「Arthurrrrrrr!」
そう言いながらランスロットは敵陣の中へと突っ込んでいった。うん、俺もなんかノリで言ったけど。結構ノリノリで行きやがったよ。
「ふふふ
あー、うん清姫も頑張ってるなぁ。めっちゃ燃やしてるよ…きよひー怖いよ…なんか段々敵陣が哀れに思えて来たなぁ。
「………はい?何でしょうかマスターさん。そんな私をジロジロ見て、私に興奮したんですか?」
「してねーよ!てかえっちゃん何で君は行かないのかな?」
「…私が行く必要ありますか?」
「……うん無いわ。相手が可哀想になる程、蹂躙してるよ」
「圧巻ですね」
「うん」
確かにバーサーカーが好き勝手に暴れてる姿は見ててとても圧巻だ。だが礼装を付けてるとはいえ元々魔力が少ない俺…このペースで暴れてると…うん、意識が段々と遠のいていくなぁ。
では、みなさん久しぶりの気絶です。それでは生きて帰れる事を願ってて下さい。
バタッ
Side藤丸立香
「あ、鬼灯君倒れた」
「はっ!やっぱり軟弱ね!」
「恐らく女装をしててテンションがハイになってたのでしょう。それにしても声まで変えるなんて凄い演技力だと思います」
ジャンヌ・オルタとマシュがそれぞれの意見を言ってる。まぁ確かに鬼灯君テンションが無駄に高かったからなぁ。
「…ていうか坊主を回収しなくていいのか、マスター?」
「あ、クー・フーリン!回収に行って!そしてマシュとジャンヌは敵を倒してて!」
「了解しました!」「分かったわよ」
それにしても鬼灯君、ハッチャケ過ぎだよ…こんな最初の戦闘から気絶って…
でも…張り切る鬼灯君可愛い!ちょー可愛い!
「こほん」
「え、えっちゃん」
「立香、マスターさんをジロジロ見るのはいいですが。今は戦闘中ですよ?」
「う、うんごめんなさい」
確かにそうだ!今は戦闘中私がきちんと指示を出さないと!でもえっちゃんに言われたのは…悔しいなぁ。
「戦闘終了です。お疲れ様でした!」
あ、もう終わってた…。
「剣を納めよ、勝負はあった!そして貴公たち。もしや首都からの援軍か?ふむもう既に首都への道は封鎖されてる思ってたのだが…」
紅い美しい少女がそう思考してる。
「たとえ元は敵方の者であっても構わぬ。余は寛大ゆえに過去の過ちぐらい水に流す」
うん、凄く偉そうなんだけど!
「そして、それ以上に今の戦いぶり、評価するぞ。少女が身の丈ほどの得物を振り回す・・・うむ、実に好みだ!何とも言えぬ倒錯の美があったぞ!そこの赤髪の少女も、角を生やした少女も、奇妙な格好をした少女、そして!そこの倒れてる少女はなんとも儚げはないか!うむ実に実に余の好みだぞ!」
……またライバルが増えるのかな?それならいっそここで…ヤッてしまえば…はっ!落ち着け私!
「よいぞ、余と轡を並べて戦うことを許そう。至上の光栄に浴すがよい!…しかしその方ら、見慣れぬ格好よな。少々見せすぎではないか?異国の者か?」
あなただけには言われたくありません!だっ、だってパンツ見えてるじゃないですかぁぁぁ!
「え、えっと通りすがりの援軍です」
「なんと都合のいい。ではブーディカあたりの手の者か?あやつの采配は抜け目が無い故な。ともあれこの勝利は余とおまえたちの物。たっぷりと報奨を与えよう!」
「報奨?ご褒美!え、ご褒美くれるんですか?」
「こらマスター意地汚いぞ」
「あ、ごめん」
「あ、いや、すまぬ。…つい勢いで約束してしまった。報奨はしばし待つがよい。今はこの通り剣しか持ってない故な。全てはローマに戻ってからな事だ!付いてくるがいい!」
そうして私はまだ名前も聞いてない少女に連れられローマに行くことになった。ていうか本当にその服装は恥ずかしくないの⁉︎
佐藤「あ、あいつらがいたぞ」
次郎丸「何だ!あの赤い子はとっても素晴らしい格好をしてるじゃないか!」
慎二「……」
フォスル「こいつが無言だと本当に怖いな…」
ごーすと「うんこわいね!」
佐藤・次郎丸「「またなんか出た!」」