秘封先導鉄   作:”蒼龍”

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第66話目を更新しました。
そして今回から新章です。
此処から蓮子、メリー、麟、ブロントさんが遂に本格的な活躍をして行く予定です!
そして、此処に+αも…………?

では、本編へどうぞ!


第5章「運命流転編」
第66話「二人の宇佐見、そしてチーム結成……?」


幻想郷のいつもの昼下がり、蓮子とメリーは魔理沙と共に人里の一角に来ており其処で人々や人里に来た妖怪達、ブロントさんの同郷の人達がいつも以上に賑わいを見せている事に驚いていた。

 

「え、何、何?

何で皆こんなに活気付いているの?」

 

「何か大きなイベントがあるのかしらね?」

 

そんな二人を見て魔理沙は不敵に笑みを浮かべ、何故こんなに賑わっているのか理由を口にし始める。

 

「へへ、何でこんなに皆活気付いてるか気になるよな?

実はな、この幻想郷で年に一度行われるヴァンガードの大型大会の開催が遂に近日に迫ったからなんだよ」

 

『ヴァンガードの大型大会⁉︎』

 

「そう、その名も『ヴァンガードファイト・ファンタズムカップ』‼︎

参加条件は3人から5人までのチームで全員最低グレード3以上のファイカランクになってる事!

今までクエストを受けてた連中はこの大会に参加する資格を得る為に頑張って来てたんだぜ!

そして、この大会には幻想郷中から数多くのファイター、それこそ人間や妖怪だけで無くヴァナの人々も集まり、これに優勝したチームは漏れなくその年の幻想郷No.1チームとなり、普及協会から優勝記念としてトロフィーやブースターパック2カートン贈呈は勿論、1年間普及協会本部所属ファイターが専属コーチに入ったりとか色々な意味で美味しい権利が与えられるんだぜ!

まあ私は『レジェンドファイター』に入っているから、この大会には参加出来ないんだけどな」

 

魔理沙はこの賑わいが幻想郷のヴァンガードファイトの大型大会、『ヴァンガードファイト・ファンタズムカップ』なるものが近日中に始まる為とし、この大会に幻想郷中からファイター達が集まって来ると言い、更に優勝賞品が余りにも豪華な上に普及協会本部所属ファイターが専属コーチになると聞き、ヴァンガードにこれまで以上に力を入れる環境が与えられると分かり二人は目を輝かせていた。

 

「ブースターパック2カートン、欲しかったあれやこれやが…………‼︎」

 

「専属コーチ…………と言う事は、かなり強いファイターの方が指導してくれるのね。

蓮子、今私達のグレードは丁度3以上、後は言う事は?」

 

「勿論バッチリOKよメリー!(グッ!)

他に誰かを誘ってこの大会に参加して優勝目指すわよ‼︎

魔理沙が参加出来ないのが残念だけどね〜」

 

「まっ、仕方ないさ。

私は普及協会から特別な恩恵をとっくに受けてるから文句は言えないさ」

 

蓮子とメリーは魔理沙がレジェンドファイター…………大型大会に参加出来ない代わりに優先的にパックを配送、更に一般ファイターの教導権や普及協会の施設の自由使用などの恩恵を受けられる、幻想郷内に居る超トップファイター(レミリアなどもレジェンドファイター)になっている為一緒に大会に出れない事を残念がるが、気を取り直し二人は誰を誘おうかを決めるべく人里内をお団子や中華まんなどを食べ歩きながらゆっくりと回り始める。

 

「うーん、それで誰を誘う?

咲夜や美鈴は紅魔館の切り盛りや支部所属ファイターとのフリーファイトで忙しそうだし……」

 

「聞いた話によるとアリスはもうチームが決まってるみたいだぜ。

残るはやっぱり麟と、レジェンドファイター制度が始まる前に幻想郷中を武者修行の旅に出て候補だったけど結局ならなかったブロントさん位だと思うぞ?

後多分内藤とミスト『あの二人は却下』だよな〜」

 

そして誰を誘おうにも知り合いで且つフリーだと思われる人物は結局少なく、絞らずともブロントさんと麟しか誘えないと言う結論に至り、蓮子とメリーはアイコンタクトをしどちらを誘うか、又は両方誘うのかを決め始め……。

 

「見つけたわよ、『秘封倶楽部』を名乗るお二人さん!」

 

『えっ?』

 

「……あっ、お前は…………そうだ!

そうだった、秘封倶楽部の名前になんか引っかかった思ったら!

今までそれを思い出す所じゃなかったからすっかり忘れてた!」

 

ようとした所で後ろから蓮子とメリーに対し秘封倶楽部を名乗る二人として話し掛ける少女が一人現れ、また魔理沙はその少女をみて白玉楼に行く際に引っかかった物が漸く抜け、その人物を見ていた。

その少女は、茶色い髪に眼鏡を掛け、更にマントを羽織る蓮子とメリーより少し年下、又は同年代に見え、そして最大の特徴として『蓮子が被っている黒帽子とデザインが同じ黒帽子を被っている』と言う点で、蓮子はその少女を見てあんぐりとし、メリーは何処か蓮子に似た少女に頭を傾げていた。

そして、少女はそのまま口を開く。

 

「ふふふ、この私を差し置いて『秘封倶楽部』を名乗るなんて笑止千万!

真の『秘封倶楽部』はこの私!

秘封倶楽部初代会長、『宇佐見菫子』が結成した物に於いて他にないわ‼︎」

 

「………………」

 

「……えっ?

初代会長?

それに……宇佐見?

しかも蓮子と何処と無く似て…………あれ、蓮子、どうかしたの?」

 

少女は目を輝かせ、背景に『バァァ〜ンッ‼︎』と擬音が出る勢いで自らの、『宇佐見菫子』と言う名を自らの肩書きと共に名乗り、蓮子とメリーに指を指す。

メリーは宇佐見の姓、秘封倶楽部の初代会長、蓮子に似ているなどに戸惑いながら蓮子の方を見ると当の蓮子は固まっており、しかも口をパクパクさせながら少しずつ震え始めているのが見え、何事かと心配し始める。

 

「…………うん?

ちょっと其処の私の帽子と同じデザインのを被った人、一体どうしたの?「す…………」

す?」

 

「す…………す………………菫子伯母さんッッッ!!?!??!」

 

『…………はい?』

 

そして、蓮子が菫子の事を伯母さんと呼び、かなり動揺していた。

それを聞き菫子を含めた三人はこの蓮子の突然の発言に付いて行けず頭に?を浮かべるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから30分、蓮子達は菫子を連れて人里の食事処に入り、それぞれメニューを注文しながら話を進めていた。

 

「…………えーとつまり、菫子は蓮子のお母さんの姉ちゃんで、伯母に当たる人物で秘封倶楽部を蓮子が名乗るきっかけの人物だと?」

 

「え、ええ……この帽子も菫子伯母さんからお古だけどって貰ったんだ…………あー私のバカ!

幻想郷って外の世界と隔離されてるから、しかも『今この時代が私達が生きる現代』であるなんて思い込んだばかりに…………‼︎」

 

「ま、まさか、今になって私達にとってとんでもない事実が判明するなんてね…………此処が『私達の時代よりも過去の世界』、しかも私達が生まれる前の世界だったなんて…………」

 

状況を整理しあう中で蓮子は菫子の事を魔理沙にありのまま伝え、そして蓮子とメリーは自分達にとって最大級の勘違いと事実…………この時代が自分達が生まれ、大学生として京都で活動していた時代では無く、菫子が学生であり、まだ自分達が生まれていない過去の世界に来ていたと言う事をしり幻想郷に来た時以上の愕然を味わっていた。

 

「ふむふむ、どうやら未来では月旅行(無論生身じゃない)が超高額で行われてたりとかしてるのか…………それにしても、あの超一般人な妹からこんな将来有望な可愛い姪っ子が生まれるなんてね〜♪

しかもこんな美人且つ超可愛い相棒と秘封倶楽部の活動をするなんて!

いや〜秘封倶楽部初代会長としても宇佐見家長女としてもこれ程嬉しい事は無いよ〜♪」

 

対して菫子は蓮子達の素性などを聞きかなり嬉しさで舞い上がっており、二人を可愛いと言いながら頬をスリスリと擦り付け、かなり懐いていた。

 

「にしてもあのバカ、蓮子とメリーをこの幻想郷に、しかも二人からすれば過去の世界に落とし込むとはな…………よし、ぶん殴る内容がまた増えた!」

 

「……い、一応大学を退学処分されるのは元の時代に戻りさえすれば回避が可能な可能性が出たから良いとして…………『シャドウ』……ムカつくアイツは何で私達を過去の世界に?

幻想郷に連れて来る時点で意味不明なのに益々意味不明になったわ」

 

「ふむ〜…………ムカつくアイツって特徴を聞く限りだと彼…………魔理沙さんと今は居ない霊夢さんの幼馴染ですよね?

何でこの可愛い美少女二人を此処に落としたのかね〜?

見た感じ●●同●展開が嫌いそうなのに……」

 

そして魔理沙は『シャドウ(ブライト)』をぶん殴る理由がもっと増え、次にまた会ったら殴ると決め込み、頭を抱えている蓮子の代わりにメリーが何故ムカつくアイツ(ブライト)が過去の世界に自分らを連れ込んだのか意味不明とし、菫子も数える程度には会った事がある為●●同●展開が嫌いそうな人物として印象があると言い、何故そんな事をしたのかと考えていた。

 

「ほう、魔理沙に蓮子とメリーがちょうど偶然にも入った食事処に居たと言うか鬼なる。

しかもメガネ女子の菫子も一緒になっているので「ほう・・・」と気になり始めたんだが?

とりあえず【こんにちは】」

 

「あ、ブロントさん!

しかも麟も一緒に居るじゃないか!」

 

「こんにちは魔理沙、蓮子、メリー。

それから菫子さんも。

それで、一体この集まりは何の集まりでしょうか?」

 

すると其処に蓮子とメリーが大会に誘おうと思っていたブロントさんと麟が共に現れ、二人によると偶然道端で出会い、近くのこの食事処で昼食を摂りそれから蓮子達と会いに行こうとしていたらしく会いに行く手間が省けた展開だった。

そして魔理沙達はブロントさん達とも相席になり、何の集まりで何を話していたか、またヴァンガードファイト・ファンタズムカップに誘おうとしていた事も話し、するとブロントさん達も真剣な面持ちになる。

 

「………つまり菫子は蓮子の伯母さんだが此処は実は蓮子達が生きた時代では無く実は過去になると言う今明かされる衝撃の真実を知り蓮子達は頭にメガトンパンチを受けた不具合になっていたがこれは一歩間違えなくても致命的な致命傷なので頭がおかしくなってテンションが死ぬ。

更についげきのアイツ(ブライト)が何故過去世界に二人を落とす英語で言うと強制タイムリープをやらかしたのかも分からず思わずネガが顔に出て汚い目線が作られかけてるわけだな」

 

「それは…………確かに彼が何故そんな事をしたのか全く分かりませんね…………謎が謎を生み、まるで蜘蛛の巣に絡まれる様に思考が止まってしまいますね……」

 

ブロントさんと麟もその話を聞き何故ムカつくアイツ(ブライト)がそうしたのかわからず、矢張り手っ取り早い方法としては全てを洗いざらい吐かせるしか無いと言う結論に至る。

 

「……まぁ、こっちは分からない事だから今は置いておくとして、蓮子、メリー」

 

「……うん、そうね。

えーとそれで、ブロントさんと麟も私達と一緒にヴァンガードファイト・ファンタズムカップに出てくれないかな?

私達、初めての大型大会参加だけどそれでも優勝を目指したいから「うむ、別によろしいんだが?」「はい、良いですよ」封印がとけられた……じゃなくて、えっ、即答?」

 

「良いの、麟、ブロントさん?」

 

ムカつくアイツ(ブライト)の話題は脇に置き蓮子達はブロントさん達にファンタズムカップの同じチームでの参加をお願いすると、二人は何と即答でOKを出し、それに驚き蓮子達はブロントさん達に良いのかと聞くと二人は笑顔で答える。

 

「おう、俺達と実は同じ理由で二人に会おうとしていたんだがああやはりフレはフレを呼ぶのだなと思った(確信)

ナイトは皆のお手本で人気者なんだがやはりここはフレである蓮子とメリーと麟で今年は出場したいと思いとんずらを使ってきょうきょと参戦しようとしたんだが偶然に常に俺は蓮子とメリーの近くを通りかかったのだよ。

なのでこれからは同じPTメンとして【よろしくお願いします】」

 

「はい、だからこの食事処に入って皆さんに会い、そして同じ話題を持っていたので本当に丁度良かったのですよ。

蓮子、メリー、ブロントさん、改めましてよろしくお願いします」

 

『…………ええ、よろしく!』

 

どうやらブロントさんと麟も蓮子達と同じくチームを組みファンタズムカップに出ようと思っていたらしく、本当に丁度良くこの場で出会い同じ話題を持っていた為即答と相成った訳であった。

そしてブロントさん、麟が蓮子達に同じチームとしての挨拶をすると蓮子達も挨拶を返し、此処にファンタズムカップに出場するチームが一つ。

 

「ちょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっと待ったぁぁぁぁぁ‼︎」

 

「うむ?

なにかようかな>>菫子」

 

「そのチーム、この私も加えて欲しいわ!」

 

『…………えっ⁉︎』

 

誕生しようとした所で菫子が割って入り、何と自分もチームに加える様に頼み込んで来た為、蓮子達は思わず驚きの声を上げる。

 

「えっ、菫子伯母さん、何で?」

 

「だって、こんな可愛い姪っ子と相棒が秘封倶楽部を名乗ってクエスト受けてて、そして大会に参加しようとしてるのよ?

なら初代会長である私も参加する権利が‼︎

…………てのは8割冗談として、私も二人の事がヴァンガードファイターとしても気になってたのよ。

それでね、同じチームになってどれ位強いのか、どれだけ高みに登れるのか見届けてみたいって思ってね。

勿論チームに参加するからには足手纏いにはならないし、お互い切磋琢磨し合うわよ。

それで、4人の意見はどんな感じかな?」

 

どうやら菫子はヴァンガードファイターとして蓮子とメリーの事も気になり始めたらしく、同じチームに参加して見届けて、また切磋琢磨し合いたいと言い、足手纏いにもならないと言い蓮子、メリー、ブロントさん、麟に対し参加して良いか尋ねる。

 

「……メリー、どうする?

私は反対意見は無いんだけど」

 

「私も無いわ。

それに、最大5人チームで参加出来るのなら、ね」

 

「ふむ、見事なまでに反対意見が無いなと確信が鬼なるがどこもおかしくないな。

寧ろ下手にINT⑨な所を見せてネガ意見でPT申請をキックするとか言う絆ブレイクをするのは薄汚いひきょうな忍者だけでいいと言う意見」

 

「私も反対する理由が無いです。

なので、反対意見0なので菫子さん、よろしくお願いしますね」

 

すると蓮子達は反対意見が無い為チーム参加がOKとなり、突然の事ではあったが菫子の参加が決定した。

 

「よっし!

これからよろしくね皆!

それから蓮子、確かに私は貴女の伯母に当たる人物だし伯母さんと呼ぶのは当たり前なんだけどね、私はまだ10代後半だからオバさんって呼ばれるのにはかなり抵抗があるわ。

だから、これからは私の事は菫子『お姉ちゃん』、または菫子ちゃんと呼びなさい!」

 

「あ、そう言えば確かにオバさんって年齢じゃないよね今。

ごめんね菫子おb…………いやいや違う違う、頭切り替えろよ蓮子…………よし、分かったわ、菫子姉さん!」

 

そして菫子は蓮子に呼び方の訂正を命令し、蓮子も理由に納得して呼び方を姉さんに変え、遂に蓮子達のチームがメンバーが揃ったのである。

 

「よしよし、無事チームの出来上がりだな。

じゃあ次はチーム名だな!

どんな名前にするんだ?」

 

「それは勿論…………」

 

『チームKnight/花鳥風月/秘封倶楽部と愉快な仲間達/ファンタズマ‼︎

………………えっ?』

 

しかし、無事チームメンバーが揃いはしたが次にチーム名を決めようとした所、蓮子とメリー以外はチーム名をバラバラに言い互いに何故この名前じゃないのかと言う表情を浮かべていた。

それを見た魔理沙はやれやれだぜと苦笑し、手を挙げながら言い、先が思いやられるなと思っていたのであった。




此処までの閲覧ありがとうございました。
菫子おb(←サクッ‼︎)お姉さんが蓮子とメリーと出会い、更になんか流れで合流しました!
しかし、ファイトの実力はまだ分からないので…………(つまり次回は(ry))
そして蓮子とメリー、まさかの過去に来てました………。
何故蓮子がそれに気付けなかったかは単に彼女達が少しその可能性を考えなかった為だったり…………。

次回もよろしくお願いします、よろしければ感想、指摘をお願い致します。

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