シルバーウィング   作:破壊神クルル

22 / 78
21話

IS学園における入学試験の一つ、ISによる実技試験。

学園が保有する訓練機で学園の教師相手に一対一で行われる模擬戦。

数は少ないが既に国家代表候補生となっている者は自身の専用機で臨むことができる。

その実技試験が行われているアリーナでは、実技試験の内容を超える様な展開が繰り広げられていた。

当初は織斑千冬の攻撃を躱し続けていた受験生が千冬の攻撃を受けた後、突如豹変して防戦から一気に攻勢に出た。

その実技試験を見ていたIS学園の教師、山田真耶と生徒会長、更識楯無の二人はまるでモンド・グロッソの試合‥いや、コロッセオにおけるグラディエーター同士の殺し合いを見ているかのような感覚だった。

そして、千冬が持っていた葵を衝撃砲で破壊し、彼女をその爆風に巻き込む。

 

「衝撃砲!?あれって確か中国のIS技術‥あの子の機体は中国製なの!?」

 

中国が開発した衝撃砲を手の掌に搭載していた事から受験生の専用機は中国製なのかと思う山田先生。

やがて、千冬も頭に血が上ったのか、彼女がワイヤーで受験生の首を絞める行為を行い、ソレを見ていた山田先生と楯無は、

 

「っ!?山田先生!!もう、実技試験の内容を超えています!!すぐに中止を!!」

 

「そ、そうですね」

 

山田先生が慌てて試験を中止させようとしたら、受験生のISの一部が分離し、首に絡まっているワイヤーをレーザーで焼き切る。

 

「あれはっ!?ティアーズ!?」

 

まさか、受験生のISにイギリスの技術であるティアーズ・システムが搭載されている事に驚く山田先生。

 

「そんなっ、さっきは中国の衝撃砲を使って今度はイギリスのティアーズ!?どうなっているの!?」

 

中国の技術である衝撃砲の他にイギリスのIS技術であるティアーズも搭載している事に驚く山田先生だが、その数にも驚いた。

 

「十基!?」

 

先程、実技試験を行ったイギリスの代表候補生の専用機はティアーズが四基、誘導ミサイル二基となっていたが、目の前の受験生はティアーズを十基も飛ばしている。

しかも、飛ばした後、本人は平然と動いている。

この試験よりも前に行われたイギリスの代表候補生はティアーズを飛ばしている間、自分はその動きに意識を集中していた為、動けないし、他の武装も使えなかった。

だが、目の前の受験生はティアーズを十基も飛ばしているうえに自身も動いている。

一体どんな脳みそをしているんだ!?

それが、山田先生が抱いた印象だった。

そして、それらの現実を目の当たりにしていた為に試験を止めることも忘れてしまった。

受験生は千冬の回避ルートを先読みし、千冬の前に立つと、彼女をAICで動きを止める。

 

「今度はドイツのAIC!?そんなっ!?まだ実用化されたなんて報告は受けていないのに、なんで!?」

 

中国、イギリスに次いで今度はドイツで研究・開発中のAICを使ってきた。

千冬が葵の残骸を爆破した時、その爆風から逃れる時にAICを使用したが、その時は爆煙で見えなかったが、今は邪魔する煙はなく、受験生がAICを使用している事がはっきりと肉眼で確認できる。

受験生はAICを発動させている時に、レールガンと十基のティアーズを使い千冬を追い詰める。

 

「ティアーズを十基も使用して、その間も動けて尚且つAICも‥‥一体あの子は‥‥本当に人間なの?」

 

山田先生はこれが現実なのかとさえ思えてきた。

そして、今度は受験生が千冬の首を絞めつける。

 

(やっぱり、様子が変だわ!!)

 

口を三日月の様に吊り上げて狂気に満ちた笑みを浮かべているイヴの顔を見て楯無は違和感を覚える。

山田先生なんて、身震いをしている。

千冬の首を絞めつけていた受験生はその後、急降下して千冬をアリーナの床に叩き付けた。

 

「こ、これはもう、実技試験なんて言えません!!早く止めないと!!」

 

山田先生が今度こそ、試合を中止させようとした時、

 

「山田先生、私が行きます」

 

楯無が直に言って実技試験を止めると言う。

 

「えっ?更識さん?」

 

山田先生はわざわざ行かなくても放送すればいいのではないか?と思ったが、楯無の次の言葉を聞き、絶句する。

 

「恐らく、此処から放送を入れてもあの子は止まりません‥あの子は織斑先生を殺すまで止まらないでしょう‥‥」

 

「えっ?殺すって‥‥」

 

「あの子が言っていました」

 

楯無は読唇術でイヴが千冬に対して『殺す』と言う単語を言い放っている事を読み取っていた。

 

「あの子は私が止めます」

 

「わ、わかりました。お願いします。更識さん」

 

楯無は急いで管制室を出てアリーナへと行くとミステリアス・レイディを纏って千冬にゼロ距離で衝撃砲を叩き込もうとしているイヴの背後から蒼流旋で襲い掛かる。

すると、イヴは千冬から距離をとりバルニフィカスで楯無の蒼流旋を迎え撃つ。

 

「ひどいなぁ~たっちゃん、いきなり背後から襲い掛かって来るなんてぇ~」

 

イヴは狂気に満ちている目とニタァ~と薄気味悪い笑みを浮かべて楯無に話しかけてくる。

彼女の薄気味悪い笑みを見て楯無はゾクッと寒気を感じた。

 

(違う‥‥この子はイヴちゃんじゃない!!)

 

その目と笑みを見て楯無は目の前に居る子がイヴではないと確信する。

姿形、声はイヴなのだが、目の前に居る子は確実にイヴではない。

 

「貴女は誰なの!?」

 

楯無は目の前の子に一体誰なのかを尋ねる。

 

「いやだなぁ~何を言っているのさ?イヴだよ‥イヴ・ノイシュヴァンシュタイン・アインスだよ。たっちゃん。見ればわかるでしょう?」

 

ニタァ~と相変わらず薄気味悪い笑みを浮かべて自分は『イヴ』だと答えるイヴ。

 

「いいえ、違う!!貴女はイヴちゃんじゃない!!イヴちゃんはそんな薄気味悪い笑い方は絶対にしない!!貴女は一体誰なの!?答えなさい!!」

 

「‥‥ふっ、流石に表のイヴと同衾しているだけあるな」

 

「貴女、何を言って‥‥」

 

イヴは薄気味悪い笑みを引っ込めて無表情となる。

 

「確かに私はお前の知るイヴではない。私はこの体に宿るもう一人のイヴだ」

 

「ま、まさか、二重人格ってやつなの!?」

 

「その通り‥タッカーの研究の成果‥そして、イヴ‥いや、織斑一夏の負の感情から生まれたのがこの私だ‥‥簡単に言えば、タッカーの呪縛から解き放たれた殺戮の銀翼‥それが今の私だ」

 

「殺戮の銀翼‥‥」

 

目の前のイヴはなんと自分はあの暗殺者でもあり、史上最強の生物兵器、殺戮の銀翼だと名乗る。

 

(最悪だ‥あの殺戮の銀翼がまさか、イヴちゃんの中で生きていたなんて‥‥しかも、タッカーの制御を外れて自分の意志で殺戮行為をする、まさに史上最強の生物兵器‥‥)

 

「どうした?私が怖いのか?手が震えているぞ‥‥」

 

「えっ?」

 

イヴの指摘に楯無は自分の手を見てみると蒼流旋を持つ手がカタカタと震えていた。

これはロシアで初めて殺戮の銀翼と戦った時と同じ、体が無意識のうちに恐怖を感じていた。

 

「貴女がもう一人のイヴちゃんであるというなら、彼女は今どこにいるの?」

 

「主人格様なら、頭の奥に引っ込んでもらっているよ」

 

イヴは指先で自分の頭をさしながら主人格のイヴの居場所を楯無に教える。

 

「ったく、主人格様ときたら史上最強の力を持っていながら、女一人にビビッちまいやがって、だから私が代わりに出てきてやったのさ、世界最強に本当の力と恐怖を教えるためにな」

 

「‥‥なら、もういいでしょう?貴女は引っ込みなさい」

 

楯無はもう十分だろうと彼女を説得する。

その時、

 

「どけ!!更識!!その化け物は私が仕留める!!」

 

アリーナの床から千冬が復活して葵を構えてイヴに斬りかかる。

 

「ふん、懲りない奴だな」

 

その斬撃をイヴはヒョイと躱して左手で葵をへし折り、右手で千冬にアイアンクローをかける。

流石にボロボロの状態で殺戮の銀翼に勝てるほど、織斑千冬は強くはなかった。

動きも単調ですぐに読まれてしまった。

 

「この死にぞこないが‥」

 

「うっ‥‥がぁ‥‥」

 

イヴは手に力を入れると千冬の頭からメキメキと音がする。

 

「いい加減目障りだ‥‥クズが‥‥消え失せろ」

 

そしてイヴは千冬をヒョイと上に放り投げると、

 

「死ね」

 

放り上げられた千冬にレールガンの照準を合わせて、レールガンを撃つ。

 

「くっ」

 

楯無は千冬とレールガンの射線上に入るとアクア・クリスタルをフル稼働させて水のヴェールを展開しレールガンを防御する。

レールガンを防いだ楯無は意識を失い落下していく千冬を空中でキャッチする。

 

「お前、一体何のつもりだ?」

 

レールガンを防いだ楯無にイヴは忌々しそうな声で尋ねる。

しかも楯無の周囲をドラグーンが取り囲んでおり、千冬もろとも楯無をいつでも攻撃できるようになっている。

それでも楯無は慌てることなく、平然を装ってアリーナに着地する。

 

「なぜ、ソイツを助けた!?お前も知っている筈だ、この体の主人格様がソイツに今までどんな仕打ちを受けてきたのかを‥‥」

 

「ええ、知っているわ」

 

「だったら何故邪魔をする!?ソイツは私に殺されても文句は言えない事をしたのだぞ!!私の邪魔をすると言うのなら、貴様もころ‥‥うっ‥‥」

 

イヴが楯無に『殺す』と言う前にイヴの動きが止まる。

 

「?」

 

楯無はイヴの行動に警戒する。

イヴは片手で頭を抱える。

 

「い‥ちか‥‥きさま‥‥」

 

(えっ?いちか!?)

 

イヴは忌々しそうに確かに『いちか』と言った。

 

(まさか、イヴちゃん!?)

 

殺戮の銀翼の意識の中で、自分の知るイヴが元に戻ろうとしているのではないだろうか?予想する楯無。

 

(たっちゃんは殺させない!!引っ込め!!二度と私の前に出るな!!)

 

(ぐっ‥‥主人格様の‥一夏の何処にこんな力が‥‥くっ、私はお前のために‥‥)

 

(黙れ!!たっちゃんの死など私は望んでいない!!消え失せろ!!)

 

(ぐっ‥いいだろう‥今回は引き下がってやる‥だが、忘れるなよ、一夏‥私は隙あらば、いつだってお前を押しのけて前に出てやる。そして、お前に代わってアイツらを‥‥)

 

(カエレ!!)

 

「ぐっ‥‥あぁァァァー!!」

 

突然、殺戮の銀翼が苦しみだすと、リンドヴルムは強制解除された。

 

「イヴちゃん!!」

 

抱えていた千冬をアリーナの床に置き、イヴに近づく楯無。

倒れ込むイヴを受け止める楯無。

 

「‥たっ‥ちゃん‥‥」

 

「イヴちゃん‥なのね‥‥」

 

「私‥‥」

 

「いいわ、後のことは私に任せて今は休みなさい」

 

「‥‥」

 

楯無がイヴに休む様に言うとイヴは気を失った。

両者戦闘不能でイヴと千冬の模擬戦は終わり、千冬は担架で医務室へと運ばれ、イヴは楯無がそのままお姫様抱っこで寮の自室へと運んだ。

千冬と同じ医務室へ行くのは恐らくイヴとしても望まないだろう。

 

イヴを寮の部屋に運び、ISスーツから自分の寝間着に着替えさせようとする楯無。

 

「ゴクリ‥‥篠ノ之博士の所じゃ、あのクロエって子にイヴちゃんの着替えを邪魔されたけど、今回は‥‥」

 

此処はIS学園の寮の自分の部屋‥邪魔する者は居ない。

ベッドの上には眠るイヴの姿。

 

「このままイヴちゃんの体をペロペロしちゃっても問題ないわよね?私とイヴちゃんの間柄ですもんね‥それじゃあ、早速‥‥」

 

(*´Д`)ハァハァと荒い息遣いとサワサワと怪しげな手つきでベッドの上で眠っているイヴへと迫る。

そこへ‥‥

 

「何をなさっているのですか?お嬢様」

 

「っ!?」

 

突如、自分とイヴ以外居なかった筈の寮の部屋に第三者の声がした。

 

「う、虚ちゃん!?」

 

楯無がバッと後ろを振り向くと其処には自身の従者であり、本音の姉である布仏虚がジト目で見ていた。

 

「それで、一体お嬢様は何をなさっているのですか?」

 

「虚ちゃんこそ、どうして此処に?」

 

「生徒会の仕事が溜まりに溜まっているので、お嬢様を探していました。山田先生にお伺いした所、お嬢様が寮に戻ったと聞いたので‥‥」

 

「そ、そう‥‥」

 

「それよりもこの方はどちら様でしょう?」

 

虚はベッドの上で眠っているイヴが誰なのかを楯無に尋ねる。

 

「ああ、この子は‥‥」

 

楯無は虚にイヴの事を説明した。

ただしいくつか脚色はされていた。

まさか、実技試験であんな殺し合いの様な事が起きたなど、例え更識家の関係者であっても知る人間は一人でも少ない方が良い。

 

「成程、状況は理解できました」

 

脚色はされていたが、虚は楯無の説明に一応、納得した様子だ。

 

「生徒会の仕事は夜、やるから今はこの子の面倒を見ないと‥‥倒れた受験生の面倒を見るのもIS学園の生徒会長の役割じゃない?」

 

「分かりました。ただ、その方の着替えは私が行います」

 

「ちょっ!?なんでそうなるのよ!?」

 

虚は自分に代わってイヴの着替えをすると言う。

楯無にとってそれはあまりにも予想外な展開だ。

 

「お嬢様は更識家の当主であり、生徒会長なのですから、その様な役割は従者である私の仕事なので‥‥」

 

「い、いいわよ。そんなの気にしていないし‥‥」

 

楯無はやっとイヴのお着替えを出来るチャンスなのに此処で自分の従者に邪魔されてなるものかと食って掛かるが、

 

「それに、お嬢様にその方を任せると、その方の貞操の危機の様な気がするので‥‥」

 

どうやら、虚は楯無の異常行動を見ていた様だ。

 

「と言う訳なので、お嬢様は、少しの間、外で待っていてもらえませんか?」

 

「そ、そんな、虚ちゃん」

 

着替えさせることも出来ず、更に外へ締め出されようとする虚に楯無は異議を唱えるが、

 

「い・い・か・ら、外に出てください。い・い・で・す・ね?」

 

「うぅ~‥わ、分かりました」

 

虚のダークスマイルに当てられて楯無はすごすごと部屋の外に出て行った。

 

「うぅ~‥‥イヴちゃんの柔肌を見て、お触りできるチャンスだったのに‥‥くすん‥‥」

 

部屋の外で楯無は悔し涙を流すほどマジで悔しがっていた。

 

「終わりました。お嬢様」

 

暫くして、イヴの着替えを終えた虚が部屋の中から出てきた。

虚が眠っているイヴの着替えをさせる事が出来たのは、最初に楯無と一緒に居たことで虚は迎撃対象から外れた。

楯無と行動を共にしていた為、虚はある意味助かったのだ。

 

「ん?どうかなさいましたか?お嬢様」

 

「ううん‥ちょっと太陽が目にしみただけよ」

 

悔し泣きしている楯無に虚は何故、泣いているのかを尋ねる。

しかし、まさか、イヴの着替えが出来なかったから悔し泣きをしていたとは言えず、苦しい言い訳だと思いつつ楯無は何でもないと取り繕う。

 

「は、はぁ‥‥」

 

楯無の苦しい言い訳に虚は首を傾げた。

 

「スー‥‥」

 

ベッドの上では楯無の寝間着を着て静かに眠るイヴが寝ていた。

幸い実技試験も終わり、後は後日の合否結果の説明だけなので、このままゆっくりさせても構わない。

 

「‥‥それにしても」

 

虚が寝ているイヴを見てポツリと呟く。

 

「ん?」

 

「可愛らしい方ですね。髪も綺麗で、まるでお人形さんの様ですね。着替えをさせているときも肌もきれいで同年代の女性として羨ましい体つきでした」

 

(う、虚ちゃん!?)

 

虚は微笑みながら眠っているイヴの髪を撫でる。

 

「うーん、やっぱり髪も良い手触りですこと‥‥」

 

イヴの髪を撫でてうっとりとする虚。

その表情からは母性を感じられた。

 

(イヴちゃん、まかさ、あの虚ちゃんまでも虜にするなんて‥‥しかも本人はただ寝ているだけなのに‥‥)

 

(篠ノ之博士の他に虚ちゃんまで‥‥イヴちゃん、女の子なのにとんだフラグメーカーね)

 

同性相手にフラグを次々と立てていくイヴに先行きの不安を感じる楯無であった。

それと同時に、

 

(問題はイヴちゃんの中に存在する殺戮の銀翼ね‥‥恐らく織斑先生と戦った事でイヴちゃんの昔のトラウマが蘇って、表に出てきたのね‥‥アイツはタッカーの研究と一夏ちゃんの負の感情から生まれたって言っていたわね‥‥全く、イヴちゃんの周囲には碌な大人が居ないわね)

 

イヴの中に存在する殺戮の銀翼に頭を抱える楯無。

しかも今は、タッカーが作ったあの首輪がないので、殺戮の銀翼は自分の判断で殺しを行う。

実技試験の結果からやはり、殺戮の銀翼の実力は世界最強と言われている織斑千冬を遥かに超えている。

しかもISと言う枷を着けている状態で‥‥。

ISと言う枷を取った殺戮の銀翼相手にこのIS学園の教師部隊全部と自分を当てても勝てるだろうか?

織斑千冬がこの学園に赴任してから何となくこうなる事は予測できたのに‥‥

兎も角、今後は織斑千冬がイヴに余計なことをしない様に釘を刺さなければ‥‥

まずは、千冬が今回の実技試験の結果に対して何らかの妨害かクレームをつけて喚くだろうから、それを鎮圧する事から始める事にしよう。

イヴのこれからの学生生活の為に‥‥

楯無はそう決意した。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。