秘封先導鉄   作:”蒼龍”

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第84話目更新です。
ファイト回の筈がほぼほぼ会話回になりました。
しかし予定通りなのが何とも……。
では、本編へどうぞ!


第84話「心を繋ぐ幻想」

蓮子は『シャドウ』の話を聞く為に彼の目を見据えながら目の前に立ち、その口が開くのを待つ。

その無言の肯定を見て『シャドウ』は瞬きを1回した後この状況、蓮子の力……幻想郷にて発揮される力を口にし出した。

 

「先ず宇佐見蓮子、お前の力はその眼だったがこの幻想郷では違う。

まぁこれはとある人達から聞いた話なんだが…………マエリベリー・ハーンが境界を操る程度の能力に変わった様に、お前も違う力を持つ事になる。

そう、この空間…………人妖問わず他者同士、又は自らと他者の心を繋ぎ、互いに理解し合う能力(チカラ)……言ってしまえば『他者と心が繋がる程度の能力』、それを持つ様になるんだ。

それがこの空間、その力の最終形にして完成したもの、お前は無意識の内にそれを使ってしまい俺とお前の心が繋がり今に至る」

 

「他者と心が繋がる程度の能力……それが私の……あれ、でもPSYクオリアで十分じゃ「確かにアレは惑星クレイとリンクし、強いイメージを他者と共有する事もあるがあくまでイメージ、更にPSYクオリアを持つ者同士で無ければより明確にリンクし得ない。

その本質たる心を理解するに至るには押しが一つ弱い、よってこの力は他者との相互理解に於いては心を視たり欲を聞いたりイメージを共有するよりもワンランク上、この幻想郷の本質たる全てを受け入れるを体現した能力だ」……ふーん、そうなの…………私が前に冗談で言ったアレが当たらずも遠からずなんて、世の中分かんないわー…………」

 

先ず『シャドウ』は蓮子が持つ力の名、『他者と心が繋がる程度の能力』と言う曰く幻想郷の本質であると言う『幻想郷は全てを受け入れる』を体現した能力だと話し、蓮子はその力を無意識の内に使いこの空間に自身と『シャドウ』を招いてしまったのだと話した。

更に似た様なものがある幻想郷に於いてはこの力はそれらの更にワンランク上だとも言い聞かせる。

蓮子はそれらを聞いて以前オリオンとPSYクオリアでリンクした例も出したりしたがそれは該当する同じ力を持つ者同士で成り得た事としてバッサリと切り、更に冗談で言った物が当たらずも遠からずだったのだと思い頷く。

但し『シャドウ』の警戒心は解かず全てを鵜呑みにせずあくまで聞く程度にを貫いている。

 

「じゃあ次、私が無意識の内にそれ使ってアンタを招いたって言ったけど此処は何?

アンタが話した能力から察すると、多分私の心の中なんだろうけど」

「そうだな、この空間はお前の心の中でもあり俺の心の中でもある、2つの心が繋がり出来た空間に意識が入ったと言った感じだ。

解くには宇佐見蓮子、お前の方が解かなきゃならん。

……この力が使えるか否かを見定める為にファイトを挑んでみたが、まさか最終形の技まで無意識の内に使ってしまうとはな。

矢張り予想を上回る成長をした様だな」

 

蓮子は次にこの空間の正体を話す様に聞くと、この空間は蓮子と『シャドウ』の2人の心が繋がり出来た空間であると話し、その上でこの空間を形成する、それが蓮子の内に芽生えたこの力の最終形であり、この力を使えるかを見定める為に挑んだファイトで無意識とは言え使われた事に驚きを隠せずにいる『シャドウ』。

それを聞いて蓮子はまた何かに利用されるのかと思い拳を構えるが青年は首を振りその意図は無い様に振る舞う。

そうして、恐らく『メリーを救う為にこの力を使わせようとしていた』のだと、蓮子は口にされていないにも関わらず分かってしまう。

 

「……アンタの考え、なんか口にされてないのに分かった気がする」

 

「それが心を繋ぎ、他者と理解し合える力だからだろうな。

最低限の言葉や表現する挙動は必要みたいだがな。

…………だが、確かにこの力があれば幻想郷が今の形……全てを受け入れる様にはなるだろうな。

毒だろうが益だろうが分かってしまえばな………………次はこちらから質問だ、お前は最近、幻想郷に来てから最近妙に勘が良くなったりしていないか?」

 

少し話をしている中で今度は『シャドウ』の方から質問がされ、それは勘が良くなっていないかと言うものだった。

蓮子はそれの何が関係あるのかと思いつつ振り返ると、確かに幻想郷に来てから勘が良くなって来て、何となく分かるものが増えてきたりもしていたなと思った。

 

「……確かに勘が良くなった気はするわね。

まぁこれは負けるなぁとか、何かあるなとか、トリガー来るとかね。

まぁヴァンガードの事は多分PSYクオリアだろうけど」

 

「それもあるが多分違う、PSYクオリアは惑星クレイとリンクし、クレイでの戦いがファイトとして見えてトリガーが来たりとかが分かったりするが確実じゃない。

お前のそれは最早予知に半歩踏み入った勘なんだ……そして矢張り勘の方も目覚めてたか。

これなら恐らく結界を張ったり解くのも、魔を退ける霊の力も目覚める……いや、気付いていないだけで目覚めているかもな」

 

「?

あの、他人と理解し合う力とはまた相反するものが聞こえた気が「誰彼と理解し合おうとも、中には誰彼滅ぼして悦を得る輩などもいる。

それらから自分も自分が守るべき者を守る為に必要な力……まぁ言ってしまえば小山のボス猿をしばいて迷惑を掛けなくさせる力だ」……あー、確かにそれは……あ、だから毒も理解するんだ」

 

『シャドウ』の問いに対し答え、それはPSYクオリアの影響と話すがそれを確実では無く、また予知に近い勘だと言い別種のものであれとし、更に『シャドウ』は幻想郷に入る毒を理解し、それを退ける力も既に目覚めているのではと推察し、物騒な事が聞こえて何なんだと思い蓮子は否定形で話すが、それを肯定的な面で話し、守りたいものを守る力、小山のボス猿をしばく力だと言い納得させる。

流石に蓮子も誰もと理解し合おうとも互いに食い違う意見や思想、そして元から他者に害を為さんとする者には受け入れた上で倒したりもする必要があると考え、それらを分けるのにもこの力は最適であり、退ける力と合わせる事で守りたい人を確実に守れるなと思った。

しかし此処でふと『シャドウ』が話した中で少し引っかかるものが出来てしまう。

それはほんの些細な、しかし聞かねばならないと勘が囁く感じがしてならないものだった。

そして改めてこの勘が『シャドウ』の聞いたものだと理解した。

 

「ちょい待ち、アンタの言いたい事は分かったし色々納得するのもあるけどちょっと『アレ?』って思う事があるわ。

その『アレ?』はアンタの話と現在の前提が食い違うのよ……そう、『私の力があって幻想郷は全てを受け入れる様になる』って言ったアンタの一言、まるで私の力があれば幻想郷が今の様になるって話、これは可笑しいわ。

だって幻想郷は昔に作られて、結界で外界と遮断された楽園の筈。

だけど私は今生きてる、そうなると矛盾が生まれるわ……アンタ、何が言いたいのよ!」

 

「……この段階、マエリベリー・ハーンが八雲紫様になるその時、この時になるまでは何も言えなかった。

言えばマエリベリー・ハーンの内にある運命の流れ、修正力が働き時期尚早のままそれが前倒しとなり、全てが終わりかねなかった。

だから今なら言える、この段階へ至った今なら…………宇佐見蓮子、お前のその力、それは紫様が幻想郷を形作る際に必要なもの、その時になってあの方の前に現れるものだ」

 

「……えっ?」

 

『シャドウ』、青年が口にしていた中で引っ掛かって仕方無かった部分、『この力があってからこそ幻想郷は今の形へとなった』と言う部分、これでは幻想郷は今の様になるには蓮子の力が必要不可欠であり、今此処に蓮子が居るとそれらの話が矛盾し、話が可笑しくなる。

蓮子はそれを指摘し、何を言いたいのか青年に問い質す。

すると青年は、この段階に至る前に話せば全てが終わりかねなかったとした上で口にする……蓮子の内にある力は、幻想郷を形作る際に必要なもの、その時に八雲紫の前に現れ、幻想郷を作るに至ると。

そしてそれは、蓮子がその時に行ってしまう……過去へと跳び幻想郷が作られたと言う内容だった。

 

「な、何を言ってんのアンタ、訳が「動揺するなとは言わない、だが心を強く持ちこの空間を保つ様にしてくれ。

でなければ今お前に言いたい事が話すタイミングを逃してしまう」っ…………私が、過去へ行って幻想郷を作るの?

それって、今メリーを逃してもまた会えるって事……?」

 

「いや、会えない。

何故ならそこに居るのは『八雲紫』、『マエリベリー・ハーン』では無い…………例え姿形、記憶があろうとも存在が違う……僅かに繋がりがある程度、別人だ。

だから今を逃せばお前の親友は消えて無くなる、これは絶対だ。

そしてお前の疑問、何故過去へかは…………八雲紫様に微かに残った繋がりを辿りお前が其処へ行き、八雲紫様が幻想郷を作る際に現れるんだ。

必ず、運命の修正力が前倒しにして事を起こしそうなろうが必ず、絶対だ……。

そして俺はこうも聞かされた、『宇佐見蓮子が八雲紫の前に現れた時は必ずボロボロになってた、恐らく親友にもう一度逢う為にかなりの無茶をしたのだろう。

その時にはまた必ず、宇佐見蓮子は記憶が消えてしまっていたから確かめようが無かったけどそれでも分かる』と……」

 

「っ‼︎

…………」

 

更に青年は自分が話すべき事として自分が聞いたとする八雲紫の前に蓮子は現れ、幻想郷を作るに至る際の状況、必ず八雲紫の前にボロボロの姿で現れ、記憶を失っていたと言う。

そしてメリーが八雲紫になればそれはメリーでは無く別人であり今を逃せば二度と逢えないとも言い、蓮子に今しか無いと言う切羽詰まっていると言う認識を植え付ける。

更にこれは心が繋がってしまった為なのか、嘘偽りが無く事実を話されているのだとどうしても理解してしまった。

 

「……今しか、無いのね、私がメリーと離れずにいるには……」

 

「そうだ、お前がこの力を使いマエリベリー・ハーンと心を繋げ、眠ってしまった彼女を目覚めさせれば、運命の修正力の言う流れはマエリベリー・ハーンの意思により覆す事が出来る様になる……その後は彼女次第にはなるが…………これがお前がやるべき事だ、俺はその為の時間稼ぎしか出来ん。

本命はお前だ、奴を逃がさない様にし、彼女の心と繋がれ、それが希望を繋ぐ唯一の手段だ」

 

『シャドウ』は蓮子にこの力を使いメリーの心と繋がり、彼女を目覚めさせ彼女の意思を以って運命を覆す様にするのだと蓮子が取るべき行動と、それしかチャンスは無いと言う

のを改めて話した。

蓮子はそれらの話を一気に聞いた為、少し涙が滲みそうになるがチャンスがまだあるのだと理解し、滲みかけたものを拭き取り、ジッと青年を見つめた。

 

「……そう、それが私のやれる事ね……けどそうしてアンタに何の益があるの?

其処が一切分からないわ」

 

「無論俺がやるべき事の為、それにはマエリベリー・ハーンの力が必要不可欠だからだ。

八雲紫様では無く、マエリベリー・ハーンの、ユニットを実体化させてしまう彼女の力が。

そう…………」

 

蓮子はメリーを消させない為の行動が何故『シャドウ』の益になるかを聞き、それを目的の為だと言い目を伏せながら言う。

そんな中、『シャドウ』の背後に光が溢れ出し、蓮子と『シャドウ』は何かと思い視線を移す。

するとその光の中には…………博麗神社が映っていた。

しかし、その風景は霊華が来るまでの様な殺風景になってしまった神社では無く、妖精や妖怪、それこそチルノやレミリア達が集まり、その中心に紅と白の巫女服を着た赤い大きなリボンが特徴の黒髪の少女と、魔理沙とブロントさん達、更にその近くにはメリーに似た女性……八雲紫や霊華、永琳達や幽々子達、今よりも少し幼い『シャドウ』が無邪気な笑顔で其処に居て、笑い声が聞こえて来ていた。

そんな光景を見つつふと蓮子は今の『シャドウ』の表情を見ると、何処か悲しげな表情を浮かべ、今にも泣き出そうにも思える程何時もの仏頂面からは想像も付かない弱気な感情が前面に出てしまっていた。

蓮子は恐らくこれは無意識の内に出てしまった彼の本心であり、この光景こそが彼が求めて止まない物なんだと何となく思ってしまった。

 

「…………心を繋げるとは、その者の本質も、求める物も見えてしまうものなんだな…………これが宇佐見蓮子の本質。

そしてこの力は、ある者は『魔を封じる守りの力』となり、ある者は『全てを打ち抜く鬼すら震える滅殺の拳』となり、またある者は『空を飛び何者にも縛られない自由の力』

となり、その者、その時のそれぞれの本質を表す力として脈々と受け継がれて行くのか…………」

 

ふと『シャドウ』が何かを口にし、蓮子はそれに耳を傾けると自分の本質の力がこれと、また誰かの力に受け継がれて行くのだとも呟き、1人で何かを納得していた。

すると光が更に増し、自分達を包み込みこの空間から2人が離れてしまう感じがする。

そんな蓮子の口が不思議と動き、何かの言葉を呟こうとした瞬間光に完全に包まれた……。

 

 

 

 

「夢…………想、天……生?」

 

「…………おいィ、蓮子、お前なんでそれを知ってるわけ?」

 

蓮子がその言葉を口に出した瞬間、先程までの空間は消え周りはファイトをしていたあの妖怪の山の一角の森、目の前には完全ガードを取り出してガードしている『シャドウ』、そして自分はダブルクリティカルを引き当てこのトリガーがセルディックに割り振られていた場面で止まり、周りにはその言葉を聞いて何かあったのかと思い寄って来たブロントさん達が集まっていた。

 

「…………アンタの、私にやらせようとする事は分かった、何が目的なのかも何となく分かったわ……でもそれがメリーを苦しめる事に繋がるなら、私は絶対に許さないわよ‼︎「セルディックのアタック、パワーアップして合計32000……ならばレディヒーラー、『ブリンクメサイア』でガード、インターセプト‼︎

……覚えておく」

…………私はこれでターンエンド、ブロントさん、麟、菫子姉さん、大丈夫よ。

アイツのやらせたい事とかが分かっただけだから『スッ、トントン』」

 

「大丈夫、なのですね?

それなら良いのですが……何か気分が悪いなら直ぐに言って下さいね、私達は同じチームで、大切な仲間なんですから……」

 

「そ、そう?

PSYクオリアのイメージ内で言われたのかな?

便利だなぁ〜。

と言うか、アレ?

何デッキ仕舞って……ってあっちも!

アレ〜もうファイト終わりなの?

途中切りなの?」

 

「……おう、何か分かって互いにやる事はやり切ったならファイトしてた当事者の判断で終わらせても良いと思った感。

なので俺は特に何も言わないぞ?(…………いや、アレはPSYクオリアの共鳴は起きてはいなかった。

ふいんき(何故かry)で分かる、そして蓮子が不意だまでいきなり呟いた博麗の巫女の使う霊術最終奥義、『夢想天生』を口にした…………まさかメリーがそうだった様に、蓮子もそうなのか…………?)」

 

ベノンVSオルターエゴ:10000+8000VS11000=ヒット

ダメージチェック『真空に咲く花 コスモリース』

ホーリースクワイヤVSオルターエゴ:26000+8000VS11000+0=完全ガード

トリプルドライブ『護法の探索者(シーカー) シロン』『必殺の探索者(シーカー) モドロン』『☆』『未来の騎士 リュー』『☆』

セルディック:P11000+10000=21000、C1→3

セルディックVSオルターエゴ:21000+3000+8000VS11000+10000×2+5000=ガード成功

『シャドウ』:ダメージ:5 手札:4

蓮子:手札:10

ファイト中断、勝者無し

 

蓮子は最後にセルディックでアタックし、『シャドウ』はそれをPSYクオリアを発動させながら防ぐ間にも短く言葉を交わし、ターンを終えると同時に2人は共にデッキを仕舞い始めファイトを途中ながらに終えるのだった。

麟は純粋に心配し、菫子はこのファイト中断に困惑し、ブロントさんはファイト中断には特に何も言わず、しかし蓮子が不意に呟いた言葉を聞いて何か頭にパズルのピースが組み合わさり何か考えが浮かんだのか思考するも口にせず見守り、そんな中で蓮子はファイトをして感じた事、『シャドウ』が自分に何をさせようとするかを3人に話し始めていた。

無論其処から少し離れて『シャドウ』も会話に参加していた。

但し先程あった長いやり取りは特に2人は口にしないでいた。

互いに今話すのは違うと理解している為である。

 

「……成る程ね、彼は蓮子にメリーを止める様にしてメリー自身を目覚めさせ、彼自身はそうさせる為の足止めをすると、ね」

 

「それは分かりました、ですが蓮子が今のメリー……いえ、修正力に何かをするにしてもその手段は?」

 

「大丈夫、メリーの目を覚まさせる事に関しては私は理解出来たしやり方もさっきのファイトの中で掴めたわ。

其処は任せて」

 

「じゃあ奴の足を止めたりさせるには「宇佐見蓮子にアンティファイトを仕掛けて貰う、内容は『勝てばお前はこれから私がOK出すまで動かず何もするな』、これならタイムリミットまでの時間に何かするにしても時間を稼げる」

……ほむ、じゃあアイツにそうさせる理由作りとお前の時間稼ぎの方法は?」

 

「まず奴を結界内に閉じ込め、スキマから逃げようとしたらそのスキマを必ず押さえ、またファイトでタイムリミットを迎えない様にしたりし、そして事を運ばず。

これら全ての準備は整っている……」

 

蓮子がやるべき事、更に足止め方法などの詳細を確認し、蓮子がアンティルールありのヴァンガードファイトで『蓮子がOKを出すまで動かず何もしない』と言う条件を出し、その上で勝利し蓮子が先程の『シャドウ』と心が繋がったあの空間をまた作り出しメリーを目覚めさせると自身で理解し、それのやり方も理解した為ブロントさん達に大丈夫と言う。

次に『シャドウ』の時間稼ぎ方法はやたらと複雑で無理難題、『シャドウ』自身に出来ない事が大多数あり、それでも準備は出来ているとしながら懐からクリスタルを取り出してそれを割る。

 

「おいィ、お前それ本気で「成る程、メリーちゃん、いや、運命の修正力とやらを止める為に私が結界を張り」「永琳のやらかした事への詫びとして私が時間を夜中の2時から14分を経過させずにして」「私が運命を操る程度の能力で蓮子と修正力が戦う運命を捩じ込むか……フン、あのファイトの後の話で何も言わず呼んだら協力しろと言うのはな……」「で、私は蓮子のケア役兼立会人ね……そっちから顔を出したと思ったらかなりヤバイ事になってるな」…………前言撤回、お前敵をかなり作り上げてた筈なのいつの間にか全部やれるえごい山脈を作り上げてやがったのかよ…………」

 

そうしてそれを合図に現れたのは、先代博麗の巫女であり、結界術のプロ中のプロである博麗霊華、永琳のやらかした揉め事の中で謝罪していた永遠と須臾を操る月人蓬莱山輝夜、紅魔館の者を束ね蓮子達と関わりが深い幻想郷の住人である運命を操る吸血鬼レミリア・スカーレット、そして蓮子とメリーにこの中でもチームファンタズマ並に関わり合いが深く、蓮子とメリーの身元引受け人である霧雨魔理沙であった。

それぞれが蓮子達に悟られない様に関係を持ち、そのどれもが蓮子達と関わり、蓮子とメリーの危機には動く理由が出来ている者達であった。

この妖怪の山の一角に、メリーを救うべく動き出すメンバーが集ったのだった。




此処までの閲覧ありがとうございます。
ファイトを途中中断しましたが、実はこのファイトは初めから全てをやる気は互いに無く、確認……蓮子は『シャドウ』の思惑を、『シャドウ』は蓮子の成長を確認する為に本気でぶつかり合い、理解出来た辺りでメリーを何とかする準備をする為に途中切りしようと言う考えがあり、それが一致してああなりました。
多分蓮子がファイトで白黒着けるのは多分まだ先になります。
そして蓮子に『シャドウ』……ブライトが何故関わるのか答え合わせをちょっとブロントさん達に内緒のままですが出しました。
これを打ち明けてしまうのもまたほんの少しだけ先になります。
それがいつになるかお楽しみに。
それから蓮子の背景設定等は全て二次創作です(改めて)

次回もよろしくお願い致します、よろしければ感想、指摘をお願い致します。

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