やはり俺の高校生活は間違っている   作:のらネコ

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第29話

「んで、雪ノ下。そっちのクラスはどうなったんだ?」

 

 

はぁ。

と一度大きなため息をつき重そうに口を開く雪ノ下。

 

「恐らくあなたが委員になったのと同じ理由で文実にさせられたわ。それと、もう一人は結城さんになったわ。」

 

文実の委員は基本は男女から各一名ずつになるが、J組は男子が少ないので女子2名でもよしとされている。

 

 

 

「まあ、今年はあんなとばっちりは御免だな。」

 

「ええ、間違いないわ。」

 

 

 

 

――――

 

「ええと、それじゃあ第一回文化祭実行委員会を始めま~す。」

今仕切っているのは一色だ。生徒会長なんだから当たり前なんだがな。

 

 

「まず、今年の文化祭実行委員長から決めたいと思います、立候補いますか~」

 

なんか、一色が仕切るとあまりビシッとしないな。間延びしているというか。

 

ん?

 

「あ、比企谷先輩なんかどうですかぁ~?去年もやってましたし、適任だと思いますよぉ?」ニヤニヤ

 

まさかバレたか?いやそんなはずはない、あいつはアホだから心は読めないはずだ・・・

 

 

というかお前ら、いくら去年の噂で俺の悪評が広まったからとはいえ、そんなに露骨に嫌な顔するんじゃない、これでも一応三年なんだからな!?こんなんだけど。

 

 

「じゃ、じゃあ・・・」

 

 

おお、二年(多分)の女子が立候補してくれた。

真面目っぽい雰囲気の、やわらかそうな女子。

今年は何とかなりそうだな・・・

そうじゃないと困るんだけど。

 

 

イテッ!

 

ちょっと早弓さん腕をつねらないでください変な声でるところだったじゃないですか!

 

「ジロジロ見すぎ。」

 

あ、ごめんなさい。あれ?でも俺一回も早弓のほう向いてないぞ?

 

「私じゃなくてあの子のこと。」

 

ああ、そっち。てかそんな見てないって。

 

「はいそこいちゃいちゃしないでくださ~い」

 

一色さん、生徒会長ともあろう人がそんな風に冷めた目で注意するのはよくないと思いまーす。

ほら、他の人たちがこっちジロジロ見だしたじゃないの。

 

挙句には睨んでくるよ・・・八幡怖い

 

「八幡くんすごい睨まれてるね(笑)」

 

俺敵どんだけ多いんだよ・・・

 

 

 

 

 

 

「とゆーことで、今回の委員会はこれで終わりにしま~すお疲れ様でしたぁ~」

 

気付いたら終わってました。

 

 

 

「ってゆーか、先輩今年も文実なんですね、私の専属召使としてコキ使わされてもらいますからね!」

 

「遠慮しておく。それになりたくてなったわけじゃないからな。」

 

「え、私の専属召使になりたくて文実になったんじゃないんですか?」

 

こいつの頭のなかはどこまでお花畑なんだろうか。

 

 

「もう。八幡くんは私の召使だよっ!勝手に奪わないでよぉ」

 

え、早弓さん。一色のネタ発言にそんなマジな顔で返したら一生そのネタでいじられますよ・・・?主に俺が。

 

・・・

 

ほら、一色も固まっちゃったじゃないですかやだ。

 

「先輩って、彼女さんできたんですか・・・?」

 

 

 

こいつもこいつで俺の予想の遥か斜め上をゆく返事しやがったよこんな調子で大丈夫か文実。先が思いやられる・・・

 

ほら、雪ノ下嬢も凍てつくような視線で・・・

「比企谷くん、ざいなんとかくんのような呼び方をしないで頂戴。」

 

 

レーザービームの対象はどうやら俺だったようです。

 

 

 

 

 

そんなこんなで、面白くもない会話を済ませたあと、俺は帰路につく。

 

今年は、どうなるかな。




あれ、俺ガイル12巻発売しましたね。目標達成ならずです。ごめんなさい。
でも完結まで頑張ります。


それと、あとから気付いたんですが、もしかして体育祭って文化祭の前・・・?

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