かくかくしかじか、いろいろあって、俺はいつものベスポジで昼食をとっている。
もちろん、隣には早弓もいる。だが今日は早弓だけでなく、早弓の友人である結城(?)さんとやらもいる。
あのねぇお二人さん。ここはボッチのベストプレイス、つまりは一人用なのだよ。そんなところに君たちみたいなお綺麗さんがいるとどうなってしまうか本当はわかってるんでしょうぅ!?
ここは購買の裏。つまり購買にパンを買いに来た男子生徒が早弓らの匂いに誘われてチラッっとこっちに顔を出す。
ええい鬱陶しいわい。
今日もパンがおいしく感じられなかった。俺は味覚音痴にでもなったのだろうか。
いや違う明らかにこの環境が問題だッ!
こいつら(早弓&結城)とあいつら(チラチラしてる男子生徒)のせいだっ!
「ん?どうしたの?比企谷くん。」
「ここでは落ち着かないのでしょうか?」
ああ、ご名答だ、主にお前らのせいでな・・・
「でもここは比企谷くんのベストプレイスだよ?そんなはずないと思うんだけどなぁ・・・」
そうだな、そこまでわかってて原因が突き止められなかったらもうお手上げだな。
「もしかして・・・邪魔だった・・・?」
そんな上目遣い+瞳うるうるで問いかけられたら断れないだろうがよ・・・
もし断ったら隣の結城さんから鉄拳制裁飛んできそうだしな。
「いや、ちょっとあいつらがな。」
といい俺は向こう、購買のほうを指さし、正解の半分だけをいう。
「ああ、さっきからチラチラ見てきてたもんね・・・」
気付いてたのか。というか最近早弓は目敏くなったような気がする。
てかよくあの視線を受けても平然としていられるな、ボッチで注目されることになれていない俺には無理だな。そのかわり晒されても平気だがな(ドヤァ
「じゃあ場所を変えよっか。」
ここなら誰も来ないよ?
そういって連れてこられたのは・・・
「みなさんやっはろー!」
奉仕部でした。
てかここなら誰も来ないよ?ってエロゲかなんかのフラグかっ!
「あら、早弓さんと結城さん。珍しいわね。やっはろう。」
お前もやっはろー言うんか。
「あ!みやっちとゆっきーやっはろーっ!」
「もう、比企谷くんなんで入ってこないの!」
いやだってもう鐘鳴るし・・・
「そういえばもう少しで文化祭準備期間が始まるわね。そのことについて話があるから、今日の放課後は部室に集まってもらえるかしら?」
おっけー!☆
りょーかいですっ!
わ私も・・・?
おう。
各自それぞれの返事をする。一人なんか確認してるやついたけどな。
――――
「で、話というのは、あらかた想像がついているとは思うけれど、文化祭準備期間の部活動に関してよ。」
「例年通り、といっても去年しかないのだけれど、部活動は休止、という形でいいかしら。」
「そうだね、みんな何かしらで忙しくなりそうだしね。」
「でも、みやっちの依頼はどうするの?」
確かに。由比ヶ浜にしてはいい視点だと思うぞ。
「それは・・・比企谷くんに委任する、という形でどうかしら。」
俺に委任ですか丸投げですかそうですか。
「で、でも、ヒッキーだけじゃちょっと不安な気がしなくもないというか・・・」
そ、そうだそうだ、俺一人に任せるのはちょっと荷が重いんj・・・
「でも、そんなに期間が長いわけじゃないし、様子見って感じでいいと思うし、何かあれば連絡するようにすれば、どうにかなりそうだよ?」
今までどうにかなってたと思ってるんですかあなたは・・・
「本人がいうのであれば大丈夫そうね。任せるわ、比企谷くん。」
「は、はい・・・」
「お兄ちゃんもっとシャキっとしてよ!」
もちろん俺に拒否権はない。最近人権は一部保障されるようになったみたいだがな。
というわけで、部活動は休止、空いた時間読書にでも勤しむとでもするか。