今回は文自体がやや短めの為早く上げられました。
会話オンリー回なのでスラっと読めると思います。
では、本編ヘどうぞ。
ブロントさんが神奈子に勝利し、チームファンタズマが喜び合う中神奈子は蓮子達に守矢コイン300枚が入った小袋を手に持ちながら近付き話し始めた。
「コホン、よくぞスペシャルファイターであるこの私に勝利を収めたな。
褒美にこの守矢コイン300枚を君達に差し出そう!
さあ、受け取りたまえ」
「はい!
……うん、きっちり300枚ある。
じゃあ皆、今からゴールに向かうわよ、このまま予選突破して行くわよ‼︎」
『おう/はい/ええ/勿論よ!』
蓮子は守矢コイン300枚を確認した後、全員に最後の気合入れの掛け声を掛け、他の四人はそれぞれの反応で声を出し、気合は十分だと言う事を蓮子に示しそのまま走り出そうとした。
「おっとブロントさん、君には少しだけ話があるからちょっと残って欲しい。
何、ほんの2、3分程度だから心配は要らんから他の皆はゴールに向かうなら真っ直ぐ向かって欲しい、話が終われば直ぐに追い付かせるよ」
「えっ、ブロントさんに……?
ブロントさん、大丈夫?」
「ああ、俺は2、3分程度ならとんずらを使ってきょうきょとして参戦してやる事が出来る一級の廃のナイトだからよ先にゴールへ行っても大丈夫だと心の広い余裕が表情になって現れるからよ、全員先に行っても構わないぞ?
話を終えたら直ぐ追い付く所か追い越してしまうぞ」
すると神奈子はブロントさんに話があるとしてブロントさんを引き止め、蓮子達は大丈夫なのかと心配するが本人は直ぐ追い付くとして余裕のある表情で話し、全員を先に行かせようとしていた。
それを聞いて蓮子達は分かったと一言言ってゴールに向かって、しかしブロントさんが直ぐに追い付き且つ時間内にゴールに着く程度の速さで走り出しその場を後にした。
そして二人しか居なくなった所でブロントさんから口を開く。
「さて、今は俺とお前の二人だけになったしこれでその少しの話が認可される事になったんだが話って何か用があるんですかねぇ?
内容がムクムクと気になりだしたので早く話すべきそうすべき、蓮子達に追い付きたいからそうすべき」
「うむ、では話そう…………ブロントさん、君は先のファイトでサムイルを使い私にダメージを与えた場面、あそこで君はセイントブロー・ドラゴンを使い私にクリティカル2のアタックをやる選択肢もあった筈だが何故サムイルを選んだのか答えて貰いたい」
ブロントさんが口を開かせ、神奈子から出て来た言葉はサムイルを使った場面でセイントブローを使う選択肢もあった筈なのに何故サムイルを使ったのか理由を話して欲しいと言う物だった。
ブロントさんは首を傾げ、何故そんな事をと思いながら話し始める。
「……何故お前がそんな事を鬼の首の様に粘着してるのか分からないんだが答えられない事ではないので答えようと思った感。
あの時確かにサムイルを使った場面でセイントブローを使う選択肢もあったんだが、あそこでセイントブローを使えば完全ガードで防がれてしまいダメージ1枚で終わってしまうかもしれないと超頭脳を持ったナイトは重い、なら確実に手札を使い切らせてダメージも取れたサムイルでやればあのターンで決められると考えたんだが?
まぁ、堅実論でね。
結果的に防ぎ切られて神奈子にリアガードを全滅させられたんだが、これまた結果的に勝てたので良かったと思わず一息をついたがな」
「ふむ…….……矢張りそう言う事か…………」
それをブロントさんが受け答えると、神奈子は矢張りと言ってその回答を予測していた様に振る舞い、顎に手を当てながら少し悩ましい雰囲気を出していた。
「それでそれが一体何が問題あるわけ?」
「……ブロントさん、一つだけ忠告をしよう。
君の今のファイトスタイルは堅実的で確実性を求めた物であると思う。
まるで二度と失敗はしない、過ちは繰り返さない、そんな雰囲気をその内に秘めたファイトスタイルだ。
無論問題は無いし寧ろ成長の為のものだとは思う。
そしてそれは実を結び君は今の実力を獲得するに至った。
だが…………はっきり言おう、今の君は堅実、確実を求める余り一歩の冒険をしていない。
その為先のファイトみたく決着が1ターン遅れたりなどの弊害も出たりしてるし…………何より、昔の君……チーム博麗が存在し、君がチームDRAKを率いていた頃と比べると『弱くなった感じ』がする。
実力は昔の君と比較すれば間違い無く今の君の方が優っているだろう…………が、『体感的に感じる君のファイト力は弱くなっている』気がするのだ。
無論これは誰彼が気付く訳で無く君を詳しく知る者や私の様に他者の実力を見抜く事に長けた者にしか気付けぬ些細な物だが……。
もしかしたら近い将来、それが原因で大事なファイトを落とすかもしれない、気を付けた方が良いぞ。
それで君は重い物を背負い込む可能性のあるのだからな」
「……おいィ?
お前ら今の言葉聞こえたか?
「聞こえない」「何か言ったの?」「俺のログには何もないな」。
俺は昔の俺と比べたら確かに堅実なファイトをする様になったが昔の一皮剥けてない貧弱ナイトの俺と比べたら明らかに強くなってるしぜぇんえzん問題ないので下手なネガスレ立てるは止めろよ奥歯ガタガタにさせられたいのか?
俺は強いし神奈子にも勝った、だから何も問題なかったのは既に証明されていた、見ろ、見事なカウンターで返した!
なので下手な心配はひ不要なので【安心してください】、俺はこれからも負けないぞ」
神奈子は堅実なファイトをする様になったブロントさんに対して忠告をし始めるも、ブロントさんはそれを聞かず寧ろ大丈夫だと言って聞く様子が無かった。
それを見た神奈子は溜め息を付きながらブロントさんを見据え、分かったと一言言って話を終わらせそのままブロントさんをチームファンタズマの下に向かわせる。
「(…………大丈夫、君はそう言うがブロントさん、私には大丈夫とは思えないよ。
寧ろ、本当に近い将来に……)」
その背中を見ながら神奈子は心の中で独白し、心配しているのであった。
そう、ブロントさんが近い将来に大事なファイトを落とし躍起になるかも知れない、そんな不安な未来を神奈子はイメージしてしまい先行きが真っ暗な道をブロントさんは歩んでしまっていると思い始めていた。
その近くにチームメイト達が居ても尚、その道は晴れる事が無いと………………。
その後、ブロントさんはとんずらで9秒で追い付きそのままゴールへと向かい、途中で見つけた落ちてる守矢コインを拾いつつ迅速に行動していた。
そうして手早く移動優先で動いた結果、予選終了時間25分前にゴールが見える距離まで来る事が出来ていた。
「見えた!
このまま一気にゴールまで突っ走るわよ!」
「うむ、とんずらを使ってきょうきょとしてゴールに向かった事により余裕の表情を出しながら来てしまったのでこれにてこの予選ははやくも終了ですね!「それはどうでしょうかね、ブロントさん達?」
……ほう」
蓮子達はそのままゴールまで走り抜けようとした所、ゴール目前で蓮子達を呼び止め、更に進行を阻む様に横の草むらから目の前に現れた四人の少女が居た。
そしてブロントさん、麟、菫子はその顔を知っていた。
四人はブロントさん達の知り合い……ライバルであり、仲間であった人物達であった。
「……ブロントさん、この人達は?」
「うむ、あの黒髪のリア♀は『射命丸文』、よく家に来てはマルサの家の窓拭きや焚き火の可燃材料に使われる新聞の一つ、文々。新聞を作ってる新聞記者にして幻想郷最速の種族鴉天狗の一人。
茶髪ツインテは文と同じく花果子念報と言う新聞を書く新聞記者で鴉天狗の『姫海棠はたて』、勿論窓拭きや焚き火に使われる。
白髪の犬耳が生えた奴は妖怪の山を警備する天狗ポリスのナイトと呼ばれる白狼天狗の一人『犬走椛』。
そすて緑髪の巫女服着てるのは博麗神社の最大のライバルにして里の人々の信仰がNMクラスの守矢神社、其処の巫女で現人神『東風谷早苗』だ。
全員俺達のライバルであり仲間であった奴だよ……一人は少し違うがな」
蓮子の問いにブロントさんは目の前の四人の名をそれぞれ言い、それを聞き蓮子とメリーは魔理沙の家に来る新聞……文々。新聞と花果子念報の二つを書く新聞(ブロントさんの言われた通りの使われ方をしてる)を書いてる新聞記者であり、更に博麗神社のライバルと聞いていた守矢神社の巫女と妖怪の山を守る者の一人がチームを組んでいると頭で理解し、四人がチームファンタズマの前に立ちはだかったのはこの場でファイトをする気なのだとも理解していた。
「あややややや……魔理沙さん私達の新聞をそんな風に使ってるとは……(汗)
しかしそれはそれこれはこれ、これからのファイトには関係ありませんな……コホン。
我々チーム神風はブロントさん達を予選開始前に目撃した時からこんな目標を立ててました。
貴方方を倒して予選突破をすると。
我々もスペシャルファイター、つまり八坂神奈子さんを予選開始から少し後に倒し、更に守矢コインを荒稼ぎしたのですよ。
ですが、ヴァンガードファイターとしてトップクラスであるブロントさんとその仲間達、貴方達を倒さねば真に予選突破は出来ず勝ち逃げの形になる。
そう予選開始前に思い、貴方方のファイトを観察する事で確信に至りましたよ。
故に我々はそんな情けない勝利は要らない、完全な形で予選突破をすべく貴方方を最後のターゲットとしたのです!」
「……成る程、私らを倒せばこの予選を制した事になるって訳ね。
でも逆を言えば私らが勝てば予選突破は貴女達のコイン全部加えれば確実、ファイトしない理由なんか全くないわね!
良いわよ、私達チームファンタズマは全守矢コインを賭けてチーム神風に挑むわ!」
射命丸はほんの少し新聞が変な使われ方をしてるのが胸に刺さるもそれはそれとして脇に置き、チーム神風が何故チームファンタズマにこのタイミングで戦うかを独白し、それを聞いた蓮子が前に出て帽子に手を掛けながら啖呵を切る形でファイトを受ける。
それを聞いた両チームの面々はゴール手前で互いに火花を散らし合い、いつでもファイト出来る態勢となった。
そして残るはチーム内で2人出るかを決める場面になった。
「良し、これがこの予選最後のファイトよ!
必ず勝って本選へ行くわ!
出るメンバーは菫子姉さんとブロントさん、2人に出て貰うわ!
ブロントさん、連戦で悪いんだけど平気?」
「任せておくべきナイトは防御も高いが実は体力も盾としての仕事を果たすべくかなり高いという話もあるので問題ないぞ」
「私もOKよ蓮子!
さぁてブロントさん、いっちょ暴れますか‼︎」
「おう‼︎」
蓮子はチーム神風とファイトする2人を菫子とブロントさんに決め、2人に予選突破の是非を託した。
一方チーム神風は早苗とはたてを選出し2人と相対させた。
組み合わせとしては菫子VS早苗、ブロントさんVSはたてである。
「うわぁブロントさんが相手か…………いずれ戦うかも知れなかったから覚悟してたとは言え貧乏籤を引いたわね…………けど、やるからには全力を尽くしてやるわよ!」
「おう、ほたてもやる気がむくむくと湧いてるらしくこれなら全力で楽しめそうだとワクワクが表情に現れてしまうな!
いいぜ、全力で来い‼︎」
「私の相手は菫子さんでしたか、成る程成る程……時に貴女守矢神社には来ないで良く博麗神社に顔出してましたよね?
つまり博麗神社の信者と言う訳になりますね?
ならば!
私がファイトに勝った暁には守矢神社に鞍替えして頂きましょうか‼︎
大丈夫、守矢神社はれっきとしたホワイトな環境が整った神社です、なのでさっさと鞍替えする事をオススメしますよ〜‼︎」
「早苗私に会う度に何かと理由付けて守矢神社の信徒になれって言って来るわよね⁈
だから別に私は博麗神社の信徒でも無いし守矢神社を信仰してる訳でも無い自由気ままなJKって言ってるでしょ‼︎
そんなに言うんだったらこのファイトで私が勝ったら今後暫く、具体的には博麗神社に霊夢が帰って来るまで禁止‼︎」
それぞれが互いに対し火花を散らし、準備を進めてながらファイト開始直前に入った。
尚菫子と早苗はまるでアンティファイトの様に条件を出し合いながらファイトをしようとしてはいるが、これはアンティファイトが発生しない大会のファイトの為必ず守るアンティでは無くこの2人特有のジャレ合いである為別段意味の無い物である。
そして菫子達はそれぞれのFVをスタンドアップさせ、ファイトを始めるのであった……。
此処までの閲覧ありがとうございました。
物語としてはブロントさんの堅実なファイトに対し神奈子が忠告しました。
敢えて書くとすればブロントさんのファイトもある種正解です。
ファイトスタイルは人それぞれですので正解もまた千差万別です。
にも関わず神奈子は忠告致しました。
これが余計なお節介となるか、又は的中するかは今後をお楽しみに。
そして次回からまたファイト回となります。
その結果とは……?
次回もまたよろしくお願い致します、よろしければ感想、指摘をお願い致します。
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