シルバーウィング   作:破壊神クルル

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43話

 

学年別タッグトーナメントにてラウラのISが突如としてVTシステムが発動。

ラウラはかつてのモンド・グロッソの優勝者、織斑千冬のコピーとなり百秋を返り討ちにして次の対戦者にイヴを指名。

イヴはラウラを母体とした千冬モドキと戦い傷を負うも自らの能力にてラウラをVTシステムから解放した。

ラウラを解放し、これで事態は終息したかと思ったら、VTシステムは何とまだ稼働しており、次にイヴを取り込んでしまった。

これにより事態は終息どころか最悪の事態になりつつあった。

VTシステムが発動した時、楯無は避難誘導を命じられて観客席に居た生徒達を避難させていた。

正直、自分もアリーナの事態の終息に向かいたかったが、生徒の生命と安全を守るのも生徒会長の役割なので自分は与えられた役割を果たした。

アリーナの方へは教員部隊が派遣されると信じて‥‥

生徒達の避難誘導を終えた楯無の下にもう一度、アリーナへ来てくれと言う通信を受けた。

VTシステムに教員部隊が手こずっているのだろうか?

そう思い楯無はアリーナへと向かった。

そこで、見たのは先程よりも事態が最悪な方へ変わっているアリーナの現場だった。

アリーナでは簪が両膝をついて項垂れており、傍にはVTシステムによって飲み込まれた筈のラウラの姿があった。

しかし、VTシステムは未だ健在で黒い球体となっている。

ラウラがVTシステムの外に居るのに何故、未だにVTシステムが健在なのか?

それに簪のパートナーであるイヴの姿が見えない。

楯無は自分がアリーナを離れている時に一体何があったのかを千冬に尋ねた。

すると内容は衝撃的なモノだった。

VTシステムによって取り込まれたラウラをイヴは無事に救い出したのだが、今度はそのイヴ自身がVTシステムによって取り込まれてしまったのだと言う。

つまり、あの黒い球体の中には今、イヴが居るのだ。

簪は必死にイヴを助け出そうとしたがそれをする事ができず、項垂れているのだと言う。

楯無は千冬に何故VTシステムの対処に教員部隊を送らずに生徒であるイヴに対処させたのかを千冬に問い詰めたかったが今は妹である簪の身が心配となり彼女の下へと向かう。

 

「簪ちゃん。簪ちゃん!!」

 

「‥‥」

 

イヴを救うことが出来ずに項垂れている簪に楯無は声をかけるが、簪は何も答えない。

目は虚ろで何かブツブツと呟いている。

 

「私が‥‥私が助けないといけなかったのに‥‥守れなかった‥‥私は‥‥私は‥‥」

 

「簪ちゃん!!簪ちゃん!!ちょっとしっかりして!!簪ちゃん!!」

 

楯無が簪の体を揺すって呼びかけても簪は答えずにブツブツと独り言を呟いているだけだった。

目の前でイヴを救えなかった事がかなりのショックとなっている様だ。

 

「簪ちゃん‥‥」

 

兎も角、簪をこのまま此処に置いておくわけにはいかない。

楯無はラウラと簪をつれてピットへと戻った。

そしてVTシステムは未だに動きを見せずに黒い球体のまま沈黙を保っていた。

楯無にとってはその沈黙が不気味なくらいに静かであった。

アリーナに残った者達は現状を見守り不測の事態に備えるしか出来なかった。

 

その頃、VTシステム内の黒い球体では‥‥

 

フハハハハハ‥‥

 

ヤッタ!!

 

ヤッタ!!

 

ヤッタゾ!!

 

ツイニ‥ツイニテニイレタ!!

 

ツイニテニイレタゾ!!

 

サイキョウノニクタイヲ!!

 

コノニクタイニワレノチカラガクワワレバワレハサイキョウムテキダ!!

 

ダレニモワレヲタオスコトナドデキヌ!!

 

フハハハハハ‥‥

 

ワレコソガサイキョウノソンザイダ!!

 

アノデキソコナイノシケンカンベビーノカラダナドヨリモチカラヲカンジル‥‥

 

サイコーノキブンダ!!

 

フハハハハハ‥‥

 

VTシステム・シュヴァルツェア・レーゲン・ブリュンヒルデが最強の肉体、最強の力を手に入れて自らの力に酔いしれていると‥‥

 

『ギャアギャアうるせぇな』

 

自分の物とは違う別の声が聞こえた。

 

ムッ!?ナニヤツ!?

 

VTシステムは辺りを警戒する。

 

『何奴だぁ?テメェこそ何者だ?』

 

ワレカ?ワレハサイキョウノソンザイ、VTシステム・シュヴァルツェア・レーゲン・ブリュンヒルデナルゾ!!

 

VTシステム・シュヴァルツェア・レーゲン・ブリュンヒルデの前に不敵な笑みを浮かべたイヴが現れた。

 

ムッ!?キサマハ!?

 

『最強の存在だぁ?ブリュンヒルデの劣化コピーの分際で最強とほざくか?』

 

ブレイモノガ!!サイキョウノソンザイデアルワレニソノゲンドウ、ユルサンゾ!!

 

(バカナ!?ヤツノニクタイトイシキハワレガカンゼンニショウアクシタハズナノダガ、ナゼヤツノイシキガソンザイシテイル!?)

 

VTシステム・シュヴァルツェア・レーゲン・ブリュンヒルデはイヴの肉体と意識を完全に掌握しているにも関わらず、目の前にイヴの意識が存在している事が理解できなかった。

そんな事情を知る由もなく、イヴはVTシステム・シュヴァルツェア・レーゲン・ブリュンヒルデを指さして、

 

『無礼者はお前の方だ。この体は私の大事な宿り木だ。それを横からのこのこと入り込んできて、ギャアギャア騒いでマナーがなってねぇ奴だ。まぁ、この体に宿っている私が言う義理じゃねぇがな。クククククク‥‥』

 

不気味な笑みを浮かべる。

 

フン、ソノヒワイナワライ‥マルデケモノダナ

 

不気味な笑みを浮かべているイヴに対してVTシステムは上から目線で呆れる様に言う。

 

『自分が獣だと言う自覚はあるさ‥だが、その獣以下の存在に私の縄張りを我が物顔でうろつかれるとイライラすんだよ‥‥』

 

イヴはちょっとイラついた感じの声でVTシステムに言い放つ。

 

ケモノイカダト!?

 

ワレガキサマノヨウナケモノイカノソンザイダト!?

 

ケモノノブンザイデコノワレヲグロウスルカ!?

 

VTシステム・シュヴァルツェア・レーゲン・ブリュンヒルデはイヴの発言に対して不快を感じたのか大声で彼女を怒鳴りつける。

 

ワレハサイキョウノソンザイ!!VTシステム・シュヴァルツェア・レーゲン・ブリュンヒルデナルゾ!!

 

『フン、最強の存在だぁ?だったら、その最強の力とやらを是非とも見せて貰おうじゃないか‥‥負ければ、お前‥消滅しちまうぞ‥‥精々頑張るんだな』

 

イヴはVTシステムに向けてニヤッと薄気味悪い笑みを浮かべると次第に彼女の体が黒い霧状になりやがてイヴの体が消える。

 

フン、ミエスイタハッタリニキマッテイル。サイキョウノニクタイヲテニイレタイマノワレニカテルモノナドソンザイハシナイ!!

 

『果たしてそうかな?お前が思っている以上に世界の闇は深いんだぞ』

 

暗闇からイヴの不気味な声が何処からともなく響いてくる。

 

『お前は私に勝てるかな?フフフフ‥‥』

 

すると、VTシステムに変化が現れた。

 

グッ‥‥ウオッ‥‥ガッ‥‥クッ‥‥コ、コムスメ‥‥キサマ‥ワレニナニヲシタ?

 

ウ、ウゴケヌ‥‥

 

ラウラの体に憑依して強引に引き剝がされた時以上の激しい激痛がVTシステムを襲う。

あまりの激痛にイヴから離れたくても何故か離脱することが出来ない。

まるで金縛りにでもあったかのようである。

 

『この宿主様の体に無数に存在するナノマシン、バハムートの免疫システムを最大限に上げただけだ』

 

再び何処からかイヴの声が聞こえてくる。

 

メンエキシステムダト!?

 

『その通り‥私にとっては空気同様何も感じないが、この体にとって異物であるお前にはこの免疫システムはまさに猛毒の様なモノだ』

 

グッ‥‥コ、コンナコトガ‥‥

 

『ほらほら、どうした?最強様よぉ?早く逃げないと消滅しちまうぞ』

 

グォッ‥‥

 

『お前も原本同様、口先だけの奴か?まぁ、あいつのコピーなのだからそれも仕方がないか。ハハハハハ‥‥』

 

ガッ‥‥グッ‥‥ウゴケン‥‥カラダガ‥ヒキサカレル‥‥

 

『もっとも、のこのことやって来て他人の縄張りを勝手に荒そうとしたんだ‥そんな無礼な奴を逃がしてやるつもりは全くないけどなぁハハハハハ‥‥』

 

VTシステムは引き裂かれ、食い千切られるかのような痛みが襲い掛かるが、逃げる事も出来ず、身動きすら満足にとれない状況だった。

 

コ、コンナバカナコトガアッテタマルカ!!

 

ワレハサイキョウノソンザイ!!VTシステム・シュヴァルツェア・レーゲン・ブリュンヒルデナノダゾ!!

 

コ、コンナコトデ‥‥コンナコムスメゴトキ二マケルナドミトメンゾ!!

 

ミトメテタ‥マ‥ル‥カ‥‥

 

VTシステムも何とかバハムートの免疫システムから逃れようと必死の抵抗を見せたが結局は騒ぎ立てるだけで内も出来ずに消えてしまった。

 

『フフフ‥‥最強が聞いて呆れるぜ‥‥まぁ、あんな劣化コピーでも私の為の糧にはなったな‥‥さぁ、地獄に行っても見られない面白い殺戮ショーを見せてやるぜ。フフフフ‥‥』

 

VTシステムさえも吸収してしまった獣は暗闇の中で一人不気味に笑うのだった。

 

獣がVTシステムを吸収した事により、外でも変化が起き始めていた。

黒い球体が急に風船のように大きく膨らみ始めたのだ。

 

「な、なんだ?」

 

「膨らんでいる」

 

「ま、まさかさっきの黒い千冬姉よりも大きな千冬姉モドキが出てくるのか?」

 

ピットから様子を窺っていた千冬達はVTシステムが変化し始めた事に警戒する。

やがて、大きく膨れた黒い球体は風船が破裂するかのように音を立てて破裂するとその中からは今度は金色の球体が姿を現した。

 

「な、なにあれ?」

 

「どう見てもさっきのVTシステムとは違うね」

 

てっきり中からはラウラの時の様に黒い姿の千冬モドキが出てくるのかと思っていた一同はこの突然現れたこの金色の球体に戸惑うばかりであった。

第一、 VTシステムに飲み込まれたイヴの姿が未だに見えない。

一体イヴは何処へ消えてしまったのか?

そしてあの金色の球体は何なのか?

楯無がそう疑問に思っている時、ラファール・リヴァイヴを纏った教員部隊がアリーナに到着した。

 

『織斑先生、教員部隊が到着しましたがどうしましょうか?』

 

山田先生が千冬に教員部隊が到着した事と指示を仰ぐ。

すると千冬は、

 

「決まっている。その悪趣味な金色のボールを直ちに破壊しろ!!」

 

アリーナに鎮座している金色の球体への攻撃を命じた。

 

「ちょっと待ってください!!あの中にはアインスさんが居るかもしれないのにいきなり破壊するなんて無茶苦茶です!!」

 

楯無が攻撃命令に対して異議を唱えるが、

 

「それぐらいは分かっている。だが、アレを放置すれば学園が危険になる事ぐらい分かるだろう?」

 

「そんなっ!?まだ、調査もしていないのに危険だなんて早急すぎます!!」

 

「あれはVTシステムなのは変わらない事実だ。しかもあの化け物を取り込んでいるんだぞ!!」

 

「アインスさんは化け物なんかじゃありません!!」

 

「理由はどうあれ、あの金色の球体は破壊する。これは決定事項だ!!」

 

「そんなバカな!?攻撃をするにしても此方から手を出すのは危険ではありませんか?まだ、相手がどんな攻撃手段があるか分からないのに」

 

「モタモタしている間に事態が悪化したらどう責任を取るつもりだ?貴様は?」

 

「し、しかし‥‥」

 

「更識!!」

 

「っ!?」

 

「貴様もIS学園の生徒会長ならば優先事項は分かっている筈だ」

 

「‥‥」

 

「大勢の生徒と教員の命と生徒一人の命、どちらを優先すべきかをな」

 

千冬の言っている事はもっともに聞こえるのだが、それでもギリギリまで生徒一人の命を救おうとしないその態度に疑問を感じる楯無。

ありとあらゆることを講じて攻撃は本当に救う手段がないと分かった時の最後の手段ではないだろうか?

しかし、千冬はいきなりその最後の手段を講じようと言うのだ。

外交問題が発生して最初の交渉が上手くいかなかったので戦争だ。

千冬がやろうとしているのはまさにそんな感じだった。

 

「それは重々承知しています。ですが、攻撃はあくまで最後の手段の筈です。目標は未だに沈黙を保っています。ならば、調査をするのは今しかないと思いますが?」

 

「調査中に攻撃されないと言う保証がどこにある?」

 

「確かにそうですが‥‥」

 

「ならば、攻撃あるのみだ。攻撃は最大の防御ともいうだろう。やられる前にやらなければならんのだ!!学園を守るためにもな!!」

 

「くっ‥‥」

 

千冬の頑とした態度に思わず苦虫を噛み潰したように顔を歪める楯無。

アリーナに到着した教員部隊は金色の球体を取り囲む。

 

『織斑先生、全機攻撃準備完了しました』

 

「よし、攻撃開始!!」

 

『了解』

 

千冬が攻撃命令を下すと教員部隊は構えていたライフルを一斉に金色の球体へと向けて射撃する。

凄まじい轟音がアリーナに響き渡る。

 

「撃て!!撃て!!弾を撃ち尽くすまで、撃ちまくれ!!」

 

千冬が興奮した様子で金色の球体に攻撃している教員部隊を鼓舞する。

その姿に百秋とシャルルはドン引きして、楯無はまるで親の仇を見るかのように睨みつけ、簪は未だに現実逃避をしていた。

アリーナにはライフルの銃撃音と排出された空の薬莢が床に落ちる金属音が響き渡り、音だけを聞くだけならばまるで戦争をしているかの様にも聞こえる。

やがて教員部隊は全員ライフルの弾を撃ち尽くした。

辺りには硝煙とその匂いが立ち込める。

 

「やったか?」

 

「あれだけの弾を撃ちこんだんだ。無事じゃすまないだろう」

 

「でも、生徒が一人取り込まれたって聞いたけど、大丈夫なのか?」

 

「残念だが、あの状況じゃあ生きてはいないだろう」

 

「それはいわゆる、コラテラルダメージというものに過ぎない。軍事目的の為の、致し方ない犠牲だ」

 

金色の球体を取り囲んでいた教員部隊はかなりの弾丸を撃ち込んだのだから斃せたと思っていた。

やがて硝煙が晴れると、教員部隊はそこには蜂の巣状態となった金色の球体があるかと思われたが、そこにあったのは全くの無傷の金色の球体の姿だった。

 

「む、無傷だと!?」

 

「バカな!?」

 

「あれだけの攻撃を受けたのだぞ!?」

 

「傷一つ付いていないのか?」

 

普通のISでもあれだけの攻撃を受ければシールドエネルギーが切れてもおかしくはない程の攻撃だったにも関わらず、金色の球体は何事もなかったかのように傷一つ負わずにその場に鎮座していた。

 

「ど、どうなっているんだ?」

 

「た、ただの球体じゃないぞ!!」

 

「だが、VTシステムとは言え元はISだろう?一体どうなっているんだ?」

 

攻撃をした教員部隊も無傷の金色の球体に驚き戸惑う。

 

「織斑先生、目標は依然として健在です!!」

 

「どうしましょう?」

 

「こちらでも確認した‥ライフルがきかないのであれば、斬撃と打撃攻撃を行え!!あと、火炎放射器も持って来い」

 

「りょ、了解」

 

教員部隊の数人が火炎放射器を取りに行き、残りは葵や戦斧を取り出して金色の球体へと斬撃と打撃攻撃を加え始めた。

だが‥‥

 

「織斑先生、刃が全く通じません!!」

 

「こちらもです!!傷つくのは此方の装備ばかりで目標には傷一つ付きません!!」

 

斬撃や打撃の攻撃でも武器自体が壊れたり、刃こぼれをするのは教員部隊の装備だけで攻撃目標である金色の球体には傷一つ付けられない。

そこへ、火炎放射器を取りに行った教員が戻って来た。

 

「織斑先生、火炎放射器を持ってきました!!」

 

「よし、丸焦げにしてやれ」

 

「了解」

 

教員部隊は今度、火炎放射器による火炎攻撃を行った。

火炎放射器から放たれる赤々とした沢山の炎が金色の球体を襲う。

金色の球体を包囲した教員部隊からの火炎放射器による火炎攻撃で金色の球体はたちまち炎に包まれた。

 

「織斑先生!!やり過ぎです!!攻撃が通じないのであれば、此処はやはり調査をするべきです!!」

 

楯無が攻撃の中止を具申するが、

 

「うるさいぞ小娘が!!学園における非常時での指揮権は私にあるのだ!!貴様、それに逆らう気か!?」

 

千冬は声を荒げて楯無に怒鳴り散らす。

彼女の雰囲気にのまれて百秋はビビり腰になっていた。

しかし、楯無は毅然とした態度のままでいた。

やがて、火炎放射器の燃料がきれるまで火炎攻撃を行った教員部隊の目には、やはり無傷の金色の球体の姿が目に入る。

 

「う、嘘‥‥」

 

「あれだけの炎を受けて溶けてもいないなんて‥‥」

 

「それどころか変形した形跡もないぞ!!」

 

「なんなんだ?これはっ!?」

 

銃撃に斬撃と打撃攻撃、そして火炎放射器による火炎攻撃を受けながらもビクともしない金色の球体に教員部隊のメンバー達も不気味さを感じてきた。

 

「火炎放射器も通じません!!」

 

「織斑先生、どうしましょう?」

 

今ある攻撃手段全てが通じなかったこの金色の球体に教員部隊も完全にお手上げ状態となっていた。

 




※今回VTシステムを吸収した状態のイヴは遊戯王のラーの翼神竜-球体形(スフィア・モード)の形状をイメージしてください。

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