やはり俺の高校生活は間違っている   作:のらネコ

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どうも、のらネコです。小町x早弓。ついに百合畑展開キマシタワーーーーーー!






ってならないように自重します…


似た者同士の想い

小さい頃の私みたい…

 

大きくなったら小町もこんな感じになるのかな?

 

***

 

~実弥side~

それが私たちが初めて会った時の印象だった。あれ?ドッペルゲンガーって実際に会ったら死んじゃうんだっけ。え?私死ぬの?

 

 

 

まぁそんなわけもなく、今ちゃんと生きてます。はい。

 

私が彼女に初めて会ったのは、私が初めて一色さんと話した日。由比ヶ浜さんの事情聴取を行なったあと、私は帰ろうと昇降口に向かっていた。すると正面から見覚えのある姿が…それは、毎日朝鏡で見ている人物と似ていた。って私じゃねーか!

 

~小町side~

お兄ちゃんのいる奉仕部ー特別棟にある部室をでて、お兄ちゃんより先に帰る。いや、ごみいちゃんがまたやらかして呆れて帰るってわけじゃないよ?それも時々あるけど。じゃなくて!今日の晩御飯は小町の当番だから材料を買いに行かなきゃいけないんですよ〜。ん?いつから当番制になったか、ですか?いや〜、実はお兄ちゃんが、「専業主夫たるもの、料理くらいつくれないといけないからな」とかいって交替で晩御飯つくることになっちゃってー。3日に1回、ビミョーな晩御飯が出るようになりました!てなわけで帰宅するのです!

……((((;゚Д゚)))))))っ‼︎あれは!もしかして小町、今未来との邂逅を果たしてたりするの⁉︎

 

「「こ、こんにちは〜…」」

 

声が重なる。この人、小町に似てる…リボンが赤ってことはお兄ちゃんと同じ学年かぁ。

自分と似てる人を見たとき、うまく形容できないって本当なんだ…

この人、普通にかわいいと思うけど、でも自分と似てる人をかわいいって言うってことは間接的に自分をかわいいって言ってることになっちゃうし、かわいくないっていうのは相手に失礼だし、嘘になるし…

 

実弥「3年の、早弓 実弥です、名前、教えてもらっても、いいですか…?」

 

年上の人に敬語使われるって変な気分だね。

 

小町「初めまして、1年の比企谷小町ですっ!」

 

お兄ちゃん、この人だったら大丈夫かなぁ?小町と似てるし。性格全然違うけど。あ、でもお兄ちゃんとは接点ないか!

 

実弥「時間とらせてすいません…では。」

 

実弥さんとかいう先輩は申し訳なさそうに去っていく。

 

***

 

う〜ん。なーんか引っかかるんだよなぁ〜。あの実弥って先輩。まぁ、いっか!深く考えてたらのぼせちゃうし!

 

そう思いお風呂からあがる。あ、同じ学年だからお兄ちゃんに聞いてみればいいや!あ、でもあのごみいちゃんが他の人覚えてるかな…小町聞く前から期待薄だよ…

 

「お兄ちゃん、小町に似た3年生の人知らない?早弓 実弥っていうらしいんだけど〜」

 

~八幡side~

風呂上がりでやけにスッキリしたような表情の小町が開口一番、こんなことを聞いてきた。

 

比企谷「あ?俺が他のやつを知ってると思うか?あ、でもこの前映画行ったとき小町に似てたやつは見たな…」

 

あの喫茶店で俺の本借りパクしてったやつ。まぁ、あんなの、貸した時点で戻ってこないのは明白なんだけどな。

 

小町「えっ⁉︎ごみいちゃん、小町みたいな人探してたの⁉︎さすがにそれは引くよ…」

 

比企谷「ち、ちげぇっての。映画のあと、店入ったらいきなり相席いいかって聞かれたんだよそいつに。」

 

小町「お兄ちゃん?悲しいのは分かるけど、ゲームの中と現実をごっちゃにしちゃだめだよ?現実にリセットボタンはないよ?」

 

小町、さすがにお前のお兄ちゃんはそこまでごみじゃねえぞ。

 

比企谷「本当だっての…」

 

小町「まぁ、でも。もしお兄ちゃんのその妄想が本当なら、実弥さんの可能性が高いね〜。あでもお兄ちゃんあのとき確かアニメの映画見に行ってたんだよね?実弥さんはそういう風には見えなかったなぁ〜。どっちかっていうと、ガリ勉?みたいだった。」

 

妄想って。俺はどこまで信用ねぇんだよ。

 

比企谷「ま、確かにそうかもな。自分のそっくりさんは世界に2〜3人はいるっていうしな。ただ同じ地域にそれが3人揃うっていうほうがオカルト臭いけどよ。」

 

実際、後ろ姿が似ていたーとか、髪型が同じだったーとか、見間違える要素ってのはいろいろあるからな。

 

小町「んまぁ、小町今度会ったら聞いておくよ。」

 

***

~小町side~

 

実弥さんねぇ…確かにかわいいんだけど、なんでかそれを生かしてる感じがしなかったんだよなー。小町と喋ったときもちょっとキョドってたし。まぁいつかエンカウントできるでしょ!

 

***

~実弥side~

 

まさか…由比ヶ浜さんのいる奉仕部に依頼しに行ったら小町さんがいたなんて。

 

 

そして奉仕部をでて昇降口に向かう途中で小町さんに引き留められた。あれ?私、昇降口に向かう途中に小町さんに会うこと多くない?気のせいか。

 

小町さんには映画に行ったかどうか、お礼をしたい人が比企谷くんかどうか、というのを聞かれた。それから連絡先を交換させられて。

今まで寂しかった連絡先欄に家族と柚木以外の人が追加され、4人になりました!へ?少なすぎる?そうかもね…だってお父さん、お母さん、柚木。だけだったもんね…なんか☆★ゆい★☆って人から追加きてたけど、スパムメールっぽかったから消しちゃったし。

 

***

 

みなさんは知らないかも知れませんが、私と小町さん、意外と逢引してたんですよ?比企谷くんが奉仕部に出払ってるとき、小町さんに勉強を教えてたんです。もちろん、私の部屋で。昔嫌なことがあったとはいえ、相手が女性なら問題ないですしね!まあ私の親は仕事でいないことが多く、帰ってきても疲れてすぐ寝てしまうような感じだったんで、全然小町さんと話したこと無いみたいなんですが。そんなわけで、比企谷くんの帰りが遅くなるときは、私の家にきて勉強。というのが習慣になってました。小町さんとは割と積もる話をしたり…ていうか!小町さんてばなんで恋バナばっかりするの!小町のお兄ちゃんどうですかって…もう!

 

そんなこんなでいろいろ話して、すっかり仲良くなっちゃいました。たまに一緒に私の家でご飯作ったり。そういえば小町さん料理上手かったなぁ〜。なんか、柚木とは違うタイプで、親しみやすく、妹みたいな感じでした。こんな妹がいれば、私もあのお姉さんみたいになれるかな…

 

***

~小町side~

実弥さんは、最初会ったときこそ、この人キョドってるなーって思いましたけど、今ではいいお姉ちゃんです。かわいいし、かわいいし、あとかわいい。勉強はできるのに、時々抜けてるとか、それもう神設定ですよ!これはお兄ちゃんが妄想のなかの人と間違えるのもうなずけますね!いや、小町にそんな趣味も性癖もないけど。

本当にお姉ちゃんになってくれないかな〜。あ!それこそお兄ちゃんのお嫁さんになってもらえば義姉になるじゃん!小町あったま良ぃ〜!

…それに、実弥さんならできそうな気がする。今まで雪乃さんも結衣さんもできなかったことが。お兄ちゃんを変えることが。

実弥さん、きっとお兄ちゃんが好きな人のタイプだと思う。ちょっとおっちょこちょいで、笑顔がとても似合ってて。お兄ちゃんの『お兄ちゃんスキル』がフルで発動するくらい、『妹』って感じがするのに、ここぞっていうときには、ちゃんと『姉』らしく包み込んでくれる。お兄ちゃんは意外と寂しがり屋なうえに、感情を隠しちゃうから、実弥さんみたいな人がピッタリなんだろうなって小町は思うよ、お兄ちゃん。だからもしそうなったら…

 

 

 

 

 

『逃げないでね』

 

 

 

 

 

まぁ、まだ実弥さんがお兄ちゃんのことを好きになるかなんて決まってないですけど?でもでも、本当のお兄ちゃんを知ったら好きになるのも時間の問題ですよっ!だって、ここにお兄ちゃんを16年間愛し続けている妹がいますから!




あれ?小町と早弓って相思相愛なんじゃ…







そういう風に書いてしまったのは私でしたすいません。

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