秘封先導鉄   作:”蒼龍”

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第12話、更新完了です。
何だか目がショボショボして大変ですがまあ大丈夫でしょうね(適当)
さて、今回はメリーが新しいデッキで3連戦予定の導入編です。
果たして誰がファイトをするのか………本編でお楽しみ下さい。
では、どうぞ。


第12話「突撃新デッキテスト!」

メリーのシャドウ戦2回目から1週間が経過し、蓮子とメリーはクエストをこなしつつデッキの改造に明け暮れ、どんな構築が使い易いか模索していた。

そんなある日の朝、メリーは何となくポストの中を見るとまた〈ギアクロニクル〉のカードが封筒に入れられており、今度はGユニットと今デッキに入ってる完全ガードとはまた別の完全ガード、更にサブのグレード3が数種類と超越(ストライド)に関するスキルを持つユニットが入っていた。

 

「おお、今度は前の以上に大盤振る舞いだな!

これならかなりデッキ改造が捗るぜ!」

 

「確かにね〜。

でもこれ、誰が送って来るんだろう?」

 

「そうね………あんな事を言った『キザ男』が親切にカードを送って来る訳無いし………うーん……………ても、折角カードを送って貰えている訳だし、使わないと勿体無いよね?」

 

蓮子達はカードの送り主が誰なのか分からず、若干困惑していたが其処にメリーがカードを使う意志を自分から見せ、送られて来たカードを1枚1枚しっかりとスキルを確認し、何を抜いて何を新たに加えるのか選別していた。

 

「メリー………そうね、折角のカードを使わないのはね〜。

てな訳で私も手伝うわ!

何、安心なさい!

この超高性能の頭脳を持ち、ゲーム類であろうが直ぐに本質を理解してスッゴイ実力を発揮する超天才の蓮子ちゃんが手伝うんだからメリーの納得の行くデッキに仕上げられるわよん‼︎」

 

「ええ、勿論手伝って貰うわよおバカ蓮子「お、おバカぁ!!?」」

 

「おいおい、この家の家主でお前らの世話してやってる私も混ぜろよ!」

 

すると蓮子と魔理沙もカードの選別を手伝い、メリーのデッキを徐々に形作って行く。

しかし、魔理沙は顔には出さないがシャドウ…………袂を別ってしまった幼馴染の発したプランと言う言葉が頭から離れず、何を企んでいるのか気になっており、だが目の前の二人に要らぬ不安を与える訳には行かず心の隅にしまっている。

 

「(………確かにプランって奴は気になる。

それが二人に関わっているのも何となく察せる。

だがな、一緒に居た時間はまだ短いがそれでもこの二人は私の友人で、世話してる後輩ファイターだ。

もしお前が何か企んで二人に害を与えるって言うのなら、私は………)」

 

そんな秘めた決意を魔理沙は胸の内に固め、デッキ改造を手伝いメリーのデッキver.2を完成させる。

ガンナーギア、メーザーギア、スモークギアは変更されていないが、他のカードの枚数や新カードでデッキ内容はガッツリ変わっており、これからテストプレイを兼ねて香霖堂のフリースペースへと行く事となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてやって来た香霖堂。

相変わらず店内外共に賑わっており、数多くのヴァンガードファイターがファイトをして互いに切磋琢磨し合い、デッキの洗練を行なっていた。

 

「ひゃ〜、此処は何時もヴァンガードファイターが多いよね〜」

 

「そりゃそうだぜ、此処はカードショップとしての質も上位、店長が普及協会の一員だからクエストも受けられる、オマケに集まるファイター達はエンジョイ勢、ガチ勢、ルーキー、ベテラン様々だから雰囲気もマジで良い。

もしも香霖堂以外で質も雰囲気も良いショップを探そうって言うなら逆に骨が折れる位なんだ」

 

「そうなの⁉︎

じゃあ麟さんはかなり良いショップを紹介してくれたんだ………後でお礼を言わないと」

 

そんな人気ショップ香霖堂の話に花を咲かせている三人は店の裏手にある店外フリースペースへと足を運び、空いた席を探そうとしていた。

すると、そんなフリースペースの席の一角に人や妖精が集まり、何やらファイトの観戦をしていた。

 

「うん?

あれは………」

 

『?』

 

そのファイトをしている人物に見覚えがあったのか、魔理沙は人混みの中へと入って行き、蓮子とメリーもその後を追い、何とか人混みを抜けてテーブル前まで辿り着く。

すると其処には先程メリーがお礼を言おうと言っていた冴月麟その人もファイトを観戦していて、ファイトをしている二人は蓮子とメリーは見覚えが無かった。

片方は金髪、瞳の色は青系、青いワンピースの様なロングスカートと頭にカチューシャの様にリボンを巻いた人形の様に綺麗な少女と、もう片方は銀髪赤眼、更に尖った耳と褐色肌で外見的特徴がまんまエルフそのもので、更に座高がかなり高い上に手や足の長さも加味すると明らかに身長2m程あり、オマケに身形が騎士甲冑とファンタジーのナイトがそのまま現実に現れた様な容姿をした男性だった。

 

「最後の最後で決め切れなかったわ………ターンエンド!」

 

「うみゅ、〈ロイヤルパラディン〉は転回力がA+なので速攻力が高いが実は防御もかなり高くまさに光芒一退のファイトが出来るクランである事は明白に明瞭であった。

更に注目するのはGユニットで超越(ストライド)から齎される超パワーはまさにナイトに相応しい物で大戦者にはロイパラが出す力は『まさに鬼の力といったところか』と言わしめそのまま相手は『才能に差がありすぎてこれでは勝てない』と絶望が鬼になる。

では、俺のターン!

俺は『月桂の騎士 シシルス』を超越(ストライド)コストに使用する!

シシウrスは超越(ストライド)コストになるとグレードが+2されるのでそのままG(ジェネレーション)ゾーンの封印がとけられた!

そして現れろ、誇り高き意志と使命を貫き通した名も無き白竜の戦士、 ストライド・ジェネレーション‼︎

『神聖竜 セイントブロー・ドラゴン』‼︎

『青天の騎士 アルトマイル』の超越(ストライド)スキル、超越(ストライド)時にCB(カウンターブラスト)(1)を払う事で俺の2体のユニットのパゥアーは+5000さるる!

更にセイントブローのスキル、G(ジェネレーション)ゾーンの同盟カードを表向きにするGペルソナブラストを行い、セイントブロー・ドラゴンはリアガードの数だけパワー+3000され、G(ジェネレーション)ゾーンに表向きのカードが2枚以上とリアガードが2体以上居ればクリティカル+1が与えられ、この圧倒的なパワーは俺にとっては神の賜物だが相手には絶望の宴となる‼︎

セイントブローでアタックするんだが⁉︎」

 

どうやら金髪の少女(使用クランは〈ペイルムーン〉)のアタックを騎士の男は防ぎ切り、かなり長い話を終えた後に超越(ストライド)し、ヴァンガードのパワーを劇的に上げてそのままアタックをする。

それに対して少女はお手上げと言わんばかりに手を上げ、男のトリプルドライブの結果を見てダメージチェックをし、そのままゲームエンドとなった。

 

「ふう………流石は『ブロントさん』ね。

武者修行の旅から帰って来てファイトをしてみたけど、以前よりもずっと強くなったわ。

それに、新しいデッキを組む方向性が見えたわ、ありがとうね」

 

「いあ、『アリス』も中々のイメージ力だったと関心が鬼させられた感。

確かに武者修行の旅をして俺のイメージ力もヴァージョンアッポしていたんだが、アリスも同じ様に実力を身につけていたのでかなり危ない端を渡ったと言う事実が先程のファイトにあるのだよ。

やはり思考のナイトの仲間は同じく思考なものだった、それが今回ので良くわかったよ>>アリス感謝」

 

どうやら金髪の少女は武者修行の旅を終えた騎士の男とテストファイトをして、互いの実力確認とどんなデッキにするかのイメージングをしていたらしく、騎士の男も少女の実力に感心してその健闘を讃えている事が伺えた。

それを近くで見ている麟もその光景に笑顔を浮かべ、拍手を送っていた。

そして、二人の白熱したファイトが終わった事で周りのギャラリーが解散し始め、徐々にテーブルの周りが静かになって行った。

すると魔理沙が前に出て騎士の男達に声を掛け始めた。

 

「よっ、『ブロントさん』に『アリス』に麟!

さっきのファイト、最後の方だったけど見てたぜ!」

 

「何いきなり話しかけてきてるわけ?

っと、マルサか」

 

「あら魔理沙、御機嫌よう」

 

「あ、魔理沙。

それに………蓮子さんにメリーさん」

 

『こんにちわ』

 

それに釣られて蓮子とメリーも前に出て、麟がそれに気付き互いに挨拶をする。

しかし、騎士の男と少女は二人の事を知らないので『誰?』と言う表情を浮かべ、魔理沙と麟に説明を求めて来る。

 

「ああ、お二人は知りませんでしたね。

このお二人は宇佐見蓮子さんとマエリベリー・ハーンさん。

私が博麗神社の境内で会って保護した外来人なんです」

 

「んで、今は私の家で世話してやってるんだ。

二人の使うクランはそれぞれ蓮子がブロントさんと同じ〈ロイヤルパラディン〉、しかも『ブラスター・ブレード』を使うんだぜ!

そしてメリーは今まで私や麟もこーりんも見た事が無いクラン〈ギアクロニクル〉を使うんだ!」

 

「あら、貴女達が噂になってる外来人なの?」

 

「ほう、未智のクラン……」

 

二人の説明を聞いた少女と騎士の男はブラスター・ブレードと未知のクランを使う二人に興味津々らしく、テーブルから立ち上がり蓮子達に自己紹介を始める。

 

「初めまして、私は『七色の人形使い』、『アリス・マーガトロイド』よ。

一応魔理沙の友人よ「アリスぅ〜、一応は無いだろ一応は!」だったらいつも貴女の尻拭いをする私の身にもなってくれるかしら?」

 

「ふむ、俺の名は『ブロント』。

思考のナイトで謙虚なのでさん付けでいい」

 

「うん、アリスにブロントさんね。

んじゃ、私はずn「蓮子ぉ〜、お願いだからこんな人が多い公共の場で何時もの奴はヤメテヨネ〜?」………初めまして、宇佐見蓮子ですハイ」

 

「初めまして、私はマエリベリー・ハーンと言います。

気軽にメリーって呼んで下さい」

 

アリス、ブロントさんの自己紹介を聞き終えた二人は彼女らに自己紹介(蓮子のいつもの自己紹介はメリーが強制キャンセル)をして互いに面識を持ち、アリスは蓮子とメリーと握手を交わしていた。

 

「それでな、なんでこの二人を此処に連れて来たかって言うとメリーの改造したデッキの試運転の相手を求めて来たんだよ。

私達とファイトしただけじゃ余り馴染む馴染まないの感触が掴めないだろうし」

 

「ほむ、つまり俺達とヴぁーんガドファイトをしてνdeckの実践して経験値を貯めてレベルアップをしたいと言う清い努力家の精神が現れたのだな。

ならばヴァンガードファイターとしてそれを受けない訳にはいかないと言う意見。

なぜならヴァンガードはTCGで人とのコミュニケーションツールとしても帰納するゲームだからな。

更についげきの未知のカードと対決はヴァンガードファイターの痴的好奇心をくすぐり新たな想像英語で言うとイメージを広げてくれると言う実績もあるのだよ。

だから折角なのでヴァンガードファイト【よろしくお願いします】」

 

「あら、良いわよ。

丁度私も〈ギアクロニクル〉の動き方を知りたかったからね、付き合ってあげるわ」

 

「私も良いんですけど………手加減が苦手なので気を悪くしないで下さいね?」

 

挨拶が終わった直後に魔理沙が蓮子達を連れて来た理由を三人に話すと、それぞれメリーのテストファイトに付き合ってくれるらしく、OKを出しながら改めてファイカからデッキを取り出し、いつでもファイトが出来る状態にする…………前に三人共仲良くジャンケンをしてだれが先にメリーとファイトをするか決めようとする。

すると一発勝ちでアリスが最初にファイトする事が決まり、次にブロントさんと麟がジャンケンをしてブロントさんが2番目になり、最後が麟になった。

 

「じゃあ、私が先にファイトをするわ。

よろしくね、メリー」

 

「ええ、よろしくお願いします」

 

こうしてメリーとアリスがファイトをするべくテーブルに座り、プレイマットに互いのFVとGユニットを置き、デッキをシャッフルして5枚の手札を引いて引き直しをし、準備を終える。

因みにメリーの引き直した初期手札にはしっかりと『クロノジェット・ドラゴン』や新カードがあり、超越(ストライド)の準備は出来上がっていた。

 

「(うん、前回のシャドウ戦と違ってしっかり超越(ストライド)が出来る手札になってる。

それにGユニットは8枚フルになってる………数多くの選択肢の中からその状況に適した物をしっかり選び抜いてみせるわ!)じゃあ、行くわよ!」

 

「ええ、来なさい。

貴女に〈ペイルムーン〉の力を見せてあげるわ」

 

『スタンドアップ・ヴァンガード!」

 

そして二人のファイトが開始され、互いのFVがスタンドアップする。

様々な感情を胸にメリーは今、新たなデッキと共に新たなスタートを切ったのであった。




はい、今回出た新キャラは魔理沙の相方に定評があるアリスとタグの有頂天要素の最大手であるブロントさんでした。
アリスは〈ペイルムーン〉、ブロントさんは〈ロイヤルパラディン〉となっており、いきなり蓮子とブロントさんのクラン被りが発生しましたが、これに関しては直ぐ、と言いよりユニット名が出た時点で差別化が出来ております。
さて、最終戦に回された麟ですがデッキ内容もしっかり決めております。
その辺も楽しみにしていて下さい。

次回もよろしくお願いします。

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