やはり俺の高校生活は間違っている   作:のらネコ

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第30話

今年の文化祭は上手く行きそうです。

もう去年のような思いはしたくないので、最初から社畜全開で頑張っていたらなんと委員長がご褒美をくれました。マッ缶です。

 

ふと当たりを見ると、全員に配られたわけでは無いそうです。

あれれ?委員長って俺のこと好きなのかな?

 

とか勘違いしてはいけません。恐らくみんなには配ったけどこいつの分忘れてた、だから後から買いに行ったから遅くなった。みたいな感じでしょう。

 

 

ふぅ。なんで敬語かって?ちょっと社畜バカ日記なるものを書いてみようかと…

 

嘘です釣りじゃないですごめんなさい。

 

今日も今日とて仕事が多い。俺だけな。

 

早弓は2年とかの男子が手伝ってくれたりして割とすぐ終わるし、雪ノ下、結城ペアは廃スペックだからすぐに終わる。

 

俺は他のやつらから仕事を追加される一方でいっこうに片付かない。

これが

☆社☆会☆的☆格☆差☆

ってやつだ。

 

そうしていると結城と雪ノ下が俺のところから書類の束を持っていってしまう。

 

仕事が遅いと暗に言われているのだろうか。

 

「そうね、あなたの所にだけ書類が溜まるのだもの。どうしてかしらね。」

 

雪ノ下さん、心を読まないでください…

それと、そんなに露骨に周りを見回しながら言わないでください、周りの奴らに聞こえるように言ってるのバレますよ…

 

「そう、それはよかったわ。だって聞かせているんですから。」

 

最近、というか夏休み明けから雪ノ下さんが優しくなった。

毒もあまり強く吐かなくなったし、なんというか、雪ノ下らしくない。だから俺は雪ノ下のことを雪ノ下さんと呼んでいる。

 

陽乃(ヨンダ?

 

あ、魔王はお呼びじゃないです。はい。

 

陽乃「またまたぁ~!そんなこと言っちゃっていいのかな?」

 

あっ(察し

 

 

って、俺に話してたわけじゃなかった…

 

陽乃さんは今、有志のバンドの登録に来ている。

つまりこの教室にいるといるということ。

 

さっきからこっちをちらちら見ながら受付の男子と談笑している。

あの男子も顔を赤くしながら笑っている。ああ、こうやって堕ちていくんだな、と、魔王の手の一つを垣間見た気がした。

 

 

すると突然、真顔で魔王がこちらを一瞬見た。

あの男子には用無しってか…飽きてしまったならしょうがない、こちらも何か対抗する術を考えなくては…

 

「比企谷くん!どうしたのかなぁ?今日はよく目が合うね!」

 

陽乃さん変なこと言わないでくださいさっきの男子の目がァァァァ!

 

あーあ、魔王がこっちに来る前にマッ缶でも買いに行ってばっくれようと思ってたのに。気づいたら目の前に。

 

「比企谷くん。目の前の仕事に集中してくれないかしら?仕事が減ってないわよ。」

 

雪ノ下さんナイス!これで俺が仕事をしなきゃいけない、だから陽乃さんに構ってる暇はない、と言外に伝えられる!

 

「そっか、じゃあ私がそんな比企谷くんを癒してあげるよ!」

 

え…?

 

ムニュ

 

ん?

 

モミモミ

 

あ、

 

 

 

おい、お前ら。今何を想像した?

 

肩揉まれただけだぞ?ホントダヨ?ハチマンウソツカナイ

 

「比企谷くん、そんなに大きい方が好きなのかしら?」

 

確かにっ!お〇ぱいは当たってるけどっ!そうじゃないだろっ!だめだろそんなこと言っちゃっ!

ほらさっきお前らが持っていった分の書類が追加されていくぞっ!

 

 

ガチャ

 

「せぇ~んぱ」

 

「い。」

 

 

 

 

 

 

 

 

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんな「何してるんですか?疲れてたなら教えてくれればよかったのに…」

 

え?

 

「先輩のためにマッ缶これだけ買ってきたんですよ?ちゃんと頑張ってくださいね!」

 

お、おう…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんか、急に優しくされるとなんか違和感があるな…




少し投稿に間が空いてしまいましたが心配無用です、やる気がネタを上回っているだけです!

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