遂にこの小説も60話目……しかしながらまだまだ先が長いです…………。
それからサブタイですが……分かる方は分かります、よね……。
では、本編へどうぞ。
正邪がカオスブレイカー・ドラゴンにライドし、その場の空気が一気に負の方向へと傾き、咲夜達により一層肩に力を入れさせていた。
「まぁまぁ、まだ慌てなさんなって。
本番はこれからなんだからさ…………コストはカオスブレイカーでストライド・ジェネレーション、『創世竜 ジャッジメント・メサイア』!
そして『
創世竜 ジャッジメント・メサイア:P11000、C1
「ジャッジメント…………メサイア?
何だ、あのGユニットは?
〈リンクジョーカー〉のGユニットは星雲竜とかそんなんだった筈……」
「あれは最近配布されたばかりのガ・ブレード互換だ、知らないのも無理はない。
スキルはアタックヒット時に相手の後列のリアを1体
だが正邪が見慣れないGユニットを使うと汚い忍者も疑問を浮かべ、記憶の中からカードリストを引っ張り出そうとした所でブライトが最近配布された〈リンクジョーカー〉のガ・ブレード互換であるとしスキルも説明する。
それに汚い忍者は最初は大した事の無いスキルだと思っていた…………が、スキルの一文でガラリと印象が変わる。
「(ふん、アタックヒット時に相手の後列リアを
今、コイツスキルでなんて言った?
バカな、〈リンクジョーカー〉が自身の特性をメタる行為をやりやがるのか⁉︎
何だ、あの非効率的なユニットは………確かに1枚までなら0枚選んでしない選択が出来るが、それでも……それに、『メサイア』……だと……!)」
そう、
この部分が汚い忍者は引っ掛かりジャッジメント・メサイアの存在に疑問を持ち、また『メサイア』の名にも引っ掛かり頭の中に
汚い忍者は新しい『
そして、そのスキル解説を聞き……敵意は無いが鋭い視線を一瞬向けた者が一人居た。
そう、ジャッジメント・メサイアを使う正邪自身である。
「…………ふん、ボルトラインのブースト、ジャッジメント・メサイアでアタック。「……咲夜?」「…………ノーガード」
トリプルドライブ『デスティニー・ディーラー』『
でもってさっき其処の英雄さんが説明した様にアタックヒット時に相手の後列リアを
そして1枚まで選びだから0枚選んで省略し、ボルトラインのスキルで今のブーストしたアタックがヒットしたから
ジャッジメント・メサイアVSファントム・ブラスター:26000+7000VS11000=ヒット
トリプルドライブ『デスティニー・ディーラー』『
正邪:手札:8 GB:1
咲夜:ダメージ:ダメージ:1/2 チーム合計ダメージ:6 布陣
撃退マスカレード ファントム・ブラスター R
R
【Ω】:
ジャッジメント・メサイアとボルトラインのスキルを順番に発動させ咲夜のジャッジバウを
汚い忍者はこの二体のスキルにはこんな相乗効果が発生するのかと少しは感心し頭に入れる。
しかしこれをやられた咲夜はどうせジャッジバウのブーストを含めたアタックは止められてしまう為、寧ろ無くても平気として考えていた。
「さて、私のターンですね。
ドローして…………そうですね、ブレイクライドは出来ませんが『
信念の輝きを放ちし誇り高き竜よ、影より来たれ!
ストライド・ジェネレーション、『
……ふう、デッキ相性が悪いと戦略が崩れますが……この程度は立て直しが可能です。
『
克己の
ラキア:P7000+3000=10000
ドラグルーラー・レブナント:P26000+3000=29000
咲夜はジャッジバウのブーストを防がれた辺りからこの展開が読めていた為、直ぐ様リカバリーが取れる戦術を取り左ラインを完成させる。
咲夜のデッキは一見すると不安定で扱い辛い物だが、一つのデッキで幾つもの戦術を取る事が可能な『扱えれば相手を余り選ばない』代物なのだ。
そう、扱えれば…………このデッキを扱える人物は咲夜と同レベルの引きと実力を伴わねばならない実質咲夜専用デッキで、他に使えるとすればレミリア位しか居なかった。
「ドラグルーラーでカオスブレイカーをアタック!「うーむ、ノーガードかな」
トリプルドライブ『
ならマスカレードで追撃、パワーはスキルも合わせて27000‼︎「ネビュラキャプターとなんか引き当てたパラダイムシフトでガード‼︎」
ふむ、ターンエンド」
ドラグルーラーVSカオスブレイカー:29000VS11000=ヒット
トリプルドライブ『
ドラグルーラー:C1→2
撃退マスカレード:P9000+5000=14000
ダメージチェック『
カオスブレイカー:P11000+5000=16000
撃退マスカレードVSカオスブレイカー:14000+3000+10000VS16000+5000+10000=ガード成功
咲夜:手札:8
正邪:手札:7 ダメージ:5 チーム合計ダメージ:7
咲夜は着実にダメージを与え正邪チームの合計ダメージが7となり、後2枚のダメージでゲームエンドとなろうとしていた。
「後2枚、まぁ射程圏内に入ったな。
(後は何事もなけりゃあ良いが…………)」
「お二人の堅実なファイトで流れはこちらに傾きつつあります、このまま行けば任務は終わりますね」
汚い忍者と寅丸は咲夜と鈴仙のファイトを見てこれなら後は大丈夫だろうと踏み、寅丸の方はカオスブレイカーの回収を考え出していた。
しかし、汚い忍者は心の底では未だ警戒は解いておらず、正邪が引いたりダメージに落ちたりする新しい
そしてブライトもまた汚い忍者と同じ事を考え、また正邪が自分に向けた視線の理由……そちらは大体は察しが付いていたが、一応確認しようと頭の片隅に留めていた。
「ドロー、
小さき力は今、偉大なる竜の下大いなる力とならん‼︎
ストライド・ジェネレーション、『神聖竜 サンクチュアリガード・レガリア』‼︎
レガリアのスキル、グレード1以下のユニットの数だけ前列のパワー+3000‼︎
ばーくがるのスキルで『未来の騎士 リュー』をコール‼︎」
神聖竜 サンクチュアリガード・レガリア:P15000+11000=26000
未来の騎士 リュー:P4000、C1、『☆』
サンクチュアリガード・レガリア:P26000+12000=38000
リュー:P4000+12000=16000
ツインソード:P9000+12000=21000
針妙丸:手札:2 布陣
リュー レガリア ツインソード
ふろうがる
→:レスト状態
次の針妙丸のターン、大方の予想通りサンクチュアリガード・レガリアが登場し、ばーくがるのスキルでリューが現れパワー強化+アタック回数を増やしていた。
しかし、これに対し鈴仙は全く余裕のある表情を浮かべており、これで決め切れるならばやって見せなさいと言う考えを無言ながら示しており、針妙丸もそれが分かってはいるがやはり愚直に突っ込むしか無い為意を決して突撃を始める。
「リューで単独アタック!「じゃあノーガード『不死鳥 カラミティフレイム』そしてガヴリールのGB2、ダメージゾーンにカードが置かれる度に前列のユニット全てにパワー+2000し、ブロークンハートのGB1、こちらもダメージゾーンにカードが置かれる度に自身とヴァンガードにパワー+2000を与える、これでガヴリールはパワー17000、ブロークンハートは両者13000よ!」
うっ、やっぱりそれ系スキルだったんだ……リシャールのブースト、ツインソードでヴァンガードにアタックしてGB1、
か、硬い…………レガリア‼︎「『恋の
…………リアガードに!「タッグガード」
くっ、ターンエンド……‼︎」
リューVSガヴリール:16000VS11000=ヒット
ダメージチェック『不死鳥 カラミティフレイム』
ガヴリール:P11000+2000×3=17000
ブロークンハートA&B:P9000+2000×2=13000
ツインソードVSガヴリール:24000VS17000=ヒット
ダメージチェック『ナース・オブ・デンジャーハート』『☆』
ガヴリール:P17000+5000+2000×3=28000
ブロークンハートA&B:P13000+2000×2=17000
サンクチュアリガード・レガリアVSガヴリール:38000VS(28000+5000+2000×3+10000)=38000VS49000=ガード成功
トリプルドライブ『バトルソング・エンジェル』『ホーリーナイト・ガーディアン』『世界樹の巫女 エレイン』『治』
聖域の射手:P18000+5000=23000
聖域の射手VSブロークンハートA :23000+5000VS21000+10000=ガード成功
鈴仙 :手札:6 ダメージ :6 チーム合計ダメージ :8
咲夜:手札:7
「い、今の攻防見ましたか⁈」
「……ああ、レガリアが上げるパワーを上回るパワー上昇をガヴリールとブロークンハートで達成し、ガード値をガン上げしやがったな。
予想通り矛と盾の闘いだったな」
そうして針妙丸のアタックが始まるが、それを鈴仙はただダメージが増えるだけでガード値を底上げし、ダメージトリガーやタッグガードもありチーム合計ダメージを8で抑える……否、調整して針妙丸のダメージが回復しない様にしていた。
更に、これこそが鈴仙の狙いであり此処からが彼女の本領発揮である。
「ドロー、ガヴリールをコストに
ストライド・ジェネレーション、『
ガヴリールの
更に手札からサウザンドレイをコールしてラファエルのGB2、Gゾーンのラファエルを1枚表向きにしてダメージ1枚回復‼︎「なっ、ダメージが……これが〈エンジェルフェザー〉のGユニットの力……!」
更にアズライールのGB1、
そうよ、そしてこれが今の私の本気中の本気、永遠亭では少し訳あって出せなかった分此処で出し切るわよ‼︎」
ラファエル:P26000+2000×8=42000
ブロークンハートA&B:P9000+2000×4=17000
サウザンドレイ(A):P7000+2000×4=15000
サウザンドレイ(B)P7000+2000×3=13000
鈴仙:手札:6 ダメージ:5 チーム合計ダメージ:7 布陣
ブロークンハート(B) ラファエル ブロークンハート(A)
サウザンドレイ(A) R サウザンドレイ(B)
鈴仙は
「…………前言撤回だ、ありゃただの盾じゃねぇ。
物凄え鋭い剣が盾と一体化してやがるわ」
「行くわよ、デッキ側のブロークンハートでアタック‼︎「くっ、ノーガード……『世界樹の巫女 エレイン』『治』ヒールトリガー、チーム合計ダメージが相手以上の為、ダメージ回復してパワーはサンクチュアリガードに‼︎」
ラファエルでアタック‼︎「完全ガード‼︎」
トリプルドライブ『
ダメージ側のブロークンハートでアタック、合計パワーは37000‼︎「タッグガード、20000!」「10000でガード‼︎」
まぁ決まらないわよね、ターンエンド!」
ブロークンハート(A)VSサンクチュアリガード:29000VS11000=ヒット
ダメージチェック『世界樹の巫女 エレイン』『治』
サンクチュアリガード・ドラゴン:P11000+5000=16000
ラファエルVSサンクチュアリガード:42000VS16000+0=完全ガード
トリプルドライブ『
ブロークンハート(B):P17000+5000=22000
ブロークンハート(B)VSサンクチュアリガード:22000+15000VS16000+10000×3=ガード成功
針妙丸:手札:2 ダメージ:2 チーム合計ダメージ:7
正邪:手札:5
汚い忍者は鈴仙のこのデッキとプレイングを単なる防御寄りでは無く同等以上の攻撃性能まで兼ね備えた物とし、その例えとして鋭い剣と盾が一体化していると言い寅丸も納得し、ブライトはまるで分かっていた、否、分かっていた為特には言及しなかった。
そして咲夜も咲夜の方でこれを知らなかった筈なのに鈴仙の手札を余り使わせない様にしつつ、自分も持ち前の引きなどでダメージを抑えるなど冴えたるチームワークを発揮しているのだ。
これには針妙丸と正邪はやはり自分達より格上だと言う認識をし、特に針妙丸は次に同じ事をされたら防ぎ切るのは不可能だと悟り、後は正邪次第だとも考えていた。
そして、それは鬼人正邪も理解していた。
「あーあ、後は私次第って……弱小妖怪の天邪鬼に何逃れられないプレシャーを背負わせてんだか…………まっ、姫が此処まで耐えてくれたのは想定通り。
これで十六夜咲夜は封殺完了だ」
「…………?
何故いきなり封殺出来ると宣言するのかしら?
私の前列リアガードサークルは一つ開き、左ラインを封じても全然平気なのだけど」
正邪は突然今までの何処か無気力な雰囲気を崩し、天邪鬼らしい歪んだ笑みを浮かべ出しながら封殺宣言をし、咲夜は疑問を抱き、何故封殺が出来るのかと思いながら右ラインが空いてる事を指摘する。
すると…………正邪は何が可笑しいのか笑い始める。
「く…………ひひひひ…………そうだよな、右前列が空いてるから普通は封殺なんか出来ないよなぁ〜。
そう、普通は…………ひ、くひひ…………だからさぁ〜、今の私の全部見せてやるよ、物凄く愉快で笑いが止まらなくなるさ‼︎
私のターン、ドロー!
デスティニー・ディーラーをコストに
混沌の楽園で嘲笑い、偽りの希望を砕け!
ストライド・ジェネレーション、『
『っ⁉︎』
「……!」
「な、何だ⁉︎
何なんだ、あのGユニットは……⁉︎」
観戦している三人とファイトしている二人は正邪の出したGユニットの名とカードに描かれたイラスト、そしてカオスブレイカーのオリジナルカードが放っていた禍々しい気と同等以上の邪悪な気質を見て感じ取り驚愕する。
カードに描かれたその手に持つ紅き剣はカオスブレイカーのそれと雰囲気が似ており、またその名も『
此処からこのGユニットがカオスブレイカーと何らかの関係があるのは想像に難くは無かった。
そして、その想像通りこのサイバーゴーレムはとある未来でとある指揮官が作り、過去に送り出した玩具なのだ。
カオスユニバース……混沌の楽園と名付けられたそれはイメージ世界にて、禍々しい気を放ちながら空間を裂き、奈落竜と黒衣の天使を静かに見据えながら対峙していた……。
此処までの閲覧ありがとうございました。
サブタイのGユニットですが、この話ではまだ顔見せ程度でした。
しかし、此処で顔見せなら後は…………。
次回もよろしくお願いします、よろしければ感想、指摘をお願い致します。
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