コメントを書いてくださった方々、本当にありがとうございます!こうしたらいいんじゃないかという建設的な意見や、応援コメントなどはすごく励みになります!これからも頑張っていきたいと思います!
それでは、第3話、『迷探偵 早弓 実弥』どうぞ!
《早弓 side》
あの特徴的な目...濁っている...いや、あの場合腐っているとでも形容するべきか。とにかくただならぬオーラを纏っている彼の目...
まぁ、明日から学校だし!みんなに聞き込めばすぐに見つかるでしょ!
***
柚木「目の...腐った...男子...?」
実弥「そう!なんかすごい優しかったんだけど、名前聞きそびれちゃった!」テヘペロ☆
柚木「私は知りません。他の女子には聞いたのですか?例えば...相模さんや、由比ヶ浜さんあたりなんかは、人望も厚いですし、該当する人を知っているのでは?もっとも、話を聞いた限りでは、この総武高にいるかさえ怪しいですけどね。」
実弥「そっか!由比ヶ浜さんか!ちょっと聞いてくる!」
柚木「では、私は隣のクラスですので、また何かあればご連絡ください。」
実弥「うん!ありがと柚木!ばいばーいノシ」
《由比ヶ浜 side》
実弥「由比ヶ浜さ~ん、今ちょっといいかな?聞きたいことがあるんだけど~」
由比ヶ浜「ん?どうしたのみやっち。聞きたいこと?いいよ~」
実弥「実は...」
***
由比ヶ浜「で、みやっちはその名前を聞きそびれた目の腐った男子が誰か知りたいってこと?」
実弥「そう!由比ヶ浜さんなら知ってるかなって。」
多分、みやっちの言ってる目の腐った男子ってヒッキーのことだよね...どうしよう...ヒッキーの魅力に気付いてくれる人が増えるのはいいけど、これ以上ライバルが増えたら...最近いろはちゃんとも仲が良いみたいだし...ごめん!みやっち!今度何か奢るから!
由比ヶ浜「ご、ごめん、あ、あたしは特に知らないかなぁ...ナンチャッテ...」
実弥「そっか、ありがと!じゃまたね~ノシ」
本当にごめんね!騙すような真似してごめん!そうだ、その時はすぐに思い付かなかったって言えばいっか!
その後、この結末は彼女の比企谷に対する美化された固定観念が生んだ不必要な嘘だと気付くのは、もう少し先の話になる...
由比ヶ浜「ねぇヒッキー!ヒッキーみやっちと何かあった?」
比企谷「みやっち?誰だそれ。」
由比ヶ浜「ヒッキーひどい!みやっちは同じクラスでしょ!早弓 実弥!知ってるよね?」
比企谷「いや、お前のネーミングセンスが悪い。よって俺は悪くない。あとそんなやつ知らん。」
由比ヶ浜「ふぇ?で、でもさっきみやっちにヒッキーのこと聞かれたよ?」
比企谷「え?何、俺見ず知らずの人からもそんなに敵対されるの?もう俺には戸塚しかいないか...あでも戸塚はクラス違うからもう天使の『八幡!おはよう!』が拝めないのか...」ガクッ
由比ヶ浜「またヒッキーワケわかんないこと言ってるよ...」
比企谷「で?そのなんとかってやつが何だって?」
由比ヶ浜「ヒッキー!名前くらい覚えて!それでその子は...」
《早弓 side》
実弥「ねーねー小春ちゃーん!目が腐った男子の知り合いいない~?」
小春「目の腐った男子...?あっ!確かその人、いろはちゃんと仲いいはずですよ!先輩!」
実弥「?いろは...ちゃん...?」
小春「はい!一色いろはっていう、生徒会長の子です!」
実弥「ちょっと紹介してくれる?」
***
一色「ど~もっ!2年の一色いろはです!」
実弥「えっと、3年の早弓 実弥です...」
一色「で、先輩がどーしたんですか?」
実弥「ん?先輩って、私の言った目の腐った男子のこと?」
一色「そーですね、自他ともに認める目の腐った男子ですねー。」
実弥「えっと、じゃあその先輩の苗字は?」
一色「ヒキガヤ ですねー。もしかして興味あるんですか?」
うわ...私こういう小悪魔みたいな女子は苦手だな~...説明するの面倒だし興味あるって答えればいっか...でもヒキガヤ?噂でヒキタニなら聞いたことあるけど...相模さんを泣かせて海老名さんに嘘告したって噂の...でもそんな人とこの人が仲いい...?ありえる...
実弥「そう。この前ちょっとお世話になってね。で、ちなみに漢字だとどう書くのかな?」
一色「へぇー先輩ってばまた他の人に手を出したんですか...結衣先輩や雪ノ下先輩に留まらず...あ、漢字で書くと、確か...
比企谷
です!」
実弥「え?これってヒキタニくんと同じ苗j...ヒキガヤって読むんだ...知らなかった...」
一色「そーなんですよ、戸部先輩がヒキタニって呼ぶからその呼び方が定着しちゃったみたいで。」
実弥「ん?でも待って、さっき結衣先輩がどうのって言ってたよね?その結衣先輩って由比ヶ浜さんのことだよね?」
一色「そうですよー。先輩と結衣先輩は2年のときから同じ部活ですよー。あと雪ノ下先輩も。」
実弥「さっきなんで由比ヶ浜さんは知らないって言ったんだろう...」
一色「先輩について結衣先輩にも聞いてたんですか?でも多分結衣先輩は先輩のこと好きなんで、ちょっと教えたくなかったんじゃないんですかね?」
小春「あ、あの...それについては、直接由比ヶ浜先輩に聞けばいいんじゃないですかね...?」
一色&実弥「「それだ!!!」」
一色「多分今の時間帯ならまだ部室にいると思うんで呼んできますね!」
別に私は由比ヶ浜さんと同じクラスだし、明日でもよかったんだけどなぁ...まあいいか、面倒事は先に済ませちゃったほうが気が楽だし。(すでに早弓の中では由比ヶ浜は面倒扱い)
***
一色「早弓せんぱ~い!結衣先輩連れてきましたよぉ~!」
実弥「よし、じゃあ事情聴取といきますか!」
《由比ヶ浜 side》
実弥「基本的にはさっき一色ちゃんが言ってたのと同じだったね。」
うげっ、あたしの気持ちっていろはちゃんにバレてたの!?
一色「むしろ、それでバレてないと思ったんですかぁ~?結衣先輩って結構分かりやすいですよぉ?」
由比ヶ浜「フツーに心を読まないで...」
由比ヶ浜「そ、それで...みやっち、さっきは勝手に私情挟んで嘘ついてゴメン。」
ああ...これは嫌われちゃったかな...でもしょうがないか...自分のやったことだし...
実弥「いや、別に大丈夫だよ~。」
一色&由比ヶ浜「「えっ!いいのかよ!」」 小春「...?」
実弥「いや、私は別に比企谷くんのこと好きとかじゃないし、ただ単に借りを返したいだけだから、そんなに気にすることないって。それと、確か由比ヶ浜さんって奉仕部?だよね。ちょっと依頼したいことがあるんだけど...」
はい。いかがでしたでしょうか。今日は休みだったんでこのままの勢いでもう1話書こうかなと思っています。文字量はどうでしょうか?1話目が少なすぎて軽く感じてしまったような気がしたので2話以降、多目に書いています。今回はこれで2500文字程度です。※文字量を増やしても、投稿ペースは変えないつもりでいます。
次話は実弥の依頼から。比企谷視点で書いていきたいと思います!それでは、また!
みなさまのご意見、お待ちしております!今作が初なので、コメントがなによりも執筆の励みになります故、書いてくださると、とても嬉しいです!