秘封先導鉄   作:”蒼龍”

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第87話目、ファイト回(中編)更新です。
最近発覚しまくる誤字脱字の数々……何とか減らしたいのに減らない現実…………自分そろそろミス無くせよと思う今日この頃です。
では、本編へどうぞ。


第87話「最高の希望(サイテイノゼツボウ)

「アルフレッド・エクシヴとブラスター・ブレード・探索者(シーカー)で、クロノジェットをアタック‼︎「クリティカルトリガーでダメージ5は嫌ですから、完全ガード」

ツインドライブ‼︎『爛漫の探索者(シーカー) セルディック』『必殺の探索者(シーカー) モドロン』『☆』

クリティカルトリガー、全てシンリックに付与‼︎

ベノンでアップストリーム・ドラゴンにアタック‼︎「……ガード、ドキドキ・ワーカー」

ならシンリック、ヴァンガードをアタック‼︎「ダメージチェック『スチームファイター アンバー』『スチームファイター ウルニギン』」

よし……行ける、これなら勝てる!

ターンエンド‼︎」

 

エクシヴVSクロノジェット:23000+7000VS11000+0=完全ガード

ツインドライブ『爛漫の探索者(シーカー) セルディック』『必殺の探索者(シーカー) モドロン』『☆』

シンリック:P7000+5000=12000、C1→2

ベノンVSアップストリーム:8000+6000VS9000+10000=ガード成功

シンリックVSクロノジェット:12000+3000+6000VS11000=ヒット

ダメージチェック『スチームファイター アンバー』『スチームファイター ウルニギン』

蓮子:手札:6

修正力:ダメージ:4 手札:2

 

バトルフェイズで双闘(レギオン)アタック、更にベノンで再びリアガードを攻撃するがダメージ5とアップストリーム・ドラゴンの退却を嫌ったのか、修正力はそれらをガードし、シンリックのアタックのみをスルーしてダメージが4になる。

蓮子はこの手札、ダメージ差にこのまま行けば勝てると確信めいたものを感じ取り、右手に籠る力に温かみが増えただ一つの希望への道が見え始めていた。

 

「……スタンド&ドロー。

束の間の希望など直ぐに絶望へと塗り替わる、その証明を今此処に。

『スチームブレス・ドラゴン』をコストにGゾーン解放。

運命は流れ行くままに、超越せよ、『時空竜 フェイトライダー・ドラゴン』!

クロノジェットの超越(ストライド)スキル、CB(カウンターブラスト)(1)を使い、ベノンをデッキボトムへ。

更にギアホークのスキル、相手のリアガードがデッキに送られる度にパワー+5000。

手札から『ラッキーポッド・ドラコキッド』をコールし、フェイトライダーのスキル発動。

ラッキーポッドをデッキに送り、デッキ内から送ったユニットのグレード+1のユニットを1枚コール、『頂きに立つギアウルフ』をコール」

 

時空竜 フェイトライダー・ドラゴン:P15000+11000=26000、C1、ハーツカード『クロノジェット・ドラゴン』

ラッキーポッド・ドラコキッド:P4000、C1、『引』

頂きに立つギアウルフ:P7000、C1

ギアホーク:P4000+5000=9000

修正力:手札:1 ダメージ:3/4

布陣

 

ギアウルフ フェイトライダー アップストリーム

ギアホーク R R

 

しかし修正力はそれが束の間の希望だと言い、自ターンで超越(ストライド)……しかも皮肉な事に使ったGユニットはフェイトライダーと言う名の竜であった。

そのスキルや超越(ストライド)スキルを使い蓮子のインターセプトを潰しつつアタックへの準備を手札1枚にしながらも整えていた。

 

「フェイトライダー……運命の乗り手、操手とも言う名前だけど、運命の修正力が使うと何て皮肉に聞こえる名なんだろう」

 

「まぁそれより奴は手札1枚にしながら陣を整えてるが、手札1枚なのであわよくば蓮子がそのままダメージ6まで持って行けるかもしれにいので見守っておこうと思った。

勿論これは忍者と違って性格も良くて皆の人気者のナイトだから出来た至高の思考であり忍者なら間違い無く煽ってたりしてたな(確信)」

 

「(さっきカリブムでデッキに送ったエルロンが戻って来た時に思いっ切り煽っていた様な……いえ、止しましょう。

私の勝手な憶測で皆を混乱させたくありません……)」

 

「(いや、間違ってないよ麟さん?)」

 

魔理沙はフェイトライダーを修正力が使った事への皮肉を嫌と言う方感じ、少し嫌な目を向けるがブロントさんはかなり忍者をディスりながら蓮子がもしかしたら早々とダメージ6まで持って行く目も出たと言いそれを見守ろうと言う流れになった。

但し、ブロントさんにブーメランが飛び、麟が霧に巻かれてしまったのは言うまでも無かった。

 

「霧が出て来ましたので早く決着をつけましょうか、フェイトライダーでヴァンガード にアタック。「……ノーガード!」

トリプルドライブ『スチームファイター バリフ』『ラッキーポッド・ドラコキッド』『引』ドロートリガー、1枚ドローしてパワーはギアウルフに。

サードチェック『スチームメイデン ウルル』『治』ヒールトリガー、ダメージを回復してパワーはアップストリームに。「ダメージチェック!『ブラスター・ブレード・探索者(シーカー)』」

アップストリーム、ヴァンガードへアタック、スキルでパワー+4000「モドロンでガード‼︎」ではこのアタック終了時、アップストリームはデッキ内に戻り、代わりにグレード1のユニットがデッキよりコールされます、来なさい、『スチームスカラー ジジ』、ジジのSB(ソウルブラスト)(2)で1枚ドロー。

ギアウルフ、ギアホークのブーストでアタック「……ノーガード‼︎『護法の探索者(シーカー) シロン』」

ターンエンド……蓬莱山輝夜の力で目的の時間に未だ到達せしめぬこの時、されどこの身は感ずる、運命の刻が刻一刻と迫りつつあると。

そしてこのファイトにて、宇佐見蓮子が敗北し地に伏す姿も……」

 

フェイトライダーVSエクシヴ:26000VS11000=ヒット

トリプルドライブ『スチームファイター バリフ』『ラッキーポッド・ドラコキッド』『引』『スチームメイデン ウルル』『治』

修正力:手札:4→5 ダメージ:3/4→3

アップストリーム:P9000+5000=14000

ギアウルフ:P7000+5000=12000

ダメージチェック『ブラスター・ブレード・探索者(シーカー)

アップストリームVSエクシヴ:14000+4000VS11000+10000=ガード成功

アップストリーム→スチームスカラー ジジ

スチームスカラー ジジ:P5000、C1

ギアウルフVSエクシヴ:12000+9000VS11000=ヒット

ダメージチェック『護法の探索者(シーカー) シロン』

修正力:手札:6 ダメージ:3 ソウル:0

蓮子:ダメージ:2/5 手札:5

 

修正力はフェイトライダー等による猛攻を仕掛け、蓮子はダメージ5になりながらもその瞳に闘う気力は宿ったままであり、諦める気は毛頭存在しなかった。

しかし、そんな抵抗もこの修正力には無駄な物に見えるのか輝夜の能力で未だ時間が到達しないが、着実に運命の刻が迫っていると口にし、同時に蓮子が敗北し地に伏せる姿も見えると言い軽い挑発を仕掛ける。

それを蓮子は深呼吸しながら静かに答え始めた。

 

「すぅ……はぁ…………アンタには全部無駄に見えるかも知れない、私が敗北するのがアンタの知る運命へ繋がるんだろうね……けど!

どんなに追い詰められようが、どんなに私とメリーの繋がりを断とうとしようが関係無いわ‼︎

私は最後まで諦めない、アンタの絶望(キボウ)なんか、私の希望で打ち砕くわ‼︎

スタンド&ドロー‼︎

『王佐の騎士 ガルハール』をコストにGゾーン解放‼︎

掴め、私が……私達が望む希望の未来を‼︎

ストライド・ジェネレーション、『転生竜 ホーリースクワイヤ・ドラゴン』‼︎

更に『爛漫の探索者(シーカー)セルディック』をコールしてホーリースクワイヤのスキル‼︎

Gゾーンの同名カードを表向きにして、私の全リアガードにパワー+2000‼︎」

 

転生竜 ホーリースクワイヤ・ドラゴン:P15000+11000=26000、C1

爛漫の探索者(シーカー) セルディック:P9000、C1

蓮子:手札:4 全リアガード:P+2000

 

蓮子は強い決意を告げ、超越(ストライド)の口上にも蓮子の、そして恐らくはメリーもそう望んでいる、それらの希望を乗せた想いを紡ぎながらPSYクオリアが発現し、Gゾーンからホーリースクワイヤ・ドラゴンを使用。

これによりコールしたセルディックのラインは21000を超え、攻撃態勢を整える。

そしてそのままバトルフェイズへと移り出す。

 

「ホーリースクワイヤ、アタック‼︎「ふむ……ノーガードかしらね」

トリプルドライブ‼︎『護法の探索者(シーカー) シロン』『光源の探索者(シーカー) アルフレッド・エクシヴ』『|探索者シーカー》 ラヴィング・ヒーラー』『治』

ヒールトリガー、ダメージを回復してパワーはセルディックに‼︎

セルディック、ミロンのブーストでギアウルフをアタック‼︎「ちっ、ウルル、更にダダジグとラッキーポッドでガード!」

シンリックでアタック、合計パワー20000‼︎「余計なダメージは負いたくないのですが……仕方ないか『アップストリーム・ドラゴン』」

後1枚……ターンエンド‼︎」

 

ホーリースクワイヤVSクロノジェット:26000+9000VS11000=ヒット

トリプルドライブ『護法の探索者(シーカー) シロン』『光源の探索者(シーカー) アルフレッド・エクシヴ』『探索者(シーカー) ラヴィング・ヒーラー』『治』

蓮子:ダメージ:2/5→2/4

シンリック:P9000+5000=14000

セルディックVSギアウルフ:16000+3000+8000VS7000+10000×2+5000=ガード成功

シンリックVSクロノジェット:9000+3000+8000VS11000=ヒット

ダメージチェック『アップストリーム・ドラゴン』

蓮子:手札:7(非公開手札4)

修正力:手札:3(非公開手札2)

 

「上手いな、このターンでは先ず決め切れないので宇佐見蓮子はセルディックのパワーを上げ、それで奴のアタッカーを狙い、こちらも分からなかった動きの無い手札を動かさせた。

これで奴は次のターン、手札4枚の内1枚は超越(ストライド)コストで非公開の手札3枚となる。

攻撃面もガード面も着実に削り始めた。

それらをスルーしなかったと考えれば、あの手札にアタッカーが少ないと見た」

 

「だが、そうなってでもギアウルフを守ろうとした奴の今の動き…………次に来るGユニットはソウルが無く、蓮子の手札に完全ガードが見えてるので間違い無く『時空獣 アップヒーバル・ペガサス』を使い、蓮子の布陣をズタボロにして来るだろうな。

そしてギアホーク、ギアウルフのパワーを上げて殴って来る」

 

「幸いなのは、ギアウルフが2体も居なかった事ですね、居れば恐らく……」

 

『シャドウ』は先程の蓮子の動きを見て、修正力にトドメを刺せない為アタッカーを削り、手札そのものも削りに行こうとしていたと解説し、更にアタッカーも恐らく少ないと判断する。

しかしレミリアは、今のでギアウルフを退却出来なかったのが痛手だとし、アップヒーバル・ペガサスを使い蓮子の布陣を崩しギアウルフ達のパワーを上げて殴って来ると考えていた。

確かにその動きは間違い無くやって来る、全員その確信があった、ファイトをしている蓮子でさえも。

麟はその状況下でギアウルフが2体居ない事が幸いだとし、蓮子もその言葉には同意せざるを得なかった。

仮に居れば、防ぎ切れずやられる可能性が高過ぎたのである。

そして、この会話が終わると同時に修正力が動き出した。

 

「ドロー、確かに私は次にアップヒーバルを使います。

果たして防げますか、貴女に?「防ぎ切るわ!」

では、狂言で無い事を祈って置きましょう。

『スチームファイター バリフ』をコストに超越せよ、『時空獣 アップヒーバル・ペガサス』!

アップヒーバルのスキルで貴女のリアガードは全てデッキボトムへ、そして送った枚数分デッキトップよりコールを「……1枚目、『探索者(シーカー) ハロウドブレス・ドラゴン』はヴァンガード後ろ、2枚目のシンリックは左後ろ、3枚目『王佐の騎士 ガルハール』は左前例、4枚目のベノンは右前列、5枚目……せぶるみーを右後列へ!」…………何ですか、そのバカみたいに運の良い布陣は?

先程の総合火力とまるで変わらない……不愉快ですね、クロノジェットのスキルでベノンを送り、ギアウルフとギアホークは6回パワー+3000とパワー+5000が発生し、手札から『スチームファイター アンバー』をコールします」

時空獣 アップヒーバル・ペガサス:P15000+11000=26000

蓮子:全リアガード:デッキボトム送り、同枚数デッキトップコール

布陣

 

ガルハール ブラブレ探/エクシブ ベノン

シンリック ハロウドブレス せぶるみー

 

ベノン:デッキボトム送り

ギアウルフ:P7000+3000×6=25000

ギアホーク:P4000+5000×6=34000

スチームファイター アンバー:P9000、C1

 

修正力は意気揚々とアップヒーバル・ペガサスを使い、蓮子の布陣を崩し始める……が、何と蓮子の布陣は先程の布陣と余り変わりない総合火力を誇る物に仕上がり、これには修正力も不愉快その物だったらしくインターセプト要因のベノンをクロノジェットの超越(ストライド)スキルでデッキ送りにしていた。

その光景を目にした菫子達、特にレミリアとブロントさんは思いっ切り笑い飛ばしていた。

 

「ふぁーwwwwwwwwww意気揚々とアップヒーバル使ったら布陣が普通過ぎる所かあまりにも変わり無さ過ぎるとかwwwwwwwwwwwwwこれには思わずナイトも大爆笑の嵐だったと言う意見wwwwwwwwwwwwwwwww」

 

「くっはっはっはっは‼︎

なぁ修正力とやら、貴様今どんな気持ちだ?

自信満々堂々と使ったユニットのスキルが逆効果を齎した事に今どんな気持ちで居るんだ?

なぁ教えてくれないか?」

 

「(この2人は…………)でも、ギアウルフとギアホークのラインが合計パワー59000もある、トリガーやアンバーのスキルを使うならなおパワーが乗り不味い、果たして蓮子は如何に防ぐのか……」

 

しかし輝夜はブロントさんとレミリアにドン引きしながらもギアホーク、ギアウルフの両ユニットのパワーが跳ね上がり過ぎており、更にはトリガーやアンバーのスキルまで使われてしまうと更にパワーが上がると指摘し、蓮子の防ぐやり方次第ではこのアタックで決まりかねない物となっており、固唾を飲み始めていた。

なお、ブロントさんとレミリアは余程ツボにハマったらしくまだ笑っていた。

 

「外野が五月蝿い事この上無いですがこの際無視を、アップヒーバルでアタック「…………確かにこのアタックは防げる、でも……ノーガード‼︎」ほう……トリプルドライブ『クロノジェット・ドラゴン』『頂きに立つギアウルフ』『スチームメイデン アルリム』む、トリガー無し……「よし、ダメージチェック‼︎『探索者(シーカー) ハロウドブレス・ドラゴン』『☆』

クリティカルトリガー、パワーをアルフレッド・エクシヴへ‼︎」……ちっ、無駄な足掻きを……ジジのブースト、アンバーでヴァンガードにアタック、GB1スキルでハロウドブレスをデッキボトムへ「けどヒットしない‼︎」分かっていますよ……ギアウルフ、アタック「完全ガード、コストは3枚目のミロン‼︎」……ターンエンド」

 

アップヒーバルVSエクシヴ:26000VS11000=ヒット

トリプルドライブ『クロノジェット・ドラゴン』『頂きに立つギアウルフ』『スチームメイデン アルリム』

ダメージチェック『探索者(シーカー) ハロウドブレス・ドラゴン』『☆』

アルフレッド・エクシヴ:P11000+5000=16000

アンバーVSエクシヴ:9000+5000VS16000=ガード成功

ハロウドブレス:デッキボトム送り

ギアウルフ:P25000+3000=28000

ギアホーク:P34000+5000=39000

ギアウルフVSエクシヴ:28000+39000VS16000+0=完全ガード

修正力:手札:5(非公開手札2)

蓮子:ダメージ:3/5 手札:5(非公開手札3)

 

蓮子は何とクリティカルトリガーが出る可能性があるヴァンガードのアタックをスルーし、ノートリガーだった為上手く切り抜けた上にダメージトリガーも引き当てアンバーのアタックをノーガードで切り抜け、更に問題だったギアウルフは完全ガードで去なす事に成功する。

このターンの流れに麟、菫子は勝てる、蓮子に流れが傾き始めている、そう感じ取り希望が見えたと思っていた。

しかし、今の修正力の動きに違和感を感じた者が居た。

それは、ブロントさん、魔理沙、レミリア、輝夜、霊華、『シャドウ』、そしてファイトをしていた蓮子本人であった。

 

『(可笑しい……)』

 

「(奴は何故ハロウドブレス・ドラゴンをワザワザデッキ送りにしたんだ?

焦りから生まれたミスプレイなのかと困惑が鬼なる)」

 

「(私ならアンバーはガルハールを狙ってた、又はアンバーでシンリックやせぶるみーをデッキボトムに送ってた、その方が手札も削れてあっちにターンが渡る時になお有利になるわ)」

 

「(このプレイングの意味は……)「貴女のターンよ」あ、ええ、スタンド&ドロー(……引けたのはもう1枚のアルフレッド・エクシヴ、さっきのプレイングの事は忘れて此処はこれをコストに超越(ストライド)を『ドクンッ‼︎』……っ、何、今の感じ…………何か嫌な感じが……此処は、敢えて……)ライド、光源の探索者(シーカー) アルフレッド・エクシヴ!

…………このままもう1枚のエクシヴを使ってストライド・ジェネレーション、転生竜 ホーリースクワイヤ・ドラゴン!

手札からセルディックをコールして、ホーリースクワイヤのスキルを使い全リアガードパワー+2000、更にGB3でリアガードの数だけパワー+3000!」

 

蓮子:手札:3(非公開手札2) 全リアガード:P+2000

ホーリースクワイヤ:P26000+3000×4=38000

 

ブロントさん達や蓮子は修正力が行ったプレイングが気になり考察に入るが、焦ってプレイングミスをやらかしたとしか思えない様な初歩的なミスだった為、何が狙いか、それとも純粋に焦り出しているのか全く理解出来ず訳が分からなくなっていた。

そんな中でターンを進める様に促され蓮子はドロー、もう1枚のアルフレッド・エクシヴを引き当てそれを超越(ストライド)コストに使えば万事OKと思い手札を切ろうとした刹那、蓮子の内にPSYクオリアを介してなのか、それとも蓮子の中で完全に目覚めつつある博麗の巫女としての直感なのか言い様の無い悪寒を感じ、蓮子は引いたエクシヴにライド、もう1枚のエクシヴで超越(ストライド)すると言うこれまた訳の分からないプレイングをし始めた。

しかしブロントさん達は、『シャドウ』でさえこの動きには必ず意味があり、何かに繋がると信じ見守っていた。

その間にも先程のプレイングが気になった魔理沙と『シャドウ』は修正力のプレイングの意味を考えていた。

 

「バトルフェイズ、ホーリースクワイヤでアタック‼︎「完全ガード、コストはギアウルフ」

トリプル……ドライブ‼︎『王佐の騎士 ガルハール』『必殺の探索者(シーカー)モドロン』『☆』

クリティカルトリガー、全てガルハールに‼︎

サードチェック‼︎『必殺の探索者(シーカー) モドロン』『☆』

クリティカルトリガー、今度はセルディックに全て付与‼︎

セルディック、アタック‼︎「……最後のアルリムで完全ガード、コストはこのアンバー」

(完全ガードを切った、残りはクロノジェット1枚、これなら……当たる‼︎)ガルハールでアタック‼︎

行っけぇぇぇぇ‼︎「……おめでとうございます、貴女のアタックはヒットしましたよ」

……っ‼︎」

 

ホーリースクワイヤVSクロノジェット:38000VS11000+0=完全ガード

トリプルドライブ『王佐の騎士 ガルハール』『必殺の探索者(シーカー) モドロン』『☆』『必殺の探索者(シーカー) モドロン』『☆』

セルディック:P11000+5000=16000、C1→2

ガルハール:P13000+5000=18000

セルディックVSクロノジェット:16000+3000+9000VS11000+0=完全ガード

ガルハールVSクロノジェット:18000+9000VS11000=ヒット

 

蓮子は力を振り絞り、全力のアタックを繰り返して行く。

その結果修正力の手札にあった完全ガードを全て使い切らせ、遂にガルハールのアタックがヒットし、その右手を強く握り締めた。

そして修正力もその蓮子の奮闘を称えてか、おめでとうと言う言葉を口にし完全に敗北を認めたと思っていた。

そう、先程のプレイングを考え続け、今のプレイングも見た魔理沙と『シャドウ』以外は。

 

「(さっきのプレイング、絶対にあり得ないミスプレイだった。

修正力のファイト力は十分高い、それは今のファイトを見ても明らかだ。

なのにさっきのプレイング……)」

 

「(そして今のプレイング、完全ガードを切ってはいたが最後に残したカードはクロノジェット・ドラゴンだった。

普通それを真っ先に切る筈、このターンを確実に凌ぐ自信が無きゃ…………凌ぐ……自信?

い、いやいやいやいやまさか……まさかアイツ⁉︎)」

 

そして2人は、考察を深めて行く内に一つ、ただ一つだけある可能性、だがそれは現実的に見てもあり得ない、極端に可能性が低過ぎて狙ってやれる物では無いある可能性に行き着いてしまう。

あり得ない、そう考えるが……今の今までのファイトを振り返り、今に至るとこれを狙っていたとしか思えない、そんなあり得ない状況であると考えてしまった。

そう、その可能性とは。

 

「ええ、本当に…………貴女の無駄な足掻きが『スチームメイデン ウルル』『治』この最低で貴女を絶望の淵に追い遣る状況を作り出したのですから!『スチームメイデン ウルル』『治』

ゲット、ヒールトリガーダブル!

これで私のターン、貴女を倒す手番と相成る!」

 

「………………え?」

 

ダメージチェック『スチームメイデン ウルル』『治』『スチームメイデン ウルル』『治』

修正力:ダメージ:6→5

 

それは、この場面でヒールトリガーを2枚引き当てて、次のターンで終わらせると言う最悪の、そして狙ってやるには永琳がやった様にデッキを一周させてカードを固めない限り不可能な、蓮子のこれまでの奮闘を全て台無しにさせる可能性であった。

それを修正力は、やってしまった。

瞬間、イメージ世界の暗雲が空を完全に覆い尽くして行き……月の光は飲み込まれ、闇が広がり始めた。

 




此処までの閲覧ありがとうございました。
今回の話はタイトル通りの展開……勝ったと思わせて落とし穴へと落とす回でした。
修正力はメリーのデッキを使ってます、つまり次来るGユニットは…………この後、蓮子は如何なるか、それは次回……ファイト回の後編にて。

次回もよろしくお願いします、よろしければ感想、指摘などをお願い致します。

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