ゾイドバトルストーリー 中央山脈の戦い 山岳基地攻防戦   作:ロイ(ゾイダー)

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時系列的には、この戦いは、前回の第5連隊の遭遇戦と同じ日に起きてますが、こちらの方が数時間早く起きてます。


第20話 猛虎襲来 後編

 

 

「全機無事か?」

 

「はい!隊長」

 

 

「まだまだ暴れ足りませんよこいつも相棒も!」

 

 

「まだいけます!」

 

副官のエミールを含む部下達は、意気軒昂だった。彼らの愛機も目立った損傷を受けている機体は1機もおらず、十分戦闘可能だった。

 

 

 

「奴らの柔らかい脇腹を突くルートでいくぞ!」

 

 

奇襲攻撃でダブルソーダ隊とアロザウラー隊を一方的に殲滅したボウマン中佐の高速隊は、そのままの勢いで共和国軍部隊の側面から襲い掛かった。

 

 

サーベルタイガーとヘルキャットは、共和国軍の犇めく山道の険しい坂道を駆け降りる。

 

 

サイカーチスのビーム射撃による攻撃を受けたばかりの共和国軍部隊は、漸く混乱を収拾し、部隊編成を整えたばかりだった。

 

 

サーベルタイガーのミサイルポッドと三連衝撃砲、ヘルキャットのレーザー機銃が山道にいた共和国軍のゾイドに浴びせられる。

 

 

ミサイルを受けたゴルヘックスのクリスタルの背鰭が吹き飛び、レーザー弾を立て続けに胴体に食らったガイサックが火達磨になる。

 

 

「落ちろ!」

 

ボウマンのサーベルタイガーのストライククローがゴドスの頭部に叩き付けられる。一撃で頭部コックピットを破壊されたゴドスが崩れ落ちる。

 

 

「敵襲!」

 

「サーベルタイガー!」

 

 

共和国兵が混乱する中、鋼鉄の剣歯虎と豹達は、獲物に襲い掛かった。

 

 

「どけ!」

 

 

ボウマンのサーベルタイガーは、アロザウラーの1機に目を付けた。

 

反撃の暇も与えず、アロザウラーの首筋にレーザーサーベルを振り下ろし、次の敵に襲い掛かった。

 

 

2本脚で立ち上がったベアファイターが彼のサーベルタイガーの前に立ち塞がった。

 

その周囲には、ゴドスとガイサックが数機いた。ベアファイターが6連装ミサイルポッドを発射する。

 

胴体から発射されたミサイルを跳躍で回避したサーベルタイガーは、キラーサーベルを煌かせてベアファイターに急降下した。

 

直後、レーザーサーベルがベアファイターの装甲を切り裂いた。

 

 

「なんと他愛のない……」

 

彼のサーベルタイガーの背後で、左肩を抉られたベアファイターが崩れ落ちる。

 

 

エミールのサーベルタイガーが三連衝撃砲を連射、ゴドス2機が頭部を吹き飛ばされて雪原に倒れる。

 

ベアファイターが電磁キャノンを乱射しながら突進する。サーベルタイガーは、突進を回避し左側面に回り込み、敵機の脇腹に鋭い一撃をお見舞いした。

 

傷口から紫電をまき散らしベアファイターはその場に擱座した。

 

 

ボウマンのサーベルタイガーが縦横無尽に暴れ回り、敵機を次々と蹴散らす。僚機のエミールのサーベルタイガーも共和国軍機を多数葬っていた。

 

 

彼の部下のヘルキャット部隊も活躍していた。ガイサック3機が胴体のエネルギータンクを撃ち抜かれて燃え盛る残骸に変換された。

 

ゴドス2機が腰部のビーム砲を発射する。

 

ヘルキャットは、軽やかな動きでそれを回避し、ゾイドコアが収まった胸部にレーザー機銃を叩き込み、1機を撃破する。もう1機は、頭部を撃ち抜かれて倒された。

 

3機のヘルキャットが部隊の最後尾にいたゴルヘックスを包囲した。

 

 

ゴルヘックスは、背部の2連装ビーム砲を乱射し、ヘルキャットの接近を阻もうとする。

 

 

ヘルキャットは、攻撃を回避し、反撃の高速キャノン砲とレーザー機銃のバースト射撃を3機がかりでゴルヘックスの胴体に叩き込んだ。

 

 

集中攻撃を受けたゴルヘックスは、爆発炎上した。スネークスがゴルヘックスの残骸の陰から飛び出し、ヘルキャットの側面から襲い掛かった。

 

 

突如現れたスネークスの体当たりを食らったヘルキャットは、バランスを崩した。

 

 

「食らえ!」

 

アロザウラーが両手の火炎放射器を発射、ヘルキャットは火炎放射を浴びて大破した。

 

 

更に敵機を攻撃しようとしたアロザウラーの頭部に光の矢が突き刺さった。エミールのサーベルタイガーの2連装ビーム砲による攻撃である。

 

 

頭部コックピットを撃ち抜かれたアロザウラーはその場に崩れ落ちた。スネークスもヘルキャット2機の集中攻撃を細長い胴体に受けて葬られた。

 

 

 

エミールのサーベルタイガーは更にビーム砲を連射し、スネークス2機の首筋を撃ち抜き、撃破した。

 

 

 

別のアロザウラーがヘルキャットに背部の対空機銃を向ける。

 

 

次の瞬間、そのヘルキャットは地面に頭部を叩き付けられた。

 

 

ボウマンのサーベルタイガーにストライククローで地面に横倒しにされたアロザウラーは頭部キャノピーが粉々に砕けていた。

 

 

 

ボウマンのサーベルタイガーは、敵部隊の奥深くへと単機で突進した。

 

レーザー機銃でガイサックを数機纏めて撃破し、足元に接近しようとしたスネークスの首をストライククローで刈る。

 

 

 

彼のサーベルタイガーは、まさに戦場を駆ける赤い稲妻さながらだった。

 

 

ボウマンの操縦するサーベルタイガーは、部隊の後方にいるカノントータス6機に突進していった。

 

 

そのカノントータスは、カノン砲の代わりに対空機銃を背部に装備した改造型だった。

 

 

 

6機のカノントータス対空型は、背部の対空機銃を水平射撃して接近してくるサーベルタイガーを迎え撃つ。

 

 

「対空砲で高速ゾイドを狙うとは……考えたな!だが、俺とサーベルタイガーには通用せん!」

 

 

「なんて速さだ!」

 

 

嵐のような対空機銃弾を掻い潜って接近する敵機に対空型カノントータスのパイロットが、思わず叫んだのと、ボウマンのサーベルタイガーが対空部隊に肉薄したのは、ほぼ同時だった。

 

 

「まずは!1機っ」

 

 

ボウマンのサーベルタイガーが対空型カノントータスの胴体にレーザーサーベルを振り下ろし、葬った。

 

 

更に返す刀でストライククローを対空機銃に叩きつけ、屑鉄に変える。

 

 

あるカノントータスは、機体を横倒しにされたところに剥き出しの胴体下部に三連衝撃砲を叩き込まれて爆散した。

 

 

共和国軍部隊の防空を担当していた対空部隊は、短期間で1機のサーベルタイガーによって装備ゾイドを全て鉄屑に変換された。

 

 

 

「よくも防空部隊を……化け物め」

 

 

次にボウマンのサーベルタイガーの目の前に現れたのは、マンモス型大型ゾイド マンモスであった。

 

 

ビガザウロに次いで、2番目に共和国で開発された大型ゾイド マンモスは、ZAC2040年代には旧式化した機体である。

 

 

だが、この中央山脈北部等の寒冷な地域では、厳しい寒さの中でも性能が低下せず、パワーもレッドホーン並みである事等から引き続き運用されていた。

 

 

ボウマンのサーベルタイガーの前に立ち塞がった機体――――――――――この共和国軍部隊に配備されていた機体は、マンモスmkⅡと呼ばれる強化型であった。

 

 

旧式化著しいマンモスにゴジュラス用の強化パーツ エネルギータンク 長距離キャノン 4連衝撃砲を搭載した強化型である。

 

 

旧式化著しいマンモスにレッドホーンやアイアンコングを撃破可能な火力を与える事を可能としたこのタイプは、マンモスの延命策として中央山脈北部の部隊に少数配備されていた。

 

 

この機体は、通常のマンモスmkⅡの装備だけでなく、アンテナ等の通信装置が搭載されていた。

 

 

「吹き飛ばしてやる!」

 

 

マンモスmkⅡの背中の長距離キャノンが火を噴く。

 

 

アイアンコングの装甲を撃ち抜く事が可能な威力を有する砲弾が、ボウマンのサーベルタイガーに迫る。

 

 

「当たらんよ!」

 

 

ボウマンのサーベルタイガーはそれを軽く回避すると、全速力でマンモスmkⅡに突進した。

 

 

 

マンモスは、鼻先の20mmマクサービーム砲と胴体側面の4連衝撃砲と脚部ミサイルポッドを発射する。

 

 

軽量化のために装甲を軽減したサーベルタイガーでは、1発でも命中すれば、命取りになる。

 

 

 

ボウマンは、サーベルタイガーを左右に動かし、それらの攻撃を回避する。

 

 

サーベルタイガーは、マンモスmkⅡに肉薄し、右のストライククローで鼻先を殴りつけた。鼻先に装備された20mmマクサービーム砲が砲身を圧し折られる。

 

 

「こいつめ!」

 

 

マンモスmkⅡは、長い鼻を横薙ぎに振るう。ボウマンは、相手がその攻撃を仕掛けてくることを予測していた。

 

 

ボウマンのサーベルタイガーは、バックステップでそれを回避し、マンモスの鼻にレーザーサーベルで嚙み付いた。

 

 

「何っ!」

 

 

マンモスmkⅡが痛みで悲鳴を上げる。マンモスmkⅡは、鼻に嚙み付いたサーベルタイガーを引き離そうと暴れる。

 

 

次の瞬間、サーベルタイガーは、大きく跳躍した。

 

「止めだ!」

 

 

敵のパイロットが反応するよりも早く、ボウマンのサーベルタイガーは、頭部のレーザーサーベルを振り下ろす。

 

 

大型ゾイドの装甲をも切り裂くレーザーサーベルを受けたマンモスmkⅡのキャノピー式コックピットは、真っ二つに切り裂かれていた。

 

 

パイロットを倒されたマンモスmkⅡは、動きを止めた。

 

 

「やはり……指揮官機か」

 

 

敵部隊の動きが更に乱れるのを見たボウマンは、笑みを浮かべて言う。

 

 

彼は、背部に搭載したアンテナ等の装備、この部隊で唯一の大型ゾイドである事からそのマンモスmkⅡが指揮官機であると見抜いていた。

 

 

エミールのサーベルタイガーと3機のヘルキャットが彼のサーベルタイガーと撃破されたマンモスmkⅡの巨体の横を駆け抜けた。

 

 

 

彼らの狙いは、共和国軍部隊の最後尾にいたグスタフ・トレーラー。数機の護衛機が撃破される。エミールのサーベルタイガーの背部の火器が火を噴いた。ヘルキャット3機も同じ行動を取った。

 

 

グスタフが牽引していたトレーラーの上にあった物資を満載したコンテナに光弾が雨あられと浴びせられ、直後、コンテナが誘爆して大爆発が起こった。

 

 

 

一瞬、爆炎の照り返しを受けたサーベルタイガーとヘルキャットの機体が更に赤く染め上げられる。

 

 

「ボジェク中尉!仕上げは任せたぞ!」

 

 

ボウマンのサーベルタイガーが照明弾を上空に撃ちあげた。いくつもの黒煙が立ち込め、吹雪が吹き荒れる戦場の上に緑色の閃光が生まれる。

 

 

直後、金属質の羽音と共に第45空中騎兵中隊のサイカーチスが戦場に突入した。

 

 

「いいか!お前ら、機銃掃射した後は、すぐに離脱するぞ!敵機の上空でホバリングするのは自殺行為だからな!」

 

「了解」

 

 

「はい!」

 

「中尉殿分かってますよ」

 

 

8機のサイカーチスが機首の長距離ビーム砲を連射し、胴体両側面の加速ビーム砲やガンポッドを地上に掃射した。

 

 

航空戦力と対空火器を装備したゾイドを粗方撃破された共和国軍部隊は、もはや逃げ回ることしか出来なかった。

 

 

ボウマンらが、アロザウラーやスネークス、ゴルヘックス、カノントータス対空型等の対空火器を装備したゾイドを優先して攻撃したのもサイカーチス部隊の安全を確保する為である。

 

 

山道には、撃破された共和国ゾイドの燃え盛る残骸が折り重なっていた。既に共和国軍部隊は、当初の半数以下にまで撃ち減らされていた。

 

 

 

「敵は十分に叩いた!全機撤収!」

 

 

敵の大部隊が迫っている状況で、長居はむしろ危険と判断したボウマンは、撤退を決断した。

 

 

「了解!」

 

 

ボウマンのサーベルタイガーが雄叫びを上げると同時に反転し、部下の機体もそれに続いた。

 

 

 

彼らが去った後、雪の降り積もる山道に残されたのは、黒煙を上げて燃え盛るゾイドの残骸と共和国部隊のゾイドだけであった。

 

 

その殆どが、ゴドスやアロザウラー等の共和国軍のゾイドだった。生き残った機体も、その多くが損傷し、戦闘を継続できる状態ではなかった。

 

 

「赤い稲妻……」

 

 

乗機を撃破されながらも、辛うじて生き残った共和国兵の1人は、呆然と立ち尽くし、そう呟いた後、意識を失った。

 

 

 

30分後、救援要請を受けた第1小隊、第2小隊のシールドライガー寒冷地仕様8機が到着した時には、襲撃者達の姿は消え去ってしまっていた。

 

 

第1小隊所属機のシールドライガー寒冷地仕様は、改良型であった。

 

 

最大の変更点は、火炎放射器と燃料タンクを繋ぐケーブルの位置が脇腹から機体後部を通る位置に変更されており、脇腹に格納されているミサイルポッドを火炎放射器と同時に使用可能だった。

 

 

初期型は、固定武装の脇腹のミサイルポッドを使用するには、火炎放射器ユニットをパージする必要があった。

 

 

この後期型シールドライガー寒冷地仕様は、ミサイルポッドも使用可能になった事で攻撃力もノーマルシールドライガーを上回っていた。

 

 

 

「なんて有様だ。新型機を含む部隊がここまで叩かれるなんて……」

 

 

 

山道を埋め尽くす様な悲惨な光景に部隊指揮官のケイン・アンダースン少佐は、呆然と呟いた。

 

 

愛機のキャノピーの向こう、彼と彼の部下達の目の前には、破壊されたゾイドの残骸が転がっている。

 

 

燃え盛るガイサック、首を切り落とされたアロザウラー、頭部コックピットを一撃で破壊されたマンモスmkⅡ、首筋を撃ち抜かれたスネークス―――――――――それらの無残に破壊された共和国ゾイドの残骸の上には雪が降り積もりつつあった。

 

 

「サーベルタイガーの仕業だ……見てみろ、あの牙の傷跡を」

 

 

副官のティム・ネイト中尉は、撃破されたゾイドの1体―――――左肩を切り裂かれて崩れ落ちたベアファイターに乗機の機首を向けて言った。

 

 

破壊されたベアファイターの左肩には、上から鋭い牙を振り下ろされて出来た傷跡が生々しく刻まれていた。

 

「なんてすごい傷跡……」

 

破壊された友軍機の傷跡を目撃したレインは、背筋に悪寒を感じた。

 

 

「敵の高速部隊と遭遇したのか……」

 

「追撃しましょう!隊長、シールドライガーの速度なら間に合います!」

 

 

ケイトは、追撃を進言した。寒冷地仕様に最適化されたシールドライガーの速度なら雪原でも十分にサーベルタイガーに追いつく事が可能だった。

 

 

「ケイト少尉、今やるべきことは、敵を追撃する事よりも傷付いた友軍部隊を救助し、守る事だ。俺達の任務を忘れるな」

 

 

ケインは、彼女の提案を却下した。彼自身、追撃したいのは山々であったが、大損害を受けた味方部隊を放置するのは、危険だと考えていた。

 

 

「ですが、隊長!」

 

「ケイト、サーベルタイガーを甘く見るな。」

 

 

ティムは、威圧感の籠った声で新米パイロットを制した。

 

 

ティムは、高速部隊に所属する以前に所属していた部隊をサーベルタイガーの奇襲攻撃で壊滅させられた経験を持っていた。

 

 

「ティム中尉……」

 

 

勢いを削がれたケイトは、そのまま押し黙ってしまう。

 

 

「中尉、どう思う?」

 

ケインは副官に尋ねる。ティム中尉は、第1、第2中隊でも実戦経験豊富なパイロットであり、指揮官であるケインも彼の経験を頼りにしていた。

 

 

 

「これをやった部隊を率いていたのは……エースパイロットでしょうね。ダナム山岳基地守備隊の所属機かもしれません」

 

「守備隊……」

 

 

ティムの発言にケインは、これから攻撃する予定の基地にこれだけの損害を齎したパイロットが所属する部隊がいる事に2つの矛盾した感情を覚えた。

 

 

一つは、恐ろしい敵が自分の部隊と友軍の前に立ち塞がる事への恐れ、もう一つは、強い敵と戦えるという期待感………。

 

彼の中で、部隊指揮官としての考えとゾイド乗りとしての思いがせめぎ合っていた。

 

 

 

 

 

2日後、ボウマン中佐率いるサーベルタイガー部隊は、ダナム山岳基地に帰還した。

 

 

「ボウマン中佐!」

 

帰還したボウマンを、教え子の1人である赤毛の女性士官が敬礼で迎えた。

 

「帰ってきたぞ。イルムガルト大尉!皆も今日は、食堂で祝杯と行くぞ!俺の奢りだ」

 

 

ボウマンは、部下と待ってくれていた戦友に言った。

 

彼の任務は、一先ず終わった。だが、これは新たなる戦いが始まるまでの短い休憩に過ぎない事をボウマンも部下達も知っていた。

 

 

だからこそ、ボウマンは、次の戦いに備えて楽しもうと考えていた。

 

 

熟練のゾイド乗りが操縦する赤い剣歯虎とその部下達は、共和国軍にダナム山岳基地を守るゼネバス帝国軍が侮りがたい存在である事をゾイドと将兵の命によって教えた。

 

 

このことがダナム山岳基地をめぐるヘリック共和国とゼネバス帝国の戦いにどの様な影響を与えるのか、この時点では、知る者は居なかった。

 

 




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