やはり俺の高校生活は間違っている   作:のらネコ

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どうも、のらネコです。最近ネタ詰まりが起きていて、全然書き進められません。それと、書く時間が十分にとれません。私は少しずつ書いていくのよりも、時間をとって一気に書き上げる、という方法をとっているため、まともな時間がとれない最近、更新が滞ってしまっています。理由としては、一回目書いた内容の上に時間をあけて二回目を書くと、一回目と二回目の間に若干の内容の差が生まれてしまうからです。普通に書いていても辻褄が合わないことのある私にとって、それはぜひとも避けたいので、何卒ご理解のほう、よろしくお願いします。


彼と彼女と奉仕部と

土曜日に小町がしでかしたことを報告するため、俺は奉仕部に...

 

 

向かわずに、とりあえず自販機でマッ缶を買っている。それから近くに腰かける。あのことをなんて言い繕うか...

まず、小町のしたことを整理しよう。

 

1、早弓を俺の家に連れ込んだ。

2、お礼の代わりに早弓が料理をつくるように促した。

3、本を返させた。

4、早弓と俺をでーt(買い物に行かせた。

 

ざっとまぁ、こんな感じだったろ。重要なのは早弓の恐怖症の具合。どれくらいならセーフで、どこからがアウトなのか。ここをはっきりさせて報告しないと、ただの俺と早弓の休日の内容になって、雪ノ下に、「依頼を受けているのにもかかわらず、あなたはその依頼人と遊ぶようなどうしようもない人間なのね。」とかいって蔑まれる未来が見えてくるからな。

 

ここで一旦要点整理だ。俺の行動に対し、早弓はどういう変化があったか。一度、整理しておく必要がある。

・基本的には大して怯えているようなそぶりや、危険視しているような印象は受けられなかった。

・本を返してくれたとき、前ほど噛んだり、どもったりしていなかったように見受けられる。

・小町とは仲良くしていたし、コミュニケーション能力には問題は見らr

 

 

「「ヒッキーーーーーーッ!!!」」

 

俺の脳内会談を邪魔したのはピンクのお団子頭の由比ヶ浜だった...せっかく時間かけて考えてたのに...行きたくなかったから...

 

由比ヶ浜「ヒッキーが全然来ないから心配したんだよ!?」

 

あーはいはい、由比ヶ浜的にポイント高ーい。さ、お呼ばれしてしまったし、部室に行くか。

 

     ***

 

雪ノ下「あら、遅かったじゃない、のろま亀君。」ニコッ

小町「あ、お兄ちゃん遅かったねー。」

 

くそ、小町め...こいつ、自分で説明すればよかったものを俺に押し付けたな!

もうしょうがねえ、こうなったらもうどうにでもなっちまえ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論から言おう。

『ファッ!?』

でした。

ん?何も分からないって?いや、俺もいまいちこの状況がのみこめん。なんで雪ノ下が俺と早弓が本買いに行ったの知ってんの?でなんで由比ヶ浜はそれ知らないの?なんで小町の策略は実は奉仕部の計画だったって俺は知らされていないの?知らないほうが素が出るから?え俺実験に使われるネズミかなんかなの?もう...

 

「なんで!?」

 

意外にも俺の気持ちを代弁したのは由比ヶ浜だった。そいやこいつも知らされていないメンバーのうちの1人だったっけ。まあ、知らされていないのは2人だけなんだけど...

 

由比ヶ浜「みやっちとヒッキーはデートしたの!?なんで!?」

 

え、突っ込むとこそこかよッ!?それと...「あ、あれはデートじゃなくt...

 

由比ヶ浜「デートだよッ!ヒッキーひどい!あたしまだハニトー奢ってもらってないのに!」

 

あぁ...ハニトーね...まだ覚えてたんだ、俺すっかり忘れてた。うん。

 

由比ヶ浜「じゃあ、もう少しであたしの誕生日だから、ヒッキーハニトー奢ってよ!」

 

そういえば由比ヶ浜の誕生日って6月18日だったな。今日は13日だから...って今週の土曜かよ!いやさすがに一昨日本買いにいったばっかりでちょっと金欠といいますか...

 

由比ヶ浜「じゃ、ヒッキー。楽しみにしてるね!」

 

おい、本人の意思を尊重しろ本人の意思を。俺には平等権が適用されていないんですかそうですか。

 

雪ノ下「いいえ、あなたには人権すら適用されていないわよ、Subhuman君」ニコッ

 

さっきからこいつの笑顔の温度が異様に低い。それとナチュラルに心を読むな!あと俺サブヒューマンじゃないし!人間以下ってなんだよおい。

 

っていうか、報告のことはどうなったんだよ。俺頑張って考えてたのに。

 

雪ノ下「そうね、先日のことについては、誇張ヶ谷くんに聞いても重要なところを聞かせてくれないでしょうから、早弓さんを呼びましょうか。」

 

おいこの部長サマ俺への信用皆無じゃねえか。まあ、今に始まったことじゃないのも確かなんだけどよ。

 

由比ヶ浜「あ、ごめんゆきのん、あたしみやっちの連絡先持ってないや...この前みやっち携帯変えたみたいで、まだ新しいの登録してないんだよね...」

 

雪ノ下「そうだったの。なら日を改めましょう。」

 

比企谷「あ、早弓の連絡先なら俺、持ってるぞ。」

 

雪ノ下「あらそう。たまには使い物になるのね。では連絡してちょうd...えッッッ!?」

 

ん?なんでこいつそんなに驚いてるんだ?

雪ノ下(なんですと!?もしかしてこの中で彼の連絡先を持っていないのは私だけというのかしら...)

 

雪ノ下「そ、そうよね。別にあなたが持っていてもおかしくはないものね...でも、一奉仕部員として、部長の連絡先を持っていないというのは、困るのではないのかしら?」

 

比企谷「いや、別に特に連絡することがないから困ったことはないな。」

 

雪ノ下「そ、そう...でも、万が一のことがあったときのために、一応持っておくことをおすすめするわ。」

 

比企谷「おう、そうか。なら頼む。」

 

雪ノ下「あら、そんなに私の連絡先が欲しいのかしら?まぁ、今なら別にあげなくもn...

 

比企谷「あ、やっぱいい。あとで小町に教えてもらうことにするわ。」

 

小町「ごみいちゃん、せっかくのチャンスなんだから、自分から聞いておきなよ!あと、小町から教えるつもりはないからね~。」

 

なっ!?小町に見限られた...しょうがない、ここは小町のためにも、兄として一肌脱ぐしか...

 

     ***

 

そんな茶番のあと、無事に俺は雪ノ下の連絡先を追加し、早弓を部室に呼び、一昨日の詳細をこと細やかに説明してもらった。ところどころ俺とは違った解釈で腑に落ちないところもあったが...

 

 

そして、

「ヒッキー、今度こそはちゃんとハニトー奢ってよ!もう先延ばしはできないからね!」

と由比ヶ浜に念を押され、帰宅した。

今年はもう最後の年だな。いい加減、あいつと向き合ってもいいかな。そう思えている自分がいた。




今回はものすごく短くなりました。次回はもっと長くする予定です。このままだと12巻発売までに間に合わない...急がなきゃ...

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