秘封先導鉄   作:”蒼龍”

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はい、少々遅れましたが第13話更新しました。
いや〜、前回までの更新速度はマジで可笑しかったです(断言)
おかげで目がショボショボして眠気も凄まじかったです………うん、やっぱり寝る間を惜しんで更新するのは良いけど限度がありますね(白目)
では、本編をどうぞ。


第13話「メリーの新カード達!」

イメージ世界、メリーとアリスは『ダークゾーン』の一角で公演していた〈ペイルムーン〉サーカス団の会場に降り立ち、其処でFVにライドしてファイトを始める。

 

「『ガンナーギア・ドラコキッド』!」

 

「『イノセント・マジシャン』!」

 

メリーは相変わらずガンナーギアを使いライド事故よりもパワーラインを意識しており、ガード札を1枚でも多く削りトドメを刺す戦略を立てている。

そんなメリーと対峙するアリスのFVを見てメリーは自分とは違い、あくまでもライド事故を防ぐ様にしていると感じていた。

 

「ドロー、『スカル・ジャグラー』にライド。

スカル・ジャグラーのスキル、SC(ソウルチャージ)(1)。

イノセント・マジシャンは後ろに移動してターンエンド」

 

「ドロー、『メーザーギア・ドラゴン』にライド!

ガンナーギアは後ろに移動して、『頂に立つギアウルフ』をコール!

ギアウルフでヴァンガードにアタック!「ダメージチェック『ナイトメアドール きゃろる』」

次、メーザーギアでアタック!

ドライブチェック!『スチームブレス・ドラゴン』」

 

アリスの立ち上がりはSC(ソウルチャージ)でソウルを貯める作業から入り、対してメリーの方は着実にバニラユニットにライドして防御面を固める所から始め、更にドライブチェックで新カードを引き当て、超越(ストライド)の準備を始めていた。

そんなファイトを観戦していた蓮子は〈ペイルムーン〉の特徴が気になり、魔理沙に聞き始める。

 

「ねえねえ魔理沙、〈ペイルムーン〉ってどんな動きをするの?

〈ダークイレギュラーズ〉みたいにSC(ソウルチャージ)があったみたいだけど」

 

「ああ、〈ペイルムーン〉は確かに〈ダークイレギュラーズ〉みたいにソウルを貯めるスキルがあるけどあっちはソウルの量でバカパンプするのに対して〈ペイルムーン〉は『ソウルの質』で勝負するんだ。

例えば強力なグレード2をソウルからスペコやソウルとリアガードを入れ替えて連続アタックみたいにな」

 

蓮子は魔理沙の説明を聞き、ヴァンガードのメモ帳に『〈ペイルムーン〉:ソウルからのスペコが得意、ソウルのカードに注意』と特徴と何を気を付けるべきかを簡素に書き、後で魔理沙のカード集からデッキを作り一人回しやメリーに対策の手伝いをして貰おうと考えていた。

一方メリーもその説明が耳に入り、ソウルのカードを警戒し始めた。

 

「(ソウルの質…………さっきのスカル・ジャグラーのスキルで入ったユニットは『パープル・トラピージスト』、スキルはリアガードとソウルのユニットを入れ替えるみたいだけど、他にも色々厄介なユニットが居るかも………)」

 

「考え中の所悪いけど、私も行くわよ。

ドロー、『銀の茨の(シルバーソーン・)操り人形(マリオネット) りりあん』にライド。

更に『ニトロジャグラー』をコール、SC(ソウルチャージ)(1)して『ミッドナイト・バニー』をコール」

 

メリーが〈ペイルムーン〉について考えて居る中、アリスもグレード2にライドし、更にソウルを貯めて質を上げて行く。

しかもこの時ソウルに入ったユニットは〈ペイルムーン〉の中でも有名な『ナイトメアドール ありす』で、この布陣もアタックをヒットさせたら危ない布陣の一つであったが、当然メリーはこれを知らない為特に警戒はしていなかった。

 

「ミッドナイト・バニーのブースト、ニトロジャグラーでアタック「ノーガード、ダメージチェック『ツインメーザー・ドラゴン』」まあ初心者ならバニーのスキルを知らないからアタックをヒットさせるわね………ミッドナイト・バニーのスキル、このユニットのブーストしたアタックがヒットした時、CB(カウンターブラスト)(1)を払ってこのユニットをソウルに送る事で、ソウルからミッドナイト・バニー以外のユニットを1体スペリオルコールするわ。

来なさい、『パープル・トラピージスト』!

更にパープル・トラピージストのスキル、ニトロジャグラーをソウルに送り、トラピージスト以外をスペリオルコール!

さあ見なさい、これが私のフェイバリットにして分身『ナイトメアドール ありす』よ!」

 

「おお、アタックしたラインが丸ごと入れ替わってアタック回数を増やした!

成る程、これが〈ペイルムーン〉………メリー、連続アタックは後半からキツくなるけどガンバ!」

 

アリスのアタックは見事にレフトラインを丸ごと入れ替えつつしっかりパワーラインを形成、その鮮やかな動きに蓮子はメモ帳に書き、メリーに応援を入れた。

一方メリーはやってしまったと言わんばかりに一瞬驚き、しかし直ぐに気分を切り替えて次からはスキルを確認してからアタックを通すか通さないかを決めようと改めて心掛ける様にしようと考えた。

しかし、そう考えている間であってもアリスの攻撃は止まらない。

それもユニットヴァンガードとリアガードを見比べて、何を攻撃するべきかを考えてだ。

 

「(今のありすのアタックでもダメージは与えられるけど………頂に立つギアウルフ、スキルは私のリアガードがメリーのユニットのスキルで『山札に置かれた』らパワーアップするスキルを持っている。

となれば〈ギアクロニクル〉の動き方は……)パープル・トラピージストのブースト、ありすでギアウルフをアタック!「なっ、『スチームバトラー マシュダ』でガード!」

やはりそう動くわね。

りりあんでヴァンガードにアタック、ドライブチェック『レインボー・マジシャン』『引』ドロートリガーゲット」

 

ギアウルフをアタックされた事によりメリーはヴァンガードのアタックを防ぐ為のガード札を切る事となったが、アリスがドロートリガーを引き当てた為にガードしたら貫通していた事になり、結果的にガードしなかった事の方が正解となり、メリーはヴァンガードではこんな事もあるのかと思い、トリガー1枚分のガード値が如何にギャンブル性があるかを学んだ。

 

「ドロー、ライド、『スモークギア・ドラゴン』!

ギアウルフを後ろに下げて、『ツインメーザー・ドラゴン』をコール!

(ナイトメアドール ありす……アタックがヒットされれば対象がリアガードであろうがスキルが発動して、連続攻撃を仕掛けて来る厄介なユニット………で、あるなら……)ツインメーザーで、ありすをアタック!」

 

メリーはリアガードを展開しつつ、ありすの厄介さをスキルを読み取って理解し、敢えてツインメーザーのアタックをありすに向けてリアガードを減らそうとした。

が、アリスはこれを読んでいた為あっさりガードしてアタックをいなしてしまう。

 

「………スモークギアでアタック!

ドライブチェック『ラッキーポット・ドラコキッド』『引』ドロートリガー、1枚ドロー!」

 

「ダメージチェック『レインボー・マジシャン』『引』あら、またドロートリガーね。

それじゃあ私のターン、スタンド&ドロー。

じゃあ、もう1体のフェイバリットを見せるわ。

誘え、全てを魅了する人形劇へ!

ライド、『ナイトメアドール きゃろる』!

イノセント・マジシャンのスキル発動、CB(カウンターブラスト)(1)を払ってソウルに送り、デッキの上から5枚を見てグレード3以上の〈ペイルムーン〉を手札に加えるわ!

私は2枚目のナイトメアドール ありすを手札に加えてそのままコールして、レインボー・マジシャンをヴァンガードの後ろにコール!」

 

メリーの攻撃に対してアリスもフェイバリットにライドし、リアガードも2枚目のありすの後ろ以外にコールして攻撃態勢を強め、メリーに連続アタックの怖さを叩き込もうとしていた。

 

「ありすでヴァンガードにアタック!「ツインメーザーでインターセプト、そのアタックは通させないわ!」

ならきゃろるでヴァンガードにアタック!

ツインドライブ『ポイゾン・ジャグラー』『☆』クリティカルトリガー、パワーは1枚目のありすに、クリティカルはきゃろるに与えるわ!

セカンド『銀の茨の(シルバーソーン・)催眠術師(ヒュプノス) リディア』トリガー無し。「ダメージチェック!『スチームメイデン エルル』『ラッキーポット ドラコキッド』『引』ドロートリガー、1枚ドローしてパワーをスモークギアに!」

中々トリガーを引き当てるわね、レインボー・マジシャンのスキルを発動してSC(ソウルチャージ)(1)ありすでヴァンガードにアタック!「こういう時に限って何故か引く『スチームメイデン ウルル(ヒールトリガー)』でガード!」

やるわね、ターンエンド」

 

このアタックを敢えてツインメーザーをインターセプトさせる事により『リアガードをアタックして連続でアタックを仕掛けて来る』ありすのスキルならではの動き方を封じ、更に(それ程嬉しく無い)ドロートリガーでヒールを手札に引き、パワーアップした1体目のありすのアタックも防ぎ、ダメージは4枚で止める事に成功する。

そして次のターン、いよいよ自分もグレード3にライドし、超越(ストライド)を漸く出来る様になる為先程まで以上にメリーの気持ちが昂り始めていた。

 

「ドロー、よし!

行くわよアリス、これが私のグレード3よ!

導け未来、切り開け世界!

ライド、『クロノジェット・ドラゴン』!

そしてG(ジェネレーション)ゾーン解放、コストは『スチームブレス・ドラゴン』、スキルでスチームブレスのグレードは+2されるわ!

今こそ示せ、我が望む真の世界を!

ストライド・ジェネレーション!

私の新たな未来、新たな可能性、『時空竜 クロノスコマンド・ドラゴン』!

手札からもう1体のギアウルフをコールしてラッキーポットもコール、ギアウルフを前に移動するわ!」

 

時空竜 クロノスコマンド・ドラゴン:P15000+、C1

 

メリーは超越(ストライド)コストにポストに送られて来た新カードであるスチームブレスを使用し、更にG(ジェネレーション)ゾーンから出したGユニットはミステリーフレア・ドラゴンでは無く、メリー自身の選択肢を広げるとGユニットが『あり得た可能性の未来や過去、別次元の英雄が時空を超えて来る』と言う二重の意味合いを持つ新カードのクロノスコマンド・ドラゴンを使用した。

イメージ世界でもクロノスコマンド・ドラゴンが時空の壁を超えて〈ペイルムーン〉サーカス団の前に現れ、その力を今にも振るおうとしていた。

 

「来た、ミステリーフレアに負けじ劣らず豪快なスキルのメリーの新切り札!」

 

「さて、アリスはどう捌くかな?」

 

メリーが新切り札を使った事でデッキ改造を手伝った蓮子と魔理沙も嬉しい気分になり、二人もメリーの気分に合わせて押せ押せムードとなり、それに合わせるかの如くメリーがユニットに手を掛け、アタック宣言に入る。

 

「ガンナーギアのブースト、クロノスコマンドでヴァンガードにアタック!「(………クロノスコマンドのスキルも気になるけど、ダメージも少し………………なら此処は迷わず)ノーガード!」

トリプルドライブ!『スチームメイデン アルリム』『スチームバトラー マシュダ』『☆』『スチームバトラー ダダシグ』『☆』

ゲット、ダブルクリティカル!

クリティカルクロノスコマンド、パワーはそれぞれのギアウルフにプラスするわ!「えっ、嘘でしょ⁉︎『ナイトメアドール きゃろる』『エッグ・ジャグラー』『銀の茨の(シルバーゾーン・)お手玉師(ジャグラー) ナディア』『治』

ヒ、ヒールトリガー、ダメージを回復してパワーをきゃろるに‼︎(な、何とか生き残ったわ………さあ、〈ギアクロニクル〉が持つスキルの答え合わせをするわよ!)」」

 

更にメリーはダブルクリティカルトリガーを引き当てたが、其処はアリスの意地でヒールトリガーを引き当てられ、ダメージを抑えられてしまうが今肝心なのはクロノスコマンドのアタックがヒットした事とメリーは割り切り、そのスキルを使おうとしていた。

またアリスは〈ギアクロニクル〉が使うスキルを測る為のノーガードでもあった為、そのクロノスコマンドのスキルに興味が湧いていた。

 

「クロノスコマンド・ドラゴンのスキル、アタックがヴァンガードにヒットした時にCB(カウンターブラスト)(2)とSB(ソウルブラスト)(1)、更に手札1枚をドロップして………相手のリアガード全てを山札の下に送るわ!「ギアウルフのスキルを見てから何となくそうかなとは思ったけど、リアガード全てを………!」

更にギアウルフのG(ジェネレーション)ゾーンかヴァンガードに表向きのGユニットが指定枚数あれば発動するGB(ジェネレーションブレイク)(1)、相手のリアガードが私のユニットのスキルで山札に送られる度にパワー+3000を得るわ!

今送られたリアガードは4体、よってギアウルフのパワーは12000プラスされ、トリガーの分も合わせて24000と26000のラインが出来上がるわ!」

 

メリーのギアウルフのパワーを見てからアリスは改めて手札を確認し、このターンでガードは出来るが余計な手札も削ってしまう事が分かり、後はもう一度ダメージを受けてヒールトリガーを引き当て、次のアタックをポイゾン・ジャグラーでガードするのが1番理想的で確率が低い選択だった。

 

「ギアウルフでヴァンガードにアタック!「…………やるしかないか、ダメージチェックよ!『レインボー・マジシャン』『引』

あ、さっき戻ったレインボー・マジシャン…………」

勝てた…………私が自分で、蓮子達と一緒に組んだデッキで………」

 

「よっし、ナイスファイトよメリー!

アリスも丁寧なプレイングだったわ!」

 

そしてダメージチェックで最後に落ちたのは先程デッキに戻ったレインボー・マジシャンだった為、メリーがそのままゲームエンドさせて新デッキで初勝利を収めた。

観戦していた蓮子はメリーとアリスのファイトに拍手し、二人のファイトを称えていた。

一方アリスはメリーの引きもあったが、ブロントさんとファイトした時みたくキーカードが上手く引けなかった為、少しだけ不完全燃焼に陥り近付いてくる魔理沙を見て完全燃焼しようと考えた。

 

「アリス、今回は惜し「魔理沙、私とファイトなさい‼︎」かったなっておい⁉︎

あんま引っ張るなって!」

 

「ほむ、〈ギアクロニクル〉はリアを山札英語で言うとdeckの中に贈っちぇまう今までにないニュータイポのであったなと驚きが鬼なったがどこもおかしくなかったな。

しかも山札に送るskillは盤面が整っていればアルスの〈ペイルムーン〉なら『ほう……』と受け流せたが、今回はミリーの引きやそれが無かったのでアイrスは僅かに一歩遅れて勝てなかった感。

………だが、俺も一級の廃のヴァンガードファイターだからよ、強い相手や新しいクランを見つけたら燃え上がるしファイトしたいと思う。

だからよ…………真剣なタイマンでよろしくなんだが!」

 

そんな初勝利に喜ぶメリーの反対側にメリーの前にアリスとファイトしていた騎士、ブロントさんが座りデッキを取り出して闘気を剥き出しにしてメリーと真剣な表情で向き合い、ファイトを申し込んで来た。

これにはメリーもアリスの時とは違う緊張感が入り、またこのブロントさんが放つ闘気はあの『ムカつくアイツ』………シャドウが2戦目で発していた物と似ており、魔理沙が出しているエンジョイ勢の気質とはかなり異なる物とも分かる。

そしてメリーもそんなブロントさんに無言で頷き、もう一度ファイトの準備を進めるのであった。

 

 

 

 

 

 




えー、今回はアリスのデッキについて少し話します。
先ずアリスのデッキにGユニットはありますが、〈ペイルムーン〉のGユニットでは無く全部〈クレイエレメンタル〉のGユニットとなっています。
理由は………察して下さい(泣)
で、その〈クレイエレメンタル〉Gユニットは4枚が『レインエレメント マデュー』、もう4枚は『ミラクルエレメント アトモス』となってます。
これでライド事故が発生してもGアシストが使えるし、パワー不足もまだGユニットがある分マシです(なお現在の環境では……)

さて、次回は遂に謙虚なナイト(ガチ勢)がメリーとファイトします。
更に言えばクロノジェットVSアルトマイル、その内容に乞うご期待です。

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