切りの良い所で切るって、大変です(今更)
前回のあらすじ、レミリアガチギレ。
さて、そんなレミリアとムカつくアイツの闘いは如何に進むか……。
その答えは、本編へどうぞ。
過去、ブライトの脳裏にはっきりと焼き付いた過去。
魔理沙に絶縁を言い、アンティファイトをけしかけた日。
ブライトはラストアタックをする準備に入り、それを魔理沙は防ぐ手札も無くただただアタックをしないでくれと言う考えが分かる悲痛な表情で見ている。
「(……このアタックで僕は勝ち、アンティが成立して去る僕を追えなくなる。
けど魔理沙の事だ、アンティを無視して…………けど、それでも僕はやらなきゃならないんだ、僕のやるべき事を、数年後に起きる出来事を………………その為にも……!)
さよなら魔理沙、これでもう今までみたいに笑い合える日は来ない………………『
「…………っ‼︎
ちく……しょう…………‼︎」
そしてアタックがヒットし、6枚目のダメージが落ちアンティが完全に成立し、ブライトは何も言わずそのまま走ってその場から去り、雨が降り出して来た魔法の森を駆け抜けた。
その背後で魔理沙の呼び止めようとする声、アンティを無視しようとした結果魔理沙を傷付ける光が収束する音、それを見たであろうアリスの声が響き渡り、それでも少年は振り返ろうとする自分にダメだと言い聞かせ、そのまま走り続けて行った。
そして現在、その記憶を思い返した青年は目の前の吸血鬼、レミリア・スカーレットの圧倒的な殺気に充てられながらもそれに呑まれず、PSYクオリアを発現させながら対抗するべく手札に手を掛けていた。
「ストライド・ジェネレーション、『暗黒騎士 グリム・リクルーター』‼︎
フルバウ・ブレイブのスキル、
トリプルドライブ『ハウルオウル』『引』ドロートリガー、1枚ドローしドリンにパワーを『デスフェザー・イーグル』『☆』クリティカルトリガー、パワーはマーハ、クリティカルはグリム・リクルーターに『髑髏の魔女っ娘 ネヴァン』さあ、存分にダメージを受けるが良い‼︎「ダメージチェック『超弦理論の愛し子』『引』パワーはオルターエゴ、ドローしセカンドチェック『アステロイドウルフ』『☆』パワーはオルターエゴに」
ほう、中々やるでは無いか。
だがグリム・リクルーターのスキルは発動する‼︎
デッキからグレード1以下のカードをスペリオルコール、『ダークハート・トランペッター』をコール、更にダークハートのスキル、
まだ攻撃は終わらん、ダークハートのブーストを含めたマーハでアタックし、
クローダスのブースト、ドリンでアタックしそれぞれスキル発動‼︎
ドリンはクローダスのブーストを受ければ裏向きのダメージを1枚表向きにし、クローダスはドリンをブーストすればドリンのパワーを+2000する‼︎「『アステロイドウルフ』でガード!」
これでターンエンド、さあ次は貴様の番だ、精々頑張って足掻け!」
暗黒騎士 グリム・リクルーター:P15000+11000=26000、C1
グリム・リクルーターVSオルターエゴ・メサイア:26000VS11000=ヒット
トリプルドライブ『ハウルオウル』『引』『デスフェザー・イーグル』『☆』『髑髏の魔女っ娘 ネヴァン』
グリム・リクルーター:C1→2
マーハ:P9000+5000=14000
ドリン:P9000+2000+5000=16000
ダメージチェック『超弦理論の愛し子』『引』『アステロイドウルフ』『☆』
オルターエゴ・メサイア:P11000+5000×2=21000
マーハVSオルターエゴ・メサイア:14000+7000VS21000+5000=ガード成功
ドリンVSオルターエゴ・メサイア:16000+9000+2000VS21000+10000=ガード成功
レミリア:手札:10 ダメージ:1/2 布陣
ドリン プラダD マーハ
クローダス ソードブレイカー ダークハート
ブライト:ダメージ:4 手札:7
「こ、これは……‼︎」
「何と凄まじいトリガーと攻防……!」
「…………成る程な」
たった1ターン中、しかも初回超越後の攻防にも関わらずそのやり取りは正に最終ターンの攻防にも匹敵する熾烈さを表現し、レミリアの手札は10枚、対するブライトも再びドロートリガーがあり実質このターンは手札消費が0のまま終え、聖や依姫達、更に藍でさえもこのファイトは自分達の想像を遥かに超えるものとなり、冷や汗を流していた。
汚い忍者も自分とブロントさんが本気で闘えばこんな事も可能だが、実現は難しいとし、橙は開いた口が塞がらずにいた。
「ドロー、
ストライド・ジェネレーション、『スノーエレメント ブリーザー』!!
そしてコール、『白色矮星のレディバトラー』、『中性子星のレディガンナー』!
レディガンナーのスキル、白色矮星を
『アレスター・メサイア』をコールしスキル発動、リアガード登場時に『メサイア』のヴァンガードが居るならパワー+2000、そして『サクリファイス・メサイア』をコール‼︎」
スノーエレメント ブリーザー:P15000+11000=26000、C1
ブリーザー:P26000+5000=31000
白色矮星のレディバトラー:P7000、C1
中性子星のレディガンナー:P11000、C1
アレスター・メサイア:P9000+2000=11000、C1
サクリファイス・メサイア:P7000、C1
ブライト:ダメージ:3/4 手札:3 布陣
アレスター ブリーザー 中性子星
サクリファイス
レミリア:布陣
クローダス ソードブレイカー ダークハート
【●】:
「あのGユニットは〈クレイエレメンタル〉の……成る程、GB2を有効化する気ね」
ブライトは鈴仙も使ったGユニットであるブリーザーを使い、GB2を有効化させようとし、更に手札を消費しリアガードをフル展開しつつ自軍
レミリアはオルターエゴ・メサイアのGB2は余程戦略性が高いのかと判断し、しかし吸血鬼らしく高圧的に、傲慢に構えていた。
「ブリーザーでアタックし、スキル発動!
トリプルドライブ!『綻びた世界のレディヒーラー』『治』
ヒールトリガーゲット、ダメージを回復しパワーは中性子星に!『アステロイドウルフ』『☆』
クリティカルトリガーゲット、クリティカルはブリーザー、パワーは中性子星に!『ブリンクメサイア』『☆』
クリティカルトリガーゲット、クリティカルはブリーザー、パワーはアレスターに‼︎」
「わっ、トリプルトリガー⁉︎」
「そう来なくては狩り甲斐が無いと言うものよ、ダメージチェック‼︎『ファントム・ブラスター ・オーバーロード』『ジャッジバウ・
ヒールトリガー、ダメージを回復しパワーはブラスター ・ダークに‼︎「こっちも有効ヒール⁉︎」
八雲藍の式よ、この程度の引きなどで驚いていては我々には一生勝てんぞ?
そう、この程度出来て当然と考えねばな!!!」
ブリーザーVSブラダD:31000+5000VS11000=ヒット
トリプルドライブ『綻びた世界のレディヒーラー』『治』『アステロイドウルフ』『☆』『ブリンクメサイア』『☆』
ブリーザー:C1→3
アレスター・メサイア:P11000+5000=16000
中性子星のレディガンナー:P11000+5000×2=21000
ブライト:ダメージ:2/4→2/3
ダメージチェック『ファントム・ブラスター ・オーバーロード』『ジャッジバウ・
レミリア:ダメージ:5→4
ブライトのトリプルトリガー、レミリアの有効ヒールトリガーを見て橙はこんなのは普通じゃないと思い驚くも、それをレミリアはこの程度と片付け出来て当然であるとした態度を取り唖然とさせる。
聖や永琳、依姫に汚い忍者は考えは理解出来るが、実践出来るかは別とし、二人の引きが本当の意味で稀に見る恐るべき運命力の賜物だと感じその目にファイトを焼き付けていた。
「中性子星でアタック!「デスフェザーでガードだ!」
サクリファイスのブースト、アレスターでアタック!「グリム・リーパーでガード!」
アレスターのスキル、アタック終了時に自身を
そしてエンドフェイズ時に俺の
中性子星VSブラダD:21000VS16000+10000=ガード成功
アレスターVSブラダD:16000+7000VS16000+10000=ガード成功
ブライト:手札:11 ダメージ:3
レミリア:手札:8 ダメージ:4
「あのオルターエゴとか言う奴、除去能力が無い代わりに相手ターンだろうが自ターンだろうが
「そしてGB2を有効化する為に表向きにしたあのアムネスティ・メサイア、あれは場に
「自他リアガードを一時的に封じる
ブライトのターンが終わり、オルターエゴ・メサイアのスキルを見てカオスブレイカーに似た、しかし差異を明確にしつつ分析し出す汚い忍者に永琳はアムネスティ・メサイアのスキルを説明し、『メサイア』の戦略が
「フン、だからどうした?
所詮はユニットでありカードである、それの使い手次第で化けもすれば腐りもする。
そして今は此奴が使っているだけ。
そう、私から見れば信念も誇りも捨て、ただ我欲の為に他者との繋がりを捨て、そして今更現れた卑怯者がただ『使っているだけ』だ。
故にカードは輝いていない、燻んで見えるわ。
もっと別の者が使えば真の輝きを見せてはくれるだろうに…………そうだ、良い事を思い付いたぞ、貴様、私が勝てばそのデッキを私に寄越せ、そのカードを真に輝かせる者にそのデッキを渡してやろう!」
「スカーレット、それは「良いだろう、ならば俺もアンティを変更して黙って話を聞くだけで無くそのまま従ってもらう」ブライト、貴様万が一の事を考え………………はぁ、良かろう、アンティの変更を許可する」
だがレミリアはブライトを信念も誇りを捨てた者と見ており、青年が使うカードが燻んだ物にも見えており苛立ちにも取れる態度を見せる。
更に其処からいきなりアンティの追加をし、藍がそれを咎めようとするとブライトもアンティを追文しまるで両者共に自らが敗北するリスクなど考えていない、否、勝つと言う結果しか考えておらず藍はそれを見て二人は絶対それを撤回せず勝とうとするしか無いと察した上で、双方アンティの追加をししかも本人が負けたらやる精神を黙って見せた為変更を許可した。
汚い忍者達はこの無茶苦茶なやり取りを見て何を考えているんだと内心で思っていた。
「さて、アンティの追加をした所でスピードアップしようか、ドロー!
凶悪なる力を手に、漆黒の闇より深き闇より出でよ
ストライド・ジェネレーション、『暗黒竜 ファントム・ブラスター ‘‘Diablo’’』ッ‼︎
ブラスター ・ダークの
そしてファントム・ブラスター のスキル、Gペルソナブラストと
更に手札から『真黒の賢者 カロン』をダークハートと上書きしアタック、そしてスキル発動‼︎
カロンとクローダスを退却しカロンのスキルで2体分の退却コストとなり、3体分を退却させた事で貴様は自らのリアガードを2体犠牲にしなければガード出来ない‼︎
信念も誇りも捨てた貴様なら味方を捨て去るのもあっさりとやるとは思うがな‼︎「中性子星とアレスターを退却し、『真空に咲く花 コスモリース』で完全ガードッ‼︎」
ふっ、やはり確保してたか‼︎『グリム・リーパー』『☆』『グリム・リーパー』『☆』
『デスフェザー・イーグル』『☆』」
暗黒竜 ファントム・ブラスター ‘‘Diablo’’:P15000+11000+11000=36000、C1→2
ファンブラDVSオルターエゴ:36000VS11000+0=完全ガード
トリプルドライブ『グリム・リーパー』『☆』『グリム・リーパー』『☆』『デスフェザー・イーグル』『☆』
ファントム・ブラスター ‘‘Diablo’’:36000+5000×3=51000、C2→5
レミリア:手札:10 ダメージ:3/4
ブライト:手札:9
レミリアはブライトを挑発しながらファントム・ブラスターのスキルを発動しつつトリプルクリティカルを引き当てるも、それをリアガードを退却させながら完全ガードを切り、クリティカル5にまで膨れ上がったアタックを去なす。
イメージ世界ではユナイテッド・サンクチュアリの渓谷がファントム・ブラスターが現れた事で空は暗雲に包まれ、そのまま一撃を放ち、コスモリースが弾くもファントム・ブラスターの攻撃の余波で渓谷が吹き飛び、辺り一帯を更地に変えてしまう。
そして汚い忍者達はこの高いイメージ力と運命力にいつの間にか必要以上に身構えていた。
「信念も誇りも捨てた、か。
レミリア・スカーレット、貴女達の目から見れば間違い無くそう映るだろう」
「当然だ、貴様はフラン、我が妹の恩人の一人たる魔理沙を下賤な我欲で傷付ける事を分かっていながら傷付け、二つのチームを崩壊させ数多くの者に悪影響を与えた。
それにも関わらずノコノコと顔を見せ今度は宇佐見蓮子とマエリベリー・ハーンを狙う、堕ちる所まで堕ちたと確信したよ。
今の貴様に信念も誇りも「だが!」…………だが、何だ?」
信念も誇りも無い者、レミリアにはそう映る青年の問い掛けにハッキリとそれを告げようとした所でブライトは噛み付き、何かを話すのをレミリアは逆に問う。
そして、ブライトはハッキリとした…………信念と誇り、PSYクオリアの輝きだけで無い、それを宿す強い瞳をレミリアに向けていた。
「だが、信念も誇りもまだ俺にはある、俺のただ一つの目的、それを達成する為の物が、それが未来に繋がると信じている!
例え誰に何を思われ、誹りを受けたとしてもだ!「では騎士ブロント達との関係の崩壊や誇りや矜持を踏み躙り、魔理沙を傷付けた事が何故貴様が信ずるものへと繋がるか!」
魔理沙を傷付けた事、騎士ブロント達との関係などを崩壊させた…………それも必要な事だった、俺の目的が『ある者達』と、恐らく幻想郷内に居るであろうその者達の協力者に知られ、先手を打たれるのを阻止する為に、会長の命令はそれが出来る最短ルートだった為渡りに船だった……それらの罪は永遠に消える事は無いがな。
だが、それでも俺はこの道を進むと決めた‼︎
そしてそれを阻む者あらば、この罪と咎に塗れ、しかし確かに残っている我が信念と誇りを以って全力で打ち倒す‼︎」
「………………ク、ハハハハハハハハハハ!!!
面白い、吠えたな小僧!!!
ならば見せてみよ、この紅魔の主にして夜を統べる悪魔、吸血鬼レミリア・スカーレットに貴様の小さな身にある誇りと信念とやらを、この場でそれを輝かせ証明してみせよ!!!!」
ブライトはレミリアの言葉に反論し罪と咎に塗れはいるが信念と誇りは未だあると言い放ち、目的を阻む者は全力で打ち倒すと宣言をする。
それを聞いたレミリアは……高笑いを上げ、信念と誇りを輝かせ証明せよと言い放った直後に吸血鬼としての覇気を全て解放し、本気中の本気で潰しに掛かろうとする。
汚い忍者達はこの覇気を受け頭を臨戦態勢に変え、覇気を受け止める。
ブライトもまたなおこれに呑まれず、自らの持てる力を振るい勝つと心の中で誓っていた。
「ドロー!
見せてやる、俺の信念と誇りの全て、そして俺の真の切り札を‼︎」
「真の切り札?
『創世竜 アムネスティ・メサイア』が貴方の切り札では無いの?」
「アムネスティも切り札、しかしあくまでもこれに繋ぐ為の中間切り札と言った物だ!
そしてこっちこそが、この俺の全身全霊を込め相手を倒すと誓い、アムネスティを1枚どんな形であれ表向きにしたファイトで使うGユニットだ‼︎
混沌を切り裂き、白き翼で描け未来‼︎
ストライド・ジェネレーション、『創世竜 エクセリクス・メサイア』ッ!!!」
創世竜 エクセリクス・メサイア:P15000+11000=26000
ブライトは真の切り札見せると言い、永琳は自分とのファイトで使い、このファイトでも1枚表向きになった『創世竜 アムネスティ・メサイア』が切り札では無いのかと疑問を受け言葉にすると、アムネスティも切り札、しかしこちらこそが正真正銘の真の切り札とし、
そしてイメージ世界にて、アムネスティ・メサイアとはまた違った純白の身体と聖なる輝きを纏いながら暗雲を切り裂き、青き空が辺り一面に広がりレミリアのライドしたブラスター・ダークがそれを見る。
『創世竜 エクセリクス・メサイア』、ブライトが真の切り札と称した『メサイア』のGユニットがクレイの大地に降臨し、リアル視点のレミリアの瞳からも、このGユニットは確かにこの青年の全てと言うべき存在感が見て取れていた。
「……ふっ、それが貴様の切り札か。
面白い、切り札を見せたからには倒してみせろよ、他でも無いこの私を!!!」
「無論だ、全身全霊を込め…………倒す‼︎」
レミリアとブライトは互いに火花を散らし、互いに己が全てをこのファイトに注ぎ相手を倒すとし、二人が放つ覇気と闘気が衝突し会長室の空気を完全に荒々しい物に変える。
そして今、ファイトは最終局面に突入しようとしていた……。
ここまでの閲覧、ありがとうございました。
ムカつくアイツがちょっと先のカードを3種も使ってるんだから勝つの当然だろ常識的に(ryと思われますが、実はこうしないとレミリアと対等に渡り合えない…………と言うか、下手に
流石に紅魔の主は格が違った!
次回、いよいよファイト決着&日常(?)編は終了となります。
よろしければ感想、指摘をお願い致します。
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