偉い人が言っていました、『無理をしない程度に頑張る事がモチベーション維持の秘訣』だと(…って言っておかないと完全に怒られるからな…)。
そんな冗談はさておき14話目です。
では、どうぞ。
メリーとブロントさん、二人はそれぞれFVを置いて手札も引き直し、いよいよファイトが始まろうとしていた。
「(ブロントさん………蓮子と同じ〈ロイヤルパラディン〉を使うヴァンガードファイター………一体どんなファイトをするのかしら……?)」
「うみゅ、俺の準備は完 全 完 了したので早速ファイトをするが、OKっすか?」
「OKです、じゃあ行きます!」
『スタンドアップ・「THE・」ヴァンガード!』
メリーとブロントさんは準備を終えてFVをスタンドアップさせてファイトが始まる。
メリーがイメージした場所は蓮子が初ファイトで浮かべたユナイテッド・サンクチュアリの修練場と同じ場所。
其処にメリーの霊体が降り立ち、早速ガンナーギアにライドする。
しかし、そのイメージした場所にブロントさんが見当たらず、周りを見渡しても居なかった。
「…………あら?
私しかこの場所に居ない?
もしかしてブロントさんは私がイメージした場所と違う場所に「俺は此処に居るんだが?」っ!」
しかし、暫くするとブロントさんの声が聞こえ、その声がした方に視線を向けると修練場の出入り口の上………高さ約12m程に騎士甲冑を身に着けた青年、ブロントさんが立っており、更にメリーが視線を向けたと同時に其処から高くジャンプしてメリーの少し先に飛び降りながらヴァンガードのユニットにライドする。
「『閃きの騎士 ミーリウス』!
そして先攻は俺、ドローしてライド、『繊月の騎士 フェレックス』!」
ブロントさんは先攻でマロンと同じグレード1バニラにライドし、メリーのギアウルフなどのパワー7000以下のアタックを受けない様にし、メリーの出方を伺っている。
「私のターン、ドロー。
『メーザーギア・ドラゴン』にライド!
更に手札から『スチームブレス・ドラゴン』をコールしてスキル発動!
手札からこのユニットがコールした時に手札のグレード3のユニットを公開する事でデッキから『クロノジェット』を含むグレード3を手札に加えられるわ。
私は手札の『スチームメイデン エルル』を公開して『クロノジェット・ドラゴン』を手札に、そして手札から『ラッキーポット・ドラコキッド』をドロップ、そしてシャッフル。
メーザーギアでフェレックスをアタック!『スチームファイター アンバー』」
一方のメリーは冷静にメーザーギアにライドし、更に手札に確保出来なかった『クロノジェット・ドラゴン』を確保するべく、敢えて手札から『
しかし、そのスチームブレスもアタックさせたいのにフェレックスのパワーが8000の為ヒットしない……これにメリーは歯痒さを覚え、スチームブレスを今の所前に出さない様にした。
「ふむ、では少しスピードをアッポ使用ではないか………ライド、『絶剣の騎士 リヴァーロ』!
更にコール、『スターライト・ヴァイオリニスト』!
スターライトの思考のskillが神秘のベールから披露宴を迎える!
コストとして
来い、我が剣にして切り込み隊長『ナイト・オブ・ツインソード』‼︎
更に『天駆ける塔のアーチャー』をコールするんだが!」
「おおおおおお、何そのパワーカード⁉︎
そんなカードが〈ロイヤルパラディン〉にあったの⁉︎」
「あ〜すまんな蓮子。
私は〈なるかみ〉が専門な上に自分の使わないクランのレアカードやパワーカードは一応コレクション目的で集めてるんだが、いかんせん集まり辛い物ばかりで全部は持っていないんだよ。
だからヴァイオリニストが欲しいなら自分で買うしかないぜ」
そんなメリーに対してブロントさんは再びバニラユニットにライドし、更にメーザーギアでもアタックがヒットするパワー8000のグレード2をコールし、おまけにスキルを使い左のパワー16000ラインを形成する。
そのユニットを見て蓮子は同じ〈ロイヤルパラディン〉使いとして目を輝かせて、明らかにそれが欲しいと言う表情をしていたが魔理沙も持っていないらしく、自分で買えと言われてしょんぼりしていた。
一方ファイト中のメリーはたった手札2枚で盤面を揃え、一気に攻撃態勢に入るその様はまるで咲夜を彷彿とさせたが、あちらと違いこちらは一撃のパワーが低く、更にコストが一つ重いがサーチ範囲がそーどみーよりも上と、少し比較が出来る様になっていた。
「………ほむ、その表情や俺の思考のユニットを見て何かを思う辺り、お前咲夜とファイトをして比較していたな?『ナイト・オブ・グレートスピア』」
「え、えっ⁉︎『ツインメーザー・ドラゴン』
何でそれが分かったの⁉︎『スチームメイデン ウルル』『治』」
「うみゅ、それは俺のファイトを見て何かを感じると思えるのは俺以外の思考の騎士の〈ロイヤルパラディン〉を使い俺と似た序盤天界をするのは俺が謙虚な騎士達の盾の意思とヴァンガードファイトを鍛えたあsくや以外にいないと言う意見。
更にこれは…………いあ、こるは別に良いな」
「?」
するとブロントさんは自分が咲夜のヴァンガードの師匠、そして〈ロイヤルパラディン〉を教えた先導者であると告げる。
しかしその後に何かを言おうとしていたのを途中でやめた事にメリーは疑問に思い、頭の上に?を浮かべていた。
「それよりも、ミリーのターンだぞ。
ナイトはどんな相手にも礼儀を祓うし全力出してヴァンガードをやる。
そして、俺はおもえの全力の封印がとけられるその瞬間と全力でぶつかり合いたいのだよ。
オマケにヴァンガードファイトをすればファイター同士はライバルとなり互いを切磋琢磨して強くなって行き友情を深められるのでデメリットがほぼ無いのも魅力的なんだがここについげきの」
「あ、あの〜、私のターン、進めても良いんですよね?「おおっと、長々と話をしてしまった感、どうぞ【進めてください】」
じゃあ、『スモークギア・ドラゴン』にライド!
更に『スチームファイター アンバー』をコールして、スモークギアでアタック!『スチームメイデン ウルル』『治』
ヒールトリガー、ダメージを回復してパワーをアンバーに!
アンバーでアタック!「『ヒーリング・ペガサス』『治』ふむ、「」確かに見事なヒールトリガー合戦だと感心が鬼なるがどこもおかしくないな」
そうしてその会話の後にブロントさんの長話があったがメリーのターンも進み、互いにグレード2となりダメージもヒールトリガー合戦でメリーが1枚、ブロントさんが2枚と僅差になり、何方がこの均衡を崩してもおかしくない状況となりメリーの中に緊張が走る。
そして、ブロントさんのターンへと移り遂にグレード3が現れる。
「俺のターン、スタンド&ドロー!
我が騎士の誇りは汝と共にあり!
ライド、『青天の騎士 アルトマイル』‼︎」
「………さっきも見たけど、これがブロントさんのフェイバリット………このユニットにライドしたと同時に、何か雰囲気が変わった………!」
『青天の騎士 アルトマイル』………このユニットにライドした瞬間ブロントさんの醸し出す雰囲気は鋭く研ぎ澄まされた剣を思わせる闘気になり、その闘気に気圧されてメリーにプレッシャーが掛かり、顔から嫌な汗が滲み出始めていた。
「『まぁるがる』をコールし、まぁるがるの謙虚なブーストを入れたヴァイオリニストでヴァンガードをアタッコ!「ダメージチェック『ラッキーポット・ドラコキッド』『引』ドロートリガー、1枚ドローしてスモークギアにパワーを与えるわ」
アルトマイルでヴァンガードにアタック!「『スチームバトラー マシュダ』でガード!」
ツインドライブ『月桂の騎士 シシルス』『ナイト・オブ・フラッシュ』『☆』ついげきのクリティカルトリガーなんだが!
パワーとクリティカルをツインソードに与えて、アーチャー(サーヴァントではない)のブーストを入れてアタック‼︎「………ノーガード!『スチームメイデン アルリム』『スチームバトラー ダダシグ』『☆』」
ほむ、これで俺はターンエンドだぞ」
ブロントさんのユニット達の攻撃によりメリーのダメージは4枚となり、いきなりピンチになるが此処までは計算通りで別に慌てておらず、寧ろメリーはダブルクリティカルが出ないで良かったとも思っている為静かだった。
そして、いよいよメリーの反撃の狼煙が上がる。
「ドロー、………うん、対戦相手が本気でファイトしてくれているならそれに応えなきゃ!
導け未来、切り開け世界!
ライド、『クロノジェット・ドラゴン』!
そしてグレード3のエルルをコストに
今こそ示せ、我が真に望む世界を、ストライド・ジェネレーション!
『時空竜 クロノスコマンド・ドラゴン』‼︎
『頂に立つギアウルフ』をコールして、クロノスコマンドでアタック!「ふむ………此処はノーガードを選択するのが0か100かと言えば100だろうな、なので此処はノーガードだ!」
トリプルドライブ『スチームメイデン アルリム』『スチームブレス・ドラゴン』『スチームメイデン ウルル』『治』ヒールトリガー(3枚目)!
ダメージ1枚を回復………アルリムをドロップして、パワーはアンバーに!
そしてクロノスコマンド・ドラゴンのスキル!
全てを飲み込み、時空の彼方へ消し飛ばして!」
イメージ世界でクロノスコマンドが放ったエネルギー波がブロントさんがライドし、褐色肌などの特徴や顔が反映されたアルトマイルにヒットし、その瞬間彼の周りに居たリアガード全ての足場にローマ数字が時計の如く描かれた魔法陣が現れて皆それに吸い込まれ、残ったのは
「ギアウルフのスキル、私のユニットのスキルで相手リアガードが山札の中に送られたら、その度にパワー+3000を得る………よって今はパワー22000‼︎
スチームブレスのブースト、アンバーでアタック!「ダメージチェッコ!「『バーニングメイン・ライオン』『☆』」
ギアウルフでアタック!「ナイト・オブ・フラッシュの放つフラッシュで敵の視界は消滅してアタックはあらぬ方向へ行く!」
ターンエンド!」
そうしてメリーはヒールトリガーを再び引き当ててダメージレースを逆転させ、次のアタックに備える事に成功する………が、何故かブロントさんはまだまだ余裕がある表情をしている為か油断出来ず、それ所か何か受けたく無い手痛いアタックをさせられる気がしてならず、まだ嫌な汗が拭えないでいた。
「ふむ………ドオrー。
そるがおもえのGユニットか、成る程「」確かに圧倒的なカードパワーがオーラとなって見えそうになっているがどこもおかしくないと言う意見だな誇って良いぞ。
ならば………俺のGユニットの力も神秘のベールで隠されていたがついにそのカーテンが開かれて披露宴を迎える事になる!
指し示せ、我が騎士としての誇りと魂を!
ストライド・ジェネレーション、『朧の聖騎士 ガブレード』‼︎
アルトマイルの
フェレックスとシシルスをコールしてこの2体にパワー+5000‼︎」
ブロントさんも返しのターンで
「ガブレードでアタックだ‼︎「………ノーガード!」
ならばナイトの思考のトリプルドライブ‼︎『まぁるがる』『引』
パワーはフェレックスに足して1枚ドロー!『ヒーリング・ペガサス』『治』
ダメージを回復してパワーはシシルスに‼︎『バーニングメイン・ライオン』『☆』
クリティカルはガブレード、パワーはフェレックスだ‼︎」
「ふえっ⁈
トリプルトリガー!!?『スチームブレス・ドラゴン』『スチームメイデン ウルル』『治』『スチームファイター アンバー』
しかも4枚目のヒールトリガーが⁉︎」
「よし、ガブレードのアタックがヴァンガードにヒットした時そのスキルは発動する事が許さるる‼︎
デッキからグレード2以上のユニットをスペリオルコールする‼︎
ナイトが一声呼ぶとヴァイオリニストがそれに応えて『のりこめー^^』と言って戦場に舞い戻るがここで注目するのはヴァイオリニストのスキルだコストを支払えばその音色が響き新たなるナイトも現れる‼︎
来い、『ナイト・オブ・フラグメント』‼︎
そしてフラグメントでアタック「ウルルでガード、インターセプト‼︎」ヴァイオリニストでアタック‼︎「アルリムでガードしてスキル発動、手札から1枚をドロップすればあらゆるアタックがヒットせず、更に2枚目のアルリムがドロップゾーンにあれば裏向きのダメージを1枚表向きにするわ‼︎」
ふむ、ターンエンド」
「…………同じ〈ロイヤルパラディン〉使いだけど………今の私だと勝てる気がしない………」
そしてその嫌な予感は的中し、ブロントさんにトリプルトリガーと言う滅多に無い物凄い引きを見せつけられ、更にアタックをヒットさせてしまったのが仇となり、リアガードを完全に補充されてしまい高パワーのアタックもやられて手札もポロポロにされ、完全にこのファイトの勝ち筋を失ってしまったメリー………だが、それでも諦める事はせずにドローし、クロノジェットを引き当てていた。
「ストライド・ジェネレーション、クロノスコマンド・ドラゴン‼︎
クロノジェットの
フラグメントを送ってギアウルフのパワーも+3000!
ギアウルフでヴァイオリニストをアタック!
クロノスコマンドでアタック‼︎「『ホーリーナイト・ガーディアン』でガードしてその攻撃をシャッタアウトするます‼︎」
トリプルドライブ‼︎『メーザーギア・ドラゴン』『スモークギア・ドラゴン』『スチームバトラー ダダシグ』『☆』
ターンエンドです」
しかし、矢張りその最後のアタックは防がれてしまい次のアタックを受けたらヒール出来ずそのまま負けになる事が確定する。
だが、メリーはそれでもまだ諦める事無くブロントさんを見て次のターンも凌ぐ気でいた。
それを見たブロントさんは手札などを見て、自分の全身全霊を込めてアタックする事を決める。
「うむ、その諦めない意思はまさしくヴァンガードファイターだなと関心が鬼なったよやはり一級の廃のファイターは一級の廃を呼ぶのだな、今回のファイトでそれがよくわかったよ>>メリー感謝。
なので今から俺は全身全霊をもって勝ちに行く、マエリベリー・ハーンと言う新しいライバルに対しての敬意と再戦の誓いを込めてな!
ストライド・ジェネレーション、『神聖竜 セイントブロー・ドラゴン』‼︎
セイントブロー、アタック‼︎」
「………あ〜、負けちゃった………でも、楽しかったですよ、ブロントさん。『ラッキーポット・ドラコキッド』『引』
次ファイトする時は負けませんから覚悟して下さいよ?」
ブロントさんの駄目押しのセイントブローのアタックにより、メリーはそのアタックすらガード仕切れないとなり大人しくダメージを受けて負けを認める。
しかし、その瞳には既にブロントさんに対してのリベンジ精神が燃え上がっておりそれを見たブロントさんもリベンジ上等と言う表情を浮かべていた。
「うむ、ナイトは人気者だしどこにでも引っ張り凧だから1りの時間も作れないがいつでもリベンジしに来ても良いぞ俺は一級の廃のヴァンガードファイターだからな申し込まれたファイトはしっかり受けるし後腐れなく全力で臨んだりもする。
なので次のファイトも【楽しみに待っています】」
こうしてメリーのテストファイト第2戦はメリーの敗北に終わったが、新たなるライバルのブロントさんと言うファイト仲間を得てスッキリした気分のままファイトを終える事となった。
そして、ブロントさんとのファイトが終わった事によりメリーのテストファイトは残り1戦、自分らに香霖堂を教えてくれた恩人の一人、冴月麟とのファイトのみとなった。
果たしてその勝負の行方は?
また麟が使うクランは?
それらの興味やファイトへの意欲がメリーの中で燃え上がり、早く麟とファイトをしたいと思いウズウズするメリー。
「………いよいよ私の番ですね。
改めて言いますが私は加減がかなり苦手なのでブロントさんみたいに本気で行きますよ?」
「ええ、私も全力でぶつかりに行くわ」
それを察して改めて加減が苦手と宣言してメリーと全力対全力でぶつかると言う麟。
そして今二人のファイトが、メリーの最後のテストファイトが始まろうとしていた。
さて、此処で一つ小話を。
1回のファイトでメリーみたいにヒールトリガーが4枚全て出る事はあり得るかと言うと、実はあります。
と言うのも昨今のヴァンガードは超越や双闘の影響もありヒールトリガーが非常に出やすくなっているので、狙っていなくてもヒールトリガーは出る場合が多いんですよ(狙ってやるには語弊がありますが兎に角出やすい認識で)。
そして4枚ヒールが出尽くしてその後に6枚目のダメージを受けたら………。
次回もよろしくお願いします。
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