今回は話を詰めてしまい長くなってしまいました……(´ω`;)
ちょっと長めですが、本編をどうぞ
イメージ世界にて、蓮子と菫子はユナイテッド・サンクチュアリの超高層ビルの屋上に降り立ち、FVにライドする。
菫子がライドしたFVはプレイ・エンジェル、ユナイテッド・サンクチュアリ所属クランで〈オラクルシンクタンク〉と同じく災厄の天啓や対策を練る為に作られた複合企業〈ジェネシス〉であった。
「〈ジェネシス〉……確かユナサンクランの中で最もソウルを使うクランで、
「そのとーり!
ソウルを貯めて貯めて使う、そして使えば強力なスキルを発揮する正に超能力に相応しいわ!
そして、デッキトップ操作も最近になって出来る様になって益々超能力気質が出て私超うれC〜ってね!
さて、そんなだから早くスキル使いたいんだけど先攻は蓮子、貴女からよ」
蓮子が〈ジェネシス〉の特徴を話すと菫子は言動も態度もかなり嬉しそうにし、早くスキルを使いたいとウズウズしていたがジャンケンで蓮子が勝った為後攻である為、途中で素のテンションに戻り蓮子にターンを進める様に促す。
「よし、私の実力メッチャ見せる!
ドロー!
『
ルキウスは左後列に移動させてターンエンド!」
自若の
蓮子:布陣
R せぶるみー R
ルキウス R R
蓮子は早速次のグレードにライドし、速攻を行う為にルキウスを左後列に移動させ菫子もシンリックとルキウスを見てそれが狙いだと判断し、ニヤリと笑いながらターンに移る。
「ふっ、私のターン、ドロー!
ぬっふっふっふっふ、ふっふっふっふっふ、私は‼︎
此処で『Gアシストステップ』を宣言するわ‼︎」
「ジ、Gアシストステップ……⁉︎」
菫子はドローの直後に『Gアシストステップ』と言う、メリーが普段聞き慣れない単語を使った為メリーは警戒する…………が、ブロントさんや魔理沙、麟は「あー……」と言って何とも言えない表情を浮かべており、メリーはそれが気になりGアシストステップの事を聞こうとする。
「えっと、皆、Gアシストステップって、何?」
「Gアシストステップ、それは『ヴァンガードのグレードが2以下で、手札に次のグレードのカードが『
「そすて手札全公開は本来全く把握出来ない手札を見せるから記憶力がいいファイターを相手にするとGゾーンのカードと手札2枚を損失してからの手札全把握で地獄の宴となる(汗)
だがライド出来なきゃ話にならない為多少のリスク覚悟でやるのだよ……」
魔理沙がGアシストステップを説明し、ブロントさんもそれに対する損失やリスクを話しながらやらないとファイトにならないとも言い、目を逸らしながらやる意味は一応あると遠回しに言い、蓮子とメリーはそれを自信満々に言った菫子に何故か悲しい目を向けていた。
「はい其処悲しい視線を送らないで、心がグッサリ来るから!
んじゃはい、手札公開よ!「えーと、グレード0が2枚にグレード3が3枚、グレード2が1枚……」
ね、グレード1が無いでしょ?
と言う訳でデッキの上から5枚を見て…………はい、『神界獣 ハティ』が居たからこれ加えて、この手札2枚とGゾーンのこの2枚を除外してライド!
プレイ・エンジェルはヴァンガード後ろに移動させてアタック!『凍気の神器 スヴェル』」
祈りの神器 プレイ・エンジェル:P5000、C1
神界獣 ハティ:P7000、C1
ハティVSせぶるみー:7000+5000VS7000=ヒット
ドライブチェック『凍気の神器 スヴェル』
ダメージチェック『
菫子:手札:5 Gゾーン:6 除外カード:4
蓮子:ダメージ:1
菫子はGアシストステップをしっかりと決め、グレード1のカードを引き当て手札ディスアドを負いつつもライド、そしてきっちりアタックをして損失を補おうとしていた。
しかし、手札は除外したカードはG0とG3が1枚ずつだと蓮子は把握し切っており、次のターンで速攻を始められれば蓮子は勝てると踏んでいた。
幸いにして、速攻が始められそうな手札には既になっており、後は後列を用意するだけである。
「ドロー。
あ、良いの来た。「おりょ?」
ともあれ先ずは……立ち上がれ、私の分身!
ライド、『ブラスター・ブレード』!」
「(ブラスター・ブレード……ヴァンガード初期のカードにして、現ファイト環境で型落ちはしてるとは言え幻想郷では入手超困難なカード、それが蓮子の分身か……」
ブラスター・ブレード:P9000、C1
菫子はブラスター・ブレードを型落ちした古いカードと見つつも、レアリティ自体は変わらない為希少価値は高いとも評価し、それが聞いた噂通りに蓮子の分身のカードとして場に出た事、更にブラスター・ブレードにライドしてからの蓮子が楽しそうにファイトしているのを見て少し笑みを浮かべていた。
「コール、『スターライト・ヴァイオリニスト』!
スキルで
スターライト・ヴァイオリニスト:P8000、C1
忠義の騎士 ベディヴィア:P9000、C1
まぁるがる:P4000、C1、『引』
誠実の
蓮子:手札:2 布陣
スターライト ブラブレ ベディヴィア
ルキウス まぁるがる シンリック
蓮子は先程のドローでシンリックを引き当てた為このターンでフル展開し、更に次のターンでインターセプトも出来る様に前列も固め、Gアシストで手札を損失し、あまりガード出来ない菫子に畳み掛けようとしていた。
「先ずはルキウスのブースト、スターライトでアタック!「まともに防げるのはこのアタックだけね、ガード!」
ブラスター・ブレードでアタック、ドライブチェック!『爛漫の
次、ベディヴィアでアタック、『ブラスター』の名を持つヴァンガードが居るのでパワー+3000!「こっちもノーガード『真昼の神器 ヘメラ』
ターンエンド!」
ヴァイオリニストVSハティ:8000+5000VS7000+10000=ガード成功
ブラブレVSハティ:9000+4000VS7000=ヒット
ドライブチェック『爛漫の
ダメージチェック『神界獣 フェンリル』
ベディヴィアVSハティ:9000+3000+7000VS7000=ヒット
ダメージチェック『真昼の神器 ヘメラ』
菫子:ダメージ:2 手札:4
蓮子:手札:3
蓮子は順当にダメージを2枚与え、次のターンにはセルディックもコール予定になっている為アタックは毎ターン欠かす事無く実現出来る様になっている。
しかし、ファイトはまだ序盤の為油断せず菫子の動きを注視していた。
「ドロー、『戦巫女 サホヒメ』にライド!
更にサホヒメをコール!」
戦巫女 サホヒメ:P9000、C1
「お、あのユニットは」
「何か知ってるの、魔理沙?」
「まあ黙って見ていれば神秘のベールに隠されていたスキルのカーテンが開かれて披露宴を迎えるのでそのまま見てると良いぞ?」
第4ターン、菫子はサホヒメにライドし、リアガードにもコールすると魔理沙が少し反応する。
それを見てメリーが気になり聞いてみるとブロントさんが代わりに答え、そのまま見てると分かると言う。
蓮子は何かあるなとは思いつつ様子見をする事にする。
「リアガードのサホヒメで単発アタック!「ならベディヴィアでインターセプト!」
そんじゃ、ヴァンガードのサホヒメでブラスター・ブレードにアタック!「うーん、ノーガード!」
ドライブチェック『叡智の神器 アンジェリカ』トリガー無しっと。「ダメージチェック『
さーて此処から〈ジェネシス〉の特徴その1を披露するよ、サホヒメのスキル発動!
ヴァンガードへのアタックヒット時、
そのとーり、さて3枚ソウルへ…………(カモミールとメリッサが入ったか)うん、ターンエンド!」
サホヒメ(B)VSブラブレ:9000VS9000+5000=ガード成功
サホヒメ(A)VSブラブレ:9000+5000VS9000=ヒット
ドライブチェック『叡智の神器 アンジェリカ』
ダメージチェック『
菫子:手札:4 ダメージ:1/2 ソウル:4
蓮子:ダメージ:2
サホヒメのアタックがヒットし、ヴァンガードのソウルが一気に4枚に増えた事に蓮子は驚き、まるで〈ダークイレギュラーズ〉みたいだと思うが、直ぐに蓮子とメリーは特徴を思い返し、あちらはひたすらソウルを貯めるのに対し、こちらは貯めた後に吐き出すと明確な違いがあり、これは謂わば大きなスキルの前準備であると判断する。
「さて、このままソウル貯めて一気に切り崩す準備を進めて……」
「ソウルを貯める……でも行き着く先はそれをリソースに強力なスキルを発動させる事、それが〈ジェネシス〉なら、ソウルが貯め切られる前に倒すのもまた一つの答えってね!
ドロー!
勇気を剣に、希望を盾に進め!
ライド、『光源の
『爛漫の
『
光源の
爛漫の
蓮子:手札:2 ダメージ:0/2 布陣
セルディック アルフレッド セルディック
ルキウス まぁるがる シンリック
蓮子はセルディックを両側にコールし、全てのラインを19000以上に仕上げてこのまま得意なビートダウンを狙っていこうとする。
しかし、ドロップゾーンはまだ2枚しか無い為
「まぁるがるのブースト、アルフレッドでアタック!「ノーガード……しかないよね〜」
ツインドライブ『必殺の
シンリックのブースト、右のセルディックでアタック!「こっちを『戦巫女 ククリヒメ』でガード!
なら左のセルディックでアタック、ブーストしたルキウスのスキル、前列に『
よしよし後1枚、ターンエンド!」
アルフレッド・エクシヴVSサホヒメ(A):11000+4000VS9000=ヒット
ツインドライブ『必殺の
アルフレッド・エクシヴ:C1→2
セルディック(B):9000+5000=14000
ダメージチェック『蛙の魔女 メリッサ』『ドリーミング・ドラゴン』『醒』
サホヒメ(A):P9000+5000=14000
セルディック(A)VSサホヒメ(A):9000+3000+7000VS14000+10000=ガード成功
セルディック(B)VSサホヒメ(A):14000+3000+5000+3000VS14000=ヒット
ダメージチェック『祓いの神器 シャイニー・エンジェル』
蓮子:手札:4
菫子:ダメージ:5 手札:3
蓮子は順当にダメージを与え、ゲームエンドまで後1枚まで追い込み、更に菫子の手札は完全ガードとG3のカード2枚(除外ゾーンのカードはG3が2枚)であり、このままなら最早勝ちも当然……だが、次は菫子がG3になり、更に
「な、何とか耐えた〜。
ドロー、叡智を以って世界の真理を暴け!
ライド、『叡智の神器 アンジェリカ』!
そして
ストライド・ジェネレーション、全てを照らす聖火!
『聖火の究極神器 デメテール』!
『祓いの神器 シャイニー・エンジェル』をコールして、これでバトル!
先ずはプレイ・エンジェルのブースト、デメテールでアタックし、スキル発動‼︎
ハーツカードが『神器』の名を持つなら
トリプルドライブ!『慈悲の神器 エイル』『治』『慈悲の神器 エイル』『治』『戦巫女 サホヒメ』
ヒールトリガーダブル、パワーはサホヒメに与えてダメージ2枚回復‼︎
サホヒメでアタック!「ダメージチェック『
よし、まだやれる、ターンエンド!」
叡智の神器 アンジェリカ:P11000、C1
聖火の究極神器 デメテール:P15000+11000=26000、C1、ハーツ『叡智の神器 アンジェリカ』
祓いの神器 シャイニー・エンジェル:P7000、C1
デメテールVSアルフレッド・エクシヴ:26000+5000VS11000=ヒット
トリプルドライブ『慈悲の神器 エイル』『治』『慈悲の神器 エイル』『治』『戦巫女 サホヒメ』
菫子:ダメージ:5→3 ソウル:8
サホヒメ:P9000+5000×2=19000
ダメージチェック『光源の|探索者《アルフレッド・エクシヴ』
サホヒメVSアルフレッド・エクシヴ:19000+7000VS11000=ヒット
ダメージチェック『
菫子:手札:4 ダメージ:3 ソウル:8 GB:1
蓮子:ダメージ:2/3
菫子はデメテールを使いソウルを増やし、更にヒールトリガー2枚を引きダメージを2枚も回復してまだ闘える状態にまで戻し、蓮子も同ダメージによる有効ヒールを引き当ててダメージを1枚に抑え、更にヒールを引き当てた事でドロップゾーンが4枚になり
「ドロップゾーンが4枚……蓮子の本領発揮ね!」
「よし、スタンド&ドロー!
そしてシークメイト!
ドロップゾーンのせぶるみー、スターライト、ベディヴィア、ヒールで落としたハロウドブレスをデッキに戻し、『ブラスター・ブレード・
並び立て、私の分身、
アルフレッドの
アルフレッド・エクシヴ:P11000+9000+5000=25000、C1→2、レギオンメイト『ブラスター・ブレード・
メリーがグッと手を握ると同時に蓮子はアルフレッドとブラスター・ブレードを
「スターライトをセルディックに上書きしたのはこの為ですね」
「そしてアルフレッドのスキルの封印がとけられたので全力を出せる様になり破壊力バツ牛ンとなった!」
「てな訳で
ツインドライブ『護法の
左のセルディックでアタック!「エイルでガード‼︎」
右のセルディックでアタック!「ぬぐう、ダメージチェック!『衰微の女神 ヘル』『真昼の神器 ヘメラ』」
もう一丁ダメージ5枚……ターンエンド!」
アルフレッド・エクシヴVSアンジェリカ:25000+4000VS11000+0=完全ガード
ツインドライブ『護法の
セルディック(A):P9000+5000=14000、C1→2
セルディック(B)VSアンジェリカ:9000+3000+5000+3000VS11000+10000=ガード成功
セルディック(A)VSアンジェリカ:14000+3000+7000VS11000=ヒット
ダメージチェック『衰微の女神 ヘル』『真昼の神器 ヘメラ』
蓮子:手札:7
菫子:ダメージ:5 手札:1
「やった、蓮子がまたダメージ5枚にしたわ!
そして菫子の手札はサホヒメ1枚、これは勝ったわね!」
蓮子が再び菫子のダメージを5枚にし、更に手札はサホヒメ1枚となり
メリーはこれなら勝ったと言い後のファイトは安心して見れるとしてゆったりしていた。
しかし……他の三人は除外ゾーンのとある1枚、菫子の手札から除外されたとあるG31枚を見て、もし菫子がそれを引けばまだわからない、否、蓮子の手札からすると逆転勝利する可能性があり、まだ安心出来なかった。
そして蓮子もまた、先程みたいな逆転劇があると『何となく理解して』いた。
「首の皮1枚繋がった…………後はあのカードさえ引ければ…………ラストドロー‼︎」
そして、菫子が引いたカードは…………正に今引きたかったカードであった。
「キター‼︎
全てを見通し、宇宙の神秘すら見破る力を見よ‼︎
ブレイクライド、『宇宙の神器 CEOユグドラシル』‼︎
ブレイクライドスキル、
そしてシークメイト、ソウルから吐き出したククリヒメ、更にヒールトリガー2枚にドリーミング・ドラゴンをデッキに戻し、『運命の神器 ノルン』を1枚探して
宇宙の神器 CEOユグドラシル:P11000+10000+9000=30000、C1、レギオンメイト『運命の神器 ノルン』
菫子:手札:3 ソウル:6
菫子はこの場面でブレイクライドと
しかし、魔理沙達はユグドラシルを引かれた事で「あちゃー」と言いながら額を押さえ、メリーはあのユニットが何かあるのかと思いながらも完全ガードが2枚ある蓮子なら防げると思っていた。
しかし、対する蓮子は『何となく』このユニットのアタックは防げず、ヒールトリガーを引かないと負けると分かり少し汗を掻いていた。
「おっしゃ、一気に決める‼︎
プレイ・エンジェルのブースト、ユグドラシルとノルンで
そしてユグドラシルの
驚いてくれてサンキューメリーさん、そしてユグドラシルのスキル、アタック時中央に他のユニットが居たらパワー+3000、更にソウルからドロップされたノルン2枚に『蛙の魔女メリッサ』、『烏の魔女 カモミール』のスキルがそれぞれ発動‼︎
メリッサとカモミールは
(やっぱり……?)取り敢えずツインドライブ『戦巫女 ククリヒメ』『☆』『遠見の神器 クリア・エンジェル』『☆』やったねダブルクリティカル、全部ヴァンガードにプラスね〜♪」
ユグドラシルVSアルフレッド・エクシヴ:30000+3000+5000+5000×2、ガード制限『G1以上』VS11000=ヒット
ツインドライブ『戦巫女 ククリヒメ』『☆』『遠見の神器 クリア・エンジェル』『☆』
ユグドラシル:P48000+5000×2=58000、C2→4
ダメージチェック『まぁるがる』『引』『スターライト・ヴァイオリニスト』『ブラスター・ブレード・
菫子:WIN
蓮子:LOSE
菫子はユグドラシルのスキルを駆使した上でクリティカルトリガーを2枚引き当て、クリティカル4にし、更にガード制限で完全ガードを使用不能にし蓮子にオーバーキル級の一撃を与え、蓮子の『やっぱり』と言う言葉に引っ掛かりながらも勝利を収めた事を素直に喜んでいた。
「ふふふ、流石私の姪っ子、物凄く追い詰められたけど勝ったわ‼︎」
「うん、負けました……あー悔しい!
あそこまで追い詰めたのに〜‼︎」
そして蓮子は悔しがり、腕をブンブンと振っているとメリーが蓮子の頭を撫でて宥め、悔しさの余り蓮子はメリーに抱きついていた。
「ナイスファイト、菫子の実力も分かったぜ。
確かに足を引っ張らずに活躍出来そうだな…………よっし、じゃあ次は他の全員とファイトして、自分の欠点とかを見極めて行こうな〜」
「当然なんだが?
ナイトは常にヴァージョンアップを繰り返して最強から思考となり実力も鯉のぼりだぞ」
「はい、じゃあ菫子さん、早速私とファイトしましょう!」
すると魔理沙らも集まり、菫子の実力が分かった上で更にファイトを重ねて欠点を見つめ直す事もして行く様にと魔理沙が声掛けをし、麟が次に菫子とファイトしブロントさんはメリーとファイトをし、今度は蓮子が観戦する事となり、そして日が暮れるまでこのファイトは続いて行き、途中で咲夜達も見に来た為チーム結成やそれに伴う交流ファイトをしている事を伝え、その日は思った以上に盛り上がりこれからのチーム活動に大きな期待を持ち始めたのであった。
何処とも知れぬ空間、かつては妖怪の賢者であった八雲紫が結界を調整する為に訪れていた空間。
其処に一人の女性が結界に力を込め、そして今調整が終了したのであった。
「先代巫女よ、そちらの調整は終わったか?」
「おやおや八雲藍会長、普及協会会長の職と妖怪の賢者代理の兼任ご苦労様。
ええ、夜中に叩き起こされて2ヶ月間メサイアの坊やが一時的に開けた結界の穴を塞いで、且つ異常が無いかの点検と調整はたった今終わりましたよ〜」
すると其処に藍が現れ、先代巫女と呼ばれる赤い巫女装束を着た茶混じりの黒い長髪ストレートを靡かせながら振り向き、自分の仕事は終わった事を飄々と伝える。
「そうか、ならもう良い、博麗神社に戻り巫女の任を続けてくれ。
…………すまないな、現代の巫女たる霊夢が紫様と共に居なくなり、半ば隠居状態であった貴女を再び代理ではあるが博麗の巫女に就かせてしまった、何と詫びれば良いか」
「それは言いっこ無しって言ったでしょ〜藍ちゃん〜?
確かに私は妹みたいに可愛がった霊夢に自分が教えられる全てを教えて巫女の座を譲ったけど、先代巫女はこんな時の為に出っ張るんでしょうが。
まぁしょっちゅう夜中に叩き起こされるわ結界調整しろと言われるわでかなり美容に悪いんだけどね〜。
まだうら若き20代なのにカサカサ肌にはなりたく無いわ〜」
藍が博麗神社に戻る様に言い、その後に少し詫びの言葉を出すと先代巫女は軽口を叩きながら詫びは要らないとし、藍の口を塞ぐ。
それを聞いて藍は苦笑し、それから境界を開け博麗神社へと繋がる路を作る。
「そうだな……では先代巫女、これを通り戻るのだ」
「はいよ〜。
さ〜て、魔理沙ちゃんや麟ちゃん神社を掃除してくれたかな〜?
あー後ブロント君を弄るネタを考えなきゃ」
藍が作った路を通りながら先代巫女は神社の掃除具合やブロントさんを弄るネタなどを呟き、それが最後まで藍の耳に届く事無く境界が閉じ、その後藍は別の境界を開けてその中に入って行き、その空間から誰も居なくなり後は静寂のみが其処を支配したのであった…………。
此処までの閲覧ありがとうございました。
色々と近々回収予定のフラグ詰め込んだり、次回の話への流れ導入だったりを詰めて長くなりました(汗)
そして菫子さん、Gアシストを使っても勝ちました。
彼女のGアシスト無しの実力も近々書きますので楽しみにして下さい。
次回もよろしくお願い致します、よろしければ感想、指摘をお願い致します
キャラ設定を見たいですか?
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