そんなこんなですが第27話を更新しました。
では、どうぞ。
蓮子とメリーがオリオンと相対した後、魔理沙が泣き止むまで待ち改めてオリオンを含めた全員が丸テーブルを囲み、豊姫と依姫はそれを入り口近くで見て会話が始まる。
「お嬢様や咲夜から話は聞いた。
お前達、『シャドウ』を名乗る奴に付け回されてるらしいな。
しかも、マエリベリー「あ、長いのでメリーって呼んで下さい」分かった、メリーにあるクレイのユニットを実体化させかねない力を利用する為に。
そしてお嬢様は実は宇佐見「私も蓮子で」……蓮子にもメリーと別の目的で狙ってるのではと看破し俺に巡り会わせた、元々サプライズで応援に来るオマケとして」
「そうそう。
で、私と出会った事で何かわかったの?」
オリオンの話に蓮子は受け答え、更にこの巡り合わせで何か分かったのかを確認する。
それに対し『ドラゴニック・オーバーロード』を操る青年は首を縦に振り、答え始める。
「お前がメリーと同じ様に幻想入りさせられ、『ブラスター・ブレード』の入ったデッキを一方的に渡されたのもメリーを守らせる力をそれなりに与えるだけで無く他意があった。
それは、宇佐見蓮子に宿りし力が原因であり、奴はそれを目覚めさせようとしている。
で、その力は………いや、まだ完全に目覚めた訳では無いので言及する必要はないだろう」
「ちょっ、当事者の私に詳細please⁉︎」
「今回はあくまでお嬢様が確証を得る事とお前すら狙われている事の証明が目的だろう?
ならそれは完遂したと言える。
これ以上の情報が欲しいなら力を完全に目覚めさせろ、そしたら使い方を教えてやる」
蓮子はオリオンから自分の中に何らかの力がある事を知るがその詳細は敢えて伏せられてしまい、不機嫌になる。
だがそれでも、シャドウはメリーのみならず自分まで狙い、オリオンが詳細を伏せた力を利用しようと企てているのが明らかになり、蓮子の中でシャドウを打ち負かし、親友であるメリーを守ると言う使命感が改めて湧き、またシャドウはヴァンガードを利用して来るのをメリーにした仕打ちで分かっておりヴァンガードファイトの実力を更に付けようと思い始めていた。
「それで、これからお嬢様達はどう過ごす?
あと2日経過しなければ決勝は行われないんだが………」
「そんなの、適当に月の都を回れば良いのよ。
グループ分けして依姫と豊姫のグループで半々に分かれる形で。
こちらに来る前に見せられた規約にもあったからな、『私達が居なければ外に出てはならない』と。
つまり、貴様らの片方さえ居ればグループ分けしても構わないと言う意味だ!」
するとオリオンがレミリア達にこれからの事を聞くと当のレミリアはグループ分けしての月の都巡りを敢行しようとしていた。
それを聞いて依姫が何かを言いたそうにしたが豊姫がそれを制止させ、レミリアの話に乗る。
「確かにそうですわね……なら、グループ分けをするなら今この場で決めて下さいな。
但し、重要区画等の一部には私達が居ても入れないのでお気を付けあれ」
「ふむ………では、私、フラン、咲夜、ブロントさん、美鈴、小悪魔は豊姫と(フランを一人にすると色んな意味で危ないからな……)。
蓮子、メリー、魔理沙、パチュリー、アリス、麟、オリオンは依姫と回る事とする」
「何故にこの人選?」
「私と依姫は反りが合わん「はっ?(威圧)」、咲夜は私の従者、ブロントさんと美鈴はボディガード、フランは姉として一緒に居なければならない(本当に色んな意味で)。
蓮子とメリー、魔理沙とパチュリーとアリスはそれぞれ仲良し、麟はこの面子なら一番とっつきやすい筈、オリオンはブロントさんと同じくボディガードでメンバー内で貴重な男手二人だから分けた」
レミリアの謎人選に蓮子が質問すると納得出来るか微妙な答えが一部混じりつつも割とまともな人選だった事を示され、首を縦に振り成る程と呟いていた。
そして男手と言われたブロントさんとオリオンは十中八九買い物の荷物運びをやらされると理解し、二人揃って苦笑していた。
「……ふむ、割とまともな人選なので異論は無いわね。
依姫も異論は無いわよね?」
「……概ね」
「なら問題無いわ、では月の都巡りを始めますが余り勝手な行動は慎む様に。
幻想郷と月の間で波風を立てれば両者にメリットなど無い筈ですしね」
豊姫と依姫の間でも人選に問題は無いと言う判断が下され、先に豊姫側が出発(徒歩)する。
その間レミリアと依姫は互いに視線で火花を散らしており、レミリア自身の言った通り反りが合わない事は明白であった為レミリアの謎人選は正しかったと蓮子とメリー、魔理沙達はそれぞれ思っていた。
それから数分間待ち、レミリア達が十分離れたと判断した依姫は漸く出発宣言をする。
「では月の都を回りますが、本来貴女達は皆招かれざる客だと言う事を自覚し、礼節無き行動は慎みなさい。
貴女達の行動一つが幻想郷の批評に繋がるのですから自分達の首を絞めたくなければ尚更妙な事は「『バタン‼︎』申し上げます、『稀神サグメ』様が部屋に『探さないで下さい』と言う置き手紙を残して行方を眩ませました‼︎」な、何ですって⁉︎」
すると其処に薄紫に近い青色のショートヘアーと垂れたうさ耳、学生服を思わせるブレザーを着た少女(足がプルプル震えてる)が現れ、その報告を聞いた依姫は驚きの余り声を上げてしまう。
だが蓮子とメリーは何故依姫が此処まで驚くのか分からず魔理沙達にも聞き始める。
「ねえ皆、『稀神サグメ』って誰?」
「稀神サグメは、『口に出すと事態を逆転させる程度の能力』と言う起きている事象に関わる人物に対してその事象を口にすると、それが逆に進み始める事象干渉能力を持つ、俺が決勝で戦う相手だ」
「へぇ〜、物事が逆転する力を持ってるの………あれ?
決勝で戦う?
て事は今、対戦相手が行方不明?」
それをオリオンが説明するとそのサグメと一応面識があった魔理沙はうむうむと言いながら頷き、しかしメリーがそのオリオンが決勝で戦う相手が行方を眩ませた事を指摘すると場が凍り付き、もしこのまま行けばサグメの不戦敗でオリオンが優勝する事になるが、オリオン本人はそんな結果に納得しない為微妙に汗が流れ、そして報告を聞いた依姫は垂れうさ耳の少女の肩を持ちブンブンと少女の体を揺らしており、少女は既に目が回ってしまっていた。
「あの〜、そんな事してる暇があったら探した方が」
「はっ、そうだった‼︎
えっと………………貴女達を此処に置いたら勝手に何処か行きそうですし、付いて来なさい」
『(信用無いな〜)』
蓮子が依姫にサグメ捜索を指摘すると依姫はたれうさ耳の少女を離し、更に少し考え事をして蓮子達を置いて行く訳にもいかないと判断し、彼女達を連れて行きながら探す事にするが蓮子とメリーは依姫の信用度0な態度に少し苦笑しながらも、此方に来た目的の一つである決勝戦が不戦になるのを絶対阻止したいが為に依姫の後に続いて行った。
しかし、2時間半程月の都を回ったり、依姫が重要区画を玉兎(蓮子とメリーから見てうさ耳少女)達を使って探させたが結局見つからず、依姫は頭を抱えてしまいながら近場のベンチに座り込んでしまう。
「ああ〜サグメ殿………何でこんな時に行方を眩ませたのですか………!」
「あ、あのな依姫さんよ、幾ら行方を眩ませたと言っても大会の決勝があるだろ?
ならその内ひょっこり帰って来るんじゃ」
「………サグメ殿は理由は分からないが、何故か偶に行方を眩ませてしまう時があり、しかも一度行方を眩ませたら最低1週間は姿を見せなくなるのよ。
私が頭を抱える理由は分かったかしら、霧雨魔理沙」
「い、1週間………」
「……明らかに決勝に出ないつもりね……」
そんな依姫に魔理沙は声を掛けるとその口からサグメが行方を眩ませたら最後1週間は絶対姿を見せなくなる事を告げられ、蓮子やメリー、パチュリーやアリスだけでなく対戦相手であるオリオンも反応に困っていた。
「ああ、よりにもよって地上人がエキスパートカップの決勝に上がり、更に私やお姉様並の実力者たるサグメ殿が不戦敗なんて真似をすれば、我々月人の面子は丸潰れなのに………本当に何処に行ってしまわれたのですか………‼︎」
「……どうするのよこれ?」
「……正直月人の面子などどうでも良いが、このまま不戦敗で優勝など紅魔の誇りにも泥を塗り、俺自身も不完全燃焼で紅魔館に戻らねばならん。
もう一度稀神サグメを探すぞ」
「だよね」
しかし、不戦勝で地上に帰る事を良しとしないと宣言したオリオンはその場の全員に対しサグメ捜索を再開するとまで言い、蓮子達もそれに同意し、依姫も抱えた頭を上げ、気を持ち直して再び捜索を開始する。
「………そう言えば、そのサグメって人の特徴は?」
「サグメ殿の特徴……そう言えば慌てて探したものだから言っていなかったわね。
サグメ殿の特徴は銀髪セミショートのハーフアップと紅い瞳、白いジャケットと紫色のシャツとスカート、更に白い翼が右だけ生えてるからパッと見で判別可能よ」
「ふむふむ………銀髪セミショート………白ジャケットと紫シャツ&スカート………右だけ生えた白い翼……………」
その際蓮子が依姫に対しサグメの特徴を聞き、それらが全てパッと見で分かる物だと理解して周りを見渡してみて、その特徴にピッタリ合う人物を探してみると……………何と蓮子の視界にその特徴全てに当て嵌まるスケッチブックとマジックペンを持つ少女が映る。
しかも……………何と、蓮子とメリーを付け回す『シャドウ』が黒いサングラスを掛けながらその少女と相対し、何やら(少女は筆談で)口論をしている様だった。
「宇佐見蓮子、一体どうし………あっ、サグメ殿⁉︎」
「えっ、居たの………って、アイツ………シャドウ⁉︎」
『えっ⁉︎/何⁉︎』
すると全員も蓮子の視界の先を見て、依姫が少女の事をサグメ殿と呼んだ事で少女が稀神サグメと確定。
更に蓮子の見間違いでは無くメリーも口論中の青年を『シャドウ』と呼び、魔理沙達は月では聞く事の無い偽名を聞き驚きその方向を見て、それが『シャドウ』であると確定する。
「あ、あいつ………何で月に居るんだよ⁉︎」
「こ、このパターンは流石に予測してないわ……って、蓮子⁉︎」
全員が驚いている中、突如蓮子がサグメと『シャドウ』の下………否、『シャドウ』に向かって一直線に走り出し、右手には握り拳を作り思い切り力を込めている事が伺えた。
「ちょ、ちょっと、蓮子!!?」
メリーが蓮子の突然の行動を制止しようと叫ぶが時既に遅く、蓮子の走った勢いと体重、更に右手に込めた力を全て乗せた全力の右パンチが『シャドウ』の意識外から放たれ、その顔面を捉えていた………。
蓮子が『シャドウ』に向かって走るほんの少し前、『シャドウ』は地上のヴァンガードファイト普及協会の本部職員として普及協会会長と共にエキスパートカップ決勝を観戦すると共に月と幻想郷の(上部だけの)連盟設立会議の為に月に招かれ、その日のみ自由行動を許され月の都を黒いサングラスを掛けながら回り、怪しい人物と間違われて捕縛され、普及協会本部職員の会員証を見せて漸く解放されたり、迷子となっていた子供を親の下に送り届けたり、クレープの食べ歩きをしたり、ヴァンガードファイトを始めようとしていた月人にどんなクランが合うか軽く診断しそのクランを極める様にアドバイスをしたりする中、エキスパートカップ決勝に出る筈の稀神サグメが行方を眩ませた事を偶然にも通り掛かった玉兎数名の会話を聞き、折角見に来たエキスパートカップ決勝が台無しになるのと月側の面子を立てる為に探し始めていた所だった。
「全く………栄えある大会の決勝前に姿を眩ませるとは、一ヴァンガードファイターとしての、月代表としての自覚は無いのか…………さて、稀神サグメは確か右だけ翼が生えているのが最大の特徴だった筈、何処にいるやら…………?」
『シャドウ』はそんな事を愚痴りながらもサグメの捜索を開始し、周りを見渡しながら歩きサグメの特徴に合う少女を探していた…………そんな時、周りをキョロキョロしながらスニーキングミッションの如くコソコソと動く右側のみに白い翼が生えたスケッチブックとマジックペンを持つ少女………稀神サグメが其処に居り、玉兎や月人の視界に上手く入らない様に動いていた。
それを見た『シャドウ』は溜め息を吐きながら近付き、サグメに声を掛ける。
「………おい」
「〜〜〜〜〜っ⁉︎」
いきなり声を掛けられ驚いたのか、サグメはバッとスケッチブックとマジックペンを落としながら後ろを振り返り(その時直ぐにスケッチブックとマジックペンを拾い上げる)、見知らぬ目の前の人物に困惑しながらスケッチブックに何かを書き見せていた。
「『なっ、見つかった⁉︎
私は能力を使って月人と玉兎には見つからない様に逆転した筈なのに何故………って、貴様地上人か⁉︎』」
「………ああ、地上人だ。
どうやら確かに月人には見つからない様に事態は逆転したが、逆に地上人には見つかる様になったらしいな。
普段ならば月人と玉兎しか居ないから見つからないと高を括ったが、俺と言うイレギュラーが月に居た所為で意味が無くなっていたな」
するとサグメは今の状況をペンに書きながら筆談し始めた様で、それに『シャドウ』が受け答えた上で皮肉を口にし、呆れたと言わんばかりの乾いた笑顔を見せていた。
「それより稀神サグメ、何故こんな場所でコソコソしている?
貴様は2日後に行われるエキスパートカップ決勝に出る筈だ。
なのにこうやって無駄に時間を浪費し、雲隠れする気か?」
「『エキスパートカップ決勝………成る程、下賤な地上人が何故月に居るのか疑問に思ったが、貴様は幻想郷のヴァンガード普及協会本部職員だな?
ふん、何故私がこんな場所に居て時間を消費してるかだと?
知れた事よ、エキスパートカップ決勝が下賤なる地上人、しかも一度月に来て依姫殿にあっさり敗北したあの吸血鬼の執事だと言うではないか。
実力的に見ても吸血鬼以下の執事が此処まで勝ち上がり、しかも依姫殿のみならず豊姫殿にまでマグレ勝ちをして決勝に上がって来た者と私が戦うなど、蟻が隕石に立ち向かうのと同義。
余りの実力差に惨めに敗北し紅魔の誇りとやらが傷付かぬ様私は気を使っているのだ。
それすら分からんとは矢張り地上人はただ無謀に戦いすら勝てると思いがる野蛮人であるな』」
『シャドウ』の問いに対しサグメはそう答えて来て、如何にも月人らしい返答だと感じたと同時に呆れて物が言えず、更に『シャドウ』は途中から怒りが身体の奥から込み上げて来ており、その感情を今目の前に居る月人に何の躊躇も無く打つける事を今決めてしまう。
「………紅魔の誇りに傷が付かぬ様?
蟻が隕石に立ち向かう?
……成る程な、貴様はオリオンに敗北し無様な姿を晒すのが怖いのか」
「『………何だと?』」
「何故そう言われたか分からんか?
なら教えてやる、オリオンの紅魔の誇りは敗北した程度では傷付いたり泥を塗られたりはせず、全力同士で戦いその中で敗北したなら奴やレミリア・スカーレット達は実力差を納得した上で敗北を認めるだろう。
寧ろ貴様の今する事こそが紅魔の誇りを侮辱する行為だ。
貴様………案外それを分かりながらもこの場所に居るだろう?
ならその答えは自ずと分かる。
そう、貴様はただ地上人に敗北する事を恐れ、及び腰になって逃げ回っているだけだとな」
「『違う、そうではない‼︎』「違わない‼︎」っ‼︎」
そしてサグメのスケッチブックの返答を途中から見ずに自分が今言う事全てが真実だと言わんばかりに強く威圧し始め、同時にサグメの事を睨みつけ更に言葉を荒らげる。
「何故なら月人は自分達に対し絶対的な自信と誇りを持つ‼︎
穢れた下賤なる地上人なんかよりもずっと上位に立ち、地上人如きには敗北などしないと言うな‼︎
だが、今回はエキスパートカップに突如として地上人のオリオンが乱入し、遂には本選にまで勝ち上がり綿月姉妹すら破り決勝まで勝ち上がってしまった‼︎
そんなイレギュラーな事態が続き、残った月人は自分一人となりこれに敗北すれば月人の絶対的な誇りをは地に堕ちてしまう、そんな圧倒的な重圧と月人の威信を賭けた戦いの場に赴く事が敗北の恐怖を増大させ余計に時間を浪費し、逃げ回っているに過ぎん‼︎」
「『貴様………下賤なる地上人が我ら月人の何が分かる⁉︎』」
「違うとまだ言いたいか、ならば決勝でオリオンを、『ドラゴニック・オーバーロード』の先導者を打ち負かしてみろ‼︎
貴様が持つそのデッキ………綿月豊姫も使うクレイの侵略者であり、『救世主』の力により一部は侵略の力を失い、クレイの生命として転生しつつも未だクレイを狙いし者絶えぬクラン〈リンクジョーカー〉、その中でも反転の力を取り込んだ黙示録の炎の最大の天敵であり、反転せし者達を操る終末兵器『
「『………グレンディオスや〈リンクジョーカー〉の現状を其処まで事細かく知っているだと?
まさか貴様は………』」
『シャドウ』はサグメに対し痛烈な言葉を浴びせつつも、最後にはサグメのデッキ内容やクランの話も交えつつオリオンを正面から打ち負かせと誘導し始める。
そう、『シャドウ』はサグメの態度に怒りを覚え完全に言葉選びを放棄しつつも、彼女を焚き付けてエキスパートカップ決勝に出させようとしていたのだ。
決勝の観戦をする為で無くサグメに月側代表としての面子や絶対的な誇りを保つ為にだ。
無論自分がやってる事はただ文句を言うだけの愚か者と自覚しており、怒り任せに言ってるだけに過ぎないとも分かっており、問題行動で処罰を受ける事が確定したと考えていた。
一方のサグメは散々言われっぱなしで頭に来ており、自分がエキスパートカップ決勝から離れようとした理由を勝手に解釈された事を腹を立て、『シャドウ』の思惑通り決勝に向かう事を考え出していたが、〈リンクジョーカー〉の話が出た途端目の前の礼節を弁えない地上人の怒りがふと感情の奥深くへと仕舞い込まれ、とある考えが脳裏を過ぎり別の感情が芽生え始めていた。
そんな中…………何かが全力で走って来る足音が二人の耳に届く。
「……何だ『ドガァッ‼︎』ッ!!」
「(えっ、な、何なの⁉︎)」
『シャドウ』の左頬に全力全開の右ストレートが叩き込まれ、掛けていた黒いサングラスが地面に転がり『シャドウ』の青い瞳が露わになる。
そして今正に『シャドウ』を全力で殴った人物とは、依姫達と共にサグメを探し、ついさっきまで現場付近で周りを見渡していた宇佐見蓮子その人だった。
えーサグメ様ファンの方、ごめんなさい。
『シャドウ』の発言は全部彼女がエキスパートカップ決勝を出ないから焚き付けて出させようとした結果あんな風になりました。
自分としてはサグメ様大好きです、いや、東方のキャラや有頂天キャラとかは大好きです(ミストさんは微妙)。
後、サグメ様の能力に関しては独自解釈で「自分が行方を眩ませたら月人と玉兎が自分を探す事を理解しその場に来た月人と玉兎に言及したから自分は月人と玉兎に見つからない(でも地上人には見つかる)」と考えましたが、これで正しいのでしょうか?
事実サグメ様を発見したのは地上人の蓮子と『シャドウ』でしたが……。
因みに置き手紙は予め自室に置いておいた感じです。
次回は事前予告としてファイト回になります。
こんな作品と作者ですが、どうぞよろしくお願いします。
PS:一部誤字発見しました、作者はセプク案件によりZAPられ刑に処されました。
キャラ設定を見たいですか?
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