秘封先導鉄   作:”蒼龍”

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第35話やっと更新です。
今回はテストで描写を変更して見ました。
これの為に少し投稿が遅れました、すみませんでした。(後紅魔の小悪魔さん見てて泣きました)
さて、今回は魔理沙VS『シャドウ』のファイト後半です。
魔理沙の〈なるかみ〉は『シャドウ』の〈リンクジョーカー〉を上回るか、それとも………。
では、本編へどうぞ。


第35話「全てをブチ抜け‼︎」

魔理沙が切れ、啖呵を切った後『シャドウ』は平然とし、そのままターンを進める。

 

「メインフェイズ、このままリアガードをコールせずにアタックフェイズに移行「へいへいビビってる〜www」ダークメタル以外をコールすれば『抹消者(イレイザー) ガントレッドバスター・ドラゴン』の格好の餌食になる。

抹消者(イレイザー) テンペストボルト・ドラゴン』の退却を喰らうのも同様に痛い。

ならばこそ、 超越(ストライド)がまだ使えないこのターンはコールを控えた方が逆に有利に働く。

オルターエゴ・メサイアでヴァンガードにアタック!

あるべき世界を救う翼よ、あるべき未来へ導け!

ワールド・ウイング!」

 

「(ちっ、テンペストボルトは握ってないって予測されたか!)ノーガード!」

 

ツインドライブ『中性子星のレディガンナー』『綻びた世界のレディヒーラー』『治』

ダメージチェック『抹消者(イレイザー) テンペストボルト・ドラゴン』

『シャドウ』:ダメージ:2→1 手札:6枚

魔理沙:ダメージ:1→2 手札:5枚

 

『シャドウ』は魔理沙の『抹消者(イレイザー)』、特にフェイバリットユニットである『抹消者(イレイザー) ガントレッドバスター・ドラゴン』を警戒し一切のリアガードコールをしないままアタックし、次にガントレッドバスターが来ても『抵抗(レジスト)』を持つダークメタルは選べずスキルを不発にさせるメタ戦法を取る。

しかもそのメタは的中したらしく、魔理沙の手札にはドライブチェックで得たガントレッドバスター以外にもグレード3、しかもガントレッドバスターがありテンペストボルトは確保出来ていなかった。

よって魔理沙はダークメタルを退却させる事が現時点では不可能になっていた。

 

「此処ぞとばかりにメタ戦法を取りやがって……けどな、このデッキは蓮子とファイトした時よりもずっと進化してんだ!

その証拠がこの8枚(裏向き)のGユニット‼︎

今からそれを見せてやる、ドロー!

響け強者の咆哮、轟け破軍の雷刃!

全てをブチ抜け、限界を超えて‼︎

ライド、『抹消者(イレイザー) ガントレッドバスター・ドラゴン』‼︎

更に手札のガントレッドバスターをコストにG(ジェネレーション)ゾーン解放!

ストライド・ジェネレーション、『雷龍騎士 ゾラス』‼︎」

 

抹消者(イレイザー) ガントレッドバスター・ドラゴン:P11000、C1

雷龍騎士 ゾラス:P15000+11000=26000、C1、ハーツ:ガントレッドバスター

 

魔理沙:布陣

 

コエンチャク 雷龍騎士 ゾラス(ガントレッドバスター) R

R R R

 

しかし魔理沙はそんなメタなど無視し、ガントレッドバスター・ドラゴンにライドした直後に超越(ストライド)を実行、魔理沙が蓮子とファイトした時にはまだ無かった〈なるかみ〉のGユニットを呼び出した。

 

「そしてコール『抹消者(イレイザー)』 エッグヘルム・ドラコキッド!

エッグヘルムのブースト、コエンシャクでアタック‼︎

更にゾラスでアタック‼︎

ゾラスのヴァンガードへのアタックヒット時、相手は自分のリアガードを選んで退却し、ドロップゾーンの2枚を表向きでバインドするんだが、今回発生するのはバインドのみ。

さあガード「ノーガード」……」

 

コエンシャクVSオルターエゴ・メサイア

9000+7000VS11000=ヒット

ダメージチェック『白色矮星のレディバトラー』

ゾラスVSオルターエゴ・メサイア

26000VS11000=ヒット

トリプルドライブ『妖剣の抹消者(イレイザー) チョウオウ』『抹消者(イレイザー) イエロージェム・カーバンクル』『☆』『鉄血の抹消者(イレイザー) シュキ』

ダメージチェック『重力井戸のレディバトラー』『アスリープ・メサイア』

『シャドウ』:ダメージ:1→4 バインド:2枚

魔理沙:手札:6枚

 

魔理沙は『シャドウ』に一気に3枚もダメージを追加で与え、後2枚で勝利と言う致死圏内に追いやるが、元々は手札を削る事と呪縛(ロック)されるリアガードを増やさない事が目的だった為、目的の半分しか満たせなかった事が気になるも直ぐに気持ちを切り替え、返しのターンで手痛いしっぺ返しが来ない様にしっかりと守りに入ろうとする。

対して『シャドウ』の方はいよいよ自分のターンが回り、超越(ストライド)が可能になった事で全力を出し切れる為か元々鋭い目付きが更に鋭い物へと変わり、魔理沙に最大の警戒心を生ませた。

 

「ドロー!

見せてやる、これがこのデッキの力だ!

G(ジェネレーション)ゾーン解放、コストはグレード1『デスティニー・ディーラー』、このユニットは超越(ストライド)コストとなる時グレードが+2される‼︎

ストライド・ジェネレーション、『創世竜 ジャッジメント・メサイア』‼︎

オルターエゴの超越(ストライド)スキル、静寂の中に誘われ、眠りにつけ……CB(カウンターブラスト)(1)を払い、ダークメタルを呪縛(ロック)、そしてコエンシャクを呪縛(ロック)!

そしてヴァンガードにパワー+5000!」

 

創世竜 ジャッジメント・メサイア:P15000+11000+5000=31000、C1、ハーツ『オルターエゴ・メサイア』

『シャドウ』:布陣

 

R ジャッジメント(オルターエゴ) R

【●】R R

 

魔理沙:布陣

 

【●】 ガントレッドバスター R

エッグヘルム R R

 

「な、何⁉︎

私のリアガードは兎も角、自分のリアガードすら呪縛(ロック)した⁉︎」

 

魔理沙は『シャドウ』のオルターエゴの超越(ストライド)スキルにより、味方のリアガードごとコエンチャクを呪縛(ロック)した場面を見て、まるで‘‘Я(リバース)’’ユニットを彷彿させ驚かされてしまう。

しかし、『シャドウ』は更に一手を投じて来る。

 

「コール、ダスクブレード!

ジャッジメント・メサイアで、ヴァンガードにアタック!「ちっ、ノーガード!」

トリプルドライブ!」

 

ジャッジメント・メサイアVSガントレッドバスター・ドラゴン

31000VS11000=ヒット

トリプルドライブ『アローザル・メサイア』『綻びた世界のレディヒーラー』『治』『アステロイド・ウルフ』『☆』

ジャッジメント・メサイア:C1→2

ダスクブレード:P9000→19000

ダメージチェック『抹消者(イレイザー)ワイバーンガード ガルド』『両刀の抹消者(イレイザー) コエンシャク』

 

「ジャッジメント・メサイアのスキル、ヴァンガードへのアタックヒット時に相手の後列のリアガードを呪縛(ロック)、エッグヘルムを呪縛(ロック)

そして……呪縛(ロック)カードを1枚選び、『解呪(アンロック)』する!

ダークメタルを解呪(アンロック)、そしてこの時ダークメタルのGB(ジェネレーションブレイク)(1)発動、裏向きのダメージを1枚表向きにする!」

 

「なっ………〈リンクジョーカー〉が、呪縛(ロック)を解除する解呪(アンロック)を使う……だって⁉︎」

 

更に魔理沙は〈リンクジョーカー〉が持つ呪縛(ロック)とは真逆の力、〈ゴールドパラディン〉のとあるユニットが行き着き会得した呪いを打ち破る力『解呪(アンロック)』を目の前の〈リンクジョーカー〉が使用した事実に思考が追い付かず停止寸前に陥っていた。

何故なら〈リンクジョーカー〉は相手のリアガードを呪縛(ロック)する事に長けたクラン、自軍呪縛(ロック)解呪(アンロック)などは絶対しないクランだったはずである。

にも関わらず目の前の『メサイア』の名を冠したユニット達はそれをやってのけたのだ。

かつての〈リンクジョーカー〉を知る者からすれば、このユニット達は正に異質な存在であり、理解に苦しむユニットであった。

 

「ダークメタルのブースト、ダスクブレードでアタック!「ノ、ノーガード…!」

 

ダメージチェック『電離の抹消者(イレイザー) カプーニス』『☆』

 

『シャドウ』:手札:7枚 ダメージ:4→3

魔理沙:ダメージ:2→5

 

魔理沙は呪縛(ロック)解呪(アンロック)を使う『メサイア』中心の〈リンクジョーカー〉に翻弄され打開策が2つしか無く、テンペストボルトを引き当てるのが最善策だった。

そしてドローをするも引いたのはズイタン、テンペストボルトでは無かった。

 

「(くそ、これじゃない!

……この状況を打開する最善策はテンペストボルトで全リアガードを退却させる以外に無い、後は……賭けになる。

けど今の状況でなら、賭けに出るのも)悪くねえ‼︎

G(ジェネレーション)ゾーン解放、コストはガルドとチョウオウ‼︎

ブチ抜け、我が前に立ちはだかる全ての壁を!

ストライド・ジェネレーション、『征天覇竜 コンクエスト・ドラゴン』‼︎

ズイタンと『鉄血の抹消者(イレイザー) シュキ』をコールし、コンクエスト・ドラゴンのスキル発動‼︎

Gペルソナブラストを払い、私のG(ジェネレーション)ゾーンの表向きのカードが2枚以上なら相手の前列を退却、そしてその後相手のリアガードの居ない前列サークルの数だけ、私の前列のユニットはパワー+5000される‼︎

さあ退却しな、ダスクブレード‼︎

そしてシュキのスキルも発動してパワー+3000‼︎」

 

征天覇竜 コンクエスト・ドラゴン:P15000+11000+10000=36000、C1、ハーツ:ガントレッドバスター

ズイタン:P9000+10000=19000、C1

鉄血の抹消者(イレイザー) シュキ:P7000+3000=10000、C1

 

魔理沙は次に手札2枚を使い無理矢理超越(ストライド)を実行し、『シャドウ』がガントレッドバスターやテンペストボルトのスキルを警戒して前列サークルを一ヶ所開けていた事を利用してコンクエスト・ドラゴンのスキルを使いパワーを最大限に発揮させる。

 

「……成る程、『抹消者(イレイザー)』達のスキルを警戒すればコンクエスト・ドラゴンに超越(ストライド)してフィニッシュ、そうで無くともガントレッドバスターの速攻、テンペストボルトの盤面リセットが飛ぶか。

矢張り、お前のファイトは俺とは相性最悪だ」

 

「はっ、今頃それを思い出すのかよ。

んじゃ、思い出したついでにもう一つ思い出させてやるよ………お前が私に勝った回数よりも私がお前に勝った回数が多いってな‼︎

コンクエスト・ドラゴンでオルターエゴ・メサイアをアタック‼︎

「完全ガード‼︎」そんなもんお見通しだぜ、トリプルドライブ‼︎」

 

コンクエスト・ドラゴンVSオルターエゴ・メサイア:36000VS11000+0=完全ガード

トリプルドライブ『雷槍の抹消者(イレイザー) ポルックス』『☆』『雷槍の抹消者(イレイザー) ポルックス』『☆』『電離の抹消者(イレイザー) カプーニス』『☆』

覇軍の抹消者(イレイザー) ズイタン:P19000+15000=34000、C1+3=4

 

そしてコンクエストからアタックし『シャドウ』の手札に完全ガードが確保されている事を予測しておりそれを吐かせてトリプルドライブでクリティカルを3枚引き当てる。

これによりズイタンは単独でパワー34000、現在のシュキのブーストを含めればパワー44000、クリティカル4という化け物パワーを生み出していた。

それを見て『シャドウ』は真面目に手札を見て、確かにこれはガードが可能だが、次に超越(ストライド)するコストが足りず、更に返しのターンで何方にせよ敗北になる確率が高いと計算し、魔理沙の実力を改めて思い知っていた。

 

「こいつでぶっ飛びやがれ‼︎

シュキのブースト、ズイタンでアタックだ‼︎

さあ存分に思い知れ、これが、私のッ‼︎

実力、っだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

「……(これをガードしようと次は……そうか、これが今の………ならば)ダメージトリガーチェック」

 

ズイタンVSオルターエゴ・メサイア:44000VS11000=ヒット

ダメージチェック『真空に咲く花 コスモリース』『震脚のブラストモンク』『デスティニー・ディーラー』『オルターエゴ・メサイア』

『シャドウ』:ダメージ:3→7 LOSE

魔理沙 WIN

 

そうして『シャドウ』は自身の敗北を悟りノーガードを宣言し、そのままダメージチェックに入り敗北する。

 

「………っしゃあ‼︎」

 

魔理沙は『シャドウ』に自身の最大級のアタックが届き勝利した事に嬉しさの余りガッツポーズを決め、これで洗いざらい『シャドウ』の口から全てを吐かせる事が出来る……と思ったが、改めて思い返すと互いにアンティルールによるファイト宣言を行っていない事に気付いてしまう。

このままでは逃げられる、そう思い急いでデッキを仕舞おうと慌て始めていた。

それを見て『シャドウ』は一瞬何をしてるのかと思うが、直ぐにアンティファイト宣言をして無かった事に気付き、溜め息を吐きながら口を開く。

 

「はぁ………おい、確かにアンティファイトは宣言して無かったが、流石の俺も一度言った事は守ろうとはするぞ?

約束通りお前の質問に答える、但し宇佐見蓮子とマエリベリー・ハーンには話すな、でなければ話さん」

 

「な、なぬ?

…………何で二人には内緒なんだ、疚しい事がやっぱりあるのか?」

 

「現段階では奴等に何も言えんからだ。

少なくとも、弱い今のままならな」

 

「………」

 

魔理沙は『シャドウ』の一言一言に耳を傾け、何故蓮子とメリーには黙ってなければならないか疑問に思うが、このままそれを承諾しなければ目の前の、漸く捕まえた幼馴染から自分が聞かんとしている事全てを吐かせられず、しかもそのまま雲隠れされかねずまた探してファイトをして勝つと言う二度手間になる為、魔理沙は止む無くその要求を呑む事にした。

 

「………ああ、分かったぜ。

蓮子とメリーには取り敢えず話さなきゃ良いんだな?

だから私が聞こうとする事全部吐けよ、分かったなこのバカ幼馴染…………『ブライト』」

 

「ああ、話してやる」

 

そして『シャドウ』………幼馴染の本当の名を最後に口にし、目の前の幼馴染の青年、『ブライト』はそれを聞いて魔理沙に聞かれる事を全て話そうとしていた………自分の目的に協力するか、否かを問う為に。

こうして二人の間にピリピリした空気が流れる中、時間は過ぎて行った………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「後ついでに今までの分と蓮子とメリーの分を乗せた全力パンチを喰らいやがれ‼︎『バキッ‼︎』」

 

「(………まぁ、殴られて当然か。

さて、後は何回殴られるかだな)」

 

訳では無く、魔理沙の全力パンチをまともに受けながらである。

 




ファイト描写を変更してみましたが、如何でしょうか?
前の方が良いなら前の方に戻します。
さて、『シャドウ』の本名がボロっと出ました。
蓮子とメリーはこの名を知るのは何時になるか、それはそれで楽しみにしてて下さい。

次回もよろしくお願いします。

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