ゾイドバトルストーリー 中央山脈の戦い 山岳基地攻防戦   作:ロイ(ゾイダー)

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山岳基地の、ダナム山岳基地と言う名称は私のオリジナル設定です。
原作であるゾイドバトルストーリー3巻では、単に山岳基地となっております。


第1章
プロローグ


ゾイド星(惑星Zi)に存在する大陸の一つ、中央大陸の覇権を巡って行われたヘリック共和国とゼネバス帝国の戦争 中央大陸戦争は、71年もの長きにわたって続いた。

 

中央大陸戦争は、ZAC1978年にヘリック共和国から分離したゼネバス帝国が中央山脈を隔てた中央大陸の西側に建国された2年後のZAC1980年に共和国領に侵攻したレッドリバーの戦いから、ZAC2039年のバレシア基地陥落までの前期と呼ばれる時期と北方の暗黒大陸(ニクス大陸)に逃れたゼネバス皇帝とその軍が、軍備を再建し、ZAC2041年にバレシア基地に上陸したD-DAY(歴史家によっては、この期間から終戦までを第2次中央大陸戦争と分割して考える見解がある)から最後の戦いとなるZAC2051年のニカイドス島の戦いまでの後期と呼ばれる時期に別れている。

 

中央大陸戦争後期、ディメトロドン、ブラックライモス、ブラキオス、シーパンツァー、ウォディック、レドラー等、暗黒大陸に存在する国家 ガイロス帝国からの技術強力によって開発した強力な新型ゾイドによって強化されたゼネバス帝国軍は、ZAC2041年にかつて、中央大陸から脱出した場所でもあるバレシア湾に上陸し、各地で共和国軍を圧倒、僅か1年でかつての版図を奪回した。

 

対する共和国軍は、サーベルタイガーに対抗して開発したライオン型高速ゾイド シールドライガーと狼型高速ゾイド コマンドウルフで編成される高速部隊によってこの帝国軍の猛攻を辛うじて凌ぐことしかできなかった。

 

そして、ZAC2044年には、共和国軍のウルトラザウルスを超える戦闘能力を有する荷電粒子砲を搭載した〝最終兵器〟肉食恐竜型超大型ゾイド デスザウラーを投入した。

 

ゼネバス帝国が国力の粋を集めて開発したゾイド デスザウラーは、ウルトラザウルスの主砲に耐えることのできる重装甲、ゴジュラスを一撃で倒す格闘能力、全身に搭載した火器等、これだけでも高い性能を有していた。

 

だが、その最大の兵器は、口腔内に搭載した大口径荷電粒子砲であった。

 

背中のオーロラインテークファンでエネルギーを集め、それを首部の加速器で光速に加速して発射するこのビーム兵器は、ウルトラザウルスを含む共和国軍の持つ全てのゾイドを破壊する破壊力を持っていた。

 

デスザウラーの前に共和国軍は、成す術も無く敗退を繰り返した。

 

そして、デスザウラーとそれを支援する超小型ゾイド 24ゾイドで編成された特殊部隊 スケルトンは、共和国軍の防衛線を撃ち破り、遂に共和国首都を陥落させた。

 

国土の大半を占領され、戦力に劣るヘリック共和国は、ウルトラザウルス艦隊で制海権を確保した後、デスザウラーの進撃を阻み、また大軍が威力を発揮しにくい、大陸を2分する中央山脈とその周囲の山岳地帯でのゲリラ戦闘で正面戦力に勝る帝国軍と戦った。

 

対する帝国軍は、デスザウラーや重装甲師団の威力を生かせず、苦戦を強いられた。

 

この中央山脈の戦いで、最大の激戦となったのは、中央大陸の東西を結ぶルートの一つの中央山脈の北国街道を巡る戦闘、ダナム山岳基地の戦いであった。

 

この戦いで、共和国軍は、共和国領を占領するゼネバス帝国軍の補給線の分断を図り、対するゼネバス帝国軍は、基地攻略に現れた共和国軍を撃破しようとしていた。

 

この作品は、中央山脈の戦いで最大の激戦となった、ZAC2045年11月からZAC2046年3月まで続いた中央山脈北部の山岳基地を巡る戦いをこの戦いに参加した両軍の兵士達を主人公として描く物語である。

 

 




バトルストーリー3巻で、自分が最も興奮したのが、この山岳基地を巡る戦いです。

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