再発領域 特異点改   作:時雨日和

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え〜…完全に俺得でいてご都合主義まみれなので気をつけてください。


プロローグ 神様転生・俺得召喚

(今日…今日こそ…今日こそは!)

 

『復刻 羅生門』

 

(ぬおわぁぁぁぁ!!!)

 

学校の教室、俺は1人でツイッターを見て打ちひしがれた。今回こそはグダグダ本能寺イベント来ると思ったのに…運営というかツイッターでは次は日本がどうのとか言ってた気がしたのに…いや合ってたけど…中の人的にも…

俺としてはもう酒呑ちゃん持ってるし、宝具レベル上げるとかそういうタイプじゃないから…

いや、そういう建前とかどうでもいいから沖田さんが欲しいんだよ!!!俺の推しサーヴァント筆頭だよ!!あの声と強さ、そして何よりも性格がどストレートだよ!!あと足も!

 

言っておくけど学校の教室でこんな発狂してないからね?心の中だけだよ?ほんとだよ?だって俺今はただ自分の席で携帯でツイッター見て固まってるだけの奴だから。友達?いや、いないわけではないよ?ほんと、少ないだけ、しかも別クラスだし。クラス替えしてからほとんどクラスメイトで喋ってないよ…寂しいね、さっちゃん…そういえばさっちゃんの歌ってめちゃくちゃ怖いらしいね?

 

そんな落ち込んだ雰囲気のまま家に帰る。携帯にイヤホンを差し、音楽を聞きながら帰ることにする。安心しろ片耳は外してあるし割と田舎だから…まあ、多少はね?

一人で帰る。今は一人暮らしで少し狭めだがかなり安めなアパートの2階暮らし。別に苦労はしてないし1人だから狭い方が落ち着く。そんなアパートについて部屋の鍵を開けて中に入ったら部屋の真ん中辺りに黒ずくめで顔も見えないような人がいた。

明らかな空き巣だった。ほんと運ないね俺。

 

「え…ちょっ……」

 

人間って咄嗟の出来後になると声も出ないし動けないってホントなんだね、今までめっちゃ馬鹿にしてたよ本当にごめんなさい。

そんな俺の心情を知る由もないその空き巣さんはおそらくテンパっているのだろう、万が一に備えていたのか包丁を取り出して俺に向かってジリジリと寄ってくる。

おいおいおいおい…まじ死んじまうぜ。ドアも閉じてるし……なら、早い方がいいな。速攻!

俺はドアをすぐに開けたが部屋の距離が短いためすぐに追いつかれて空き巣さんが持っている包丁が俺に向かって振り下ろされた。というか無言なの怖いなお互い。きっと空き巣さんは声を出して他の人に見られるのを恐れているのだろうけど、何で俺は声出さないんだよ!!なんて巫山戯ていることを考えながら今ある力を最大限に引き出して、それを回避した。そのせいですげぇ反動で腰くらいの高さの手すりにそのまま腰をめっちゃぶつけたけどな。

まじ痛てぇ、痛みで麻痺したのか足場の感覚無いんだけど、何俺宙に浮いてんの?

…いや、手すりから落ちてるわ…背中を軸になってそのまま半回転して落ちたのな。まあ、ここ2階だし、下も…下はアスファルトだったわ。それなら少しだけ体痛める程度だ済むかな?…あれ?このままだったら俺頭から落ちるよな?流石に2階からでも頭からアスファルトは死ぬぜ?

…ハッハッハ!こんな事で死んでたまるか!空中でも少しなら動かせるんだよ!ほら半回転なら何とか出来たぜこれで足から…やべ回りすぎた。

俺は見事に背中から落ちその反動で頭も少しだが打った。そこで俺は気を失ったのだろう。目の前が真っ暗になった。

 

目を覚ますとそこには夢オチでよくある自分の家ではなく、本当にあった事だが病院に運ばれていて病室にいるでもなく、そこは建物のがれきが散乱し、辺りが火の海状態になってる場所だった。

 

「は?……夢?」

 

まあ、そうなるよね。ほんと気が付いたらここにいたし、記憶が…いや何か変なのに会ったような…いや、気のせいだ。そしてこれも夢だ。寝て起きたらまたアパートの地面に落ちてるよ。というわけでおやすみ。

 

ガシャ…ガシャ…

 

…何か聞こえるんだけど、なに?鎧を着た何か?が歩いているような…いや実際にこんな音なるのかわからないけどアニメとかでは良くなるような音が…でも、それよりはもっと乾いているような音…

俺は目を開けるとそこには骸骨が歩いていた。剣を持ちながら。

 

「は…?え…?………うわぁぁぁぁ!!?」

 

やっと大声出たわ。ってか、今気づいたがここに見覚えあるぞ?確かこれ…FateGOの特異点Fだよね?冬木だよね?これとかスケルトン…え?いや、そんな事ないだろJK。はぁ…どんだけ俺FGO脳になってんだよ。大声出して、奇声あげたけど、こんな事あるわけないよな。さてさて、寝よう。

と、また目を瞑ったらもう既に近くにいたスケルトンが俺目掛けて剣を振り下ろしてきた。

 

「うおぅぅぁぁぁぁ!!!?」

 

訳わかんない奇声をあげながらぐるぐる回りながら何とか回避した。その回避のあと近くの瓦礫に背中を削られて声にならない悲鳴をあげるほどの痛みに襲われた。

 

「っぅ……!?」

 

もう、俺は涙目になってた。痛みで。

それよりもやっぱり夢じゃなかったよ。いや知ってたけどね、でもさあ、現実逃避位はさせて欲しいよ。俺だって魔術師でも無ければゴリゴリの体育会系ってわけでもないのよ?ほとんど普通の喋らせればまだ、あとは文章とかはある程度…いや書けないな。

とにかく俺だけだったら戦えないんだよ!

 

と心の中で絶叫しながら痛みに悶えてるとまたスケルトンがこっちに迫ってくる。何とか痛みに耐えながら距離をとろうとしてももう、瓦礫に塞がれて行き止まり状態だった。

 

「くそっ!…行くしかねぇか」

 

その瓦礫を何とかよじ登ってたがその途中で足を掴まれた。

 

(あ、終わった…今度こそ終わった…ごめんなさい家族の皆さん…先立つ不幸をお許しください…)

 

何て諦めていたらスケルトンは何もしてこなかった。いや、動き自体止まっていた。

 

「…え?」

 

俺以外の動きが止まっていた。スケルトンも、炎までもが止まっていた。

 

「どういう事?マジでついていけないんだけど…」

 

色々なことがあり過ぎて頭がショートしそうだ。そんな時に目に入ったのは何かもう明らかに不審者というか変な奴だった。ただ、普通に顔はイケメンなのが腹立つ。心做しか見たことあるような気がしなくもない。そいつは俺に向かって声をかけてくる。

 

「無事かい?烏丸 鈴桜(からすま りおう)君」

 

何で俺の名前を知ってんの?ストーカー?うわ、めっちゃ怖いんだけど。俺の名前とか珍しいから絶対に確信持ってないと読めない確率が高いんだよ。よく『りさ』って間違えられるけど。

 

「何で知っているんだって顔してるね」

 

「まあ、そう思ったので…」

 

俺は答えながら瓦礫から降りた。もちろんその…男か女かもよく分からないけど声的に男かな。その男からしっかりと距離を取って。

 

「警戒しているね。別に怪しいものじゃないよ?」

 

「その言葉自体が怪しいですし、あと、名前を知っているとかマジで怪しいです。マジで怖いまであります」

 

「名前を知っているのはほら、私は神様だから」

 

「うわぁ…」

 

なに?この人電波?

 

「信じてないの?ここの時を止めてこの時空に君を飛ばしたのも私なんだけど?」

 

「…なんのために?」

 

「そんなもの神の気まぐれだよ。ただ、強いて言うなら君はこの世界の事を知っていたし、この世界にも順応出来そうだなと思ったからかな」

 

「…でも俺だとここでは戦えませんよ。ましてや俺は魔術師じゃないんでサーヴァントを召喚も出来ない。なら、死ぬだけじゃないんですか?」

 

「それは大丈夫。私が君へ並の魔術師程度の魔力と令呪を授けた。これならこの世界の基準でも何とか生きていけるよ」

 

「そして、サーヴァントだけど。これからは君のよく知る基準ではだんだんとサーヴァントを増やしていって状況に応じて使い分けていくってやり方だっただろう。しかし、それを君には禁止させて貰う」

 

「は?!ちょっ…それっ…」

 

そんな事したら…ってか、まだ召喚すらしてない…

そんな俺の嘆きを無視して自称神様は話を続ける。

 

「つまりだ。今から私の力で3回だけ召喚してもらう。これからの召喚はなし。この3回で召喚したサーヴァントだけでこれからを生きていってもらう」

 

「ちなみに聴きたいんですけど…召喚の指定とかは…」

 

その俺の疑問に自称神様はニッコリと笑って

 

「もちろん、完全にランダム。君の運次第だよ」

 

デスよね…ここはFateGO基準なのか…厳しいぜ…

 

「あとは…召喚した瞬間俺の事が気に食わなくて俺の事を殺すとかは…たとえばバーサーカー系の人達とか、アーチャーの英雄王とか…」

 

「その点は安心して大丈夫だよ。元々そんな事にはならないようになってるし、君の性格ならそうならないと思うから」

 

良かった…正直召喚がガチャ基準の事よりも気になってた事だったから…ってか、この自称神様は何で俺の性格を…というより俺の性格とか嫌われる要因しかない気がするのだが…興味無いことにはとことん無関心で、天邪鬼。それに伴って、人の弱みにつけこむような事ばかりして、相手のことを考えない発言ばかりして…これのどこが大丈夫なのだろうか。

 

「ここまで説明しておいて何だけど、君を元の世界に戻すことも出来るよ」

 

「…その場合はどうなるんです?」

 

「今はゲームでいうセーブポイントと同じだ。あっちの世界では君が落ちて気絶しているところで止まっている。もし、今から戻ったら君は病院にいて治療されて病室に寝ている事にはなっているが体に支障はない、今まで通りの生活に戻る。もし、ここに残るのならあっちの世界の君は落ちた後空き巣にそのまま殺される事になる。つまりは、こっちの世界で生活を続けなければならない。もちろん、こっちで死んだら君の人生は終わりだ。私も今のこの最初の時しか君を干渉しない。そして、私はどんな判断だろうと君を責めることはない。強要もしない。君の判断に任せる」

 

「………」

 

元の生活…か……

 

『アイツマジで何考えてるかわかんねぇよな。気持ち悪ぃ』

『それにたまに本とか携帯見ながらニヤニヤしてる所とかほんとにキモイんだけど』

『確かアイツ先生とかに媚び売って成績とか良くしてもらってるらしいぜ。それに、何かアイツ一人暮らしらしいけどその理由って家族に捨てられたかららしいぜ』

『マジかよ。ま、あんな最低なヤツ捨てられて当然だよな。意味わかんねぇ言葉ばっか並べて俺頭良いですよアピールする意識高い系だし』

『そこ関係ねぇじゃん』

『『『キャハハハハ!!』』』

 

「………」

 

「家族には……家族には何の恩も返せないままなのはちょっと心苦しいですが…ここで生きていきますよ。もう、あっちの生活は飽きましたし、大好きなゲームの世界に入れるとかマジ俺得ですよ」

 

「そうかい…」

 

自称神様はきっと気づいているだろうな。

……やだ、何でこんなにシリアスな雰囲気になってるのん?やめてくんない?最初の頃と今とかギャップありまくりでしょ。はいはい、やめやめ。最初の頃はめちゃくちゃテンション高めの俺を出すんだから、あとからならいくらでもシリアスにしていいから今だけはテンション高いやつにしよう。ほら自称神様も、何が『そうかい…』だよ!憐れむな!

 

「それじゃあ、召喚する前に君にやってもらわなくちゃならない事を説明するよ。ここは君の知っている通りFate/Grand Orderの世界だ。しかも最後のマスター『藤丸 立香』君によって人理修復が成された後だ。だが、今まで藤丸君が定礎復元を終えた特異点がまた新たに異常をきたしたんだ。この特異点Fもその一つだ。他には『オルレアン』『ロンドン』そして『バビロニア』の4つだ。本当は藤丸君がまた行けたら良かったのだけれど、今新たに特異点が現れてしまって藤丸君はそっちに回されてしまっている。だが、こっちの方も早くしなければ何が起こるかわからない。そこで私は君を呼んだ。ちなみに君は新たに誕生した49人目のマスターとして、カルデアに所属している。はい、質問あったらどうぞ」

 

…つまり、俺は藤丸さんのサポート…ではないか、補助要因兼新たなマスターとして…と思って大丈夫なのかな?そんな感じで、異常をきたした特異点の復元に駆り出されたというわけか…

 

「ちゃんと俺のことはカルデアは認知しているんですか?」

 

「もちろん。ちなみに君がここにいるのはカルデアからレイシフトしたってことになっていて、今はカルデアからの通信が途絶えている状態だ。そして、私が消えたらちゃんとカルデアと通信が始まる。そこからは君がきちんと話を合わせて貰うよ。ただ、ちゃんとあっちからは君の事を認知しているから楽だと思うよ」

 

「次に、ここでの俺の事をもう少し詳しく教えてください」

 

「まず君は霊器属性は混沌・善だ。魔術は出来ない訳では無いが得意という程でもないという感じだ。カルデアではダヴィンチ君は藤丸君と同じくらい君の事を気に入っているけど、ほかの職員からはあまり良くは思われてない感じだね。君の性格だと。あ、もちろん藤丸君とマシュ君からも良好な関係を築けているよ」

 

「何となく予想できてましたよ。ダヴィンチちゃんからは嫌われてなくて良かったですけど。あと藤丸さんとマシュとも」

 

「まあ、あとは何とかなるよ。一応君のメタ知識もあるし。ただ、君が挑むのは異常をきたした特異点だ。もしかしたら君の知らないサーヴァントが出てくるかもしれないことを忘れない事だよ」

 

「承知していますよ」

 

「それじゃあ、召喚の方に移ろうか」

 

「あ、召喚の前に質問なんですけど…藤丸さんと契約しているサーヴァントと被ることってあるんですか?」

 

「まあ、被っているサーヴァントは召喚出来ないね。でもそこは安心していいよ。実質藤丸君と本契約を交わしているのはマシュ君だけだ。ほかはどちらかと言うとカルデアとの契約となっているよ」

 

つまりはマシュ以外のサーヴァントの中からランダムというわけか…うわぁ…厳しいぜ…

いや、だが、使えないサーヴァントなんて居ない!使えないなんて思うのは使いこなせないマスターが悪いんだ!つまりハズレはない!うん、そうだよ。誰が来たってしっかりと俺はそのサーヴァントのマスターとして頑張るだけだ!贅沢なんて言わない。

 

そんな葛藤を心の中でして、決心を強めた俺をよそに自称神様は魔法陣を出して準備を終わらせていた。いやもう、自称って外そうかな。魔法陣を一瞬で出すとか普通じゃ考えられないだろ。

 

「はい、召喚の準備はできたよ。この石を3つ同時に魔法陣に向かって投げて」

 

神様が渡したのは3つの刺々した石。聖晶石じゃねぇか…ドンドンガチャっぽくなっていくなぁ…

…よし。覚悟は決めた。どんなサーヴァントが来ても俺はしっかりと愛でる!贅沢は言わない!言わないが…せめて可愛い子来い!!!

 

「では…いきます」

 

心の中で煩悩垂れまくりに願いながら聖晶石を魔法陣の真上に目掛けて投げると、魔法陣のちょうど真上で浮いて弾けたと思うと、そこから眩い光が辺りを包む。

 

「うぉぉ!目がぁぁ!!目がぁぁ!!!」

 

そう言って俺は絶叫しながら目を押さえた。

そのまま少ししたら声が聞こえた。

 

「サーヴァント、バーサー…セイバーです。多分…」

 

あれ?この召喚ボイス、聞き覚えがあるぞ?この特徴的な言い直し…まさか…

俺は目から手をどけた。

目の前の魔法陣の上には紛うことなき『謎のヒロインXオルタ』がいた。もちろん第一霊基再臨状態で…

 

「あなたが私のマスターさんですか?」

 

「あ、ああ…」

 

俺はヒロインオルタからの質問に答えた後、神様の方を見た。

 

「ま、マジですか?」

 

「うん、マジだよ。私は操作してないから君の運だけだよ」

 

うおおおぉぉ!!俺の運スゲー!!マジかよヒロインオルタ引き当てるとか持ってんなぁ!ゲームの設定では評価低かったけど俺はめちゃくちゃ育ててたよ…聖杯もあげてたし…良く出てくれた。

そんなヒロインオルタは俺の隣まで移動していた。大体身長173〜5辺りの俺の肩あたりまでしかない。つい頭を撫でてしまった。ヒロインオルタはビクッと肩を震わせて俺の方を見た。

 

「あ、ごめん。つい何か撫でちゃって…ほんとごめん…」

 

「いえ…別に嫌という訳では無かったので気にしてませんよ。ちょっとびっくりしただけなので」

 

「そっか、良かった。まあ、改めてよろしく。頼りないかもだけど」

 

「はい、よろしくお願いしますマスターさん」

 

そう言ってぺこりとヒロインオルタはお辞儀をする。天使かよ…

 

「はい、じゃあ次行ってみよう〜」

 

と言って神様はまた聖晶石を3つ渡してきた。よし、もうヒロインオルタが来てくれたし割と満足してるからもう誰が来ても俺は大丈夫だ。贅沢は言わない。言わないけどできれば女の子が…

心の中でまた煩悩だらけの願いを言いながら聖晶石を投げた。また空中で止まると弾け、眩い光が辺りを包む。

 

「うおおおぉぉ!(以下略)」

 

「サーヴァント、アサシン…」

 

あれ?このロリボイス…そしてアサシン…まさか…

 

手をどけ目を開けると魔法陣の上には、紛うことなき『ジャック・ザ・リッパー』が立っていた。そのジャックが俺の前まで歩いてきた。

 

「私たち、ジャック・ザ・リッパー。よろしくねお母さん」

 

「うん、よろしくねジャック…」

 

そう言ってジャックは俺の隣に来たが、俺は1度そこからちょっとだけ離れた神様の前に行ってその場に正座し手をつき頭を下げた。

 

「ありがとうございます神様ー!!!!」

 

本音が漏れた。

 

「私は何もしてないからね?君の運の問題だからね?」

 

笑いながらそういう神様。いやもう、何でもいいです。聖晶石をくれたのは神様だから間接的に神様のお陰です。

 

「はい、ほら最後だよ」

 

最後の3つの聖晶石。もうここまで来たら満ち足りたよ。もう贅沢も何も言わない。誰が来ても愛でる。それが俺…

さっきの場所に戻り改めてジャックを見た。姿は第一霊基再臨状態だからマントを羽織っている感じだ。まあ、その下は凄い際どい格好をしているが…ここまで小さいと俺はこの子を本当に娘として見てしまう。ほんと愛くるしい。もう1人の天使…無意識下でジャックを撫でていた。

 

「お母さん?」

 

「あ、ごめん。まただ、撫でちゃってごめん」

 

「ううん、お母さんに撫でられるの好きだよ?」

 

「ありがとう…」

 

泣きそう何だけど…可愛すぎる…

 

「む…マスターさんマスターさん」

 

「ん?何?ヒロインオルタ」

 

「…ジャックさんだけずるいです」

 

可愛すぎかよ…嫉妬なの?嫉妬してくれるの?両手に華だよほんと…

1度2人ともの事を撫でてから最後の召喚を行う。聖晶石を魔法陣の真上に投げる。聖晶石は空中で止まり、弾け眩い光が(以下略)

 

「新選組一番隊隊長…」

 

この声…え?新選組?…え?うそだろ?いやまさか…

 

手をどけ目を開ける。

目線を上から下へとゆっくり動かしてみた。アルトリア顔、少しだけ小さいアホ毛、後ろで結んだ髪、髪の色は白髪、そして和服にブーツ…

 

「沖田総司です。あなたが私のマスターですか?」

 

「………」

 

「マスター?」

 

沖田さんが魔法陣から離れると魔法陣が消滅する。沖田さんは俺の目の前に来て俺の顔の前に手をふりふりとして反応を見ている。

 

「沖田さん?」

 

「はい、沖田さんですよ」

 

「………」

 

俺はその場に崩れ落ちた。

 

「マスター!?大丈夫ですか?!」

 

沖田さんが駆け寄り、ジャックとヒロインオルタもそれに続いた。

ああ…もう……

 

「みんな…俺の元に来てくれて…ありがとう……」

 

ガチ泣きしてた。危うく気絶しかける所だったよ。ただ、ガチ泣きしてる。正直気持ち悪いなぁおい。そんな心情を知る由もない3人は俺の事を慰めたり、撫でてくれている。うぅ…俺は天国に来たのか?アヴァロンか?ごめんね、こんな変な事を考えてるマスターで。今だけは勘弁して、これが終わったら真面目なマスターになるから。

 

「よし、これで召喚はすべて終わったね。君にとっては満足いく結果だったかな?鈴桜君」

 

泣き止んだ俺は立ち上がり神様の方を向く。

 

「幸せ過ぎて今死んでもいいくらい満足ですよ。俺得過ぎます」

 

「それなら良かった。まあ、これからは何が起きても私は干渉出来ないし、君達から私の記憶を消さなければならない。だからこれでお別れだ」

 

「お世話になりました。神様。正直最初はかなり疑ってましたが今ならあなたが神様だと納得出来ますよ」

 

「そっか、ならよかったよ。それじゃあ、君に幸運があらんことを…」

 

そう言って神様は消え、神様の記憶も消えた。

ここから俺の…FateGOでの烏丸 鈴桜のストーリーが始まる。




気の迷いで書いていたら結構眺めになってしまいました。
本当に気の迷いなので意味のよくわからない表現とか言葉遣いとか単語とかあると思うので質問等あれば気軽にお願いします。私自身の成長にも繋がるので

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