今回の話の中にはこの私’’蒼龍’’を悩ませた処理があります。
これをちゃんと把握出来てたら更新も早かったのですが………当時周りにはグレンディオス使いが居らず、オバロで対決出来なかったんですよ(´・ω・`)
では、どうぞ。
オリオンはグレンディオスをじっと見据えてた後、サグメが如何に動くかを思考し、それへの対応すら幾つも用意する。
これは以前グレンディオスに敗北を喫した事から得た教訓であり、このユニットに対しては正攻法以外の攻略手段を用意してた方が良いからである。
一方サグメはこの後の引きとオリオンのトリガー運次第で早々と決着がつく事を既に察しており、『自分のデッキ構築を悟られない内に』自身が想定した状況下に持って行かねばと考え、ついでにオリオンの顔は一切見ない様にしないとすら考えている。
「コール、『
グレンディオスのスキル、アセンダント・ジョーカー発動、私のターン中『
アシュレイの‘‘
これを見たオリオンは相変わらず自身が知るデタラメスキルをこれでもかと言わんばかりに搭載したユニットの1体と考え、呆れている。
「アシュレイ ‘‘
そしてサグメは淡々とアタックをし、更に手札を多めに残している事から次のターンで何かを仕掛けて来る事をオリオンは予測し、ならば仕掛け時は今かとも考え、グレンディオスに鋭い視線を向ける。
「スタンド・&・ドロー!
ライド・THE・ヴァンガード‼︎
この世のもの全てを焼き尽くす黙示録の炎、『ドラゴニック・オーバーロード』‼︎
更にバーニングホーンと、『ラーヴァフロウ・ドラゴン』をコール‼︎」
ドラゴニック・オーバーロード:P11000、C1
ラーヴァフロウ・ドラゴン:P7000、C1
「ドラゴニック・オーバーロードで、アタック‼︎
あの時の雪辱、今此処で果たさせて貰う!
ツインドライブトリガー‼︎『ガトリングクロー・ドラゴン』『引』『ブルーレイ・ドラコキッド』『☆』
ゲット、ドロー&クリティカルトリガー‼︎
クリティカルはオーバーロード、パワーはバーニングホーンに与える‼︎」
「……‼︎
ダメージチェック……‼︎『
ドロートリガー、1枚ドローし、パワーはグレンディオスに……‼︎」
バーニングホーン・ドラゴン:P9000→19000
「バーニングホーンでアタック、バーニングホーンは『オーバーロード』の名を持つユニットがヴァンガードに居ればパワー+3000、合計パワーは29000だ‼︎「プラセオジム、ネビュラキャプター、『
ターンエンド!」
オリオンはトリガーを駆使し、サグメのダメージを5枚まで追い込み勝利を目前まで迫らせる。
それを見ていたVIPルームの魔理沙達はあと少しで勝てる、そんな希望に満ち溢れ喜び合っていた。
「よっし‼︎
遂にダメージ5枚‼︎
しかも
「はい………
「やったやった、オリオンがリベンジ出来ちゃう〜!」
「やっぱり、トラウマって物は乗り越えて行く物なんですね……」
魔理沙、麟、フラン、美鈴はこの状況を大いに喜び合い、優勝とリベンジ達成に王手を掛けたオリオンの勝利が確定したとも考えていた。
しかし……この状況に何か違和感を感じていた人物も居た。
「(何かが……可笑しい)」
「(グレンディオスのデッキもあの時以上に進化を果たしている筈なのに、精々仕掛けて来た事と言えばただの
「(単に準備が出来てにいから仕掛けなかったか?
それとも……)」
「(或いは、『仕掛けられなかった』?)」
「(仕掛けられないにせよ、その理由とは……)」
「(サグメさんのダメージ5枚なのに落ち着きよう………何か、嫌な予感が………)」
咲夜、アリス、ブロントさん、パチュリー、レミリア、メリーはサグメの落ち着きようと派手に動かなかった件を不審がり、何かあるとすら思い次の動きを注視していた。
そして………ファイト中に謎のイメージを垣間見た蓮子は、再びその瞳に輝きを宿してオリオンとサグメを見ている。
「(何だろう………何故か分からないのに………サグメさんが何をするのか分かる………サグメさんの狙いは……!)」
蓮子はサグメが何をやるのか、如何に動くのかが不思議と理解出来てしまい、更にスキルが分からない筈のユニットの真価すら読み取ってしまっており、そんな事が起きてるにも関わらず蓮子は不思議と目の前のファイトに集中してしまい、今の自分の状態を気にも止めていなかった。
そして、もう一方の綿月姉妹は焦る事無く笑っており、ここまで来れば後は勝利するだけだと言わんばかりに余裕な表情で試合を見ていた………。
一方の東側VIPルームにて、オリオンとサグメの試合を『シャドウ』とヴァンガード普及協会会長を含めた月の上層部+エルドナーシュが観戦し、月の上層部の面々の一部はサグメの盤面を見て笑っていた。
「はっはっは、地上人に此処まで押され、碌に僕を呼び込めぬとはサグメ殿も地に堕ちましたなぁ」
「ふん、それを言うならば豊姫殿や依姫殿もだ。
結局地上人を討ち果たせぬ所か、この神聖なる月の大地にあの様な下賤で野蛮な地上人、そしてクレイの暴竜をのさばらせている。
この時点で彼女らの威光は失墜していると言えよう。
全く、八意殿の弟子や志を受け継ぐ者と期待してみれば………蓋を開ければ地上人にすら劣る者共だったと言う事よ」
「くっ………彼奴ら………」
しかもVIPルームは現在この様な発言が飛び交い、明らかに雰囲気を濁している。
と言うのも、月には月から抜けた賢者『八意永琳』の教えを請い、彼女の意思に同調した『八意派』とそれ以外の『体制派』と呼ばれる二大勢力が上層部に居り、体制派は八意派以上に月の人としての選民思想が高く、また八意派を疎ましくも思っており、発言権を失くし体制派に吸収しようと日夜画策しているのだ。
そして八意派の者達はこの発言を聞いて『自分らの部下すら止められなかったのにお前が言うな』と思っており、これらの言葉と心の声を聞いてエルドナーシュは呆れ果て、試合の方しか見てなかった。
「ふふふ、やはり月は我々体制派が主導を握るべきだと証明された様な物だな。
八意殿におんぶ抱っこな腑抜けた連中では頼りには」
「なっ、貴様らいい加減に「失礼、発言を許して貰う」?」
すると先程から黙っていた『シャドウ』が突然口を開き、体制派に対して視線を向け何かを言おうとしていた。
「何の用か、下賤な地上人?」
「今はヴァンガードの試合が行われている、政治事情は持ち込まず同胞の応援を優先すべき筈だが?」
「むっ………」
『シャドウ』はどうやら体制派に対して試合の方に集中せよと言いたいらしく、それを聞いて体制派の一人は気分を害し、『シャドウ』に食ってかかる。
「ふふふ、下賤な地上人には分からんだろうが今我らはどちらの派閥が月の平和を担うかを話し合ってるのだ、下賤な地上人の価値観で話に割って入られては」
「それに、八意派がとは言うがどうもこの資料にある試合結果を見るに、八意派の方がオリオンに善戦し、特に綿月依姫に関しては敗北一歩手前まで追い込んだ。
対して体制派はオリオンの実力を過小評価し過ぎて中にはダメージ1枚すら与えられず敗走している始末。
これを見るにオリオンの実力は規格外その物で、実力者を悉く敗り、今に至る。
ならば、同胞が規格外を破る事を信じるのが最優先の筈。
にも関わらず不毛な政治の駆け引きを今やるのは場違いだろうと思うが?」
「がっ………⁉︎
ぐっ…………」
「(あーあ、下賤な地上人下賤な地上人言ってるから一枚岩じゃない事指摘され、体制派が見たくなかった酷い戦績を客観的に言われたな〜。
全く、派閥争い(失笑)ばかりして権力に固執するからバカにしてる地上の人間に言い返しようの無い事実を言われるんだ、本当………彼らは愚かしいにも程がある)」
しかし『シャドウ』に手痛い部分を指摘され、これ以上何かを言おうとすれば同じ様に手痛い部分を更に抉られてしまうと察した体制派の一人はそのまま席に座し、『シャドウ』を憎らしい目で睨みつけていた。
一方のエルドナーシュは何方かと言えば八意派寄りの中立の為、先程のやり取りを見て体制派の傲慢な態度や『シャドウ』に指摘され何も言えなくなる体たらくを見て愚かなとバッサリと切り捨て、先程の政治的やり取りよりもずっと価値のある試合の方に目を向ける。
そんな中八意派の一人が『シャドウ』に近付き、耳打ちをする。
「すまない、客人の目の前で醜い内情を見せてしまった。
取り敢えず、揚げ足を取るしか能の無い彼らを黙らせた事に感謝する」
「別に構わない、こちらとしては試合に余計な雑音を持ち込ませたくなかっただけだ。
それよりも試合の方を」
「うむ、そうさせて貰う」
この様なやり取りがあったが『シャドウ』は直ぐに試合の方に目を向け、何方が勝つかを見届けようとする。
すると、ヴァンガード普及協会会長が溜め息を吐きながら『シャドウ』を見る。
「全く、余計な口は開くなとあれ程言ったであろう?
月側との関係が悪化したらどう責任を取るつもりなんだ?」
「………」
先程のやり取りを静かに咎められた『シャドウ』は無言で頭を下げ、試合の方を再び見る。
これを見て会長は今の『シャドウ』は矢張りこう言った面々とは上手く付き合う事が出来ないのだなと思い再び溜め息を吐く。
そんな中、試合が遂に動く。
「ドロー………今のは危なかった………が、今度はこちらから行く。
グレンディオスをコストに
「むっ!(
サグメが手札のグレンディオスをコストとして
オリオンは豊姫の使った『星雲竜 ビッグクランチ・ドラゴン』などの〈リンクジョーカー〉のGユニットも存在する事は月に来て知ったが、グレンディオスには如何なるGユニットが合うか皆目見当が付かず、実際にファイトをしてみなければ分からなかった。
するとサグメの瞳にオリオンと似た白の輝きを中心に周りを虹色の輝きが渦を巻く『先導者の力』の証が現れ、更にグレンディオスの身体から吹き出る紫の炎が更に激しく燃え上がり、グレンディオスそのものを包み隠した上で時空間にヒビを入れる程のエナジーが生み出される。
「ぐっ、こ、これは……⁉︎」
「………善悪を超越し、造物主すら超えし傀儡よ。
世界の理を塗り替え、最恐の力を示せ。
ストライド・ジェネレーション………『
そして、
創造主〈リンクジョーカー〉達すら滅ぼし、数多の星々に滅亡を齎す災厄……かつての姿よりも禍々しく、また善悪を超えた力を体現するフォルムとなった終末兵器……‘‘
「何だ……このGユニットは……?」
「グレンディオスの名を冠した……Gユニット、だと…?」
「サグメ殿はあんな禍々しいGユニットを持っていたのか⁉︎」
「(稀神サグメ、矢張りグレンディオスの先導者、ただ〈リンクジョーカー〉に乗っ取られていただけの天邪鬼とは訳が違い、アレを保有してたか……さて、オリオンはどうする……?)」
「(あのGユニット………あれの使い方は………)」
オリオン、レミリア達、八意派のデッキを把握していない体制派は現れたGユニットに対して驚き、『シャドウ』はサグメを見ながら使う事を予期しており、またオリオンが如何にこれを対処するかをじっくりと見るつもりらしい。
一方蓮子は現れたGユニットの特性などが頭に浮かび、その使い方が分かりオリオンが今、非常に危ない橋を渡る事になると何故かはっきりと分かってしまう。
そして、サグメは手札に手を掛けられ動き出す。
「コール、『最凶獣神 エシックス・バスター ‘‘
各‘‘
「そして‘‘
そして其処に、山札の上から1枚を
更に私のダメージが5枚なら、それは
「何だと⁉︎
ぐっ、これでは全てのリアガードサークルが
オリオン:布陣
【Ω】 ドラゴニック・オーバーロード 【Ω】
【Ω】 【Ω】 【Ω】
【Ω】:
オリオンのリアガードサークルが全て
それを見た蓮子以外の面々や体制派、観客は絶句して声が出ず、依姫と豊姫、八意派の面々はサグメの真の切り札が出た事で勝利を確信していた。
「………グレンディオスでヴァンガードにアタック、ガードは?」
「………ターとブルーレイでガード‼︎」
「……⁉︎
クリティカルトリガーが怖く「これで良い、さあ引くが良い、トリガーを‼︎」………トリプルドライブ『
オリオンはサグメの問いに対して何とトリガー1枚貫通で応え、それで押し通してしまう。
そして案の定トリガーを引かれてしまい貫通してしまうが、オリオンはこれで良いと考えておりダメージチェックを行う。
「なっ、オリオンは何やっているんだ⁉︎
クリティカルトリガーを引かれたらどうするつもりだったんだよ⁉︎」
「あ、危ないなぁ〜」
「冷や汗を掻きましたよ……」
魔理沙、フラン、美鈴は今のオリオンの行動に冷や汗が流れ、クリティカルトリガーが出てたらと言って息が詰まりそうになっていた。
しかし、それに対し蓮子達の反応と言えば……。
「(……違う、あのデッキには、クリティカルは………)」
「(あれ、今の……)」
「(あれは……)」
「(むっ、今サグメが引いたのは……)」
「(あ、あれ?)」
「(………成る程ね)」
「(ふっふっふ……よくもまぁ、そんな狂人じみた構築で勝ち抜いたものよ……!)」
「(……どうやら、オリオンはサグメ殿の試合を見て、デッキの研究を怠らなかったようだ……)」
「(あらあら、サグメ殿の構築を最初から看破していたのね……)」
それぞれ違うがサグメのデッキ構築に対して考えており、依姫と豊姫に関してはオリオンがデッキ構築を看破していた事を見抜き、地上の人間としてカテゴライズするのには余りにも勿体無く、優秀な人材として引き抜きたいとすら考え出してしまっていた。
そう、オリオンは見抜いていたのだ、稀神サグメのグレンディオスデッキの構築を、トリガーの配分を。
各試合を逐次見て相手を研究した中で、その構築を看破したのだ。
そしてその構築とは……。
「(見抜かれていたか………私の、ドロートリガー『16枚』構築を!)」
ドロートリガー16枚、つまりヒールもクリティカルもスタンドも無く、ただただドローソースに傾け手札確保のみを目的とした本来ならば自殺行為、しかし特殊過ぎるグレンディオスデッキでは理想型にすらなり得る恐るべき物である。
「……いつ、見抜いた?」
「準決勝で漸くだ」
「………そうか……」
そんな会話が二人の間で行われ、この試合に入ってから漸くまともに言葉を交わしていた。
そしてオリオンは、此処から最後の反撃にして賭けに出る。
「ブレイクライド・THE・ヴァンガード‼︎
『ドラゴニック・オーバーロード ‘‘
そしてシーク・THE・メイト‼︎
並び立て、黙示録の炎、『ドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンド』、
ドラゴニック・オーバーロード ‘‘
ドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンド:P11000→13000、C1
何とオリオンは折角ブレイクライドで得たスタンドスキルを使わずそのままグレンディオスにアタックしてしまう。
これにメリーは何故だと考えてしまうが、他の面々や何故か戦略がイメージで浮かぶ蓮子は、これが今のオリオンに残された最後の賭けだと理解していた。
「『禁忌の
「な、アタック先の変更⁉︎」
「そう、グレンディオスにはこの防御手段があるから厄介なんだ‼︎
だが、これをVスタンドで真正面から破れるのは……‼︎」
メリーはオーバーロードのアタック先を変更された事に驚き、魔理沙はこれが防御時のグレンディオスの中で最も厄介と言う。
そしてそれを真正面から、しかもVスタンドと言う条件で破れるのはオリオンを見ながら言い、この賭けに勝って欲しいと考えていた。
「ツインドライブ‼︎『槍の化身 ター』『☆』『プロテクトオーブ・ドラゴン』
全てレギオンリーダーのヴァンガードに付与し、ブレイクライドスキルで手札1枚ドロップ、更にCB(1)を払いスタンド‼︎
もう一度
ツインドライブ‼︎『ドラゴニック・オーバーロード ‘‘
パワーをヴァンガードに、ダメージ回復‼︎
そして今度はジ・エンドのスキル、ペルソナブラストと
ルビジウム2体に阻まれながらも2体のオーバーロードは2度立ち上がり、その手に持つ剣で終末兵器に最後の一太刀を浴びせるべくその咆哮を上げる。
同じ様にオリオンはサグメを見て、また(いつの間にか)サグメもオリオンを見て互いにアタックをヒットさせる、させないと考え互いに手に力が入る。
そうして観客や蓮子、メリー達が固唾を呑んで見守る中、最後の攻防が繰り広げられる。
「‘‘
「何っ⁉︎
ダメージにも置かれてるから、これで4枚目のルビジウムだと⁉︎」
「くっ、オリオンはジ・エンドを確保してるのか、それとも⁉︎」
2体のオーバーロードの前にまたしてもルビジウムが立ちはだかり、特殊なシールドを張り攻撃をアシュレイの方に往なしてしまう
これに対しオリオンは瞳を閉じてしまい、ジ・エンドが手札に無い事を無言ながら、しかし確かにレミリア達に示唆してしまっていた。
「……諦めるの?」
「蓮子?」
「あんた、諦めるの?」
すると瞳に輝きを宿したままの蓮子がオリオンに向きながら話し、メリーが不思議がって見て、またあの輝きが、しかも今度は輝きの強さが増してる様に感じ、蓮子の手を絶対に離さないと誓いながら握りしめ、蓮子もそれには絶対に応えると言わんばかりに同じ様に手に力を込めていた。
するとオリオンは、不敵な笑みを浮かべ瞳を開ける。
「……いや、諦めんさ。
準決勝で言われてイラついたからな、もう何も言わせんぞ。
………ツインドライブ『プロテクトオーブ・ドラゴン』」
それと同時に呟きながら静かに、しかし力を込めてツインドライブを引く。
確実にジ・エンドを引き当て、勝利を収める為に。
そして……トリガーチェックの2枚目が引かれた。
「……………賭けは…………『ドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンド』俺の勝ちだ、コストを払いスタンド!」
『引いたぁー‼︎
もうダメかと思われたオリオン選手が3枚目のジ・エンドを引き当てヴァンガードをスタンドさせたぁぁぁぁ‼︎』
『ワァァァァァァァァァァァァ‼︎』
此処で漸く試合に集中していた面々の耳に観客や射命丸の声が響き渡り、試合への集中から解放され始め周りの音が聞こえ出す。
オリオンはサグメに笑みを浮かべ、サグメも目を閉じながら笑みを浮かべ、2体のオーバーロードの剣が深々とグレンディオスに突き刺さり………グレンディオスは爆発四散する。
それと同じくサグメは最後のダメージを置き、試合終了の瞬間を訪れさせる。
「……俺の勝ちだ」
「そして、私の敗北だ」
『ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァ‼︎』
そして互いに勝利宣言と敗北宣言をして、ヴァンガードファイトエキスパートカップ決勝はその幕を閉じ、後に残ったのは観客達の歓喜と蓮子やレミリア達の拍手や喜びの声であった。
グレンディオスのデッキについて補足を。
本編でもドロートリガー16枚は意外に理想型になり得ると書きましたが、実際やってみると面白いですよ。
全部ドローだから4枚のダメージを受けたらもうオワタ式、いざ5枚のダメージ受けてその後防げないかもというシビアさ、そしていざ決まれば達成感MAXとファンデッキやネタデッキ(ガチに近い)方面でかなり使って面白いです。
まぁ、今はパラダイムシフト(☆)やラクスカリーナなんて優秀なユニットが増えたのでもうこの構築は余り見かけませんが(´・ω・`)
次回もよろしくお願いします。
キャラ設定を見たいですか?
-
見たい
-
見たくない
-
次を早く投稿して