シルバーウィング   作:破壊神クルル

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23話

イヴの合否を巡る緊急職員会議の後、楯無は直ぐに生徒会室へと行き、溜まっていた仕事を片付けた。

夜、ゆっくり時間をかけて出来るモノを何故、彼女はこんなにも早くやっているのか?

それは他ならぬイヴの身を案じての事だった。

自分の中に凶暴な獣が住み着いている事実を知り、彼女が傷ついていない筈がない。

傷心の彼女の下に行けるのは自分だけだ、傷ついた彼女の心を癒してあげられるのは自分だけだと言い聞かせて一心不乱で仕事を片付けたのだ。

その後、急いで外泊届を事務室へと出すと彼女は急いで実家の離れに向かった。

 

職員会議の後、楯無の姿が見えないので、虚は楯無を探していると、『更識さん、実家で急ぎの用事があると言って帰った』と言う証言を聞き、虚は憤慨した。

怒りながらも生徒会の仕事を滞らせる訳にはいかないので、虚が生徒会室へ行ってみると、デスクの上には既に決済や判子が押された書類が置いてあり、仕事は全て終わっていた。

 

「‥‥」

 

既に終わっている書類を見て虚は唖然としつつ誰か別の人間が生徒会室に入り、仕事をしたのではないかとさえ思った。

 

その頃、更識家の離れでは、電気もつけずに暗い部屋の中でイヴは一人、膝を抱えていた。

自分はやはり、化け物になってしまったのだと今回の実技試験で改めて実感した。

しかも自分の中にはその化け物の根源である凶暴な獣も住み着いている。

やはり、自分は生きていてはいけない存在なのではないか?

自分が生きていればこの先、多くの人に迷惑をかけるのではないか?

そんなネガティブ思考がイヴの頭の中を支配していた。

あの獣は自分がこんなにも悩んでいる中、出てくる気配はない。

あの獣のせいで自分はこんなにも悩んでいるのに肝心な時には出てこない。

自分がこのまま命を絶つその瞬間まで出てこないのではないだろうか?

まったく、血の匂いと戦いの時にしか表に出てこない、まさに血に飢えた獣だ。

 

(もういっそ、楽になっちゃおうかな‥‥)

 

イヴは手に一本のナイフを出現させ、震える手で自らの頸動脈へと運ぶが、あと一歩が踏み出せない。

タッカーの呪縛から放たれた直後ならば、躊躇はしなかっただろう。

だが、タッカーの呪縛から放たれた後、束や楯無たちと過ごした日々はとても楽しかった。

そんな楽しかった日々の事が頭を巡る。

此処になって自分は死を恐れている。

死にたくない‥‥

でも、自分は此処で消えなければならない。

でも、死ねない、死にたくない、生きたい。

そんな思いが過ぎる。

イヴの手からナイフがポロッと落ちる。

 

「うっ‥‥ひっぐ‥‥うぅ~‥‥」

 

両手で目を覆い、イヴは涙を流す。

その時、

 

「いっちゃん‥‥」

 

離れにイヴの泣き声とは違う第三者の声が聞こえた。

イヴが恐る恐る顔を上げると其処には束が居た。

 

「‥‥たばちゃん?」

 

此処に居る筈のない束が自分の目の前に居る。

これは幻か?

イヴが戸惑っていると、束はイヴに近づき、彼女を抱きしめる。

束の温もり、束の心臓の鼓動が聴こえる。

自分を抱きしめている束は幻ではなく、本物の束であった。

 

「たばちゃん‥‥たばちゃん‥‥私‥‥私‥‥う‥うわぁぁぁ」

 

束にしがみつき、声を上げて泣くイヴ。

 

「よしよし、いっちゃんは悪くない‥悪くないよ‥‥」

 

泣きわめくイヴを束は抱きしめ優しく頭を撫でる。

やがて、泣きつかれてしまったイヴはそのまま束の腕の中で眠ってしまった。

 

「ごめんね、いっちゃん‥‥私がISなんて作らなければ‥‥」

 

やはりISを使うには、人類はまだ未熟だったのかもしれない。

当然作った自分も開発当初は余りにも人として未熟だった。

学会の博士や教授、学者や研究者達に自分の作った我が子(IS)をバカにされて腹が立った。

自分の作った発明品を机上の空論とされた事にガキの様にムキになって決して机上の空論でない事を証明するためにあのような事をしてしまった。

まるで癇癪を起した子供だ。

もっと自分の精神が大人であれば、もう少し綿密に時間をかけてISを研究し、男女共に使用できるまで研究・開発を続けられていたら、タッカーの様なマッドサイエンティストを生み出す事もなかっただろう。

ISが無ければ、織斑千冬がブリュンヒルデになる事もなかったのかもしれない。

ISが無ければ、世界が女尊男卑の世界にはならず、織斑四季が暗殺される事もなかったのかもしれない。

あのマッドサイエンティストがいなければ、織斑一夏はイヴになる事もなかったのかもしれない。

束の脳裏に「IF」「もし」「たられば」の世界観が過ぎる。

だが、所詮は可能性の世界の事、現実の世界は女尊男卑の世界となってしまっている。

ならば、そんな世界の犠牲者たるイヴを守る事がISを生み出し、世界バランスを崩してしまった自分のせめてもの贖罪なのだ。

束がギュッと眠るイヴを抱きしめていると、

 

ドタドタドタドタ‥‥

 

離れの廊下を走る足音が聞えてきたと思ったら、

 

「イヴちゃん!!」

 

息を切らした楯無が離れにやって来て、扉を勢いよく開ける。

 

「「‥‥」」

 

そして、束と楯無の両者は互いに無言で鉢合わせをする。

 

「‥‥何しているんですか?篠ノ之博士」

 

束の姿を見た楯無は白けた声を出す。

 

「ちっ、相変わらず空気が読めない青髪だ」

 

束は楯無から顔を逸らし、舌打ちをする。

 

「話を逸らさないでください。なんで篠ノ之博士が此処に居るんですか?」

 

一方、楯無は顳顬に青筋を浮かべて、引き攣った笑みをしながら何故此処に束が居るのかを改めて彼女に尋ねる。

 

「傷心のいっちゃんを放置する程、私は、酷い人間じゃないよ」

 

「知っていましたか?住居不法侵入は犯罪ですよ」

 

「私は世界中から指名手配を受けているんだよ、今更不法侵入の一つや二つ、どうってことはないよ」

 

「っていうか、なんでイヴちゃんが傷心だって知っているんですか?」

 

「いっちゃんの受験だもん、影ながら見守るのは友達として当然でしょう」

 

束は誰にも気づかれず、IS学園のコンピューターにハッキングをかけ、監視カメラ越しに試験内容を見ていた様だ。

 

「まさか、いっちゃんの中に、あのマッドの忘れ形見がいたなんて予想外だったけどね‥‥織斑千冬がいっちゃんの相手をした事もだけど‥‥」

 

「事情はわかりました。ですが、後は私がイヴちゃんを慰めるので、篠ノ之博士はお引き取り下さい」

 

楯無は『私が』の部分を強調して束にもう、お前は用済みだから帰れと言う。

 

「うーん、私としてもやぶさかではないのだけれどね‥これじゃあ、ちょっと無理かな?」

 

束はイヴが今、自分の体をホールドしている現状を楯無に見せて帰るに帰れないと言う。

 

「くっ‥‥」

 

楯無としても以前、束の秘密研究所に泊めてもらった借りがあるので無下には出来ず‥‥

 

「わ、分かりました‥今日はイヴちゃんに免じて此処でのお泊りを許しましょう」

 

楯無は渋々と言った様子で束に泊まる事を許した。

そして一夜が明けると‥‥

 

「うっ‥‥うーん‥‥朝‥‥?」

 

朝日の光を浴びて、イヴがゆっくりと瞼を開ける。

 

(私‥昨日‥‥そう言えば、たばちゃんが来てくれたような‥‥)

 

イヴは眠る前に束が来てくれたような気がした。

 

「ん?動けない‥‥」

 

起き上がろうとしたイヴだが、体が動かない。

イヴが首を動かして辺りを見ると左右を束と楯無がガッチリと自分の事をホールドしていた。

 

(あれ?なんかデジャヴ)

 

イヴは今の状態にデジャヴを感じた。

でも、それと同時に化け物になった自分をこうしてちゃんと心配してくれる人が居るという事が分かって嬉しかった。

イヴはその嬉しさと共にもう少しこの温もりを感じたく、もう一度目を閉じた。

 

 

「はぁ~酷い顔」

 

それから目を覚ましたイヴは鏡に映る自分の顔を見て呟く。

泣き散らしてそのまま寝たせいかイヴの目は腫れていたし髪の毛はボサボサだった。

 

「それじゃあ‥‥」

 

「お風呂に入らないとね」

 

束と楯無は目を輝かせてイヴを浴室へと誘う。

 

更識家の離れの浴室では、浴槽にお湯を張る水音と共にキャハハ、ウフフフと言う声が響いていた。

 

「いっちゃん、痒い所はない?」

 

束はイヴの髪を洗っている。

勿論イヴの頭にはシャンプーハットがついている。

 

「うん、大丈夫。たばちゃんは髪を洗うのが上手いね」

 

束のテクニックにイヴは気持ちよさそうに目を細める。

 

「勿論です。プロですから」

 

束がシャワーでイヴの頭についているシャンプーの泡を洗い落とす。

 

「さあ、次は私がイヴちゃんの背中を洗うわよ」

 

次に楯無がイヴの背中を洗う。

そして浴槽にお湯が溜まり、三人は浴槽の中へと入る。

流石に三人で入ると狭いが何とか入ることが出来た。

流石、更識家、離れでも浴槽は大きい。

浴槽に入っていると時、楯無は風呂場にあるモノを見つけた。

 

(あっ、やっぱりあったわ、黄色いアヒルさん)

 

以前、イヴがシャンプーハットを使用して髪を洗っている時に楯無は、イヴはお風呂の浴槽には黄色いアヒルを浮かべているのではないかと予測していたが、まさにその通りであった。

その頃、

 

「いっちゃんのおっぱい綺麗だね」

 

「たばちゃんのおっぱいも大きくて綺麗だよ‥‥」

 

イヴと束は互いに互いの胸を見つめ合っていた。

 

「‥‥」

 

すると、束のおっぱいを見ていたイヴは突然、

 

「あむっ」

 

「ひゃんっ!!い、いっちゃん!?」

 

イヴは束の乳房に口をつけた。

 

「んぅ‥‥んっ‥‥んっ‥‥」

 

「い、いっちゃん‥‥ちょっ‥‥んっ‥‥」

 

束にとって他人に自分の乳房を吸われるなんて初めての体験に戸惑いを隠せない。

しかし、イヴは束の体をガッチリとホールドしているのと浴槽にいるので動けずイヴのされるがままだった。

 

「‥‥」

 

イヴと束の二人の行為を楯無は顔を真っ赤にして見ていた。

自分もよくイヴに乳房を吸わせているが、こうして第三者の目で見るとなかなか恥ずかしいモノがある。

 

「んっ‥んっ‥ぷはぁ‥‥」

 

束の乳房を吸い続け、満足したのかイヴは束の乳房から口を離す。

イヴの口と束の乳房の間には銀色の橋が出来る。

 

「はぁ、はぁ、はぁ‥‥いっちゃん‥激しすぎだよぉ~」

 

束も顔を赤くして、トローンとした目で少し荒れた呼吸を整えている。

 

「たばちゃんのおっぱいも美味しかったよ」

 

「も?」

 

「うん、たっちゃんのおっぱいもなかなかの味‥‥」

 

「へぇ~青髪もこんな事をしていたんだ‥‥」

 

束がジト目で楯無を睨む。

 

「じゃあ、私は青髪の更にもう一歩上をいくよ」

 

「えっ?」

 

束の言葉にキョトンとする楯無。

 

「いっちゃん‥‥んっ」

 

チュッ

 

「んぅ?」

 

「ああああー!!」

 

束のある行為に楯無は思わず声を上げる。

 

「んむ、ちゅる、れる、むう」

 

「うむ、ちゅぱ、れむ、あむ」

 

束はイヴの唇に自らの唇を重ね、舌でイヴの口の中をかき混ぜ、自身の舌とイヴの舌を絡ませる。

 

「ぷはぁ~‥いっちゃん、ご馳走さま」

 

「た、たばちゃん」

 

今度はイヴの方が顔を真っ赤にする。

 

「フフフフ‥‥いっちゃんのキス貰っちゃったもんね」

 

束はニッと笑みを浮かべる。

そして、楯無には、

 

「  ( ・`ω・´)ドヤッ!!  」

 

と、ドヤ顔をする。

 

(くっ‥‥してやられた!!こんな事なら早めにイヴちゃんの唇を奪っておけばよかった)

 

楯無は今までチャンスは何度もあったにもかかわらず、イヴの唇を奪えなかった事を悔いた。

浴槽の中で百合百合チックな展開があったが、束は表情を真剣なモノに戻し、

 

「いっちゃん」

 

「なに?たばちゃん」

 

「今回の一件、私も見ていたんだけど、やっぱり、織斑千冬が関係しているの?」

 

「‥‥」

 

束の問いにイヴは小さく頷く。

 

「そう‥‥それでもやっぱりIS学園に行くの?」

 

「‥‥行く‥今回の事は久しぶりにあの人の姿を見たことで動揺した為に起きた事だから‥次からは大丈夫だよ‥たばちゃんがくれた薬もあるし‥‥それにいつまでも逃げてばっかりじゃダメだから」

 

楯無だって妹との関係修復の為、頑張っている。

ならば、自分だっていつまでも過去から逃げている訳にはいかない。

和解はもう無理でも過去のトラウマに立ち向かわなければ、自分はいつまでも前には進めない。

 

「青髪、いっちゃんは学園には入れそうなのか?」

 

束は楯無にイヴは学園に入れるのかを尋ねる。

此処で無理とか言われたら、格好がつかない。

 

「実はあの後、緊急の職員会議が開かれて‥‥」

 

楯無は試験後に開かれた職員会議の事を束とイヴに話した。

 

「まったく、アイツは相変わらず碌な事をしないな」

 

千冬の行いに呆れる束。

 

「でも、無事にIS学園には入れてよかった、よかった。困ったことがあれば、私が影からバックアップするからね、いっちゃん」

 

「う、うん。ありがとう。たばちゃん」

 

「イヴちゃん、私も頑張るからね、学園じゃ私を頼りにしていいからね」

 

「う、うん。ありがとう。たっちゃん」

 

束だけにお株を奪われてたまるかと言う感じで楯無もイヴにアピールをする。

IS学園への入学はいささか不安が付き纏うが、過去とは完全に決別する為、IS学園へ行く事を決めた。

 

 

それから数日後、テレビではある衝撃的なニュースが飛び交った。

世界で初の男性IS操縦者が発見されたと言うものだった。

しかもその男性操縦者は織斑千冬の弟、織斑百秋と言うのだから楯無の悩みの種が増える結果となった。

日本政府は事態を重く見て、保護の名目で彼をIS学園に入れる事を決定した。

彼は筆記試験をパスし、実技試験のみとなった。

本当にISを動かしたのか、間違いがないのかを確認する為の実技試験だった。

その結果、彼は問題なくISを動かした。

実技試験を担当した山田先生は実力が空回りして自滅した。

 

今回、彼がISを動かしたことで一番の被害を受けたのは他ならぬ簪であった。

彼がISを動かし、IS学園への入学が決定となってから数日後、IS学園から簪に合格通知が届いた。

実技試験では、教官相手に勝つことは出来なかったが、引き分けに持ち込み、筆記試験の結果も各教科でミスは一つか二つと言う結果だった。

これは主席合格したイギリスの代表候補生、次席合格したイヴに続く成績であった。

そんな中、簪は日本IS委員会から突然呼び出された。

呼び出された要件が『専用機について』の事だったので、簪は遂に自分の専用機が完成したのかと思って行ってみたら、呼び出しの内容は簪の予想を大きく上回る予想外の事だった。

 

「凍結!?」

 

簪は委員から伝えられた言葉が一瞬理解できなかった。

 

「ど、どういうことですか!?」

 

なぜ、自分の専用機の開発が凍結されなければならないのか?

簪は納得ができなかった。

これまで必死に努力して日本の代表候補生になり、更にはその中でもトップクラスの実力者でなければなれない専用機枠に入ったのに、その専用機の開発が無期限の凍結処分となったのだから、簪の絶望、怒りは相当なものだった。

簪は委員に食って掛かって何故自分の専用機の開発が止められたのか?その理由を尋ねた。

すると、理由は‥‥

 

「君は先日、発見された男性操縦者について知っているかな?」

 

「はい。ニュースで見ました」

 

「政府は彼に専用機を用意する事に決めたのだよ。その為、開発中の君の専用機を代わりに無期凍結ということになった」

 

「なっ!?」

 

簪は理由を聞き絶句した。

日本代表、代表候補生の専用機を専門に扱っているIS企業・倉持技研は今後、彼の専用機の開発とその専用機の今後のデータ収集、解析に集中する為、簪の専用機を開発する余裕が無くなったと言う。

用意するとしたら、彼の専用機のデータが揃い、それを基にして製作された第三世代の開発が成功したら用意できると言ってきた。

少なくとも簪がIS学園に在学中に専用機が手元に届くことはない。

ならば‥‥

 

「私の‥専用機‥打鉄弐式は今、どのくらい完成しているんですか?」

 

簪は自らの専用機がどこまで作られているのかを尋ねた。

 

「外装は既に完成している。だが、武装、機動プログラミングがまだだ」

 

「‥‥それでは、後は私自身が作りますので、機体はIS学園に送ってください」

 

簪は作り掛けの打鉄弐式を引き取り、あとは自分で作ると言う。

元々姉も自分で専用機を作り上げたのだから、自分も専用機を作ってやる。

それでこそ、姉と同じ土俵に立てると言うモノだ。

 

「いいのかい?あと何年か待てば、打鉄弐式よりも遥かに高性能の専用機が用意できるかもしれないのに」

 

「はい、かまいません」

 

委員会は簪に待てば、男性操縦者のISデータを基にした打鉄弐式よりも高性能な第三世代型のISが用意できると言うが、簪はそれを断った。

姉がIS学園に在籍中に自分も専用機を手に入れていなければ意味がない。

簪は自分の専用機を奪った男性操縦者に恨みを抱きつつ、これも姉を越える為の試練だと割り切って作り掛けの専用機を受け取った。

その帰り道‥‥

 

「‥‥」

 

道端には数日前に配られた号外が落ちていた。

 

「織斑‥‥百秋‥‥」

 

其処には織斑百秋の顔写真が一面に載っていた。

 

「ふん」

 

グシャ

 

グリグリグリグリ‥‥

 

簪は号外に載っていた織斑百秋の顔写真の部分を足で踏みつけた。

その後、簪はまだ世間が春休みの中、先にIS学園へ入り、格納庫にて自らの専用機、打鉄弐式の製作を始めたのだった。

 


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