秘封先導鉄   作:”蒼龍”

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タイトル通りタッグファイトが本格的に始まります。
いや〜…………少し大変です_:(´ཀ`」 ∠):
ですがちゃんと書き切りますのでよろしくお願いします!
では、本編へどうぞ!


第59話「VS正邪&針妙丸、タッグファイト開始!」

咲夜が正邪を、鈴仙が針妙丸を相手にする形でタッグファイトが始まり、互いに手札5枚を確認する中、咲夜と鈴仙は正邪のFV『錯綜の星輝兵(スターベイダー) カーボン』が気になっていた。

星輝兵(スターベイダー)』の名を持ち、どのデッキでも一定のアドを得られるダストテイル・ユニコーンや双闘(レギオン)専用のロビンナイトでも無い全く新しい星輝兵(スターベイダー)のユニット、それが如何なるスキルを持つか気になっていたのだ。

 

「どうした、先攻はさっさと始なさんな」

 

「言われずとも、ドロー。

撃退者(リベンジャー) ダークボンド・トランペッター』にライド、ジャッジバウは先駆でヴァンガードの後ろへ」

 

ジャッジバウ・撃退者(リベンジャー):P5000、C1

撃退者(リベンジャー) ダークボンド・トランペッター:P6000、C1

 

「それにしても十六夜が『撃退者(リベンジャー)』ね……アレはスカーレット姉の古いデッキだな、譲って貰ってそれなりに改造したもんか?」

 

汚い忍者は咲夜のデッキを見てそれがレミリアの前のデッキだと察し、咲夜はそれを自分の手に馴染む様に改造しており、共に闘っている鈴仙も頼もしいと思っていた。

 

「先攻2番、ドロー!

『小さな賢者 マロン』にライド!

アンブロシウスは先駆で移動して早速スキル発動!

ソウルインして1枚ドロー、手札を1枚捨ててターンエンド!」

 

始まりの伝説 アンブロシウス:P4000、C1

小さな賢者 マロン:P8000、C1

 

先攻2番目の針妙丸はマロンにライドした後に直ぐにアンブロシウスのスキルを起動し、手札にあった『希望の剣 リシャール』をドロップしドローしていた。

この序盤で使った事に鈴仙は手札が芳しくないか、単に手札に来て邪魔になったリシャールを落としたいかのどちらかと判断していた。

 

「じゃあ後攻1番、ドロー。

『サウザンドレイ・ペガサス』にライド、アズライールはヴァンガード後ろへ移動」

 

「うわ、ダメージにカードが行くとパワーアップする奴だ……」

 

黒衣の(ブラック・)燭光(キャンドル) アズライール:P5000、C1

サウザンドレイ・ペガサス:P7000、C1

 

針妙丸の次から後攻に入り、鈴仙がサウザンドレイにライドすると針妙丸は嫌な顔を見せる。

実はこのサウザンドレイはダメージゾーンにカードが置かれる度にパワーが+2000される〈エンジェルフェザー〉の火力兼ブースト担当であり、このスキルはヴァンガードに立っても発動する為防御力は8000のユニットよりも上なのだ。

よって一部からはリアガードで見たら焼けとすら言われてるのである。

 

「そして鈴仙さんも〈エンジェルフェザー〉ですが、私達が知る彼女のデッキは『守護天使(セレスティアル)』名称でした。

彼女も新しいデッキを使っているみたいですね」

 

更に寅丸は鈴仙のデッキが変わってる事を指摘し、汚い忍者も確かにと思っていた。

咲夜も鈴仙に対しお手並み拝見と思いながらもその新しいデッキの力を頼りにしていた。

 

「さて後攻2番、此処から漸くアタックが認可されるよ。

ドロー、えーとそうだな…………『混迷の星輝兵(スターベイダー) ジンク』にライド!

カーボンは左後ろに移動し、ジンクでアタック!

ドライブチェック『伴星の星輝兵(スターベイダー) フォトン』ノートリガーだな。「ダメージチェック『ブラスター・ダーク・撃退者(リベンジャー) ‘‘Abyss’’』」

ターンエンド」

 

錯綜の星輝兵(スターベイダー) カーボン:P5000、C1

混迷の星輝兵(スターベイダー) ジンク:P7000、C1

ジンクVSダークボンド・トランペッター:7000VS6000=ヒット

ダメージチェック『ブラスター・ダーク・撃退者(リベンジャー) ‘‘Abyss’’』

咲夜:ダメージ:1 チーム合計ダメージ:1

 

「また新しい『星輝兵(スターベイダー)』。

しかも手札に入ったのはフォトン……」

 

「結構金が掛かるデッキの様だが果たして……」

 

そして後攻2番、此処からアタックが可能となった為正邪は早速1ダメージを咲夜に与える。

その過程でまた見慣れないユニットであるジンクが登場し、警戒色を強めた後にドライブチェックではフォトン…………現星輝兵(スターベイダー)の中でも特に優秀で、『根絶者(デリーター)』以外のデッキなら変な理由が無ければ入る汎用性が高く、またそれに伴い値段が高いユニットが入り、ブライト以外はこの後何が来ても可笑しく無いとして身構え出していた。

 

「……ドロー。

お嬢様、力をお借り致します……『ブラスター・ダーク・撃退者(リベンジャー) ‘‘Abyss’’』にライド‼︎

更に『虚空の撃退者(リベンジャー) マスカレード』をコールし、ブラスター・ダークでアタック!「ノーガード」

トリガーチェック『暗黒医術の(ヒーリング・)撃退者(リベンジャー)』『治』ヒールトリガー、ダメージ回復しパワーはマスカレードに!

マスカレードでアタック‼︎「一応言うけどタッグガードはしないよ」「んじゃノーガード『星輝兵(スターベイダー) コロニーメイカー』」

これにてターンエンドです」

 

ブラスター・ダーク・撃退者(リベンジャー) ‘‘Abyss’’:P9000、C1

虚空の撃退者(リベンジャー) マスカレード:P9000、C1

ブラダ撃AVSジンク:9000+5000 VS7000=ヒット

ドライブチェック『暗黒医術の(ヒーリング・)撃退者(リベンジャー)』『治』

撃退マスカレード:9000+5000=14000

ダメージチェック『星輝兵(スターベイダー) ガーネットスター・ドラゴン』

撃退マスカレードVSジンク:14000+3000 VS7000=ヒット

ダメージチェック『星輝兵(スターベイダー) コロニーメイカー』

咲夜:手札:5 ダメージ:0 チーム合計ダメージ:0

正邪:ダメージ:2 チーム合計ダメージ:2

 

対して咲夜は双闘(レギオン)に対応している方のブラスター・ダーク・撃退者(リベンジャー)にライドし、マスカレードもコールした上でダメージも回復し、相手がタッグガード…………チームの相方が手札を使い、アタックされている相方を守る行動もしなかった為、2枚のダメージをきっちり与えてダメージレースを有利に進める。

 

「この引き、流石は紅魔って所ね……ドロー!

『聖域の射手』にライド!

次、『スターライト・ヴァイオリニスト』をコールしてスキル発動!

正邪、CB(カウンターブラスト)(1)を肩代わりして!「はいよ、姫様はきっちりSB(ソウルブラスト)(1)を払って下さいね、こっちはソウルが重要なんですから!」

後で一杯入るのに…………デッキから『ナイト・オブ・ツインソード』をスペリオルコール!」

 

聖域の射手:P9000、C1

スターライト・ヴァイオリニスト:P8000、C1

ナイト・オブ・ツインソード:P9000、C1

正邪:ダメージ:1/2 チーム合計ダメージ:1/2

針妙丸:ソウル:1 チーム合計ソウル:2

 

「やっぱ針妙丸がソウルを使うか」

 

「今の段階では正邪のダメージしかCB(カウンターブラスト)コストに使えませんからね。

なら、ヴァイオリニストのスキルコストを半々で担当するのもまたありです」

 

正邪達の動きを見て汚い忍者と寅丸がやはりかと言う事を呟きながらファイトの流れを見ている。

この様にCB(カウンターブラスト)SB(ソウルブラスト)はチームで共有出来る為意外とダメージとソウルには困らないのだ。

しかし、完全ガードは自分を参照する為相方を守る事は出来ず、また相方のリアガードをインターセプトに回せない、相方に手札を見せてはならないなどの制約がある為、慣れないとチームワークを乱す事にもなるのだ。

そしてこの部分が大きい為、根強い人気があってもタッグファイトルールは余り公式、非公式問わず大会で見かけないのである。

 

「ヴァイオリニストでアタック!「ノーガード『ナース・オブ・ブロークンハート』ついでにサウザンドレイのスキル発動、パワー+2000」

……聖域の射手でアタック、ドライブチェック『サンクチュアリガード・ドラゴン』「ダメージチェック『黒衣の(ブラック・)戦慄(シバー) ガヴリール』そしてサウザンドレイのスキル、これでツインソードのアタックは当たらないわ」むぅ〜……ターンエンド!」

 

ヴァイオリニストVSサウザンドレイ:8000VS7000=ヒット

ダメージチェック『ナース・オブ・ブロークンハート』

サウザンドレイ:P7000+2000=9000

聖域の守り手VSサウザンドレイ:9000VS9000=ヒット

ドライブチェック『サンクチュアリガード・ドラゴン』

ダメージチェック『黒衣の(ブラック・)戦慄(シバー) ガヴリール』

サウザンドレイ:P9000+2000=11000

針妙丸:手札:5

鈴仙:ダメージ:2 チーム合計ダメージ:2

 

「じゃあ私のターン、ドロー。

『ミリオンレイ・ペガサス』にライド。

更に『愛天使(ラヴマシンガン) ノキエル』をコールしスキル発動、手札の〈エンジェルフェザー〉を1枚選びダメージゾーンに置き、ダメージゾーンから1枚手札に加えられるわ。

私は『不死鳥 カラミティフレイム』を置いて『黒衣の(ブラック・)戦慄(シバー) ガヴリール』を手札に加えるわ。

そしてミリオンレイのスキル、サウザンドレイと同じくダメージゾーンにカードが置かれる度にパワー+2000!」

 

ミリオンレイ・ペガサス:P9000、C1

愛天使(ラヴマシンガン) ノキエル:P8000、C1

ミリオンレイ:P9000+2000=11000

鈴仙:手札:4 布陣

 

ノキエル ミリオンレイ R

R アズライール R

 

針妙丸のアタックは2回で終わり、次の鈴仙のターンではサウザンドレイと同じスキルを持つミリオンレイがヴァンガードになり、更にノキエルのスキルを使いミリオンレイのパワーを上げるだけで無く恐らく鈴仙の主軸ユニット……G3のユニットであるガヴリールを同じくG3のカラミティフレイムと交換する形で回収し、そのままアタックフェイズに移行する。

 

「ノキエルでヴァイオリニストをアタック「ノーガード」次ね、ミリオンレイでヴァンガードにアタック「……ノーガード」ドライブチェック『ナース・オブ・スイートハート』『治』ヒールトリガー、チーム合計ダメージが同じなので1枚回復するわ」

 

ノキエルVSヴァイオリニスト:8000VS8000=ヒット、退却

ミリオンレイVS聖域の射手:11000+5000VS9000=ヒット

ドライブチェック『ナース・オブ・スイートハート』『治』

鈴仙:ダメージ:2→1 チェック合計ダメージ:2→1

ダメージチェック『バトルソング・エンジェル』

鈴仙:手札:5

針妙丸:ダメージ:1 チーム合計ダメージ:3

 

鈴仙は更にヒールトリガーを引き、咲夜のターンまでのダメージレースに再び戻しながら正邪へとターンに回す。

これには正邪は心の内でイメージ力や運命力が自分達よりも遥かに高い為、引きに差が出てると考え、何とか食い下がりながら機会を待つしかないと考えた。

そう、このデッキには機会さえあれば相手を狩れる力を持つのだから。

 

「ふう、ドロー。

『伴星の星輝兵(スターベイダー) フォトン』にライド!」

 

伴星の星輝兵(スターベイダー) フォトン:P9000、C1

 

「んでこのままアタック「ノーガード」ドライブチェック『回想の星輝兵(スターベイダー) テルル』『治』ラッキー、ダメージ回復♪」

 

フォトンVSプラダ撃A :9000VS9000=ヒット

ドライブチェック『回想の星輝兵(スターベイダー) テルル』『治』

正邪 :ダメージ :2→1 チーム合計ダメージ :2

ダメージチェック『氷結の(フリージング・)撃退者(リベンジャー)』『引』

咲夜 :ダメージ :1 チーム合計ダメージ :2 手札:5→6

 

正邪は更にヒールトリガー、咲夜もダメージトリガーでドロートリガーを引きファイトは未だ膠着状態を保ちつつも、次の咲夜のターンからG3となる為此処からいよいよファイトが激化し始めるのだ。

 

「スタンド&ドロー。

聖域に潜みし影よ、私に力を!

ライド、『ファントム・ブラスター・ドラゴン』‼︎」

 

ファントム・ブラスター・ドラゴン(BR):P11000、C1

 

咲夜は『撃退者(リベンジャー)』軸でありながら非名称ユニットの『ファントム・ブラスター・ドラゴン』、しかもブレイクライド版にライドする。

汚い忍者は何が狙いなのかを何となく予想し、1対1で決まれば恐ろしいコンボになる為紅魔に連なる者は皆豪快だと改めて痛感していた。

 

「ファントム・ブラスター・ドラゴン、ジャッジバウのブーストでアタック!「そのアタックはタッグガード、『幸運の運び手 エポナ』!」「ナイス姫様、何か胸を強調して儚げなカワイコちゃんテルルでガード!

これでダブルトリガーでも貫通は不可!」

流石に通してはくれないわね……ツインドライブ『暗黒の撃退者(リベンジャー) マクリール』セカンド『撃退者(リベンジャー) エアレイド・ドラゴン』『☆』クリティカルトリガー、全てマスカレードに!

マスカレードでアタック!「こっちはノーガード、これでチームダメージ4だからこっちはLB4(リミットブレイク)が有効化されるな『星輝兵(スターベイダー) ヴァイス・ゾルダート』『☆』『伴星の星輝兵(スターベイダー) フォトン』」

ターンエンド」

 

ファントム・ブラスター・ドラゴンVSフォトン:11000+5000VS9000+ 10000×2=ガード成功

ツインドライブ『暗黒の撃退者(リベンジャー) マクリール』『撃退者(リベンジャー) エアレイド・ドラゴン』『☆』

撃退マスカレード:P9000+5000=14000、C1→2

撃退マスカレードVSフォトン:14000VS9000=ヒット

ダメージチェック『星輝兵(スターベイダー) ヴァイス・ゾルダート』『☆』『伴星の星輝兵(スターベイダー) フォトン』

正邪:ダメージ:3 チーム合計ダメージ:4 手札:6

針妙丸:手札:4

咲夜:手札:8

 

正邪にクリティカル2のアタックがヒットし、正邪チームの合計ダメージは4となる。

タッグファイトではダメージ数はチームで共有され、またチーム合計ダメージが9枚になると敗北になる為通常ファイトよりもやや長くファイト出来る。

その為LB4(リミットブレイク)だけでなくダメージ5枚で有効化されるLB5(アルティメットブレイク)も早く使えると言う利点もあり、戦略の幅が広がるのである。

 

「ドロー、小さき者達の力を束ね、煌めけ!

ライド、『サンクチュアリガード・ドラゴン』!

サンクチュアリガード・ドラゴンのスキル、ヴァンガードとして登場時に手札を1枚ドロップして、グレード1以下の〈ロイヤルパラディン〉をデッキからスペリオルコール!

『希望の剣 リシャール』をツインソードの後ろにコールしスキル発動、デッキからコール時にSB(ソウルブラスト)(1)で1枚ドロー!

そしてヴァンガードの後ろに『ばーくがる』をコールして、レスト!

右後列に『ふろうがる』をコールしてサンクチュアリガードのLB4(リミットブレイク)、グレード1以下の〈ロイヤルパラディン〉の数だけパワー+3000を得る!」

 

サンクチュアリガード・ドラゴン:P11000、C1

希望の剣 リシャール:P6000、C1

ばーくがる:P4000、C1

ふろうがる:P5000、C1、『醒』

針妙丸:ソウル:1 手札:3 布陣

 

R サンクチュアリガード ツインソード

ふろうがる ばーくがる ()リシャール

→:レスト状態

 

「『ばーくがる』か……『サンクチュアリガード』軸なら今は『神聖竜 サンクチュアリガード・レガリア』があるから延々と戦力補充が可能か」

 

針妙丸のデッキに『ばーくがる』がある事を汚い忍者は戦力補充の為の布石であると理解し、良いデッキではあると思っていたが、やはり使い熟していなければ意味が無い為それらを見極めようともしていた。

が、この中でブライトは知っていた、針妙丸はこのデッキで霊夢や魔理沙にオフのフリーファイトではあったが勝利した事のある猛者だと。

 

「サンクチュアリガードでアタック、パワー20000‼︎「ノーガード!」

ツインドライブ‼︎『幸運の運び手 エポナ』『☆』『未来の騎士 リュー』『☆』

クリティカルトリガーダブル、クリティカルはサンクチュアリガード、パワーはツインソードに!「なっ、ダブルトリガー…⁉︎『黒衣の(ブラック・)通告(コール) ナキール』『ドクトロイド・リフロス』『醒』『ミリオンレイ・ペガサス』

スタンドトリガー、パワーはミリオンレイにプラスしミリオンレイのスキルも発動、合計パワー+11000‼︎」

これだからあの馬は……ツインソードでアタック、リシャールのブーストも入って25000‼︎「ならタッグガード、『暗黒医術の(ヒーリング・)撃退者(リベンジャー)』でガード、これでアタックはヒットしないわね」

むむむ……ターンエンド!」

 

サンクチュアリガードVSミリオンレイ:20000VS9000=ヒット

ツインドライブ『幸運の運び手 エポナ』『☆』『未来の騎士 リュー』『☆』

サンクチュアリガード・ドラゴン:C1→3

ナイト・オブ・ツインソード:P9000+ 10000=19000

ダメージチェック『黒衣の(ブラック・)通告(コール) ナキール』『ドクトロイド・リフロス』『醒』『ミリオンレイ・ペガサス』

ミリオンレイ・ペガサス:P9000+2000×3+5000=20000

ツインソードVSミリオンレイ:19000+5000VS 20000+10000=ガード成功

針妙丸:手札:5

鈴仙:ダメージ:4 チーム合計ダメージ:5

咲夜:手札:7

 

針妙丸がダブルクリティカルを引き当て鈴仙のダメージが一気に増えるも、ミリオンレイのスキルによりガード値が上がった為咲夜の手札1枚で追撃を捌き切りそれ以上のダメージを許さなかった。

しかし、ダブルクリティカルをあの場面で引き当ててしまう針妙丸の実力は本物であり、咲夜や鈴仙も油断は出来ないとして改めて気を引き締めて出した。

汚い忍者もこれには納得の実力であると思い引き締まった表情になり寅丸もまた雰囲気から察し気を引き締めていた。

 

「ふう、アンタは強いみたいね。

なら、私も本気で行かないとね……スタンド&ドロー!

遍く痛みに鉄槌を!

ライド、『黒衣の(ブラック・)戦慄(シバー) ガヴリール』‼︎

そしてタッグファイトに於いて超越(ストライド)は目の前のファイターがグレード3以上なら可能となる!

G(ジェネレーション)ゾーン解放、コストは『黒衣の(ブラック・)通告(コール) ナキール』、スキルでグレード+2‼︎

クレイに宿りし雪精よ、我に力を!

ストライド・ジェネレーション、『スノーエレメント ブリーザー』‼︎」

黒衣の(ブラック・)戦慄(シバー) ガヴリール:P11000、C1

スノーエレメント ブリーザー:P15000+11000=26000、C1

 

針妙丸がG3にライドしたのを見て鈴仙は直さまライドと超越(ストライド)を実行、そして選んだGユニットは〈エンジェルフェザー〉…………では無く〈クレイエレメンタル〉と言うクランのGユニットだった。

本来デッキは一つのクランで纏めるのが主流で、混成クランはデッキに入れる枚数制限やクラン統一等の制限無しのルール下やフリーでしか出来ない……が、〈クレイエレメンタル〉は例外で、このクランに属するユニットは全てスキルに永続効果で全ての国家とクランに属するとある為、どのデッキにも本当の意味で入れても問題無いのである。

 

「ガヴリールの超越(ストライド)スキル、CB(カウンターブラスト)(1)を払い、デッキの上から3枚を見て1枚をダメージゾーンに置き、ダメージゾーンの表向きのカードを1枚選びコールしてそのユニットのパワー+2000する!

私は咲夜のダメージ1枚をコストの肩代わりとして3枚見るわ…… サウザンドレイ・ペガサスを置き、残りは下に。

そして『ナース・オブ・ブロークンハート』を選びコール‼︎

更に私はノキエルを張り替えて手札からもう一体のブロークンハートをコール‼︎

これでバトルよ、手札からコールしたブロークンハートでツインソードにアタック!「エポナでガード‼︎」

ブリーザーでアタック、そしてスキル発動、CB(カウンターブラスト)(1)を払い、Gゾーンの裏向きのカードを1枚好きに選び表向きにし、Gゾーンの表向きのカードの数だけパワー+5000‼︎「えっ、でも今は31000になるだけなのに何で……いや、そう言う事ね…………ノーガード!」

トリプルドライブ!『黒衣の(ブラック・)記録(レコード) イスラフィール』『恋の守護者(バトルキューピッド) ノキエル』『ナース・オブ・スイートハート』『治』

ヒールトリガー、ダメージ1枚回復してパワーをダメージからコールしたブロークンハートに‼︎

そのブロークンハートでツインソードをアタック‼︎「リューでガード‼︎」

ターンエンド、さぁ、此処からが私のガヴリールの本領発揮よ……!」

 

ナース・オブ・ブロークンハート:P9000、C1

鈴仙:手札:3 布陣

 

ブロークンハートB ブリーザー ブロークンハートA

R R R

 

咲夜:ダメージ:0/1

 

ブロークンハートBVSツインソード:9000VS9000+10000=ガード成功

ブリーザーVSサンクチュアリガード:26000+5000VS11000=ヒット

トリプルドライブ『黒衣の(ブラック・)記録(レコード) イスラフィール』『恋の守護者(バトルキューピッド) ノキエル』『ナース・オブ・スイートハート』『治』

ブロークンハートA:11000+5000=16000

ダメージチェック『サンクチュアリガード・ギャランティ』

ブロークンハートAVSツインソード:16000VS9000+10000=ガード成功

鈴仙:手札:6 GB:2

針妙丸:手札:3

 

鈴仙のアタックの仕方、特にフィニッシャーにもなるブリーザーのスキルを初回超越でいきなり使用した事に一瞬疑問を持つが、鈴仙のGゾーンと超越(ストライド)スキル持ちのユニットは大体GB(ジェネレーションブレイク)2を持つと言う法則に気付き、鈴仙が何を狙っているを察しながらも、ツインソードを守る為に手札を2枚使う。

そして針妙丸が気付いた事は当然他の面々も気付き、鈴仙の狙いがGB2を有効化させる事にあると察した。

 

「(成る程、GB2を達成させたか。

つまりガヴリールのGB2は相手ターンでも有効になるスキルか。

そして〈エンジェルフェザー〉はダメージに関連したスキルが多いとなれば……)」

 

「(鈴仙さんの防御力は今までの比じゃ無くなる。

更に相手の少名針妙丸さんの『サンクチュアリガード』は現〈ロイヤルパラディン〉の最強に近い矛…………このタッグファイトの組み合わせは正に矛と盾の闘いと言う訳ですか……!)」

 

汚い忍者と寅丸は鈴仙と針妙丸の闘いを矛と盾の激突と捉え、次の針妙丸のターンが回ればその闘いの全容が見れると考えていた。

…………しかし、それよりももっと重要な事がこの後に控えていた。

そう、次の正邪のターンで正邪もG3になるのだ。

そして、実はこのファイトが始まってからだが正邪の初期手札に禍々しい気配が漂っており、それがライドを繰り返す度に強くなっていた事を観戦している三人やファイトをしている二人は感じていた。

 

「……さて、お前ら。

あの天邪鬼の手札、感じるか?」

 

「ええ、分かります。

彼女がファイト前に見せたカードの気配、これはやはり…………!」

 

「あるな…………」

 

その気配は正邪のターンに回った瞬間に極大になりこのファイトをしている広間……否、輝針城全てを包み、中に居る者達全てにその邪悪なる気質を感じさせていた。

 

「さてさて、私のターンだな、ドロー…………いや〜姫様ありがとう、此処までやってくれて。

お陰で、真打が出る絶好の空気になったよ。

さぁ寄ってらっしゃい見てらっしゃい、コレがアンタラが求めてやって来た奴だよ…………!

世界を絶望に染め上げ、狂気の声を上げな‼︎

ライド、『星輝兵(スターベイダー) カオスブレイカー・ドラゴン』‼︎」

 

そして、それは遂に姿を現した。

かつての幻想郷を混乱に陥れ、世界を絶望に染め上げ滅亡の淵へと追いやり掛けた〈リンクジョーカー〉、それらの象徴であり相手に偽りの希望を与えてはそれを砕き、全てを嘲笑って来た道化にして災厄の竜。

 

「出やがったな…………カオスブレイカー・ドラゴン…………‼︎」

 

カオスブレイカー・ドラゴン、そのオリジナルカードが今、正邪のヴァンガードとしてたった。

それを見た咲夜と鈴仙は、かつての悪夢が今再びこの場に顕現したのだと確信するのであった。

だが、ただ一人…………この場に居る一人だけは恐怖や警戒などを見せず、ただただそれを見据えていた……。




此処までの閲覧ありがとうございました。
久々に字がヤバイ量に達しました。
……1対1でも書く量が多いのにタッグファイトは余計に……ゲフンゲフン。
さて、今回正邪が使っているカードですが、一部鈴仙の使うガヴリールが収録されているブースターパックの次弾のカードがあります。
そしてそれらが猛威を振るうのは…………。

次回もよろしくお願いします、よろしければ感想、指摘をお願い致します。

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