ベルセルク・オンライン~わたしの幼馴染は捻くれ者~   作:兵隊

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 glintさん、lastbrutalさん、タッティさん
 誤字報告ありがとうございました!



第7話 棺桶を壊す者

 

 ――――笑う棺桶(ラフィン・コフィン)―――

 

 

 それは現在アインクラッドにて、問題となっているギルドの名前である。

 何かしらの犯罪を犯したプレイヤーは、頭上のカーソルがグリーンからオレンジへと染まり、オレンジプレイヤーとして他のプレイヤーから忌み嫌われていた。

 

 その中でも、殺人を犯すプレイヤーが存在する。

 彼らは喜々としてプレイヤーを殺し、己の罪を正当化するように振る舞っていた。

 この惨状を作り出した茅場晶彦に全ての罪をなすりつけて、自分達は被害者だと憚ることなく主張する。

 

 彼らの言い分は自分勝手なモノだ。ソードアート・オンラインをデスゲームとしたのは、想像主たる茅場晶彦である。ならば、全ての罪は茅場晶彦にあり、自分達がプレイヤーを殺そうが罪にはならない。

 

 全くもって馬鹿馬鹿しいにも程がある。

 それが許されてしまえば、倫理などなくなり、道徳など消え失せるだろう。本来であれば、そんな主張などまかり通るわけがない。

 一人がそんな妄言を言葉として口に出したものなら、たちまちその一人は危険人物と扱われ、全プレイヤーから迫害を受けて最終的に黒鉄宮にて牢獄生活となるだろう。

 しかし、その『一人』が問題だった。

 

 彼は、犯罪者(オレンジ)プレイヤーを言葉巧みに操る。

 時に誘惑し、時に洗脳し、時に自身の類まれなるカリスマ性を用いて、狂信的な殺人プレイヤーに陥れて、通称『レッド』と呼ばれる最悪最低なプレイヤーに変貌させていった。

 それだけの力を彼――――PoHは持っていた。

 PoHは自身の用いる力のすべてを使い、殺人ギルド『笑う棺桶(ラフィン・コフィン)』を作り上げた。

 

 『笑う棺桶(ラフィン・コフィン)』は喜々として殺人することを是とし、何の罪もない善良な人間を自身の欲望のまま狩っていく。

 それは正に獣といえるだろう。欲望のまま喰らい、気ままに食い散らかす。そんな所業は獣と何ら変わりない。倫理などなく、秩序など彼らの中では既に崩壊している。

 

 

 

 

 

 そして『彼』もPoHの魔性とも言える魅力に取りつかれ、『笑う棺桶(ラフィン・コフィン)』というギルドに惹かれるプレイヤーの一人だった。

 狂信的なまでにPoHを信奉し、その実力もギルドマスターであるPoH、幹部である『赤眼のザザ』、『ジョニー・ブラック』に次ぐ実力者であった。PoHの右腕がザザとするのなら、左腕はジョニー。『彼』はPoHの頭脳となりPoHを支える筈だった。

 

 そんな『彼』は必死に深夜の薄暗くなっている第一層の迷宮区を走っていた。その様子は異常の一言に尽きる。『彼』は前方ではなく、後方に気を配り走っていた。前を向けば直ぐに後ろを振り返り、汗を流し目尻には涙を貯めている。第三者から逃げるかのように、ハンターから逃げる野兎のように、必死になって迷宮区を走破している。

 

 頭の中に浮かぶのは、どうしてこんなことになったのか、という“疑問”。そしてアレは何なんだという“恐怖”。

 何てことはない狩りだった筈だ、至極簡単で、ストレス解消の片手間にこなせる筈だった。レベルが上がってないプレイヤーを襲い、金を巻き上げて、酒場で一杯やる。 …そんな一日で終る筈だった。

 

 現実は無情である。

 そんな一日で終わるはずの『彼』の日常は粉々に壊されて、“正体不明の恐怖”から逃げ回る今の状況。

 

 それは突然現れた。

 『彼』の他にも、仲間が五人いたが、一人また一人と姿を消し、いつの間にか『彼』は一人になりこうして得体の知れない気配から逃げまわっている。

 

 得体の知れないモノだった。まるで人間を相手にしていないような、“正体不明の恐怖“は的確に彼らを処理していく。

 誰を相手にしているのか定かではない、どんな相手に襲われているのかも認識出来ない。

 何よりも、“ソレ”は恐怖という心理を演出させるのが上手かった。

 

 恐怖を生み出すのに凝った演出はいらない。相手が大人でも、子どもと同じだ。

 怖いものは変わらない。暗闇が怖い、一人だと怖い、正体不明の敵はもっと怖い。“正体不明の恐怖”はそれを誰よりも把握していた。

 暗闇で『彼』の仲間を処理し、『彼』を一人に孤立させ、自身は正体不明の敵を演じる。

 

 こうなってしまえば、『彼』は掌の上で踊る道化でしかない。

 一人でパニックになり、冷静さを欠いて、何者から必死に逃げ回る。

 何度目かはわからないが、彼は再度頭の中で疑問が過ぎる。

 

 

 ――どうしてこうなった。

 ――どうしてこうなった。

 ――どうしてこうなった。

 ――どうして……。

 

 

 いつの間にか『彼』は座り込んでいた。

 恐怖で肩を震わせて、疲労で両足を震わせて、憤怒で両腕を震わせる。すると、眼の前に人影が現れた。

 

 

「―――――――」

 

 

 見れば、『彼』に恐怖を与えていたのは少年。

 黄金の頭髪、蒼く妖しく光る双眸、その右手には両手剣が握られている。

 

 

「お、前か……?」

 

 

 『彼』は肺の奥から空気を絞り出すと、勢い良く腕を捲くる。

 腕にあったのはタトゥー。漆黒の棺桶があり、その蓋にはニヤニヤ笑う両目と口が描かれて、棺桶とその蓋がズレた隙間から白骨の腕がはみ出している。

 

 それこそが、笑う棺桶(ラフィン・コフィン)のエンブレム。アインクラッドに存在する全プレイヤーの忌むべき者の証であった。

 

 

「お、俺をどうする気だ! 俺は笑う棺桶(ラフィン・コフィン)なんだぜ!?」

 

 

 あくまで『彼』は優位性の立ち位置で物を言う。

 ニヤニヤと得意気に笑い、振るえる身体を鼓舞するように威勢のいい言葉を大声で喚き散らす。

 

 しかし対称的に、“正体不明の恐怖”である金髪の少年の反応は薄い。そして怯むことなく、無造作に『彼』に向かって歩を進める。

 脅しなど金髪の少年には無意味であり、そんなモノに屈するほど金髪の少年は素直ではない。

 

 

「聞いてんのかこのガキ!」

「――――――」

 

 

 一歩。

 

 

「俺に手を出せば、ヘッドが黙ってねぇぞ!」

「――――――」

 

 

 また一歩。

 

 

「近づくんじゃねぇ! 殺す、絶対に殺すぞクソガキ!」

「――――オイ」

 

 

 その眼は汚物を見るような眼で。

 冷ややかな視線を『彼』に向けている。それこそゴミを見るかのような侮蔑しきった眼。

 

 いつの間にか、金髪の少年は『彼』の目の前に立っていた。

 冷徹な視線を一心に浴び『彼』は震える。恐怖で、純粋な恐怖で泣きながら体を震わせた。

 歯をガチガチと痙攣するように噛みながら、怯えた眼で目の前に居る“恐怖”に縋るように見上げていた。見逃してほしい、殺さないでほしい、そんな助かりたい一心で見上げるも、金髪の少年は無情に。

 

 

「――――人間と同じ面をしてる糞袋が、ピーピー喚いてんじゃねぇよ」

 

 

 同時に、最近になって自分達のギルドメンバーだけを襲うプレイヤーが出没することを『彼』は思い出した。

 襲われ連中は、全て黒鉄宮の牢獄へと収容される。襲われたメンバーは、当時の状況を思い出すだけで全て恐慌状態になり、まともに会話することも出来なくなってしまう。

 正にそれは“正体不明の恐怖”。一体誰なのか、どんなプレイヤーなのか誰も知り得ることが出来ない。

 

 いつの間にか、人を狩る獣は、狩られる側となり、“正体不明の恐怖”が狩る側となっている。

 そう。プレイヤーの恐怖の対象となっていた笑う棺桶(ラフィン・コフィン)は、いつの間にか『正体不明の恐怖』の凶行により、全滅の危機を迎えていた。

 誰かが言ったか、それは笑う棺桶(ラフィン・コフィン)を襲う恐怖、それは『アインクラッドの恐怖』の再来であると――――。

 

 

 

 

 

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 2023年5月15日 PM00:15 

 第一層 迷宮区一階

 

 

「……ンだよ、ちょっとは根性見せて欲しいもんだ」

 

 

 聞きたいことを聞いて、知りたかった情報を尋ねる内に、あまりの恐ろしさに気絶してしまった『彼』を見て、アインクラッドの恐怖――――ユーキは退屈そうにため息を吐いた。

 

 ユーキが『彼』に行ったのは簡単なモノだ。

 恐怖を煽っていき、精神が極限状態となった敵を一人ずつ狩っていく。その程度の事に過ぎない。

 恐怖を生み出すのに凝った演出はいらない。相手が大人でも、子どもと同じだ。怖いものは変わらない。暗闇が怖い、一人だと怖い、正体不明の敵はもっと怖い。

 ユーキはそれを何よりも、誰よりも熟知している。正体不明の敵を演じて、戦力を削いでいく。

 

 もちろん、『心意』といった力の類は一切使っていない。

 笑う棺桶(ラフィン・コフィン)六名をロープでぐるぐる巻きにして、引きずって行く。

 

 

「終わったの?」

 

 

 すると、ユーキの姿を見かけると、声をかけてくる女性プレイヤーが一人。

 迷宮区一階の入り口で彼女はユーキの帰りを待っていた。彼女――――ストレアはユーキの後ろで引きずられている六名を見て「ひーふーみー」と数えながら。

 

 

「全員、だよね?」

「『鼠』からの情報が正しければな」

 

 

 朝に流れてきたアルゴのメッセージを確認しながら、ユーキは続ける。

 

 

「次から次へと、虫のように沸いてきやがるなコイツら」

「大丈夫なの?」

「あ?」

 

 

 メッセージウィンドウから、視線をストレアへと移す。

 

 彼女の特徴的な紅い眼が、真っ直ぐとユーキを捉えていた。

 その眼に浮かぶのは、心配、不安、沈痛といった感情が見え隠れしている。

 

 

「身体、大丈夫なの?」

「…………」

 

 

 正直なところ、当の本人であるユーキにもわからなかった。

 持って半年、と宣告されたがそれは最長と言う意味でのこと。もしかしたら、もっと早い段階でユーキの身体が分解され、消滅するといった可能性もあり得る。そうなってしまえば、ユーキがどうなるのか誰にもわからない。HPゲージが消滅すれば、現実の世界でも死ぬことになる。逆を言えば、HPゲージなくならければ死ぬことはない。しかし、アバターは消滅している。そうなれば死ぬことはないものの、一生目覚めることはなく、植物状態となり眠り続けることもあり得てしまうのだ。

 

 とは言っても、今のところユーキのアバターが崩壊する予兆はない。

 痛みは断続的に走り、左腕は今だにグロテスクな黒色に変色している。しかしユーキは“その程度”と言い捨てる。

 

 

「……誰にモノを言ってやがる。絶好調に決まってんだろ」

 

 

 目を逸らし、不遜に言い放つ。その姿は心配させまいと強がっているようで、どこか痛々しい。

 ストレアも明確に感じってはいないものの、ユーキの姿に違和感を覚えているようで、彼の言葉を否定するように横に首を何度も振って否定する。

 

 

「そんなことないもん。痛い筈だもん!」

「痛みなんざどうとでもなる。心配すんな――――」

「――――心配するよ!」

 

 

 彼女はギュッと、自分の両手を握りしめ、視線を下に向けてふるふると肩を震わせていた。

 眼から溢れ出るのは涙。ユーキがいなくなるという最悪の未来を想像しながら、彼女は恐怖と戦いながらも続ける。

 

 

「このままだと、アナタ死んじゃうんだよ!? なのに、アナタはずっと戦い続けてる!」

「……オレが足を止める訳にはいかねぇだろ」

「止まってよ! お願いだから止まってよ! アナタが戦うことないよ!」

「だったら、あのクソ共は誰が掃除する?」

 

 

 ユーキの中では当然とも言える疑問に、ストレアは眼をしながら震えながら口にする。

 

 

「アタシが、やるよ」

「……オマエ、なんつった?」

「アタシが、戦う」

 

 

 ユーキはその答えを聞いて、一度静かに眼を閉じてその意味を深く噛み締め、再び瞼を開く。

 視線の先には振るえるストレアの姿があり、彼女はまだ肩を震わせている。彼女は今も戦っていた。レッドプレイヤーと戦い死ぬかもしれない恐怖、そしてユーキが死ぬ未来を想像して彼女は震えながらも戦っていた。

 

 彼女が戦う、と口にしたのはそういうことだろう。

 自分が死んでしまうよりも、ユーキが死ぬことのほうが恐い。だからこそ、彼女は口にしたのだ。自分が戦う、と。その代わりにユーキは休んでほしいと、ストレアは語る。

 

 ストレアの言わんとしていることは理解できる。

 しかし――――。

 

 

「ダメだ」

 

 

 ユーキは首を横に降って、明確に彼女の考えを否定し当たり前のことを続ける。

 

 

「オマエが死んだらどうすんだこのバカ」

「アタシはAIだもん。アタシが死んでも――――」

「――――ンなもん、関係あるかよ」

 

 

 瞬間、ポンとストレアは頭に温もりを感じた。えっ、と声を上げて見上げる。

 そこには――――口元に笑みを浮かべて、彼女の頭を撫でるユーキの姿があった。

 

 口元を歪める意地の悪い笑みではなく、子供を諭すような慈愛の色が濃く浮かんでいる。

 

 

「オレなんぞの為に泣いて、恐くて震えて、ユウキ達と一緒にバカやって笑う。オマエはそんな女で、オレの身内だ」

「身内? アタシが、アナタの?」

「そうだよアホ。一度しか言わねぇからよく聞け、このバカ娘」

 

 

 撫でていた右手を拳に変えて、軽くストレアの頭を小突いて続けた。

 

 

「オマエには死んでほしくない、だからオレが戦うんだ。AIだの人間だの、ンな哲学知った事か。オマエがストレアって人間だから、オレは戦うんだよ」

「でもこのままだと、アナタが……」

「死なねぇよ」

 

 

 間髪入れずにユーキは否定する。

 続けて紡ぎ出される言葉には力が宿っており、絶対の意思を感じさせるモノだった。

 

 

「オレは絶対に死なねぇ」

「…………」

「ちょっと前のオレなら、このまま死んでもいいと思っただろう。オレみたいなクソが生きてて良い道理なんざないからよ」

 

 

 だが、と言葉を区切り。

 

 

「状況が変わった。オレが死んだら、誰がアスナの面倒を見る? 浩一郎兄だけじゃ絶対に無理だ。 ユウキはどうなる? アイツ一人残す訳にはいかねぇだろ。キリトとの決着も付いてねぇし、リズベットの説教なんざ真っ平御免こうむる。朝田と週末に遊ぶって約束も破ったまま、レベッカとお茶会ってヤツもやってない」

 

 

 整理するように口にして、困ったような笑みを浮かべて。

 

 

「今のオレは負債だらけだ。色々な連中に借りを作って、今だに返せないでいる。それはオマエにもだ」

「アタシにも……?」

「そうだ。オマエが居たから、オレはユウキを預けて勝手することが出来てた訳だからな」

 

 

 今まで彼女は、勝手にユーキの後を追いかけて来た。

 カーディナルが恐れた人間に興味が湧いて、ユーキの都合も気にせずに接触して、半ば強引に同行していた。それがストレアの認識であった。

 

 だがここに来て、それは違うのだ、とユーキ本人から思い知らされる。

 ストレアが居てくれて助かっていた、と彼は口にして「ありがとうな」とぶっきら棒に言い放っていた。

 ソレを聞いて、耳に入り、心で捉える。ストレアの胸の奥からは温かい感情が芽生えていた。

 

 以前、アスナから聞いたことがある。

 ユーキくんはわかりづらいけど、わかりやすい、と。

 

 それを体現するかのように、ユーキは彼らしく捻くれた言葉で。

 ストレアが死んだら悲しい、ストレアが死んだら辛い。そんな言葉ではなく、彼らしい言葉で。

 

 

「だから、借りを返すまでオマエは死なせる訳にはいかねぇし、オレも死ぬ訳にはいかねぇんだよ。負債抱えたまま死んでたまるか」

「……もう、なにそれ~」

 

 

 アスナの言葉の意味が漸くわかった。

 クスクスと嬉しそうにストレアは笑みを零しながら。

 

 

「アナタのその負債が終わるのって、どれくらいなの?」

「決まってんだろ、オレが満足するまでだ」

「何十年かかりそうだよね~」

「仕方ねぇだろ。借りちまったもんは、何かで補って行くしかねぇよ」

 

 

 何気なく呟いたユーキの言葉が、ストレアの中に一つの可能性を産んだ。

 穴の抜けていたパズルのピースが、連続で嵌っていく感覚。一つの言葉が波となり、次々と可能性というピースが嵌り何かの模様を作り出していく。

 

 結論から言うのであれば、ユーキのを救う方法を彼女は思いついていた。

 しかし――――。

 

 

「どうしだんだ、オマエ?」

「う、ううん! 何でもないよ!」

 

 

 ブンブンブン、と力強く首を横に振るストレアに、首を傾げるも特に気にする様子もなくユーキは足元に転がっている『笑う棺桶(ラフィン・コフィン)』の六名が繋がれているロープを右手で持って。

 

 

「オレはコイツらを黒鉄宮にぶち込んでくるが、オマエはどうする?」

 

 

 対してストレアは満面の笑みで、

 

 

「もちろん、一緒に行くよ~!」

 

 

 

 

 

 

 

 そうして、少年は考える。

 次なる一手、名も知らない黒ポンチョの男がどう出るか思案する。

 ――さて、クソ虫はどう出て来る?

 ――手駒はかなり削ってやったんだ。

 ――このまま指咥えてるほど、大人しいヤツじゃねぇ。

 

 

 少女は決意する。

 これからの自身の結末、少年を死なせないように手順を復習して。

 ――絶対にアナタは死なせない。

 ――多分、アナタはアタシを怒ると思う。

 ――でもごめんなさい、それでもアナタには死んでほしくない。

 ――だってアタシは、アナタが――――ユーキが好きだから……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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