強化。
転移魔術。
『
効果としては単純で対象を傷つけ、元に戻す、たったそれだけ。時間差を作ることもできるが、この魔術でできた傷のみを回復する。
突き詰めれば生と死の等価交換も可能。
彼の使っている魔術や道具のほとんどが彼の父親が考案、作成されたものであるが、これの発案者は彼の母親である。
これでゲイボルクの因果関係をうやむやにできるかは、正直怪しい。
『
対固有結界用固有結界。
自身の力のみで心象世界を展開できないが為に、相手の固有結界を利用して現界させる固有結界。
効果としては相手の固有結界の効果を消し去るというもの。それ以外には全く影響は及ぼさない。なので、他の手段を使われてしまえばこの魔術だけでは対処できなくなる。
言ってしまえば固有結界だけを使う士郎、アーチャー用で汎用性はない。更に相手が固有結界を解除してしまえば、この魔術の基盤が失われるので、強制的に解除されてしまう。
ギルガメッシュ戦でも同名の魔術を使っていたが、厳密に言えば同一ではなく、あくまでも士郎に自身の能力のヒントを与える為に同名を使っただけ。
『
その名の通り、魔術を全て消し去る。宝具も例外ではなく、ギルガメッシュの『ゲートオブバビロン』をも消した。
ただし限界もあり、それは使用者に依存する。さらに発動するには二人以上が必要。理論上は一人でも可能だが、この魔術の特性として、対象の魔術の解析、解析から基づく有効な手段への逆算、手段の実行という手順が必要であり、相手の攻撃が発動者に届く前にその工程を一瞬にして行わなければならないので、二人が最低人数。
そして、この魔術を扱うためには膨大な魔術の知識と、それらを全て行使できなければならない。なので、変換魔術を使う古崖家以外に扱える者はほとんどいない。
今作では、知識が豊富であるジアナが解析と逆算、魔術に比較的適性がある創太が実行の役割を担った。
余談だが、古崖の家にある魔術書にも載ってあり、元は『
それ以外の名無し魔術
担い手を選ぶ武器の偽装による使用
ランサー戦で、フラガ家しか使えないはずのフラガラックを使えた要因。使用者の魔力に似せることにより、フラガラックを騙して使用可能にする。
ジアナもこの原理でセイバーの聖剣を使用した。
関連人物
ジアナ・ドラナリク
同居人であり保護者、魔術の師匠でもある。
仲はかなり良好で、互いに信頼し合えるほど。そして互いに叱られ合う。
彼の大きな支えでもあり、両親が亡くなった時も助けられている。
衛宮士郎
友人の一人。
小学生からの仲で、よく一緒に遊んでいる。魔術師であるかもしれないとは思っていたが、あえて口にはしなかった。
一種の憧れを持つ。
セイバー
共に戦った仲間。
信頼はされている。ジアナの知り合いであるため、敵意は抱いていない。
遠坂凛
仲間その二。
信用はされているものの、魔術能力に嫉妬される。彼に役割をとられた人。
アーチャー
複雑な関係。
正体が正体な為に悪くはないが良くもない。創太からは友好的だが、彼からしてみれば何とも言えない。
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
何かと好かれる。
あまり敵としては見ていないからか、友好的である。その他にも理由はあるようだが……?
今作では明かされない。
間桐桜
友人の通い妻。
直接喋った事はほとんどない。
間桐慎二
うざい奴。
あまり気に食わない。
ギルガメッシュ
ある意味天敵。
臆病者と称されるが最後に魔導者と認められる。
古崖創助、
両親。
かなり仲が良く、それ故に失った絶望も大きい。
作者コメント
士郎と対象的に行動させるつもりが、あまり違いが無くなってしまった。聖女に育てられたのだから、その設定を活かせなかったのが反省点
・ジアナ・ドラナリク
今作のヒロイン
身長 159センチ
体重 44キロ
真名 ジャンヌ・ダルク
人物
基本は原作と同じだが、
その為、一緒に住んでいる創太が無信仰のまま育つ。
原因は大体、創太の両親。彼らには色々な意味で敵わないらしい。
経歴
第四次聖杯戦争が始まる一年前に創太の両親に呼び出された。そこから現代の事を学びながら、創太の世話もすることになる。
戦争後は創太と共に生活していく。
能力
聖杯を介さず英霊の座から直接、それも無理矢理喚びだされた為に、元々は英霊やルーラーとしての情報と能力を持たなかった。彼女自身は意志を持って応えたつもりだが、結果としてそうなった。
代わりに体が人形であり、成長という機能を施されている。さらには、それは元々とある人形師が作った不良品だったらしいが、創太の両親が手直しをして、彼女を現界させるための憑代となっている。
その為普通に生活を送る分には問題は無く、戦闘に関しても訓練によって補っていたり、さらには人形に力の魔力が使われているせいか、古崖家特有の魔術も扱える。ただ、彼女の性格ゆえか基本は肉体で戦う。
また、擬似的ではあるが自身の宝具も使える。
しかし、成長という機能があるにも関わらず、その人形は魂の姿が見た目にそのまま反映されるので、英霊であるジャンヌは歳をとらず、いつまでも若々しい姿になる。
使用した魔術
彼女が使用する魔術のほとんどが模倣であるため、ここでは補足する魔術だけを特筆する。
『固有時制御』
衛宮切嗣が使用していたのを模倣、もといパクったもの。本来であれば、使用後に反動で抑止力による体の負担がかかってしまうが、彼女自身が英霊であり、抑止力の一端であるためにその反動を受けることなく使える。
『
今作で発動したものはあくまでも擬似的な物で、彼女の宝具ではない。
そのため、性能が下がっていたりする。
反転化
聖杯に飲み込まれたことにより起きた現象。
彼女の場合、体は生身であったため聖杯による侵食はサーヴァントより遅いが、それでも魂は英霊であるため反転化してしまう。本来ならば、元は聖女であるため反転化することはないのだが、ある理由によってそうなる。
関連人物
古崖創太
同居人で、息子や弟に近い感覚を持つ。ただし、あくまでも自身は母親ではないという一線を作っている。
共に暮らしていく内に恋人へ。
衛宮士郎
近所の子供。
創太と同じように幼い頃からの姿を見ているので、少し子供として接している部分がある。なので君付け。
遠坂凛
ジアナに役割を取られた人。
創太と同じ理由で嫉妬される。
衛宮切嗣
戦線をともに張った仲間。
英霊であるとは知られていないため、無視はされない。むしろ、他人を救うという目的が一緒であるので共感している。ただ、過程が違うため、ぶつかる事も。
戦争後は互いに不干渉となる。
言峰綺礼
ソリの合わない聖職者。
同じ神を信仰しているが、在り方はあまり肯定できないと思っている。その反面、慈悲もある。
ギルガメッシュ
天敵。
こちらの世界線でも道化と言われる。
藤村大河
昔からの知り合い。
士郎の保護者代わりとして、一応は顔見知り。大河が初めてジアナを見たときは年上だと思い、それ以降は先生としてじゃなくても敬語。本編開始時は若いままのジアナに嫉妬してる。
・古崖創助
創太の父親。
古崖家の長男であるが、何故か当主ではない。才能がないわけでもなく、むしろ希有なまでの才能の持ち主。
子供っぽくて明るく、アホみたいな事ばかりを考えつく。しかし、真面目な場面は真面目で、妙案も思いつくことも。
・古崖白無
創太の母親。
元は古崖家ではないが、あるきっかけから嫁入りする。
天然で朗らか。いつも落ち着いており、他人に優しく、物腰も柔らかい人物。しかし、怒ると天災レベルとなり、誰も手がつけられなくなる。
世間を知らない部分があり、箱入り娘っぽい所がある。
能力はかなり高く、しかし秘密も多い。古崖の魔術というには納得がいかない部分もある。
・衛宮士郎
原作主人公
性格はほとんど変わらず、しかし能力としては投影の部分を強化された。
『カリバーン』をたった一度試しただけで完成させたり、原作では不可能とされていた『ゲイボルク』の投影を創太のサポートがあるとは言え可能にしたり、果ては乖離剣をつぎはぎながらも作り出したりと、様々なことが可能になったりしている。
ただし、これはセイバーとの特訓を削って、彼の能力を理解していたジアナの魔術講義を受けていたからであり、そのせいで身体能力が原作よりもやや低下している。
オリジナル投影品
『
セイバーのエクスカリバーを基盤とし、士郎の心象世界にある剣を全て集約させ投影した物。正式名称は『エクスカリバー・リミテッド/ゼロオーバー』。
この名前に関しましては、本作が連載される前からラストのシーンは考えており、士郎とオリ主が協力して固有結界を剣にして創り上げ、ギルガメッシュを打ち破る。という原案があったのですが、すでに公式で似たような設定があったのでそちらを使わせていただきました。
当時は公式にはないオリジナルだと思っていたのに……!
エクスカリバーを基盤にしたのは、士郎自身が投影だけではこの投影品を作ることは不可能だと判断したため。
能力は、対象を斬るという剣が持つ性質を極限まで高めることにより、万物を斬るという物。やろうと思えばどっかの最果ての槍のように、周りには一切の被害を及ぼさず、対象だけを斬ることも可能。
・セイバー
微妙に救われないヒロイン。
今作では味方としても敵としても活躍した彼女。しかし、願いとか信念とかには全くと言っていいほど触れなかったので、精神的に救われない人。
本編終了後も現世に居座り続けるという結果なので、いつしかは自身の納得できる答えを見つけるとは思う。
・遠坂凛
役割取られウーマン一号。
多彩な魔術を使う創太やジアナによって存在感が薄くなってしまった人。というか、彼女が使う魔術を大体二人が使い、更にはそれ以上に種類が豊富。それを書いた後に気づく作者はクソ。
正直一番扱いに困ったキャラで、ぞんざいに扱ってしまったのは反省してます。
しかし、所々である程度活躍しているのでまだマシな方。
・アーチャー
ある意味重要人物。
士郎の未来の姿という事だが、彼の生前の世界では創太達がいなかった。なので、記憶にない創太やジアナの事を警戒していた。
途中からは善意で行動している人物だと気づく。それによりある行動を取った。というか同じ行動を取った。
真意は次回作の番外編にて。
・イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
サブヒロイン。
前半では冷酷な面を押し出すが、後半はブラコンだったり、創太を気遣ったり、協力したり、ブラコンだったり、人らしい一面を見せる。
創太とは割と気が合うようで、一緒にいる場面が多い。
書いてて目覚めそうになった(震え声)。
・バーサーカー
最初の強敵。
最期の最後で覚醒し、ナインライブズを放つ。
間桐慎二
雑魚で三下でかませ犬。
原作通りに雑魚っぽい道化振りを見せるが、最後の最後は改心し、ちょっと活躍する。
ライダー
セイバーに倒されて、アサシン倒した人。
言峰綺礼
それっぽい雰囲気を醸し出す人。
ランサー
創太が覚醒した後に壁として立ちはだかる敵。
葛木宗一郎
誰だっけこいつ。
キャスター
役取られウーマン二号。
転移の魔術を取られた
アサシン
劣化版九頭龍閃(個人的意見)。
思ったけど、どっちが強いんでしょうね、アレ。
間桐臓現
虫おじいちゃん。
ほぼほぼ出番なし。
真アサシン
何度も生き返った人。
用語集
古崖家
創太の実家。
場所は北海道で、貿易商を営んでいる。魔術師としては知名度が低く、知られていたとしても代によって使える魔術が異なり、その為魔術刻印が受け継がれていない、という偽の情報を掴まされている。
その嘘は魔術協会からの目を逃れるためであり、真実は理論上全ての魔術を行使できる能力を持っている家系である。
先祖代々古崖家の人々は必然的に魔力の属性が力となり、それを使って魔術を行使する。
彼らは魔術師としての側面はあるものの、冷酷さは一切ない。むしろ、人間っぽく情で動くこともしばしば。
封印指定ギリギリの力を持っているが、一子相伝ではない為、執行者が来る事はまずない。しかし、それでも巨大な力を有しているので、あまり目立たないようにはしている。
変換魔術
置換魔術の上位互換と呼ばれており、その理由は魔術効率によるもの。
置換魔術は物の全てを別の物に変えるが、変換魔術は元の性質を残しつつ別の性質に変換することができ、更に一部分だけの変化なので魔力の消費を抑えられる。
本作では魔力を別の属性に変えることで、その属性に適した魔術を行使し、更に効率よく魔力を運用することができる。
他にも持久力、耐久力と言ったものを筋力、敏捷力に変えて身体能力を底上げしている。ただし、その場合には打たれ弱くなっているので、一発も受けない、短期決戦で決める、などの戦略を取らなければならない。しかし、場面に合わせてピーキーな能力に変える事が可能なので、元の身体能力が低くても格上と互角に渡り合える。
属性『力』
古崖家が持つ属性。
筋力や敏捷力と言った人間が持つ身体能力はもちろんのこと、重力や浮力と言った自然現象による力、魔力や神力といった物も含まれている。さらには物が存在するための力、といった概念における力もその類である。
ただし、知力やそれに関する部分は含まれておらず、頭のキレが良くなるといった事はできない。
付け加えて、力のベクトルとかをコントロールする事は可能だが、どっかの一方通行さんのように何でもかんでもは不可能。できたとしても一瞬のみ。
各場面の補足
オリ主の顔面殴り
オリ主は作品を通して二回、人の顔面を殴っている。アーチャーに一回、慎二に一回。
前者は友人として目を覚まさせるためであり、友情からの行動である。後者は腹が立ってとか、気に食わないからとか、そういう風に勘違いされやすいが、実は前者と同じ理由だったりする。
偽・VSセイバー
後の真・VSセイバーの伏線。偽があるなら真もあるよねというだけ。