不肖この’’蒼龍’’、ごく自然な流れのファイトを目指して今日も頑張っていますが、まだまだ架空ファイト作者としては底辺の為その境地には達していませんが、これからも架空ファイト作者としてのレベルアッポを目指して頑張って行きます。
では、本編へどうぞ。
PS:一部ユニットの名前が見辛い為此処に補足として説明します。
『
蓮子は『シャドウ』に全力の右ストレートを放ち、それが顔面を捉えて綺麗に決まり、黒いサングラスが地面に勢い良く吹き飛び青い瞳が露わになり互いに視線を合わせ、此処で『シャドウ』は蓮子を認識する。
「宇佐見蓮子………何故貴様が此処に『パシッ!』それから、1発以外は決めさせないと決めている、殴るだけ無駄だ」
「チッ、こいつ………やっぱりかなり出来る!
今のストレートだってアンタみたいなヒョロっちい低身長な奴が受けたら意識を持ってく威力なのに!」
『シャドウ』の問いに次のパンチで返す蓮子だが、それをあっさり止められた上自慢の全力ストレートで意識を刈り取れなかった事で改めて『シャドウ』は逸般人だと理解し、少しだけ距離を置く。
「宇佐見蓮子、何故いきなり人に殴り掛かったのですか!
月では勝手な行動を慎みなさいとあれほど私は言いましたよね!」
「ええ言いましたよ、でも私とメリーにちょっかい掛けて来るアイツの顔見たらブン殴ってやるって決めてたんですよ‼︎」
「………(彼が宇佐見蓮子とマエリベリー・ハーンに接触する男……)しかし、幾ら理由があろうとこれ以上の揉め事を起こす様なら此方も考えがありますよ‼︎」
其処に依姫達も直ぐに来て、蓮子にこれ以上のいざこざを起こさせない様に警告を放ちつつ、蓮子と『シャドウ』の間に割って入り庇える位置に陣取る。
するとその直ぐ後ろにメリー、魔理沙、パチュリー、アリス、麟、そしてオリオンが来て『シャドウ』と相対する。
「くっ、『シャドウ』!」
「………よう、絶縁されてから一度も会っていなかったからもう2年位経ったな……!」
「魔理沙や蓮子達から話は聞いていたけど………」
「やっぱり、アンタだったのね……‼︎」
「何故、蓮子さん達に酷い仕打ちを……!」
「……自分の分身を捨て、宇佐見蓮子にそれを与えたらしいな………それも、宇佐見蓮子の中に眠る『先導者の力』を目覚めさせようとしてな…………何が目的か知らんが、これ以上の愚行はかつての………有り体に言えばライバルだった俺が許さん………‼︎」
「……マエリベリー・ハーンにパチュリーにアリス、麟、そしてオリオンと………成る程、大方エキスパートカップ決勝のサプライズ応援に来たと言った所か…………この様子では宇佐見蓮子もマエリベリー・ハーンもちゃんと成長し切れてないな、ふん………」
それぞれが『シャドウ』に対し物申している中、当の本人は全員を一瞥した上で蓮子とメリーがまだ自らの中では成長途中だと判断した発言をして、振り向いてサングラスを拾い、テンプルなどが破損していない事を確認してその場を去ろうとしていた。
「ま、待ちなさいよアンタ‼︎
今日はブン殴るだけじゃないわ、此処でアンタの目的を洗いざらい吐かせてやるわ‼︎
幻想郷のアンティルールで私とファイトしなさい‼︎」
「だから宇佐見蓮子、これ以上の揉め事は「綿月依姫、別に良い」………何?」
「これ以上の揉め事を起こさない様にするなら手っ取り早くアンティファイトをして俺が勝てば良い。
それと、宇佐見蓮子にも一度力の差と言う物を教えてやろうと思っていた所だ。
俺から出す条件は『この場に居る者とオリオンの応援に来た全員エキスパートカップ中は俺に関わるな』だ。
これなら揉め事は起きずに済むし、今やるのはただのヴァンガードファイトの一つだ、問題は無い筈だ」
それを蓮子が制止して、依姫の様子からこれ以上のグーパンはこの場では出来ないと判断し、魔理沙達から聞いたアンティルール有りのヴァンガードファイトを『シャドウ』に申し込み彼の目的全てを吐かせようとする。
それを依姫は咎めようとした所で『シャドウ』が黒いカードケースからデッキを取り出し、近くのテーブルとファイカのファイトテーブル機能を使い、デジタルテーブルマットを形成する。
それを見た蓮子もファイカからデッキを取り出し、此方もファイトテーブル機能を使いFVを置き、デッキをシャッフルし始めた。
「なっ、だから揉め事は「やらせてやってくれ」オリオン、何を」
「頼む」
依姫が二人の行動を止めようとした所でオリオンが二言やらせる様に進言し、魔理沙やパチュリー、メリーや麟も無言で依姫を見て真剣な眼差しで頼み込んでいた。
因みにこの間サグメはその場を去ろうとしていたがアリスに回り込まれて逃げられなくなり、黙ってファイトを見ることにしていた。
「………一回、一回だけなら見逃します。
後はもう駄目です」
「一回あれば良い」
魔理沙達やオリオンの頼みやただファイトをするだけと言う言葉、更にどの道この場でこのアンティでやらせなければ更に揉め事が大きくなり、月の上層部と幻想郷が表面上とは言えヴァンガードファイトの連盟を築き上げる予定であるのにその前に関係が冷え切りかねないと判断し、二人にファイトをさせるのを了承してそれを見守る事とした。
『スタンドアップ・『THE・』ヴァンガード‼︎』
「『先陣の
「『
蓮子と『シャドウ』のファイトが始まり、イメージ世界が広がる。
蓮子が降り立った場所はクレイの月明かりの無い夜の渓谷で、其処でファイルに憑依するが、対して『シャドウ』は髑髏を思わせる不気味なユニットに憑依し、更にクランも完全初見な物であり、その上そのユニットからは何処か邪悪な気配を感じていた。
「な、何………このクランとユニット……⁉︎」
「そうか、お前はまだこのクランと戦っていないか。
なら教えてやる、これが俺が操るクランであり、クレイに動乱を齎せし邪悪の権化にして二つの世界に呪いの力を振り撒いた者達……その名は、〈リンクジョーカー〉だ‼︎
ライド、『
ヰゴールは先駆でヴァンガードの後ろに移動!」
ヱッダ:P8000、C1
蓮子が
そして同じく観戦中の魔理沙達は、『シャドウ』が〈リンクジョーカー〉を使った事に驚愕している。
「なっ、〈リンクジョーカー〉ですって⁉︎」
「そんな……『ブラスター・ブレード』だけじゃなく〈ロイヤルパラディン〉まで捨て去って、あのクランを⁉︎」
「……〈リンクジョーカー〉……!」
「何でだよ………何でお前が侵略者を使ってんだよ………お前は先導者だった筈だろ、なのに何でだよ‼︎」
「魔理沙………」
そしてこの間にサグメは逃げられないと判断を下し、何が起きてるのか依姫に事情を説明して貰い、依姫が得ていた情報を受け取りつつそのファイトを見ていた。
「(『
その目的は侵略では無く名が示す通り全生命の根絶………しかし、アレも今やオリジナルカードでさえ目的を果たせる力をほぼ失っている。
そしてそんな〈リンクジョーカー〉の現状をまるで全て知る様に振る舞った彼………恐らくあのデッキでさえ2軍扱い、なら1軍は……)」
「ライド、『小さな賢者 マロン』!
ファイルは左後ろに移動してその前列に『誠実の
侵略者だが何だか知らないけど関係無い、絶対倒す‼︎
マロンでアタック、ドライブチェック!『ブラスター・ブレード』
ファイルのブースト、シンリックでアタック!「ダメージチェック『
1枚でもダメージ与えればまだマシ、ターンエンド!」
サグメが考察する中で第2ターンが始まり、蓮子が攻勢に出るもヒールトリガーに阻まれ1枚のダメージを与えるのみに止まる。
しかし、蓮子はこれをポジティブに考えて1枚与えれば十分して『シャドウ』の出方を伺う。
「ドロー、ライド、『
更に『
ガタリヲでヴァンガードをアタックしスキル、『
更にギヲでヴァンガードにアタック、ドライブチェック『
ガタリヲでアタック「『必殺の
「危なっ、後少しでいきなり4枚のダメージが入る所だった……スタンド&ドロー!
立ち上がれ、私の分身!
ライド、『ブラスター・ブレード』‼︎」
第3、第4ターンと淡々と進み蓮子が3枚のダメージを受けた中、第2ターンのドライブチェックで引かれた蓮子の分身でこのデッキに1枚ピン刺しで入れてあり、かつては目の前の相手の分身であったとされるユニット、『ブラスター・ブレード』がヴァンガードに立ち、それを見た『シャドウ』の目が一瞬だけ細くなり目の前のヴァンガードのユニットを気にしている様子が蓮子の目に映る。
「………やっぱりこれ、アンタの分身だったのね。
なのに何でこんな凄く大事で、主人思いなユニットを捨てて私に渡したのよ‼︎
スキル発動、
コール、『スターライト・ヴァイオリニスト』!
スキル発動、
更に『湖の巫女 リアン』をブラスター・ブレードの後列にコールしてスキル発動、レストして手札1枚をドロップ、1枚ドロー!
ベディヴィアでガタリヲをアタックしてスキル発動、『ブラスター』のヴァンガードが居るならパワー+3000!「ノーガード、退却」
ブラスター・ブレードでアタック、ドライブチェック!『
ヒールトリガー、ダメージを回復してブラスター・ブレードにパワーをプラス!
更にファイルのブースト、ヴァイオリニストでアタック‼︎「ダメージチェック『
ターンエンド!(良し、こっちのダメージは回復したしダメージ3枚目を与えた、これなら!)」
このターンで相手リアガード2体を退却し、更にダメージ回復と3枚目のダメージを与える事に成功した蓮子は小さくガッツポーズをしてこの調子で行けば勝てると計算していた。
また、リアンやヒールトリガーのお陰でドロップゾーンも3枚になり、次のターンでガードするかまたリアンのスキルを使えば
それを観戦していたメリーや魔理沙達もこれなら行ける、そう考えていた。
しかし………依姫とサグメ、更にオリオンはそんな甘い考えは持っておらず、そもそも『
「ファイトにはその人間の全てが現れる………成る程、持ち前の引きの良さを生かした一部ハイランダー仕様とそれらを活かした意外性のあるデッキと、怒り任せと思わせて堅実な展開をする………確かに最初の副部長とは違い、自分の持ち味をデッキに反映させ成長してるか………だが、まだまだだな」
「なぬ⁉︎」
「この程度の成長では俺には絶対に勝てない………ファイナルターン!」
『ファイナルターン⁉︎』
蓮子のファイトを見た『シャドウ』は彼女の確かな成長と、彼女の持ち物に忍ばせたデッキが自分が組んだ物と比べて改造されている事を十全に理解しファイト展開その物も何をどうすれば良いのかを判断していると感じた事を呟くが、次にはまだ勝てないと言う言葉を放ち、更にはファイナルターン宣言まで行い、蓮子や観戦中の魔理沙達を驚かせ、月人二人とオリオンは予測通りと言った反応を示した。
「ドロー!
仇なす愚者の魂を消去せよ。
ライド、『
コール、『
スキル発動、
更にヲクシズのスキル発動‼︎
そしてパワー+10000‼︎」
「えっ、デリートって………うわっ⁉︎」
『シャドウ』は禍々しいグレード3のユニット、ヲクシズと言う他者を全て蹂躙するかの如き威圧感を放つ者にライドした後、コストを払い『デリート』と呼ばれるスキルを発動し、その瞬間蓮子や全員のイメージ世界で蓮子がライドしたブラスター・ブレードが謎の瘴気の塊に包まれ、その瘴気の中で蓮子の憑依が解けて鎧と兜が砕け散り、蓮子の顔がはっきりと露わになり、現実でも蓮子のヴァンガードが裏向きになってしまっていた。
「な、何なの、今のイメージ………ヴァンガードの憑依が……解けて、現実でもヴァンガードが………⁉︎」
「これが俺のデッキ、『
デリートを受けたヴァンガードは裏向きになりパワーとテキストスキルを失い、コントロールプレイヤーのターンエンド時かライド、及び
無論パワーを失ったと言う事は、パワー10000のアタックにも手札を2枚確実に使う事になり、ブースト5000程度ではアタックがヒットしなくなる。
さあ、まだまだ行くぞ。
ヰゴールのスキル、デリート時にソウルに移動し裏向きのダメージを1枚表向きにし、1枚ドロー!
更に『
そして『
呪いの力により縛られよ、ベディヴィア‼︎」
蓮子:布陣
ヴァイオリニスト
ファイル リアン R
【●】:
『シャドウ』:布陣
ゲヰール ヲクシズ R
R ガノヱク ヱディ
『シャドウ』はデリートの説明を行いつつドローとコールを繰り返し、更にゲヰールのスキルで
「………そう言えば、
〈リンクジョーカー〉の特性、今分かったよ。
相手のリアガードをひたすら縛ってこっちの行動を阻害する妨害系クラン、そして『
「流石に直感型なだけあってこの手の物の理解力は高いか………コール、『
これで終わりだ、グヰムのブースト、ゲヰールでアタック‼︎「ダメージチェック‼︎『
グヰムのスキル、このユニットがブーストしたアタックが相手ヴァンガードにヒットし、デリートされていれば相手前列のリアガードを
ヴァイオリニストよ、呪いの力に縛られよ‼︎
そして合計パワー26000のヲクシズでアタック、ガードには最低30000が必要だ‼︎「んなもん今あるわけ無いでしょ、完全ガード‼︎」
ツインドライブ!『
クリティカルトリガーダブル、効果は全てヱゴットに付与‼︎
ヱディのブースト、クリティカル3のヱゴットでヴァンガードにアタック‼︎
ヱゴットはガタリヲと同じ条件でパワー+3000、合計パワー26000、これを今の貴様が防ぎ切れるか⁉︎」
「うぐっ…………ダ、ダメージチェック………‼︎『
ブ、ブラスター・ブレードが最後のダメージに…………私の、負けよ…………‼︎」
蓮子は両サイド前列のリアガードを
「嘘………蓮子まで………最初と比べてもかなり成長した筈の蓮子まであっさり………」
「………腐っても『先導者の力』を持つ者、と言った所かしらね?」
「(扱いの難しい『
となれば矢張り、彼の1軍デッキとは………)」
「………」
メリーや魔理沙達もこのあっさりとし過ぎた敗北に目を疑い、特にメリーに至っては信じられず目を見開いてしまって首を静かに横に振ってしまっており、今にも泣きそうな表情をしていた。
一方のサグメは『シャドウ』のファイトを見て〈リンクジョーカー〉の動きや特性を熟知『し過ぎている』事を看破し、其処から『シャドウ』と言う青年の1軍デッキを考察………否、解答へと思考を導いており、その視線は警戒と言うよりも寧ろ同情に近い感情を抱き、しかし険しい表情を一切崩してはいなかった。
その間に『シャドウ』はデッキを仕舞い、その場から去ろうと振り向いていた。
「………待てよ、待てよ‼︎
私の事をちゃんと見ろよ、b「俺に!」っ………」
「俺に関わるな、それがアンティだ」
魔理沙が声を掛け引き止めようとするも、それを声を一瞬荒らげて遮り、更にアンティを引き合いに出しその場から歩いて去り始めた。
その際魔理沙は涙を目尻に浮かばせ、帽子を深く一瞬被りながらその後ろ姿から目を離さなかった。
「待ちなさい」
「最後に少し言っておくわ」
するとアリスとパチュリーが『シャドウ』に対して声を掛け、それを一応聞いておくと言った感じで立ち止まり、しかし魔理沙の側に来た二人には一切振り向かずに黙っている。
「蓮子やメリーにちょっかいを掛けまくるし色々問題行動が多いけど、昔の友人として警告しておくわ。
二人に害を及ぼす行為………具体的には二人を傷付けたりするなら私達は貴方を許さないわ」
「それとこれ以上、魔理沙を泣かせる様なら………」
『アンタを殺すわよ……』
「……………」
アリスとパチュリー、麟やオリオンが知る中でも本気でキレる事が滅多に無く更に殺すなどの言葉も使わない二人が『シャドウ』に対して本気の殺気を向け、その背中をハイライトが消えた瞳で完全に睨み付けて魔理沙を泣かせるなと最終警告を発し、魔道書と人形を取り出して今にも攻撃しそうになっており、依姫とサグメ、オリオンと言った比較的冷静な者が間に割って入り、『シャドウ』へ攻撃が行かない様にする。
そして『シャドウ』はそのまま立ち去り、一触即発となったその場に人の声すら聞こえない静寂が訪れ、やっとピリピリした空気が微妙に消えた為動ける様になったメリーが、敗北した蓮子の側に近付き様子を伺うと……蓮子は涙を流してはいないが、右手に握り拳を作り上げ、悔しさに表情が険しくなり負けた状態の自分の布陣をただただ見つめていた………。
はい、『シャドウ』のクランは〈リンクジョーカー〉と相成りました。
そして『シャドウ』は二つデッキを持っており、もう一つのデッキをお披露目するのは別の機会に。
また、魔理沙の悪友(親友とも言う)としての立場からアリスとパチュリーがガチでキレてしまいました……うん、自分で書いていて何ですが、『シャドウ』はヘイト稼ぎすぎでいつか後ろから刺さr(自主規制)
次回もよろしくお願いします。
PS:脱字を発見した為修正しました。
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