今回も何となく伏線がある様な無いような、そんな感じの回となっております。
では、どうぞ。
蓮子達が呆気………と言うより、何故か分からない目の前の二人を受け付け難い気持ちに襲われる中、そんな事は全くお構い無しに金髪の青年は再び蓮子達女性陣にナンパを仕掛けて来る。
「ほうほうwwwwwこれはこれはwwwww凄くレベルが高い娘達で俺様テンションアゲアゲwwwwwwwwwwwwおぜうさん方www初めましてwwww俺様はナイトの中のナイト『内藤』だぜwwwwwwwww
君達初対面の二人の名前ww聞かせてくれない?wwwwww」
「(えぇ〜)………宇佐見蓮子」
「………マエリベリー・ハーンです(本当は嫌だけど)メリーって呼んで」
「蓮子ちゃんとメリーちゃんか〜wwwwwwwwwwwwwww名前に違わず超美少女wwwwwwどうかな?wwwwwwwwww
俺様とwww夜明けのコーヒーをwwwwwwwww飲んでみない?wwwwwwwwwwwwwww」
「って内藤さん、それド直球のセクハラ発言ですよ⁉︎
こんな真っ昼間からそんな発言をするなんて、こんなの普通じゃあ考えられない、失礼にも程がありますよ⁉︎」
金髪の青年、内藤は蓮子とメリーに対していきなり上位のナンパ(セクハラ混じり)をし、二人の顔を青ざめさせた上に後ろに半歩後退りさせる。
それに対しオレンジ髪の青年はそれに(一応)正論を投げ掛けて内藤を諌めようとしていた。
が、内藤はそれを聞かず更に蓮子達がドン引きしたのを確認すると別の行動に入る。
「うはwwwww何だか微妙な反応wwwwwwwww泣けるぜwwwwwww魔理沙ちゃん達『断る(わ)/ごめんなさい!』オウフwwwwwwwwwwww即答で断られたwwwwwwwwwwwwwwwモテ期到来の筈なのになして?wwwwwwwww」
「おいィ、内藤お前は少し自重すろ!
蓮子達は初対面でおもえのノリに付いて行けず困惑が鬼なってるのは明白に明らかだし出会い頭のセクハラ発言なんかはよすべきそうすべき、天狗ポリスに捕まって牢屋で汚いメシを食べたくないならそうすべき!
そるにお前がナイトの中のナイトを名乗るのは謙虚なナイトとして苦言を出すぞお前がナイトの中のナイトと誤認さるるとナイト全体の品格が問われるので止めてくれませんかねぇ?」
「そうですよブロントさん、もっと言っちゃって「お前は内藤と同じく白玉楼で世話されてるのでもっと強く内藤を止めるようにすろ!」はい、マジですんませんでした……(…って言っておかないと、ブロントさんの説教が長くなるからな……)」
そんな内藤に対しブロントさんはナイトとして内藤の行いに苦言をし、それに便乗しようとしたオレンジ髪の青年にも注意をするが内藤は態度から、オレンジ髪の青年は内心ブロントさんの言葉を真に受けずその場を凌ごうとし、それらを見たブロントさんは遂に頭を抱え、額に青筋が出来ていた。
「………ねえ魔理沙、これ、何?」
「ああ……こっちの金髪が内藤、見ての通りタダの馬鹿「うはwwwwwヒドスwwwww」。
こっちのオレンジ髪は『ミスト・レックス』、一応私達は呼び捨てにして、麟は親しみをほんの少量、申し訳程度に込めてるが他は大体親しみを持てないって理由で『ミストさん』と呼んでる内藤とは別ベクトルでウザい奴だぜ「こ、この俺が世間ではウザキャラ認定されてるだって?
そんな事、本当にあるのか………⁉︎」ほら、こんな感じでな」
蓮子が魔理沙に内藤とオレンジ髪の青年、ミストについて聞いてみると彼女も心底嫌そうな顔で二人を紹介し、麟は微妙な感じの笑みを浮かべ、咲夜達は魔理沙と同じ様な表情を浮かべおり、彼女らの中で二人がどんな扱いかが良く分かり、更に妖夢を見ると申し訳ないと言った感じの表情で頭を下げて無言で謝っていて、蓮子達も内藤達がどんな人物かは把握出来たのであった。
「でもwwwwww俺様は諦めないぜ!wwwwwwwww
絶対に蓮子ちゃんや魔理沙ちゃん達とデートしてやるぜwwwwwwwwwwwwwその為にもwwwwwwwwwww俺様とヴァンガードファイトよろwwwwwwwwwwwwwwwwww俺様が勝ったらwwwwwwデート1回してもwwwwらwwwwwwうwwwwwwぜ!wwwwwwwwwwwwwww」
「な、何でそうなるの⁉︎」
「別に受けなくて良いぜ、さっさと幽々子の所に「あwwwwww今幽々子ちゃんはwwwwww妖夢タンが出掛けた後wwwwwwwwww冥界の魂がwwwwwwwwww喧嘩し始めたから諌めに行って居ないぜwwwwwwだから暇潰しも兼ねてファイトよろwwwwwwwwwwwwwwwwww」………マジかよ」
そして内藤は諦めずにヴァンガードファイトで勝利したらデート1回と言う無茶苦茶な条件を出し、更に幽々子は現在白玉楼から離れてしまってる為、帰って来るまでの暇潰しも兼ねてと言い、それを聞いた魔理沙は完全にゲンナリする。
だが、内藤とデートをしたくない蓮子は先程ミストが言っていた事を思い出し、それを引き合いに出す。
「………じゃあ、あんたが白玉楼の掃除を終わらせたらヴァンガードしても良いわよ?
(どうせ途中でサボってたし早く終わる筈ないし)悪くない条件でしょ?」
「えっ!wwwwwwwwwwww
掃除を終わらせたらヴァンガードしてくれる?wwwwwwwwwwww
うっはwwwwwwwwwwwwwwwwみwなwぎwっwてw来wたwぜ!wwwwwwwwww
じゃあちょっと待っててwwwwwwwwwwwwとんずらwwwwwwwwwwwwwwww」
蓮子の言った内容、掃除を終わらせたらヴァンガードをするを聞き、内藤はブロントさんも使ったとんずらを使い、掃除に向かう。
しかもテンションHighmaxで。
「ちょ、ちょっと蓮子⁉︎
あんな事言って大丈夫なの⁉︎」
「平気平気、この白玉楼は見た感じかなり広いし、掃除にも時間がかかるでしょ?
ならそれを最大限利用して幽々子って人が帰って来るまでの時間を「終わらせて来たぜ‼︎wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」…………うそん」
メリーが心配していた中、内藤は然程時間が経っていない筈なのに蓮子達の下に戻り、既にヴァンガードのデッキを取り出しており、こんなにも早く掃除を終わらせて時間を稼がせない内藤のデートへの執念に蓮子は信じられないと言わんばかりの表情で呆気にとられ、脱力maxを受けてしまった。
「や、やる気が入った内藤さんがあっと言う間に白玉楼の掃除を終わらせただって⁉︎
こ、こんなの普通じゃ考えられないしこんなにも早く終わらされたら俺がまるで役立たずみたいじゃないか………こんなんじゃ俺、本当に掃除をしたくなくなっちまうよ……」
「ミ、ミストさんファイト……」
そんな内藤に先程から振り回されっぱなしのミストは完全に項垂れてしまい、遂には隅っこで地面にのの字を書く程に意気消沈してしまいネガティヴオーラが目に見えそうになる程の状態になってしまった。
それを見た妖夢はミストの肩を叩き、何とか立ち直って貰おうと励まし続けていた。
「………で、これどうするんだよ蓮子?
言っておくがファイトの代わりはしないからな」
「わ、分かってるわよ………うん、負けなきゃ良いんだ、負けなきゃ……………さあ私とファイトよ‼︎(ヤケクソ)」
「うっはwwwwwwwwwwおkkkwwwwwwwwwwwwwww」
こうして蓮子と内藤のファイトが成立してしまい、当の蓮子本人は嫌々ながらも、これもヴァンガードの知識を深める為だと自分に言い聞かせて内藤とのファイトに臨んでおり、その様子を見ていたメリーは自分で蒔いた種とは言え蓮子の不憫さに口を抑え、目尻に涙を浮かべていた。
「さあどっからでも来なさい!
スタンドアップ・ヴァンガード‼︎」
「うはwwwwwwwwwwそれじゃあwwwwww行くザマスwwwwwwwwwwスタンドアップwwwwwwwwwwwwヴァンガード!wwwwwwwwwwww」
内藤により用意されたスタンドファイトテーブルで蓮子はFVをスタンドアップし、内藤もそれに合わせる。
そしてイメージ世界で降り立った場所はユナイテッド・サンクチュアリの超高層ビルの上だった。
「『先陣の
「『ライジング・ライネット』!wwwwwwwwww」
その内藤がスタンドアップさせたユニットのクランを見て、蓮子は自分のファイルのクランと見比べた上で魔理沙の持っていたコレクションの中にあったカード群の事も思い出し、そのクラン……聖域連合の第二正規軍〈ゴールドパラディン〉の概念を頭から絞り出した。
「〈ゴールドパラディン〉………確か〈ロイヤルパラディン〉と同じくリアガードのコールを山札の上から何枚かの中でやり、安定性には欠けるけどいざと言う時の爆発力は〈ロイヤルパラディン〉以上の……」
「その通りwwwwwwwwww俺様は笑顔を忘れない太陽の騎士だからwwwwwwこのクランがwwwwwwwwww一番似合うのさ!wwwwww
ライドwwww『朝影の騎士 キマルクス』!wwwwww
ライネットは後ろにwww」
「………成る程ね、騎士団対決って訳じゃん。
だったらあんたのその雑草を全部刈ってファイトにも勝ってデート1回をオジャンにしてやるわ‼︎(ヤケクソ)
『小さな賢者 マロン』にライド!
ファイルは左前列に移動して、『ぶらぼがる・
ぶらぼがるのスキル、『
マロンでアタック!「『蒼穹のファルコンナイト』でガードww」
ドライブチェック!『
クリティカルトリガー、マロンに全てプラス‼︎「ちょっ⁉︎wwww『フレイム・オブ・ビクトリー』『☆』『だんてがる』『☆』」
内藤は手札のヒールトリガーをガードに回せばマロンのアタックを止められたにも関わらず、代わりにファルコンナイトでガードしトリガー1枚貫通で止めて格好を付けようとした為蓮子のクリティカルトリガーで手痛いダメージを受ける。
無論1枚貫通をした蓮子は心の中で『よっしゃ‼︎』とガッツポーズを決めており、このまま内藤に何もさせない内にゲームエンドを狙っていた。
「ドローwwwwwwうは、これマジ?wwwwwwwwwww
『遠矢の騎士 サフィール』にライドwwwwwwこのままアタックwwwwwwでもってドライブチェックwwww『曙光の騎士 ゴルボドゥク』しかも前のダメージに2枚クリティカルが落ちたのマジ痛いwwwwww」
「内藤の奴、手札が完全に事故ってるな、ありゃ」
「しかも格好を付けて1枚貫通でガードしてガードを失敗したと言う苦虫食ったか鬼なってるあるさま。
やはりナイトは自分から格好を付けるのではなく格好が付いてしまうのだなと確信したな下手に格好を付けて見事な右ストレートを受けた内藤を見てそるが良く分かったよ>>蓮子感謝「………でもそれって結局格好を付けた結果ですよね?」お前は頭が悪過ぎるなナイトは自ら格好を付けずとも自然と格好が付きそこに思考の盾と剣が両方備わる事で最強に見える様になるが内藤はそれを忘れて自分から調子に乗って格好を付けたからああやって痛い目に遭ってると言う事態。
それが分からず変なレス立てるならお前にはその目は必要ないな後ろから破壊してやろうか?「ま、マジスンマセンした;;」
分かれば良いんだが」
更に内藤の様子を見て魔理沙とブロントさんは当然の帰結とも言うべき推測を立て、内藤の格好を付けようとした挙句のプレイングミスや手札事故などを指摘して呆れていた。
実は内藤は普通にファイトをすれば公式大会入賞が出来る程の実力は間違い無くあるのだが、ナンパ目的や格好を付けてのファイトなどでミスを多発して結果的に実力と戦績が比例しない事態になっており、同じヴァンガードファイターとしてもブロントさんとしてはナイトとしても嘆かわしい事になっていたりするのだ。
「ドロー、立ち上がれ、私の分身!
ライド、『ブラスター・ブレード』!
更に『スターライト・ヴァイオリニスト』をコールしてスキル発動、
『忠義の騎士 ベディヴィア』をコールして、ヴァイオリニストでアタック!「ゴ、ゴルボドゥクでガード!wwwwwwwwwww」
ぐりんがるのブースト、ブラスター・ブレードでアタック!
ドライブチェック!『必殺の
クリティカルトリガー、クリティカルはブラスター・ブレード、パワーはベディヴィアに!「オウフ!www『老練の騎士 ダンヴァロ』『だんてがる』『☆』
ベディヴィアでアタック、ヴァンガードが『ブラスター』を含むのでパワー+3000‼︎「『エリクサー・ソムリエ』とゴルボドゥクでガード!ww」」
そしてファイトしてみれば蓮子の圧勝ムード、最早ゲームエンドまで一直線所か直近であった。
しかし………そんな状況下でも内藤は笑い、余裕の態度が全く崩れておらず逆に何故こんな風に負けそうになってるにも関わらず、内藤が笑っていられるのか蓮子は不思議がっていた。あ
「………何でそんなに笑えるのよ、もうボロ負けしそうなのに」
「だってwwwwwカワユイ女の子とファイトするなんてwwwww男として楽しくない訳ないじゃんwwwwwwwwファイトだってwwこんな状況から一気に逆転したらwwwwwwwwwwwもっと面白くない?wwwww
だからwwwww俺様はその可能性を捨てずに信じてwwwwwwww笑ってられるんだよwwwwwwそれがこの俺様のファイトスタイルwwwwwうはwwwwマジカッコヨスwwwwwwwwそれでは逆転の一歩としてドロー!wwwwww」
内藤のその言葉を聞き、蓮子はこの青年がどんな姿勢であれヴァンガードの一戦一戦を楽しんでいると感じ、ウザキャラには変わりないが何処か不思議な感覚の持ち主として改めて認識し、ただのウザい雑草を生やす奴ではないと思い始めていた。
「それでは行くぜ!wwwwwwwwwww
………発現せよ、この身に宿りし新たな力!
『旭光の騎士 グルグウィント』にライド!」
「⁉︎(さっきまでと雰囲気が………それに、あんなに生えてた雑草が消えた⁉︎)」
内藤がグルグウィントと言うユニットにライドする瞬間、内藤の雰囲気がガラリと変わった上に笑顔なのは変わらないが会話で生い茂っていた雑草がいきなり消え、其処にはウザキャラでは無く顔立ちが整った青年が立っていたのだ。
「グルグウィントをコールして、ベディヴィアにアタック!「インターセプト!」
ヴァンガードのグルグウィントで、ブラスター・ブレードにアタック!
ツインドライブ『光臨の盾 マルク』『エリクサー・ソムリエ』『治』ヒールトリガーゲット、パワーはグルグウィントに加えてダメージを1枚回復!
………ふう、ターンエンドwww」
「………何なの、今のは………ライド、『
更にモドロンをコールして、その上に『誠実の
並び立て、私の分身、『ブラスター・ブレード・
ういんがるの
ういんがるとブラスター・ブレードで
ツインドライブ『
「ダメージチェックwwww『神聖魔道士 プイス』『朝影の騎士 キスマルク』うはwwwwwwww俺様ボロ負けwwwwwwマジカッコ悪過ぎワロタwwwwww」
蓮子はそんな内藤に困惑しながらもファイトに勝ち、しかし内藤の先程の変化が気になり少し内藤に聞いてみることにし、彼に話し掛ける。
「あ〜、内藤?
さっきグルグウィントにライドした前後でなんか除草剤を撒かれたみたいに変わってたけど、あれって…」
「あれはねwwwwwwグルグウィントが俺様のフェイバリットだからwwwwwwwwwww気合の入れ直しとかを兼ねてwwwwwwwwwww余りカッコ悪くならない様にしてるだけwwwwwwwwwwwまあ直ぐに除草剤切れるけどwwwwwwwwwww」
どうやら内藤は自分のフェイバリットたるグルグウィントにライドする際はカッコ悪くならない様に、またファイトに勝つ為の気合掛けなどで除草剤を撒くらしく、その状態の内藤は確かに普通のイケメンになるのだが、内藤と言う人物を知った蓮子やそれを聞いていたメリーにはそれが違和感しか感じず何となくモヤモヤし、慣れそうにもなかった。
「あらあら、内藤君負けちゃったわね〜。
「ふえっ、幽々子様⁉︎
一体いつから私達の後ろに⁉︎」
するとメリーや妖夢達はその声に驚き後ろを見ると、に妖夢の主であり、この白玉楼の管理者で内藤達の保護者でもある『西行寺幽々子』が立っており、内藤達のファイトを見守っていたのだ。
「う〜ん、第3ターンの始め辺りから見てたわね〜。
あ〜後〜、ようこそ白玉楼にお越し下さいました〜。
早速お話がしたいのでどうぞ上がって下さい。
さあ妖夢〜、お客様のお持て成しをするのよ〜。
後、内藤君達は途中でサボろうとした罰としてまた掃除ね〜」
『は、ハイ分かりました〜‼︎』
そして妖夢達にそう命じると幽々子はそそくさと白玉楼の中に入って行き、襖が開かれ外から見える居間に用意された座布団の上に正座で座り、蓮子達を手招きしていた。
「相変わらず神出鬼没の亡霊だな。
『魅魔様』と良い勝負だぜ」
「紅魔のメイド長たる私の背後を取る辺り、やはり侮れないわね」
「(あの幽々子って人………いや、亡霊?
はそんなに凄い人なのかしら………?)」
「(ブロントさんフ◯◯◯キ下さい)」
「(蓮子…………こいつ、直接脳内に………⁉︎)」
蓮子達はそれぞれの考えをし(一部内藤達が居なくなった為気が抜けてふざけているが)、幽々子の手招きに応じて白玉楼の玄関から上がり、そのまま通路を経由して居間へと向かう。
其処で幽々子が蓮子達を招いた理由が恐らく話されるがその内容とは……?
「あーもう、内藤さんがサボった所為で俺まで巻き込まれたよ……」
「うはwwww言い掛かりワロスwwwwwwwww別に俺様を無視して一人で掃除続けたら良かったのにwwwwwwwww勝手に付いて来たのミストの方だしwwwwwwwww「………あっ⁉︎」………お前、それにマジで気付かなかったのか……ww」
そして幽々子に罰として追加の掃除をさせられてる二名は雑談を交えながらも掃除をし、ミストに至っては内藤を無視して自分一人が真面目に掃除を続けたら追加の掃除などせずに良かった可能性を内藤に指摘されて今更気付き、バカやったとして完全に意気消沈してしまっていた。
その一方、内藤は先程のファイト………否、蓮子とメリーの二人を見た時から、その時は顔には出さなかったが感じた事をこの状況で思い返し、その事に何かを思いミストに聞いてみる事にする。
「………なあミスト、君蓮子ちゃんとメリーちゃんを見て何かを感じたり思わなかった?」
「えっ?
…………いや、何も」
「そう………実は俺、蓮子ちゃんを見てなーんか『霊夢』ちゃんと雰囲気が似てるし、ファイトスタイルはブロントの舎弟だった『あいつ』にソックリなんだよね」
そんな事を雑草を刈って真剣に話し始めた内藤にミストはそれを聞き、蓮子の事を思い返してみると確かに内藤の言う通りだと感じ、頷いてみせた。
が、何故内藤がそれを話すのか分からずにいた。
「………確かにそうでしたけど、それって重要な事なんですか?」
「割と。
だって外来人の蓮子ちゃんが『霊夢』ちゃんの独特な雰囲気と似た物を持ってるなんて確率上あり得ない偶然だし、『あいつ』と同じ『ブラスター・ブレード』を分身としてるなんてもっとあり得ないよ。
それに…………特にメリーちゃんは、ーーーさんと瓜二つなんだよ?」
「えっ⁉︎
…………そ、そう言えば………こんな偶然、普通じゃあ、いや、どんな状況でも考えられないしあり得ない………それに、何で内藤さんに言われるまで気付かず……」
更に内藤の言葉を聞き、普通ではあり得ない偶然や容姿の一致にミストの中にも疑問が生まれ、掃除してる手が止まる程に考え始める。
そして当の内藤も何故外来人の二人がそんなあり得ない様な偶然の要素を持つのか、また(妖夢から聞いていなかった為知らなかったが)そんな二人を幽々子が何故客としてこの白玉楼に呼んだのか?
これらの疑念が内藤の直感を刺激し、この『かつてから微妙に変化した幻想郷』で何かが起きようとしている…………そんな嫌な予感が彼の中で渦巻き始めていたのであった。
えー、今回内藤がグルグウィントを使っていた事に対して少し言及します。
先ず幻想郷のカード環境は今の所『風華天翔(ファイターズコレクション2015も含む)+α』と言った感じとなっており、まだ微妙に『覇道竜星』のカードは本格的には出ないです。
よって内藤のGユニットもスピアクロスがありませんでした(カンベルは先行で出ている)、
そこの部分をご理解頂けたら幸いです。
さて、直感型の内藤が何かを最後に感じたが、それが幻想郷にどう関わるか、また蓮子達に何をもたらすのかと言った回でした。
次回もよろしくお願いします。
キャラ設定を見たいですか?
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